川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

F1と大相撲

2006-03-12 22:54:38 | その他スポーツ
開幕戦のバーレーンGPはルノーのフェルナンド・アロンソが制したそうです。
PPを獲得したミヒャエル・シューマッハーは2位。彼との戦いを制したというのは自信になるでしょうね。
3位はキミ・ライッコネン。昨日の予選段階では「理想からは程遠いよ」と泣きが入っていそうですけれど、結果的に表彰台。1回ストップ作戦が奏功しました。このフィンランド人には最後尾からの逆襲が似合いますね。何につけても北欧勢は応援しますよ。ハッキネンはあまり好きではありませんでしたけれど(笑)。
表彰台に立てなかったのはジェイソン・バトン。同じホンダ勢で個人的に好きなバリチェロは15位に低迷してしまいました。

注目の日本勢スーパー亜久里チームは佐藤琢磨選手が18位で、井出選手はトラブルのためリタイアしてしまったそうです。佐藤選手にとって、この順位でのフィニッシュは本意ではないでしょうけれど、まずは完走できてよかったですね。
来週早くもマレーシアに移動しての第二戦が行われます。どれだけ修正できるでしょうか。


大相撲も始まりました。栃東の綱とり、白鵬の大関とり、先場所不振だった朝青龍の逆襲なるかなど注目が多い今場所。初日は満員御礼が出たそうですね。
結果は…あるブログには「順当だった」とありましたが、実際確認すると(実際に見てないのかという突っ込みは却下[笑])、大関魁皇が負けています。
彼が負けることは、もう順当なことなのか…
何だかそれはそれで寂しい気がしますが…
注目の二力士は勝利。朝青龍や休場を噂された琴欧州も勝利。
15日間は長いですが、果たしてどんな結末が待っているのでしょうか。

相撲関連では、元大関貴ノ浪の音羽山親方が心臓病で入院していたそうですね。
一時は意識不明の重体の状態にもなったそうで、何だか心配です。
個性の差はあるでしょうけれど、力士はあの体格になるだけにどうしても心臓や臓器などへの負担は大きくなろうとか思います。引退したら摂生などして長生きする努力もしてほしいですね。貴乃花は痩せすぎだろうという気もしますが(兄弟喧嘩によるストレスもあったんでしょうけれどね)。
ちなみに、小錦や曙はあの体でよく元気だなとたまに思うこともあったり…
早世は「あれだけ大きいからだ」というような相撲のイメージダウンにもつながりえますので、皆さん体を大切にして長生きしてほしいですね。

ゴールはサッカーの華ですが…

2006-03-12 18:59:33 | サッカー
大阪ダービーは1-6でガンバ大阪が勝利したそうですね。フェルナンジーニョ、マグノ・アウベスが共にハットトリックだったそうです。セレッソは昨シーズンは堅守でブイブイ言わせていたのに、今年は何となく不安定ですね。
ともあれ、二節が終わった段階でハットトリックを達成したのが何と5人もいます(我那覇、ジュニーニョ、柳沢、アウベス、フェルナンジーニョ)。
それだけではなく、始まったばかりのJリーグはこれまでの18試合で最低でも2点は入っており、一試合平均は(数え間違いがあるかもしれませんが)実に4点!

もちろん、サッカーの華はゴール。ゴールネットが揺れる回数が多ければ多いほど見ている側の歓喜も大きいものです。
…が、18試合もやっておきながら、一試合平均得点が4ともなると、「守備に何か問題があるんじゃないのか?」とも思いたくなります。ハイライトだけ見ていても、何でそんなに簡単に打たれるのみたいなゴールもあり、全体として大味になっている感じがします。

ということで、守備のいいチームはあるのかと順位表を見てみると2試合とも無失点に抑えているのは意外なことに清水エスパルス。
今シーズンの清水は意外と躍進するかもしれませんが、チョ・ジェジンのマークがきつくなるとどうなるかというところがあるかもしれません。1失点が横浜F・マリノス。サンガ戦でのパウリーニョのゴールは4点取った後の油断という部分もありますので、こちらも上々。松田待望論が未だ途絶えない理由がここからも分かります(自分も提唱しているけどね♪ いっそ右SBにしてしまえば[笑])。
2失点はガンバ、レッズ、FC、アビスパなどです。

ちなみに得点の内訳は、日本人選手37点、外国人選手33点、オウンゴール2点となっております。
自国リーグでこれだけ日本人選手の点数比率が低いとなると、それは海外では点が取れないだろう…とも思いたくなりますね。日本人FWともなると、第二節に点をあげたFWは甲府の堀井、川崎の我那覇、C大阪の西澤の三人。
ちょっとダメポという感じですね…

最後に、4年に1度注目を浴びる男・市川大祐の今シーズンがちょっとだけ楽しみ。去年は森岡との併用みたいな部分がありましたが、今年もさりげなく右サイドのスタメンを奪っております。経験があるので、いきなり代表招集でも彼なら大丈夫でしょうし、ジーコ体制になって呼ばれているかどうか分かりませんが、あるいは国際舞台の実績を買われてなんてこともあるかも。何のかんのいってまだ25歳ですし、ポテンシャルの高さは実証済み。
最後の最後強烈なスパートをかまして23人入りとかありうるかも…。

