川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

東京ヴェルディ-蔚山現代@国立

2006-03-08 22:51:41 | サッカー
観客4400人というとても楽しい(笑)ACLの試合を見て参りました。

まず、核心部分から言いますと。
1.勝敗結果に対する興味は77分、ヴェルディが広山を下げた時点で失われました。
2.試合自体に対する興味は82分、イ・チョンス(李天秀)が下がった時点で失われました。
3.それでも最後までいたのは、何とか元を取りたいなと思っていたからです。
ものすごい凡戦というわけでもなかったのですが…

とりあえず、見に行こうと思ったのは、ヴェルディというよりは蔚山に興味があったから。というか、韓国王者がどういうサッカーをするのかなという部分に関心があったわけですね。我々はチェルシーやバルサがどういう試合をするかは想像がつきますが、中々J2チームや近くの国のチームがどういうサッカーをしているかを知りません。
それを知るも一興、ということで。

選手が入ってきた時点で思ったこと。「ヴェルディの選手、小っちゃい!」
今にして思えば、両チームの志向するサッカーは外国人選手を見れば一目瞭然だったといえるでしょう。
蔚山のマチャド、ヴァナシウスは共に185cm超。ヴァナシウスにいたっては90kgくらいありそうで、ラガーマンのような堂々たる体躯をしております。
ヴェルディのアナイウソン、バシーリオは共に170cmに足りず、小回りが利きそうな小さいタイプです。これにもう一人、やはり小さい斉藤とでヴェルディは攻撃ユニットを組んでおりました。
しかしながら、タイプ云々を別としまして一番驚いたのは蔚山の3トップ。マチャドはいいとして、残る二人がイ・チョンスにチェ・ソング。何と韓国の極悪コンビではありませんか。
これはある意味、ドリームかも。一体どういうことをしでかしてくれるのか。

とか思っているうちに試合開始。
まず、立ち上がりから蔚山のペース。マチャドにあてるロングボールにヴェルディが対応できません。次々と押し上げてくる蔚山の選手にアップアップ。ポストに嫌われるシュートもあったでしょうか。特にイ・チョンスは速い、巧い、オフ・ザ・ボールで必ずといっていいほど急所を突く動きをすると別格感があります。

そんな押されていたヴェルディは、16分くらい左サイド深い位置でボールの奪い合いを制した菅原がクロス。これをドフリーのアナイウソンがゴール前でヘッド。
なのに枠外…
ただ、ヴェルディが高いロングボールへの対応を修正すると、今度は一転してヴェルディペースになりました。というか、蔚山本当に韓国王者? というくらい何もできません。唯一、イ・チョンスだけが時折チャンスを作るくらい。ちなみに押し込まれていたヴェルディの中では広山だけが唯一希望の光という感じでしたか。
極悪コンビのもう一人、チェ・ソングはあまりいいところがありません。サイドで苦し紛れのクロスをあげるか、囲まれるか。

30分過ぎからは蔚山がボールをイ・チョンスに集めて打開を図り、それが功を奏し(というか、マチャドを外して起点を探す方法がよかった)再びペースを取り戻して前半終了。

後半。開始しばらくして蔚山が先制。自陣右サイドから走りこむチェ・ソングにいきなりロングパス。とりあえず走ってるから出してやるみたいな自棄パスに見えましたが、これをヴェルディDFがヘッドミスで何とチェ・ソングに落としてしまいます。労せずして1対1になったチェ・ソングが冷静に決めて先制。

2点目は後半20分過ぎくらい。左サイドでボールをもったSBのヴァナシウスがハーフライン近くからおもむろに中への突破を図り、これがワンツーを繰り返して最後まで行ってしまいました……決めたのはマチャド。ヴェルディのDFは完全に足が止まったというか、戸惑っていたのか。何か蔚山の選手だけが前に進んでいたようなシーン。
う~ん…

2点を取られたヴェルディは必死の反攻を見せます。これは中々攻め自体は奇麗。ただ、やはりヴェルディ。怖さがない。唯一怖さがあるのは広山で、右サイドの突破。時に左サイドからも切れ込んでのシュートと存在感をアピールします。もう一人、ジェフ→ヴェルディと来ている大野は何となく存在感がないですね…
それだけに77分に広山を下げたラモス采配は残念。勝つ気がないのか、試合が見えていないのか…勝つ気がないならACLに出ないでほしいと思うんですけど…どうせ4400人しか人来ないわけですし。

変わって入った飯尾には期待しましたが、程なくして、ヴェルディには何もなくなったと分かります。となると、むしろイ・チョンスにまた素晴らしいプレーを…
と思っていたらそのイ・チョンスも下がります。こちらは意図自体は分かるんですけどね。でも、残してほしかったなぁ。変わって入ったのはレアンドロというブラジル人ですが、これまた身長185以上…、あくまでそういう外国人をとるというのが蔚山流なんでしょうね。

