川の果ての更に果てに

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ポスト・ジーコ

2006-03-15 21:52:00 | サッカー
4月末から、ドイツ後の日本代表監督を探す本格的な活動が始まるらしいですね。既にジーコはドイツの結果如何に関わらず、やめて次は欧州で監督をやりたいという意向を明らかにしていますし、JFAも「ジーコは考えていない」ということで両者の意思は一致しています。
もちろん、本大会前からあまり後任監督人事で熱くなりすぎてもいけませんが、かといって何もしていないとドイツ以降のチーム出発が大きく出遅れてしまいます。それを避けるためにも下準備はしっかりしておいてほしいですね。

さて、次の代表監督に課せられる重い仕事は…

今後ベテラン選手となっていく黄金世代との扱い方
に尽きるでしょうね。
中田ヒデ、中村、小野、稲本ら今が旬の選手達は南ア大会の頃には、ベテランと呼ばれる選手達になっている可能性が大です(全員30オーバー)。いつまでも彼らに頼るわけにはいきません。
が、その後に続く世代はというと、やや迫力不足…

例えば、2010年時点で30歳未満の選手でチームを作るとなるとこんな感じになりますね。

    平山(巻)   大久保(田中達)

        松井
家長              石川
     今野    長谷部

    茂庭  闘莉王  徳永

        藤ヶ谷

正直、誰が支柱になるの、これで勝てるのという印象が強いですね。
であるからこそ、現中心世代と若手との切り替えをどう計るべきか。
ジーコがこのあたりはややさぼっていましたので、次の監督は大変です。若手をきっちりと育てて目途をたててくれる監督でないといけないでしょうね。それが絶対条件といえるでしょう。

世代交代を失敗するとどれほど惨めかということは、98年と00年に惨敗したドイツ代表(未だにその時の尾をひきずっています)、00年のオーストリア代表もそうですね。
日本に近いのはオーストリアの方でしょうか。コンセル、ヘルツォーク、ポルスターらを抱えてワールドカップやユーロに出ていたオーストリアは、高齢化が進む彼らを切ることができず、結局彼らの引退後は欧州でも中堅以下のチームになってしまいました。現在、日本代表とオーストリア代表が試合をすると聞くと、「オーストリアくらいなら勝ってくれよ」と思う人の方が多いでしょうからね(笑)。
そうならないよう願いたいものです。

あと、個人的に希望したいこととしてはアウェー戦を大切にするということ。
日本で試合をしても、正直フルメンバーで来てくれるのはアジアの国だけでしょうからね。高い試合経験を積むという観点からは年に5試合くらいはアウェーでやってほしいという気がします。
それがコパ・アメリカ、ゴールドカップあたりのゲスト参加であれば言うことなしなのですけれど…

そう考えると、まだまだ次の監督も外国人の方がいいということになるでしょうかね。J世代が監督として色々経験を積んでくる14年あたりから、世界に通用する日本人監督の下でということになるのではないでしょうか。

センバツ組合せ抽選

2006-03-15 20:18:05 | 野球
センバツ組合せ抽選も行われましたね。
WBCの次はセンバツ、次いでプロ野球という流れになるでしょうか。
大多数の人の興味対象もそうなっていそうですが…
しっかりしろ、プロ野球、というところでしょうか(笑)

駒大苫小牧の代わりに出場する北海道栄は3日目第二試合で名門早稲田実業と対戦するようです。2日目第二試合の横浜-履正社も好カードっぽい感じです。21世紀枠で出場した真岡工はPL学園と、日本最南端から出場してきた八重山商工は富山・高岡商との対決です。

本命・駒大苫小牧がアウト(というのは数年前の敦賀気比と同じパターンですね。あの時の優勝は東海大相模ですか)になったことで、本命不在という印象のある今回のセンバツ。果たして4月に栄冠を勝ち取るのはどこの高校なのでしょうか。

ところで、その駒大苫小牧では問題の卒業生達が後輩に謝罪したそうですね。「軽率だった」とのことですが、そのくらい最初から分からないのかという気もしないでもないですね。ただ、自分にとっても非常に嫌な思いであったでしょうし、これを機に「野球だけ良ければ」という発想からは脱却してほしいものです。

