川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

古書店摘発

2006-09-23 12:29:32 | 日々のニュース
売れなくなったアイドルがヘアヌードなどを出すというのは昔からありますけれど、売れなくなった本屋さんもまたヘアヌードに手を出してしまうものなのでしょうか。

アイドルおたくの「聖地」摘発…裏写真誌DVDを販売(スポーツ報知)

荒魂書店は前を通りかかったことはありますが、中に入ったことはないです。外からの見た目はそういう感じではないので、オタクの聖地になっていたことも初めて知って驚きでしたが、摘発されたのも当然驚きです。
ネットなどに古書が出回るようになって客足が落ちて、手を出さざるを得なくなったなんて事情があるそうです。何とも哀しい話ですね。

とかいう自分も以前は神田・神保町に月に一度くらいは行っておりましたが、最近ではほとんど行かなくなりましたね。ネットで古書を買うとかそういうわけではなく、単に時間がないから行かなくなったというだけですけれど。
あとはまあ、基本的に絶版になるほど希少価値の高い本に手出ししないというのもありますかね。そこらに転がっているものならブックオフとかでも買えるわけですし。ベストセラーはしばらくしてから100円で買えばいいわけで。

とはいえ、古書とかあまり出回っていない骨董品を探すのはその探す過程も本来は楽しいんですけれどね。もちろん時間のある時に限られるわけですが、苦労する分だけ見つかった時の喜びも倍増とかそういう感じで。

今はネットで探せば簡単に手に入れられたりするわけですし、例えばニューヨーク・タイムズあたりは150年前の自分のところの記事までPDFにして閲覧できるようにしたなんて話もありますし、情報もすぐに手に入れられるようになりました。
だからこそ、巧くいかないとすぐカチンとなってキレるなんてこともあるような部分もあるような気がします。
平和な泰平の不自由のない社会だからこそ起きる犯罪なんてのもあるのかもしれませんね。

Le Chat botte

2006-09-22 16:57:55 | 日々のニュース
[これまでのあらすじ]
ドラゴンポールを集めてあちこちを冒険する人魚姫とズラタン。ズラタンは黄色い毛皮をもらいましたが、実はそれはとんだまがいもので…

「あの野郎め。ぶっ飛ばしてやる!」
自分が恥さらしだったと知ったズラタンは怒り心頭でした。
「待ってください。きっと向こうにもそれなりに理由が…」
「うるせえ! もう怒った。奴をぶちのめしてきてやる!」
ズラタンは人魚姫の制止を振り切って、抗議に行きました。その勢いはあまりに早く、人魚姫には追いつくことができませんでした。
「ああ、行っちゃった…」
人魚姫は困りました。ズラタンは性格こそ問題あれど頼りになる存在です。自分ひとりで困難なポール探しができるとは思いません。
「二つ目のポールはこの国の王様が持っているらしいけれど、私一人でどうやれば手に入れられるでしょうか」
ズラタンはあの様子では何時戻ってくるか知れたものではありません。途方にくれていると、大人しそうなネコが現れました。ネコは近くで話を効いていたようです。
「もしもし、お困りのようだね。もしお困りなら僕が手助けしてあげよう」
「ですが、あなたは弱そうなネコでズラタンほど強くありません」
人魚姫の言葉にネコはムッとしました。
「そんなことはない。僕に厚底の長靴と袋をくれれば十分に役にたってあげられるとも。それに僕の名前もズラタンというのだ。失礼なことを言ってもらっては困る」
ネコの名前はズラタン・バイラモビッチといいました(笑) マイナーな。
「長靴と袋ですか」
人魚姫は半信半疑でしたが、長靴と袋をたまたま持っていたのでネコのズラタンに与えました。ネコのズラタンはそれを持ってとある崖の下に行き、袋を広げました。
すると崖の上から子猫を放り落とす人がいて、ネコは労せずして沢山の子猫を手に入れることができました。あまりに一杯で本来なら袋をひきずらなければなりませんでしたが、ネコのズラタンは厚底の長靴をはいて自分の背丈を高くして難をしのぎました。