最後の最後までヴェルディはパスワークがつながっていたものの、結局点にならないところは去年と同じ。ダメだこれは…って感じですね。J2ではともかく、ACLではダメでしょう。

しかし、蔚山も蔚山で、対戦相手が浦和レッズだったらどうなのか、という印象でした。イ・チョンスの動きは素晴らしい。とにかく動きがことごとく急所を突いている。ただ、いきなりそこに走ってしまうため、緩急がなくなっているような感もありました。
彼を活かすためのチームを作ったというのならどことなく中途半端で、普通のチームを作ったのであればイ・チョンス以外の個性が埋没しているところに問題がありますね。正直、あまり強いという印象はありません。もちろん、コンディションの良し悪しも多少はあるでしょうが。

点こそ決めましたが、チェ・ソングは全然ダメでしたしね。
極悪コンビではなく、主従になっていたようでした(笑)

結局、イ・チョンスを見に行ったようなものでした。
小野伸二か中村俊輔を韓国人にしていいから、イ・チョンスを日本人にしてくれとか思ってしまいましたね(笑)。
両代表にとってプラスとなるのではないでしょうか。

ちなみに韓国で行われたガンバの試合は、結果だけですが、2-3でガンバ敗戦したそうです。こちらは次がホームなので取り返しも効くでしょうね。

亀田興毅、世界前哨戦?

2006-03-08 21:52:25 | その他スポーツ
国立から長躯帰還。亀田興毅の世界前哨戦の試合です。
相手は同じフライ級ランカーのカルロス・ボウチャン。興毅は試合前に「5ラウンドまでにKOする」と宣言していたそうですが、さてはて、どうなるのでしょうか。

いやいや、両国国技館、かなり入っていますねぇ。

序盤、亀田のストレートがいいですね。ボディも効果的です。
ただ、いきなり、ボディを気にしているあたり、ボウチャンのコンディションはどうなのという感じですね。あと、いつもの事ですが、ジャブが少ないのも気になります。
3Rでボウチャンはかなりアップアップですね。スタミナ切れを起こさなかったら、このまま決まるかも。当然、ポイントは亀田ですね。4Rになっても変わりませんね。挑発するようなパフォーマンスもしています。別に悪いとは言いませんが、デラ・ホーヤのような正統派ボクサーが人気を博すのはいつのことなのでしょうか。
そうこう、宣言していた5Rを過ぎました。
依然としてポイントは亀田でしょうが。

決着がついたのは次の6R、やはりボディでした(2分22秒)。あれだけ集められると無理でしょうか。重いですね。

パフォーマンスは…、まあ、普通でしたね。世界戦にむけての展望などは出ませんでした。まあ、おそらく次はやるのでしょうけれど。
ボウチャンのパフォーマンスにかなり疑問があるので、世界戦をやれば勝てるのかどうかは微妙な感じですね。王者に勝つにはもう少しリードブローがないと…という印象も正直受けます。

ま、ただ、やはり素質は抜群なわけで、メキシカン相手でもパンチ勝ちできたのは見事でした。

ところで、少し前に越本が制したフェザー級ではWBA王者のクリス・ジョンがファン・マヌエル・マルケスに勝ってしまったらしいですね。マルケスは現時点では同級の最強かと思っていましたが、いやいやいや…
クリス・ジョンとの越本の対戦も見てみたいなぁと思います。

パラリンピックに彼のことを思ふ

2006-03-08 18:28:41 | その他スポーツ
トリノオリンピックは閉幕しましたが、パラリンピックが現在進行形で行われています。
まあ、さすがに見る、という機会は中々ないのですが、大半の人と同じく、そういう場が多く設けられるようになればいいなと思っています。

で、身障者といいますと車椅子マーク:駐車場に健常者 苦情急増(毎日新聞)なんていう何とも気分の悪い事件などもありますが…

今回のパラリンピックには元五輪のメダリストも参加していたりするようですね。
絶望からの再挑戦、五輪メダリストがパラリンピックへ(読売新聞)
ただ、確かローマ・東京五輪で連覇していた裸足の英雄アベベ・ビキラも参加していたはずで、メダリストの参加者は意外に多いのかもしれません。

で、ふと、思い出すのは元パラグアイ代表FWフリオ・ゴンザレスのこと。
現在24歳。191センチの長身を利したプレーを得意とする彼はアテネ五輪で銀メダル獲得に貢献し、今シーズンからイタリアセリエBのビチェンツァでプレーしていました。そこでも15試合で8得点という上々の数字をあげていましたが、去年12月に交通事故に遭い、事後不良もあって左腕切断という事態になってしまったそうです。
少なくとも、トップクラスでのプレーの望みはこれで断たれてしまったでしょう。

パラグアイといえば、ワールドカップ本選でスウェーデンと同じB組。イングランドが少し抜けているとあって、ライバルといえばライバルです。
それでも、さすがにこの話はショックでした。相手がこういう形で戦力低下してしまうことは正直悲しいですからね。せめて転ぶくらいにしてほしい…
イングランド代表のエリクソンがお馬鹿なインタビューで辞任に追い込まれたのとは訳が違います。