ただ、駒大苫小牧には、香田監督の早期復帰を目論む動きがあるそうですが、これははっきり言って反対ですね。
彼は高校野球界にふさわしい人間ではありません。
もちろん、不祥事を起こした部の監督が一律に悪いと言い切ることはできませんが、今回の駒大苫小牧の場合は部員の一人が酒盛りしたとかそういうのではなく、10人もの部員が居酒屋で騒いでいたわけです。はっきりいって、これは監督の指導不備以外の何者でもありません(社会人としてという意味で)。高野連が処罰の対象にしたかしていないかではなく、社会人を育てられない監督は排斥すべき。少なくとも半年間くらいの出場停止を課して、例えばその間社会奉仕活動でもさせるべきではないでしょうか(駒大苫小牧も無理に出場停止にするのではなく、一定時間の社会奉仕活動をさせるなどの代償措置を課すことで出場を認めるというのもアリだったかもしれませんね)。
不祥事の程度はほとんど変わらない、というかむしろ軽い明徳義塾が夏春と出場停止で駒大苫小牧が春だけ、しかも監督もすぐ復帰が認められるというのでは、いつまで経っても、「結局勝てば何をやっても許される」という意識が抜けないのではないかと思いますが。

高野連にも駒大苫小牧にもよく考えてほしいですね。

少年の刑は重くすべき?

2006-03-15 19:36:20 | 犯罪・刑事関係
最高裁司法研修所が裁判官と市民(将来の裁判員候補)に量刑関係のアンケートをとってみたところ、少年の刑について両極端な結果が出たそうですね。

裁判官は9割が軽くする、としたのに対し…
市民の方は半分が同じ、25%は「むしろ重くすべき」としたのだそうです。

7割以上の市民が少年の刑を軽くする必要はないと考えているわけで、少年法の理念が全く受け入れられていない、ということですね。共同通信の配信記事にもありましたが、「裁判官の常識が通じていない」ということで興味深いです。
ただ、この調査ではそこまで突っ込んだことは考えていないでしょうけれど、どうして重くすべきか、という点まで考えている人はそんなに多くないんじゃないかなという気はします。

要は、現在は少年の刑を軽くするということで、だから少年が頭に乗っているんだという反発心が強いから重くすべきだと言っているんじゃないのかなと思うわけです。
敢えて重くしなければならない理由は特にないですからね。
いやま、ないことはないですよ。例えば刑罰をあくまでその人間の人生の何割かを浪費させることで反省をさせるものと考えるとすればですね。例えば平均寿命を80歳とすると、15歳の人間には65年間残っていて、60歳の人間には20年しか残っていない。
その上で、窃盗罪なんかですと、その人間の残り人生の2割くらいを贖罪に費やすべきだなんて考えに立ったとしたら、15歳なら13年、60歳なら4年、という風になるわけですね。この考え方にたてば確かに少年の方が、というか若い人間の方が刑を重くすべきということになりそうですが、でも、こういう風に考えている人はいないんじゃないですかね。

結局は少年犯罪が増えているから、厳しく取り締まるべきだという発想なんでしょうか。実際には少年犯罪の重大事件の数自体は減っていますが…

ただまあ、そうした実数とかはさておきまして、実際問題として、少年はある意味早熟になりつつあり、ある意味昔よりも幼児のままである。その一方で大人も少年同様に幼児退行化が進んでいるとも言えるわけで、両者の線引きを明確に引く意味はないのかもしれません。
ばぶばぶ(管理人も退行中[笑])。

臓器移植の光と闇で触れたように、無理に少年を守るのをやめる反面、少年の意思を尊重するような法発想(15歳以下でも当人の同意があれば臓器提供を可能にする一方で、親権者などの同意は認めない)にすれば公平でいいんじゃないですかね。
もちろん、民法上の未成年保護制度などは20歳で区切ることの是非はさておくとちまちて、制度自体はまだまだ必要かと思います。ので、こちらをなくすのはいけません。

結局、少年だからという理由で責任能力を軽減したりするのではなく、5歳児とか明らかにこの幼児には拳銃を発射するという意味が分からないという特別な場合に責任能力がないという思考過程を辿る方が理解はされるでしょうか。
ばぶー。

参考:
[時事]少年犯罪に対する量刑意識(「知」的ユウレイ屋敷)
将来ある少年の未来を閉ざせば社会全体が暗くなると、重刑化に反対されてます。

少年による殺人に、成人より重い刑を求める人たち。(とりとめのない考察)
「少年は重い刑に」が25%、量刑の市民感覚は?(だんなの屋根裏部屋)
少年を守る必要はないとしつつ、敢えて重くする必要はないと述べられています。

【少年犯罪】一般人の25%は「少年は重い刑にすべき」と回答-最高裁司法研修所が調査より(弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記)
この調査結果を受けての、弁護士の方の感想です。

そら当然 - 「少年は重い刑に」が25% 最高裁司法研修所が調査(七生亡国)
事実であるかどうかに疑問を呈し、市民感覚を重視することにも疑問を呈しておられます。

賛成派がいないですね。いや、他にも20くらいあたりましたが、賛成している人はゼロでした。統計が正しいなら四人に一人は賛成しているはずなのですが(笑)。
一番下の方の疑問は案外的を得ているのかもしれませんね。

空気の読み合い?