臓器移植の光と闇

2006-03-12 15:32:21 | 日々のニュース
死刑問題と並んで、臓器移植問題は倫理的・哲学的・法学的側面の強い分野です。
日本は概ね否定的という印象はありますが、15歳以下の子供の臓器提供を認めないということで、かなり批判も出てきています。
中山七海ちゃんや石榑愛ちゃんの話などで大分この問題が議論されたりしている中、私もちょっと考えてみました。

医師は、死亡した者が生存中に臓器を移植術に使用されるために提供する意思を書面により表示している場合であって、その旨の告知を受けた遺族が当該臓器の摘出を拒まないとき又は遺族がないときは、この法律に基づき、移植術に使用されるための臓器を、死体(脳死した者の身体を含む。以下同じ。)から摘出することができる。
という臓器移植法6条が15歳以下の臓器提供を認めていないという根拠とされているそうです。法文自体に15歳という数字は出てきませんが、「意思を書面により提出」というこの意思というのが問題。法解釈上、15歳以上の人でなければ有効な意思表示はできないと考えられていることから、この臓器提供についても15歳ということになっているようです。
で、この部分に批判が多く、実際、親権者の同意でもOKとすべきではないかという臓器移植法改正案などもあるそうです(上智大の町野教授の案)。
ただ、民法961条には「15歳に達した者は、遺言をすることができる」とあり、これと対象するとどうなのという疑問もありますね。自分が死んだ後のすべてのことについての自分の意思を示すのが遺言であり、それが15歳でないとできないとするならば、臓器提供という自分死後の一行為についても、15歳以上でなければと考えるのは説得的なように思えます。

この部分をどう乗り越えるか。
①.法定代理人の同意でOKとする
②.意思表示ができる年齢を下げる
という二つの方法がありそうです。

私は②がいいと思います。
臓器提供はあくまで本人の同意がなければならないと思います。

①については、まず代理という文言になじみません。法律上、代理は本人の利益になる行為でなければなりませんが、臓器提供という行為は本人の利益となる行為ではありません。これを法定代理人である親権者が意思表示できると考えるのは奇妙です。

また、臓器提供を受ける側 する側から考えると中々複雑です。
以前に臓器を提供する側に主眼を置いたビデオを見ましたが、遺体があたかも部品解体のようにパキパキと解体され、皮膚もメリメリと外されていきます。もちろん、最終的には臓器のあった場所には別のものが詰められ、できるでけ生前の状態に近い形で返されますが、本人の同意もないのにああいう扱いをしていいのかという部分については倫理的(私はこの倫理という言葉が本当は嫌いですが)・人間の尊厳の見地という観点から疑問です。
第六条の規定により死体から臓器を摘出するに当たっては、礼意を失わないよう特に注意しなければならない。
という第八条が要求されるわけですね。
穿った見方をすれば、こういう条文があるということは礼意を払わない医師もいるということですね。ただ、それが悪いと言えるかは難しいところです。尊重の念や感謝の念を抱くなど、遺体を人として認識してしまうと解体することに強い抵抗感を感じるのではないでしょうか。物として認識しなければやっていられないかも…

このような尊厳の部分を考えると、承諾の意思はあくまで独立した人格である本人しかなしえないと考えるべきでは、と思います。
仮にこれを無視していいとなると、極論すれば親権者が子供の尊厳を否定して虐待していても、批判することができないなんてことになりかねません。また、子供の意思が無視されるならば、殺害された場合などの「子供の無念…」を強く主張できないのではとも思います。

加えて、認めた場合に親権者を取り巻く環境という観点からも疑問です。
中には「子供が役に立つのなら」と前向きに臓器提供に応じる親権者もいるかもしれませんが、一方で脳死判定を受けて呆然とする親権者もいるかもしれません。そういう時に「臓器提供のための承諾をしてください」と要求することが果たしてどうなのか。もちろん、法律には親権者の意思尊重という文が加わるでしょう。ただ、それを制度としてはっきりと確保しない限りほぼ実効性がありません。
「もうあんたの子供は脳死で死んだんだから、さっさと諦めて承諾しろよ。待ってる子がいるんだから」なんてことも起きうるのではないでしょうか。
このあたりの配慮が欠けている気がします。

以上を考えると親権者の同意だけでOKというのはやはり躊躇したくなります。
である以上、やはり本人の同意を必要とすべきであり、本人が同意の意味を理解し、同意しうるような環境を整備すべきだと思います(ちなみに、臓器移植だけでなく遺言などの意思表示についても15歳以下でもできるとすべき)。道徳の授業などで専門家などを連れてきて臓器移植を取ってもらうとか、そういう制度を目指していくべきではないでしょうか。
もちろん、10歳の子供に真剣な同意を認めることができるのかという考え方もあるでしょうけれど、例えば刑事事件については14歳以下の子供でも責任能力を認める方向性で進んでいます。これすなわち、子供の意思表示も現代では15歳という数字にこだわる必要はないという考え方もできるはず。

結局のところ、臓器移植を待つ子供について知ってもらうだけではなく、いい部分悪い部分含めて、臓器移植そのものを知ってもらう必要があるかと思います。
15歳以下の子供が可哀相、認めてという立場、あるいはその反対側の立場も知ることで、より臓器移植を理解する契機になれればと思います。

…本当は中国の臓器で金儲けという記事に触発されたのですが、何か違う方向になってしまいました。この記事についてはまた別の機会に…(と言いつつ忘れたりするんですけどね[苦笑])