歴史的には、片腕でプレーしたり主審をしていた人物も存在しますが、現代のタフなトップレベルのサッカーでは正直不可能でしょう。
今後どうするのかは分かりませんが、将来的にパラリンピックでプレーしたりする選択肢もあるでしょうね。そういう形でサッカーに携わることも素晴らしいことなんじゃないかなと思ったりします。

おまけ:パラグアイはエース ロケ・サンタクルスも膝の負傷で微妙な状態。若手ホープ ゴンザレス(実際にはサンタクルスと同い年ですが)のアクシデントで、前線はロートルスターのカルドーソくらいしかいない状態です。中盤前めに更なる若手ホープのドス・サントスがいるのですが、バイエルン移籍後、試合にすら出ていません。多分エントリーされたとしても試合には出ないでしょう。
とはいえ、伝統的に追いこまれても追い込まれても絶対に諦めないのがグアラニ人(パラグアイ付近に住んでいた部族。現在は絶滅したがパラグアイにはグアラニとの混血が多い)。
スウェーデンを蹴落としてもらうと困るのですが、パラグアイの奮闘にも期待したいものです。

チャンピオンズリーグベスト16・Ⅲ

2006-03-08 17:24:26 | サッカー
今年の欧州最強チームを決める戦い、まずはベスト8のうち、3つが揃いました。

というか、インテル-アヤックスは第二戦をサン・シーロで行い、ミランもまたバイエルン戦第二戦をサン・シーロでやるため、前者の試合は3月14日になってしまったそうですが、これは日程とかどうにかできなかったんでしょうか。以前もこの2チームは同じことをやっていて、インテル-ポルトが延期されたいたような気がするのですが。
一週間後に1チームだけ決められても…折り合いをつける方法とか見つけてほしいですね。
まあ、個人的には今シーズンのCLはインテルが…と密かに(既に密かではない)思っていたりするので(強いという意味ではなく、何となくポルト、レッズとあい通じるところがあるので)、注目を浴びないで上に勝ち進むのはいい傾向かもしれませんが(もちろん、まだアヤックスに勝つと決まったわけではないですけどね)。

ま、それはさておき。決まったのはビジャレアル、ユヴェントス、バルセロナとなったわけですね。

レンジャーズは惜しかったですね。ロベンクランズの先制ゴールの前後の時間帯なんか結構…ブッフェルがブレーキでした。ビジャレアルはそんなに強いというイメージも抱かせず、勝てるチャンスは十分にあったように思うのですが…

何でその試合かって?
みんながバルサとユーヴェの話題をしそうだから。

ロベンクランズはいいです。コイツが切り札といわれていて、実際二試合とも点を取ったのだからすごい(どちらかといえば棚ボタでしたが、その棚ボタが大切!)。
もう26歳だから若手とは言いがたいですけれど、ラーセンあたりと組んで、ちょっとマンネリ気味のデンマークの前線を変えていってほしいものです。

で、他の試合…
バルサは第一戦のアドバンテージを巧く活かしたんでしょうね。どちらかといえばチェルシーに勝ってほしかったので残念ですが、ま、仕方ありません。
メッシーが肉離れか何かで早期交替を強いられていたのが若干気になるといえば気になりますが、「他人の不幸を喜んだらいかんと思うんだが、メッシーが負傷してラーションが出てきたときは喜んだ」ということで。今後も出番が増えてくれるといいのですが。

ユーヴェは終了間際に相手GKヴィーゼのファンブルから決勝点を決めたそう。ヴィーゼは確かドイツ代表候補にも挙がっていた若手ですが、このミスで動揺することはないか心配ですね。
ズラタンがいるので、ユーヴェにも頑張ってほしいのですが、アンダードッグとされた方が最後致命的なミスで負けてしまうのは気分がいいものではないですね。ブッフォンがミスしてブレーメンが…なら劇的のですが。

残る4試合は今夜未明。
何かグティを蹴ってケガさせていたらしいロナウドを土壇場で呼び寄せたらしいレアル・マドリーはハイベリーに乗り込んでの試合。アーセナルはセスクの移籍話浮上に大変激怒しているとかで、熱い試合が期待できそうです。でも、ガナーズに先制点が入れば一方的になりそうだなぁ。
ミランとバイエルンは一戦目のミランのゴールが微妙なPKだっただけに。スコアレスでミラン勝ち抜けとかで後々遺恨になるなんて…

レッズとベンフィカ…とにかく点をやらずに勝ってくれ。
リヨンとPSVはやっぱりリヨンが一つ上という印象がしますが。

ちなみに、私はこれからチャンピオンズリーグはチャンピオンズリーグでもACLの試合を見に行く予定。ヴェルディと蔚山の試合ですね。両方のチームに思い入れも何もないですが、国立なんで近いので(笑)