<子猫殺し告白>坂東さんを告発の動き…タヒチの管轄政府(毎日新聞)

ネコのズラタンはそれを持って、猫好きとして知られるこの地方の王様のところへ行きました。王様は沢山の猫に大層喜び、これは誰からのものかと尋ねました。
「○×地方を治められるカラバ侯女様からのものです」
ネコのズラタンは人魚姫をそう推薦しました。しかし○×地方は当然ながら人魚姫の領地ではありません。そこは恐ろしい人食いオニの住む地方でした。
「是非ともお礼がしたいのだが案内してれるかな?」
「承りましてございます」
ネコのズラタンはそう言って、二日の猶予をもらいました。
そして人食いオニの住む地方に行き、そこの領民を脅しました。
「この地域が誰のものかと聞かれたら、カラバ侯女様のものだと答えるんだ。でないとこの地域を空爆して石器時代にしてやるからな」

石器時代に戻すぞ…元米国務副長官がパキスタン脅迫?(読売新聞)

そう言って領民を屈服させると人食いオニの城へ行きました。
「何だおまえは?」
オニはネコのズラタンの貧相な姿を嘲るようでした。
「あんたは何にでも化けられると聞いてやってきたんだ。本当か?」
「ガハハハハ」
オニは笑うなり、人食いライオンの姿に化けました。ネコのズラタンはふむふむと頷いて、
「しかし、大きなものに化けるのは簡単だが、小さなものには化けられるのかね? 例えば、小さなハツカネズミに化けられるのかな?」
「ふざけたことを言うな。そんなこと簡単だ」
オニはハツカネズミに化けました。ネコのズラタンはそれをひょぃっと掴んでそのまま食べてしまいました。

さて、ネコのズラタンは人魚姫を人食いオニの豪華な城に連れ、座っていた豪奢な椅子に座らせ、二日後に王様のところへと行きました。
「カラバ侯女様のもとへご案内いたしましょう」
そう言って、馬車を先導しました。途中、馬車に乗って来る王様が地方の農民をつかまえて、ここは誰の領地かと尋ねると皆一様に「侯女様のものでございます」と答えました。王様は侯女の領土の広さに感心しました。
そして城につくと豪勢な城であることに感心し、豪華な椅子に座る人魚姫の権勢にもまた感心しました。
ネコのズラタンが言いました。
「王様、実は侯女様はとある事情で王様の持つドラゴンポールを欲しておられます。つきましては、この領地と引き換えにポールを譲ってもらえないでしょうか?」
「なんと。こんな木一本でこの素晴らしい領地をくれるというのか」
王様は感激し、ドラゴンポールを人魚姫に渡しました。
こうして、人魚姫は二つ目のドラゴンポールを手に入れることができたのです。

人が野生に還る時

2006-09-21 18:36:56 | 日々のニュース
何かとお馬鹿な話の多い中国。
兵馬俑に挑戦したドイツ人の次は、パンダに挑戦する命知らずがいたそうです。
【中国】泥酔男がパンダと格闘「まさか人間にかみ付くとは」(サーチナ・中国情報局)

かいつまむと…
男が酒に酔った → 動物園でパンダを見た → パンダに触りたくなった → 檻を越えて中に入った → 驚いたパンダが噛み付いた → 男が反撃した → パンダと人の格闘が始まった → 見に来た人がビックリして飼育員に知らせた → 飼育員がパンダに水をかけて大人しくさせた
のだそう。つまり勝敗としては引き分けですかね。あるいは反則負け扱いでしょうか(どっちが?) パンダを見に来た人もいきなりパンダと人間が中で喧嘩をしはじめたらびっくりするでしょうね。

