「北朝鮮の人工衛星打ち上げで失敗すれば、日本は大変だ」とメディアは大騒ぎだが、本当にどうなっているのか、わが国はと思う。
「人工衛と言っているが、弾道ミサイルにほかならない。先に核兵器を積めば大変だ」「実験が失敗して日本に落下するとなると、迎撃ミサイルで打ち落とす」。東北地方にミサイルが配置される映像がテレビで流され、現場中継までするテレビ局があらわれる。戦争前夜ともいえるの雰囲気を日本政府とメディアがこぞって作り出している。
本当にそうなのか。日本の「軍事行動」以外何ものでもない対応に疑問を寄せるメディアの主張はほとんどない。日本の対応に冷や水を浴びせるように李明博韓国大統領が30日、「軍事行動」はしないと発表し、アメリカも同様だ。
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の宇宙の平和利用に参画することははたして国連決議に反することなのか。なぜここまで朝鮮バッシングをするのか。何がねらいなのか。
朝鮮のねらいは国威発揚であることは言うまでもないし、弾道ミサイル開発は今後の米朝交渉の重要なカードになる。朝鮮が言う朝鮮の自衛権ということであれば、その論理は誤りとはいえない。しかしこの歩みに根本的な批判ができるのは平和憲法をもつ日本なのだ。平和国家という戦後の「指定席」をなぜ使わないのか。そのことに疑問を呈しない時代なのか。
平和憲法からの批判は政府もメディアも、どこからも出てこない。出てくるのは「軍事行動」一辺倒である。朝鮮バッシングで危機意識を植え付けるやり方は、朝鮮の最初の人工衛星実験(1998年)のときにすでに経験済みだが、11年後の今回は軍事行動体制がとれる国に変質していた。どんどんエスカレートする。もっと冷静になれないのかと思う。大典の憲法は本当に空白しているし、「メディア政治」ならぬ「マスメディアー軍複合体」から早く脱していただきたい。
「人工衛と言っているが、弾道ミサイルにほかならない。先に核兵器を積めば大変だ」「実験が失敗して日本に落下するとなると、迎撃ミサイルで打ち落とす」。東北地方にミサイルが配置される映像がテレビで流され、現場中継までするテレビ局があらわれる。戦争前夜ともいえるの雰囲気を日本政府とメディアがこぞって作り出している。
本当にそうなのか。日本の「軍事行動」以外何ものでもない対応に疑問を寄せるメディアの主張はほとんどない。日本の対応に冷や水を浴びせるように李明博韓国大統領が30日、「軍事行動」はしないと発表し、アメリカも同様だ。
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の宇宙の平和利用に参画することははたして国連決議に反することなのか。なぜここまで朝鮮バッシングをするのか。何がねらいなのか。
朝鮮のねらいは国威発揚であることは言うまでもないし、弾道ミサイル開発は今後の米朝交渉の重要なカードになる。朝鮮が言う朝鮮の自衛権ということであれば、その論理は誤りとはいえない。しかしこの歩みに根本的な批判ができるのは平和憲法をもつ日本なのだ。平和国家という戦後の「指定席」をなぜ使わないのか。そのことに疑問を呈しない時代なのか。
平和憲法からの批判は政府もメディアも、どこからも出てこない。出てくるのは「軍事行動」一辺倒である。朝鮮バッシングで危機意識を植え付けるやり方は、朝鮮の最初の人工衛星実験(1998年)のときにすでに経験済みだが、11年後の今回は軍事行動体制がとれる国に変質していた。どんどんエスカレートする。もっと冷静になれないのかと思う。大典の憲法は本当に空白しているし、「メディア政治」ならぬ「マスメディアー軍複合体」から早く脱していただきたい。