観客4400人というとても楽しい(笑)ACLの試合を見て参りました。
まず、核心部分から言いますと。
1.勝敗結果に対する興味は77分、ヴェルディが広山を下げた時点で失われました。
2.試合自体に対する興味は82分、イ・チョンス(李天秀)が下がった時点で失われました。
3.それでも最後までいたのは、何とか元を取りたいなと思っていたからです。
ものすごい凡戦というわけでもなかったのですが…
とりあえず、見に行こうと思ったのは、ヴェルディというよりは蔚山に興味があったから。というか、韓国王者がどういうサッカーをするのかなという部分に関心があったわけですね。我々はチェルシーやバルサがどういう試合をするかは想像がつきますが、中々J2チームや近くの国のチームがどういうサッカーをしているかを知りません。
それを知るも一興、ということで。
選手が入ってきた時点で思ったこと。「ヴェルディの選手、小っちゃい!」
今にして思えば、両チームの志向するサッカーは外国人選手を見れば一目瞭然だったといえるでしょう。
蔚山のマチャド、ヴァナシウスは共に185cm超。ヴァナシウスにいたっては90kgくらいありそうで、ラガーマンのような堂々たる体躯をしております。
ヴェルディのアナイウソン、バシーリオは共に170cmに足りず、小回りが利きそうな小さいタイプです。これにもう一人、やはり小さい斉藤とでヴェルディは攻撃ユニットを組んでおりました。
しかしながら、タイプ云々を別としまして一番驚いたのは蔚山の3トップ。マチャドはいいとして、残る二人がイ・チョンスにチェ・ソング。何と韓国の極悪コンビではありませんか。
これはある意味、ドリームかも。一体どういうことをしでかしてくれるのか。
とか思っているうちに試合開始。
まず、立ち上がりから蔚山のペース。マチャドにあてるロングボールにヴェルディが対応できません。次々と押し上げてくる蔚山の選手にアップアップ。ポストに嫌われるシュートもあったでしょうか。特にイ・チョンスは速い、巧い、オフ・ザ・ボールで必ずといっていいほど急所を突く動きをすると別格感があります。
そんな押されていたヴェルディは、16分くらい左サイド深い位置でボールの奪い合いを制した菅原がクロス。これをドフリーのアナイウソンがゴール前でヘッド。
なのに枠外…
ただ、ヴェルディが高いロングボールへの対応を修正すると、今度は一転してヴェルディペースになりました。というか、蔚山本当に韓国王者? というくらい何もできません。唯一、イ・チョンスだけが時折チャンスを作るくらい。ちなみに押し込まれていたヴェルディの中では広山だけが唯一希望の光という感じでしたか。
極悪コンビのもう一人、チェ・ソングはあまりいいところがありません。サイドで苦し紛れのクロスをあげるか、囲まれるか。
30分過ぎからは蔚山がボールをイ・チョンスに集めて打開を図り、それが功を奏し(というか、マチャドを外して起点を探す方法がよかった)再びペースを取り戻して前半終了。
後半。開始しばらくして蔚山が先制。自陣右サイドから走りこむチェ・ソングにいきなりロングパス。とりあえず走ってるから出してやるみたいな自棄パスに見えましたが、これをヴェルディDFがヘッドミスで何とチェ・ソングに落としてしまいます。労せずして1対1になったチェ・ソングが冷静に決めて先制。
2点目は後半20分過ぎくらい。左サイドでボールをもったSBのヴァナシウスがハーフライン近くからおもむろに中への突破を図り、これがワンツーを繰り返して最後まで行ってしまいました……決めたのはマチャド。ヴェルディのDFは完全に足が止まったというか、戸惑っていたのか。何か蔚山の選手だけが前に進んでいたようなシーン。
う~ん…
2点を取られたヴェルディは必死の反攻を見せます。これは中々攻め自体は奇麗。ただ、やはりヴェルディ。怖さがない。唯一怖さがあるのは広山で、右サイドの突破。時に左サイドからも切れ込んでのシュートと存在感をアピールします。もう一人、ジェフ→ヴェルディと来ている大野は何となく存在感がないですね…