しかし、本当なんですかね。まがりなりにも天然記念物の動物の檻にそう簡単に入れていいのでしょうか。一応2mの檻といいますからそれなりのものではありますけれど。

人間に噛み付くとは思っていなかったそうですけれど、パンダは外見こそ可愛いものの元々雑食性で結構凶暴だという話もあります。そして白黒ではっきりしたその皮は固く脂ぎっているのだとか。何かイメージが崩れるかも…(笑)

JRの職員が酒に酔って電車を止めてしまったとか、あるいは飲酒運転とかあるいはこんな話とか…
埼玉・小川町副議長、警官に頭突き=酒に酔い、現行犯逮捕-群馬県警(時事通信)
飲酒すれば頭突きとかパンチとか幾らでもありそうですけどね。

酒に関してはネガティヴな話題の絶えない状態ですが、どうせ酒に酔って騒ぎを起こすならこのくらい異次元のパフォーマンス(?)を見せてほしいもの…とか考えるのは不謹慎ですかね。

兵馬俑では実際になりすましているシーンの写真などが公開されましたが、実際に人とパンダが戦っているシーンなどは公開されたりするのでしょうか…

Keiserens nye Klader

2006-09-20 20:18:26 | 日々のニュース
人魚姫とズラタンの旅はまだまだ続いておりました。
ある日、二人は闘犬の会場のそばを通りました。
「ズラタン、あなたなら優勝できるのではないでしょうか?」
人魚姫は何気なく言いました。
「もちろん、俺様なら優勝できるとも」
ズラタンも頷きました。
「しかし、今の俺様はあまり人様の前に出るには良くない格好をしている」
「良くない格好? 青と黒の毛皮のストライプがとても奇麗ですけれど」
「いや、俺様に似合う色はやはり黄色!」
「…黄色なのですか?」
「おうともさ。黄色の毛皮は王の証!」
「日本における紫みたいなものなのですね?」
「そうともよ。ところが、俺様のための黄色い毛皮はラガーベックの野郎に取られてしまった。あの野郎門限に一時間遅かっただけで全部取り上げやがった。とんでもない野郎だ」
「でも、遅刻したのなら謝罪するべきなのではないでしょうか?」
「馬鹿言っちゃいけねえ。俺様は特別な存在なのだ。皆が12時までに帰らなければならないのならば、俺様は2時までに帰ればいいのだ。悪いのはラガーベックで俺様は正しい」
「とすると、ズラタン。あなたは…

駐車違反弁明、大半「腹痛で」…ネットの誤指南も影響(読売新聞)

