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犯罪をなくすために封建制を

2006-03-18 20:37:36 | 犯罪・刑事関係
昨日の光市の母子殺害事件の弁護人在廷命令についてのエントリでちょこっと死刑問題について話をしました。
この問題について、はっきりと言えるのは私は死刑存置論も廃止論も大嫌いであるということです。どちらも自分の意見が正しいという前提に立っており、歩み寄りをしようという姿勢が全く無いからです。

ですので、意見が違えど相対的に物を見つつ、真実追求をしようという姿勢の強いところには好感をもつわけです。
と前置きが長くなりましたが、昨日のエントリに対して、最近連続してお世話になっている破壊王子流勝手日記さんからTBをいただきました。

@nifty:NEWS@nifty:安田弁護士らに出廷命令=前回欠席、改正刑訴法で初-光市母子殺人で最高裁(時事通信)[破壊王子流勝手日記]

小室直樹先生の「痛快! 憲法学」(私は未読)という本の内容を参照しつつ、今回の一件と死刑問題などについて鋭く突っ込んでいます。
乱暴にまとめてしまいますと、要は憲法が機能不全を起こしているがゆえに現代では関係者全部がどこか狂っているのだというような展開でしょうか。
非常に興味深い話です。
締めくくりとして、破壊王子さんは
こんな鬼畜を野放しにするのを良しとする方も、こんな鬼畜早く殺してしまえという側も、加害者の権利を守れという連中も、デモクラシーは過ぎた物なんだろう。

いっそ封建主義でやるかい?犯罪率は低いし、有罪率は高いぞ。
と締めくくられております。

痛快ですね。
やたらと細かい例を挙げつつ全部の矛盾を指摘するというネクラな方法をとる自分に見習えと言いたいところです(笑)

で、封建制。私も封建制にすれば間違いなく犯罪率は下がるだろうと思います。
外交的・社会的実現可能性はひとまず無視
その理由についてですが、破壊王子さんはどちらかというと、権力の絶対化に犯罪減少の原因があると見ているようですし、おそらくそれも正しいと思います。
ただ、同時に封建時代の犯罪率の低さは身分固定制に起因する部分もあるのではないかと私は考えています。

例えば日本の江戸時代では士農工商があり、生まれながらの身分は絶対に覆せないという前提がありました。
これはこれでもちろん、「生まれ持った素質を生かしきれないのではないか」とか、「才能のない奴がある奴より上にいるのは変じゃないか」と色々疑問も出てくるわけですけれど、同時に「将来設定が明確なので自分の生活指針が立てやすい」というメリットもあります。
このメリットも犯罪率を下げる要因だったのでしないかなと思うわけですね。自分が将来何をやるか明確であれば、「それをやるか」と諦めがつくわけです。仮に不満なことであったとしても、何をやっていいか分からない不安やパニックに比べればマシということなわけで。もちろん、稀にそれでは嫌だという人間もいるのでしょうけれど…

だから暴発する人間も少なくなるのではないかなと思うわけです。
ついでに、固定身分の中では平等ですから、余計な競争意識を煽られることもありません。日々自分の評価を気にして悶々としているなんてことも封建制ではありえないわけです。

ということで、人間が自己に異常なコンプレックスを抱く要素がまるでなく、将来に向けてのレールがしっかり引かれているという点からも、封建制は犯罪率を低くするためには望ましいのではと思います。

あくまで犯罪対策という面では。何も私が封建制を望んでいるわけではありませんので、その点は誤解なきよう…

ただ、封建制の弱点は一番頂点に立つ人間は何でもできるために「何をしていいか分からなくなる」ということ。
ローマ皇帝とかオスマン・トルコのスルタンに異常人格者が多いのは決して遺伝だけが理由ではないと私は思っております。

脳は脂を求めている!

2006-03-18 19:45:22 | 日々のニュース
ラーメン、揚げ物などの油ものを食べだすとやめられなくなるのは「脳内麻薬」にあるそうです。

摂取直後に「脳内麻薬」=つい油もの…快感感じてやめられず-仕組み解明・京大(時事通信)
ついつい食べてしまうラーメンやフライなどの油もの。高カロリーの油脂を多く含む食べ物がやめられない原因として、摂取直後に大量の「脳内麻薬」が分泌され、快感を感じる仕組みがあることを、京都大大学院農学研究科の伏木亨教授らの研究グループが18日までに、突き止めた。
同じ快感レベルの低カロリー油などができれば、肥満防止や改善につながる可能性もあるといい、注目を集めそうだ。26日に京都市で開かれる日本農芸化学会で発表される。