2006-03-15 12:44:42 | 野球
昼休みのニュースで確認しましたが、日本、メキシコ相手に6-1で勝ったみたいですね。
あまり想定できないですし、したくもないですが、韓国に負けて、メキシコがアメリカに勝った場合には1勝2敗で3チームが並ぶ可能性もあるだけに、1失点で勝ったということには意義があるとも言えそうです。

で、これで日韓戦が面白くなりそうですね。試合そのものもさることながら、色々な駆け引きもあるという点で。
両チームが奇麗に空気を読んでくれるのなら、3-2とか3-1くらいで日本が勝ってgood-bye Americaという展開がgood。
日本チームの中にはアメリカにリベンジをという思いもあるかもしれませんが、一発勝負の準決勝になれば、ますます地元判定とか出てきそうですし、正直得策とは思えないんですね。もちろん、韓国のように判定云々を超えるくらいに大勝ちできれば別ですが、中々そうも行かないでしょうし。
同様のことは韓国側にもあるんじゃないかと…。ただ、こちらは負ける方が得とわかっていても、なかなか負けようという意識にはなれないでしょうしね。それに既に一度大差勝ちしているだけに、もう一度アメリカに勝てるさと思っているかも…

…と外野は色々考えるわけですが、もちろん、日本も韓国も、両チームの選手達は全力でプレーするでしょう(8回くらいまできて、4-2くらいなら、暗黙の了解というものを働かせるかもしれませんが)。
まあ、やはり個人的には日韓で準決勝という展開になってほしいですかね。
一番強いと思われていて、また、そう自負していたであろうアメリカが落ちるのは愉快ですし、準決勝で妙な判定があるかもという余計な不安を抱かずに済みますし。
それに、「ありがとう。デビットソン。君のおかげで日韓は割り切れることができた」となるのかもしれませんしね。
まあ、昨日のエントリでも触れたように、あの判定に「アメリカを絶対に勝たせなければならない」というまでの意思があったとは思わないのですけどね…

あと、第2回があるなら、失点率で上位チームを決めるというルールは、こういうフェアプレーに反することになる事態が望まれることになりうるので、やめた方がいいでしょうね。

チャンピオンズリーグ・8強出揃う

2006-03-15 07:14:36 | サッカー
チャンピオンズリーグ・開催権の関係から最後に残っていたインテル・ミラノとアヤックスの試合はインテルがきっちりと勝ってベスト8に駒を進めました。
ま、大半の人にとっての予想通りでしょう。個人的には若いタレントの多いアヤックスが出てくれないかな~という期待もしていたのですが。

インテルのベスト8の相手はビジャレアル。もちろん、リケルメやフォルランなどを抱えた侮れない相手ではありますが、8強に進んだ中では実力・経験トータルで一番下のチーム。そういう点ではついています。両チームともアルゼンチン人が多いので、同胞が熱い試合を繰り広げてくれるかもしれませんけれどね。

ここ二年の優勝チーム、ポルトやリヴァプールは伝統がありながらも注目度の低い試合が多くて、気付いたらファイナリスト、気付いたら優勝していたという部分もあります。
今年のインテルはそれに近い形であり、あるいは一番優勝に近いのではないかなとも思ったりするのですが…ミラン、バルサ、ユーヴェ、リヨンといった他の優勝候補はライバルと激しい消耗戦を強いられているわけですし。
インテルは余力を残して勝った状態で準決勝のイタリアダービーに臨む、という形がとれるのではないでしょうか。若手選手の成長は著しいですが、アーセナルに現実的なユーヴェに勝つ力はまだないと見ます。ただ、簡単には勝てないでしょうし、選手層が際立って厚いといえないユーヴェはこのあたりで…

実力的にはバルサやユーヴェの下をいくでしょうが、カップ戦を勝つには実力以外の運も必要で、それは何となくインテルに向いていそうな気がします。
…それにまあ、実力面でいっても、いる選手はアドリアーノ、フィーゴ、スタンコビッチ、ヴェロン、カンビアッソ、サムエルなどすごいメンバーがいますしね。今シーズンに関してはミランとほぼ同勝ち点で、ユーヴェには水をあけられていますが、ミランとの差はほぼないといえるでしょうし。

ま、とりあえずベスト8の試合も期待したいものです。

同じく実績があってマークされていないという点ではベンフィカが躍進する可能性だってあるわけですしね…。というか、個人的には躍進してほしいんですけれど。バルサはクーマンが率いているので、ファンがノスタルジーに浸っている間に気付けば0-1で負けていたとか。
ああ、やっぱりバルサはクーマンがいないとCLには勝てないんだね、ライカールトをクビにしてクーマンにしよう…とか(笑)