『トイレに行ったから』などと言い訳はしないのですね?」
「当然よ。俺様はどこに車を止めても許されるってなもんだ」
「ですが以前、無料通行宣言書なんてものを高速道路料金所にたたき付けた人は100万円の罰金を請求されたと聞きました。まあ、前置きが随分と長くなりましたが、それならばそのラガーベックという人のところに交渉に行けばよろしいのでは?」
「そうだな。二度と偉そうな口利けねえよういっちょシメテやるか」
こうして、二人はラガーベックのところに行きました。
「俺様の黄色い毛皮を返せ!」
「…私からもお願いします」
ラガーベックは困りました。ズラタンの横柄な態度は頭にきますが、人魚姫が誠実に頼むのを無碍に断るのは心が痛みます。
「そうだな…それじゃ、特別なズラタンのために特別な黄色い毛皮を用意してやろう」
ラガーベックはそう言って二人の機織職人を呼びました。そして耳打ちをしてからズラタンのための黄色い毛皮を作らせるように命令しました。
しばらくして、ラガーベックは人魚姫を呼びました。
「俺様の毛皮なのに何で人魚姫が先なんだ。まあいいや。従者が俺様のためのものを持ってくるのは当然だからな」
ズラタンはふんぞりかえって、人魚姫を奥にやります。
人魚姫が部屋の中に入ると、ラガーベックは機織職人に「人魚姫に特別な毛皮を渡しなさい」と命令しました。持ってこさせると言いました。
「しかし人魚姫。今ズラタンのために作らせた毛皮は特別な毛皮で、バカには見ることができないのです」
「それは随分と特別な毛皮ですね」
人魚姫は驚きました。
「…じゃあ、私が見えないのはきっと私が馬鹿なのでしょうね」
人魚姫はとても性格のいい人だったので、機織職人の言うことを信じました。もちろん、毛皮などないのですが、二人の機織職人の渡す動作に応じて受け取る動作をして、ズラタンのところに持ってきました。そしてズラタンにラガーベックに言われたことをそのまま知らせました。
「……こ、これは随分といい毛皮だな。どれどれ。う~ん、いい出来だ」
ズラタンが悦に入っているので、人魚姫もやはり自分が馬鹿だからか、あるいは地上の者ではないから見えないのだろうと思いました。
「とっても似合っています」
「そうだろう。そうだろう。俺様にはこの黄色の10番がふさわしい」
すっかり満足したズラタンは人魚姫とともに闘犬会場に戻ってきました。
「あ~、君君。毛皮のない犬は警告だよ」
係員が止めますが、人魚姫が経緯を説明すると、係員も自分がバカと思われるのが嫌なのでズラタンの毛皮を褒め称えて参加させました。
参加するとズラタンは強く、たちまちのうちに勝ちあがりました。
さて、すっかり悪役となったがちょう番の娘がこの様子を見ておりました。
「バカには見えない服ね…クスッ。バカと馬鹿正直の組み合せにはピッタリだわ。貴女もそう思うでしょう?」
連れているがちょうに問いかけると、がちょうは「ガアガア」と哀しそうに鳴きました。
「私ならズラタンに黄色の毛皮のかわりに黄色の紙をあげて、会場からも追い出してあげるわ。それだとお後もよろしいしね」

さて、ズラタンは何時になれば自分の黄色い毛皮が実態のないものだと気付くのでしょうか?

続・遺跡と一体化

2006-09-20 13:21:42 | 日々のニュース
一昨日エントリーにした兵馬俑になりすまして身柄確保されてしまったドイツ人美術学生の無謀かつ偉大(?)なる挑戦。
管理している当局が「二度と同じようなことをしてはならん」という怒りをこめてか、あるいは「こんな面白いものは皆に見てもらおう」と思ったのか知りませんが、写真が公開されておりました。

兵馬俑に扮したドイツ人学生、警備員も思わず苦笑い(ロイター)

警備員が苦笑いをしているのも、身柄確保された当人が何とも言えない苦渋の表情をしているのにも笑えます。ちなみにこの服装、一週間かけて作り上げたとか話にありました。あと、動機については「遺跡を傷つけるつもりは一切なくて、あくまでも兵馬俑が好きだからだ」とか言っているのだそう。一応その釈明が通ったのか厳重注意の後に抗州に帰されたのだそうで。
実際になりすましている証拠写真などもありました。
中国版の記事
数分間瞬きもしなかったといいますから、相当そっくりさんなんだろうという気がしましたが、哀しいかな造形物に生ものが入るとくっきり分かり、何かバレバレという感じです(笑) 本人は気付かないと思ったんでしょうか。
あるいは兵馬俑の中に同じような服装をした自分が入り込むことで秦の時代の風を感じたいという悠久のロマンがあったのかもしれません。私にはそのようなロマンはありませんが…

なりすました写真の隣には保安員に連れ出されるパブロ氏の写真があるのですが、これがモノクロなのが何ともいえない哀愁をかもし出しております。

で、他に世界遺産関係でまたまた二つほど…
中国広東省の開平の望楼群が広東省で初の世界遺産になるかが話題になっているそうですが、最初これを「関平の望楼群」と思ってしまうあたり自分の中国回路が三国志中心であると思い知らされました(笑)
もう一つ、レバノンの世界遺産がイスラエルとヒズボラの戦闘などによって激しく損傷していて緊急に直す必要があるのだとか。こういう話はあまり聞きたくないのと同時に、タリバンが石像を破壊した時は色々話題になったのに、これが全く取り上げられない点も疑問に感じます。
故意と過失の違いがあるにしても貴重な文化遺産が損なわれているという点では同じなのですけれどね。