それだけに77分に広山を下げたラモス采配は残念。勝つ気がないのか、試合が見えていないのか…勝つ気がないならACLに出ないでほしいと思うんですけど…どうせ4400人しか人来ないわけですし。
変わって入った飯尾には期待しましたが、程なくして、ヴェルディには何もなくなったと分かります。となると、むしろイ・チョンスにまた素晴らしいプレーを…
と思っていたらそのイ・チョンスも下がります。こちらは意図自体は分かるんですけどね。でも、残してほしかったなぁ。変わって入ったのはレアンドロというブラジル人ですが、これまた身長185以上…、あくまでそういう外国人をとるというのが蔚山流なんでしょうね。
最後の最後までヴェルディはパスワークがつながっていたものの、結局点にならないところは去年と同じ。ダメだこれは…って感じですね。J2ではともかく、ACLではダメでしょう。
しかし、蔚山も蔚山で、対戦相手が浦和レッズだったらどうなのか、という印象でした。イ・チョンスの動きは素晴らしい。とにかく動きがことごとく急所を突いている。ただ、いきなりそこに走ってしまうため、緩急がなくなっているような感もありました。
彼を活かすためのチームを作ったというのならどことなく中途半端で、普通のチームを作ったのであればイ・チョンス以外の個性が埋没しているところに問題がありますね。正直、あまり強いという印象はありません。もちろん、コンディションの良し悪しも多少はあるでしょうが。
点こそ決めましたが、チェ・ソングは全然ダメでしたしね。
極悪コンビではなく、主従になっていたようでした(笑)
結局、イ・チョンスを見に行ったようなものでした。
小野伸二か中村俊輔を韓国人にしていいから、イ・チョンスを日本人にしてくれとか思ってしまいましたね(笑)。
両代表にとってプラスとなるのではないでしょうか。
ちなみに韓国で行われたガンバの試合は、結果だけですが、2-3でガンバ敗戦したそうです。こちらは次がホームなので取り返しも効くでしょうね。
まず、核心部分から言いますと。
1.勝敗結果に対する興味は77分、ヴェルディが広山を下げた時点で失われました。
2.試合自体に対する興味は82分、イ・チョンス(李天秀)が下がった時点で失われました。
3.それでも最後までいたのは、何とか元を取りたいなと思っていたからです。
ものすごい凡戦というわけでもなかったのですが…
とりあえず、見に行こうと思ったのは、ヴェルディというよりは蔚山に興味があったから。というか、韓国王者がどういうサッカーをするのかなという部分に関心があったわけですね。我々はチェルシーやバルサがどういう試合をするかは想像がつきますが、中々J2チームや近くの国のチームがどういうサッカーをしているかを知りません。
それを知るも一興、ということで。
選手が入ってきた時点で思ったこと。「ヴェルディの選手、小っちゃい!」
今にして思えば、両チームの志向するサッカーは外国人選手を見れば一目瞭然だったといえるでしょう。
蔚山のマチャド、ヴァナシウスは共に185cm超。ヴァナシウスにいたっては90kgくらいありそうで、ラガーマンのような堂々たる体躯をしております。
ヴェルディのアナイウソン、バシーリオは共に170cmに足りず、小回りが利きそうな小さいタイプです。これにもう一人、やはり小さい斉藤とでヴェルディは攻撃ユニットを組んでおりました。
しかしながら、タイプ云々を別としまして一番驚いたのは蔚山の3トップ。マチャドはいいとして、残る二人がイ・チョンスにチェ・ソング。何と韓国の極悪コンビではありませんか。
これはある意味、ドリームかも。一体どういうことをしでかしてくれるのか。
とか思っているうちに試合開始。
まず、立ち上がりから蔚山のペース。マチャドにあてるロングボールにヴェルディが対応できません。次々と押し上げてくる蔚山の選手にアップアップ。ポストに嫌われるシュートもあったでしょうか。特にイ・チョンスは速い、巧い、オフ・ザ・ボールで必ずといっていいほど急所を突く動きをすると別格感があります。
