ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

2008年12月アクセス№1コラム「風」厳寒の師走に思う

2010年12月27日 08時02分10秒 | Weblog
 一気に真冬が到来した。もみの木に横殴りの雪が降りかかる光景を見ながら昼食をした。ちょうど午後2時ごろだ。場所は伊賀の郷。「今年初めての雪です」と店の方の弁だった。

▼京都でも金閣寺の屋根に積雪をみた。各地で雪便りが寄せられたが、昨日、韓国の友人から電話があり、「ノム チュアヨ(ものすごく寒い)」と零下10度くらいのソウルの様子を電話できたところだ。「明日から寒くなる」と覚悟していたところだ。

▼「冬は朝鮮半島から天候がやってくる」とは作家司馬遼太郎さんのことばだと、たしか記憶しているが、「西高東低」の冬型の布陣は、今年もやはりそのとおりだった。

▼日本型情緒も目を楽しませる程度の雪なら「美」を生むが、26日の北海道のような激しい雪なら、情緒どころではなくなる。ところが雪が降り止むと、あたり一面の雪景色に心が鎮まるのだから、人間の心のあり様(よう)も面白い。

▼今年も残すところ4日。急に金融恐慌がやってきたように思えるが、今年4月刊行の本山美彦さんの『金融権力』(岩波新書)によれば、M&A(企業の買収・合併)ブームの終焉から、サブライムローン問題からの金融恐慌を予想していた(27ページ)。どうした手を打ったのか。非正規労働者をこの厳寒の師走に放り出してしまった。労働を提供するだけで、企業が減産体制に入ると、いとも簡単に切り捨てる。高収益時代に蓄えた企業備蓄は決して非正規労働者の福利に反映させない。

▼政府の失業対策も「自立」「自己責任」路線で極端に痩せ細ってきた。骨太の福祉社会にいまこそ移さねばならない時だ。


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王寺町の35万人参加の大和川改修工事を調べる

2010年12月27日 07時45分14秒 | Weblog
奈良県王寺町での大和川改修工事の歴史を調べていて、町の引継ぎ文書が残されていたことは幸運だった。

 ただ工事は当時の国鉄のトンネルが押しつぶされる地すべりの事態に周辺町村では対応できなかった。工事は国に移管される。内務省管轄となる。

 このことから国に資料は残されているだろう。9ヶ月間の工事で延べ35万の労働者が就労した。すでに78年経過している歴史である。当然情報公開されているはずだ。このあたりのシステムや文献があるところがわからない。

 国の資料を見ることができれば相当歴史がわかる。いまは図書館がいろいろアドバイスしてくれるので、そこが突破口だ。
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