2000年12月の日本軍「慰安婦」制度を裁いた国際法廷から10年を考えるシンポが東京で開かれ、東京外国語大学の会場には500人が参加した。
パネラーの一人の韓国ものユンさんが最後に語っていたことで印象深いのは、2011年がこの蛮行制度を告発した韓国の金学順(キムハクスン)さんの証言から20年を迎えるという指摘だった。
1991年8月14日に被害者であることを名乗り出ることで日韓間の大きな歴史清算の課題を突きつけたことだ。「この8月14日には何らかの進展を見せて金学順さんの証言のこの日を記念ある日にしたい」という趣旨の発言をユンさんはした。
そうだ。日本の運動は11月25日国会に60万以上の問題解決を求める署名を提出した。すごい数字だ。さらに進めるべく取り組みを2011年展開すると関西の運動リーダーが壇上で宣言した。どうか金学順さんの証言から20年目の2011年こそ、日本軍「慰安婦」問題の公式謝罪、賠償、名誉回復の年にするため、何らかの法的制度の創設を求めたい。
民主党は野党時代に何度も解決をめざす法案を提出していたではないのか。どうなったと攻めるよりも、具体化に向けて進まねばならない。