なるほどねぇ。
私個人は際立って油ものが好きというわけでもないです。それに、最近の食べ物には量の多少こそあれ油が入っているでしょうからねぇ。
正直、油ものを食べだすと癖になるということすら初耳でした。いやいや、世の中には人の想像もつかない世界に思いをいたらす人がいるんだなと感心しますね。

肥満防止などの効果もあるかもしれないわけですか。馬鹿にならないですね。
同じ快感を味わえつつ、低カロリーのものを開発できればOKというわけで。禁煙のためのシガレットバーなんかと同じ理屈ということでしょうね。
…しかし、昔から天ぷらなどの油ものの食べ物はあったわけでして、それでも昔は今ほど肥満が問題になっていたわけでもないですし。

そう考えると、油ものをやめられないということは肥満などの一つの原因ではあっても決定的な原因とまではいかないように思えます。そうだとすると、代替油を開発したところでどうなるものとも思えません。
やはり食べる側の自制心の無さなどが問題なのではないかという気もします。まあ、記事にもあるように「可能性がある」というくらいなんでしょうね。

しかし…脳内麻薬が分泌されるということは、麻薬中毒者なんかに脳内麻薬分泌成分の高い油を大量に摂取させることで、逆に麻薬中毒から脱することができる…なんてことはないですかね(もちろん、この場合油中毒になるのでしょうけれど)?

それとこれとは話が別…?

準決勝を明日に控えて

2006-03-18 12:28:59 | 野球
最近WBCばかりですが…

もう明日なわけですか。韓国との準決勝。
例のデビッドソン氏がまたまた審判を務めるそうですね。
何といいますか、余程審判がいないんでしょうね(苦笑)
ま、今回は「そんな審判だ」と分かっているわけで、審判も巧くコントロールするのも強さの内ということになるのでしょうか、WSDのヘスス・スアレス氏も「審判もコントロールできなければプロとしてやっていけない場合がある」みたいなことをコラムで書いていましたしね(苦笑)。

同じグループで戦ってきたチーム同士で準決勝を戦ってどうするのという疑問はありますけれど、とりあえずここはもう一度チャンスがめぐってきたと捉えましょう。もういい加減相手のことも分かってきたでしょうし。
ただ、それは相手にも言えるわけですし、ノリと勢いが全然違うのも確か。日本の選手は「今度こそ」という思いがある反面、「またやられるのでは」という不安もあるでしょうしね。
もし、仮に三連敗なんかしようものなら…
少なくとも30年は語り継がれることになるでしょう。

先発は上原とソ・ジェウンだそう。上原は一試合に一本ホームランを打たれてしまうのがやや不安ですが、安定感はあるので失点を食うとしてもわずかでしょう。
となると、打線がそれ以上に打てるかですね。
奮起を期待したいところです。

ところで、アメリカが何故2次リーグで敗れたのかというコラムがスポーツナビにあり、その中で「リリーフにいいのをそろえた反面、先発の頭数が少なかった」というのがありますけれど、これはあるいは日本にもいえるかもしれませんね。日本の場合は打撃陣など。
考えてみれば、野手でスタメン候補は12人程度いれば十分なわけで、代打のスペシャリストを一人くらいは用意しておいた方がよかったのかなという気がします。
これまでの試合を全部見ているわけではありませんが、勝負どころで日頃は一試合通じて出ている選手を代打で出しても、中々結果を出せないのではないかなとまあそんなことを思うわけです。短期決戦になると尚更、重要な場面で仕事をしてくれそうな代打専用、代走専用(これは赤星でよかったのかもしれませんが)の選手の重要性が増してくるのではないかなと。
全然出番のないスタメンクラスの選手をベンチに置いておくくらいなら代打率の高い選手を呼んだほうがよかったのかもしれませんね。もちろん、今回は代打の切り札を呼べという声は監督もファンもあげていなかったということで仕方ないとは思いますが、次回以降は。
ホームランバッターだけで強くなれないのはもちろんですが、バランス良く集めたとしましても、スタメンの花形を集めれば強くなるというわけでもないみたいですね。

今回は今更どうしようもないですが、次回以降はサッカーでいうところのスーパーサブ、そういう野手を用意しておいた方がいいのかも。

追記:韓国の朴明桓投手がドーピングで失格になったそうです。何の薬物を使っていたのかは定かではありませんけれど。


ところでメジャーのオープン戦に目を移せば、松井稼頭夫が負傷で開幕絶望だそうですね。彼自身が悪いばかりではないのでしょうけれど、メッツファンにしてみますと、「松井はバスト(失敗)だ」という印象がますます強くなるでしょうねぇ。
残念な話です。