そんな押されていたヴェルディは、16分くらい左サイド深い位置でボールの奪い合いを制した菅原がクロス。これをドフリーのアナイウソンがゴール前でヘッド。
なのに枠外…
ただ、ヴェルディが高いロングボールへの対応を修正すると、今度は一転してヴェルディペースになりました。というか、蔚山本当に韓国王者? というくらい何もできません。唯一、イ・チョンスだけが時折チャンスを作るくらい。ちなみに押し込まれていたヴェルディの中では広山だけが唯一希望の光という感じでしたか。
極悪コンビのもう一人、チェ・ソングはあまりいいところがありません。サイドで苦し紛れのクロスをあげるか、囲まれるか。
30分過ぎからは蔚山がボールをイ・チョンスに集めて打開を図り、それが功を奏し(というか、マチャドを外して起点を探す方法がよかった)再びペースを取り戻して前半終了。
後半。開始しばらくして蔚山が先制。自陣右サイドから走りこむチェ・ソングにいきなりロングパス。とりあえず走ってるから出してやるみたいな自棄パスに見えましたが、これをヴェルディDFがヘッドミスで何とチェ・ソングに落としてしまいます。労せずして1対1になったチェ・ソングが冷静に決めて先制。
2点目は後半20分過ぎくらい。左サイドでボールをもったSBのヴァナシウスがハーフライン近くからおもむろに中への突破を図り、これがワンツーを繰り返して最後まで行ってしまいました……決めたのはマチャド。ヴェルディのDFは完全に足が止まったというか、戸惑っていたのか。何か蔚山の選手だけが前に進んでいたようなシーン。
う~ん…
2点を取られたヴェルディは必死の反攻を見せます。これは中々攻め自体は奇麗。ただ、やはりヴェルディ。怖さがない。唯一怖さがあるのは広山で、右サイドの突破。時に左サイドからも切れ込んでのシュートと存在感をアピールします。もう一人、ジェフ→ヴェルディと来ている大野は何となく存在感がないですね…
それだけに77分に広山を下げたラモス采配は残念。勝つ気がないのか、試合が見えていないのか…勝つ気がないならACLに出ないでほしいと思うんですけど…どうせ4400人しか人来ないわけですし。
変わって入った飯尾には期待しましたが、程なくして、ヴェルディには何もなくなったと分かります。となると、むしろイ・チョンスにまた素晴らしいプレーを…
と思っていたらそのイ・チョンスも下がります。こちらは意図自体は分かるんですけどね。でも、残してほしかったなぁ。変わって入ったのはレアンドロというブラジル人ですが、これまた身長185以上…、あくまでそういう外国人をとるというのが蔚山流なんでしょうね。
最後の最後までヴェルディはパスワークがつながっていたものの、結局点にならないところは去年と同じ。ダメだこれは…って感じですね。J2ではともかく、ACLではダメでしょう。
しかし、蔚山も蔚山で、対戦相手が浦和レッズだったらどうなのか、という印象でした。イ・チョンスの動きは素晴らしい。とにかく動きがことごとく急所を突いている。ただ、いきなりそこに走ってしまうため、緩急がなくなっているような感もありました。
彼を活かすためのチームを作ったというのならどことなく中途半端で、普通のチームを作ったのであればイ・チョンス以外の個性が埋没しているところに問題がありますね。正直、あまり強いという印象はありません。もちろん、コンディションの良し悪しも多少はあるでしょうが。
点こそ決めましたが、チェ・ソングは全然ダメでしたしね。
極悪コンビではなく、主従になっていたようでした(笑)
結局、イ・チョンスを見に行ったようなものでした。
小野伸二か中村俊輔を韓国人にしていいから、イ・チョンスを日本人にしてくれとか思ってしまいましたね(笑)。
両代表にとってプラスとなるのではないでしょうか。
ちなみに韓国で行われたガンバの試合は、結果だけですが、2-3でガンバ敗戦したそうです。こちらは次がホームなので取り返しも効くでしょうね。