タイでクーデター

2006-09-20 12:10:15 | 日々のニュース
タイで陸軍が無血クーデターを起こしたそうです。
現段階(12時前)ではクーデターを主導していた司令官のソンティ大将が暫定的に首相の役割を担うのだとか。
で、こんなことを言っているのだそうです。
①今回の統治権の掌握は永久的なものではなく、できるだけ早く民主主義のもとに国民に統治権を返還する。
②現行97年憲法の停止。内閣、憲法裁判所の機能の停止。
③首相が不在の期間、革命団議長またはその指名した者がその権限を行使する。大臣については特別の指示があった場合を除き各省次官がその権限を行使する。
のような宣言をしているのだとか。
③の次官クラスが全部軍に呼び出されたという話もありました。
あとはお決まりの前政権批判。まあ、タクシン首相は総選挙で混乱を起こしたりしていましたし、腐敗政権だったなんて話もありますから、理解できないでもないですけれどね。実際賛同している人もいるなんて話がありますし。

タイでは相当クーデターも起きていて、国王もあっさり追認しているような雰囲気らしく、またタクシン首相も事前に情報をキャッチしていたとかで、本人は今NYにいて帰国する意思もあるそうですが(そういえば国連総会があるけれども、日本は自民党の総裁選があるということで首相も官房長官も出ないとかも話題になっていましたしね)、家族は前日までのうちにシンガポールへと飛んでいる模様。
国民もあっさりしたもののようで現在は平穏な感じのようですが、かといって何か起きないとも分からないですし、タイにいる人やこれから行く人には注意してもらいたいです。

タイが直ちに軍政になるとは思いませんが、今のところはあまりない各国(国連のアナン事務総長は「民主主義の過程を踏まえない権力委譲は許されない」と批判していたのだとか。まあ他所も概ねそのあたりに落ち着くでしょうか)の対応如何によっては強硬態度に出るなんてこともありうるかなという気がします。
こういう事態が起こると必要以上に介入してかえって事態をややこしくするアメリカみたいなのもいますからね。彼らにとってはタイとミャンマーやインドネシアでそんなに違いがあるという認識もないでしょうし。
また、イスラーム勢力もいるわけでややこしくなる前に何らかの道筋がついてほしいとしか言いようがないです。

遺跡と一体化

2006-09-18 22:34:06 | 日々のニュース
アニメなどでは古代遺跡を追手から逃げ延びる主人公が抜け道を見つけてそこから出て行ったり、あるいは置かれてある石像に扮したりして逃げ延びるというシーンがありますが。
本当にやってしまったのがいたようで…

ドイツ人美術学生、西安の兵馬俑に扮するも御用(ロイター)

まあ、記事を見る限り逃げ延びるために扮したというよりは最初から扮する目的で忍び込んだようですが…
それはそれで一体何をしたかったのかよく分かりません。まあ、兵馬俑が大好きで自分がなりきれるという自信があったのか、あるいは警備兵をごまかしたいという茶目っ気だったのでしょうけれどね。いずれにしましても、このドイツ人は26歳とのことですが、相当童心に満ち溢れた人のようです。
中国は銃殺刑が世界で一番多い怖い国であるということを認識していなかったのでしょうか。

ちなみに兵馬俑、というか始皇帝の墓にはまだまだ掘りおこしていない部分もあるそうですし、当然抜け道があるらしいなんて話もありますけれど、多分入ることができたら二度と出ることはできないでしょうね。

世界遺産というと、文化庁は世界遺産に登録のための候補地の公募を募集しているということで。日本には世界遺産候補地がないのかと馬鹿にされてはいけないという認識が文化庁に思われているようですけれど、私は無理に何かを世界遺産に売り出さなくてもいいのではという気もするんですけれどね。
そういえば、富士山を世界遺産にしようというCMがこの間、国立で(清水の主催ゲームだったので)放映されていましたが、その時に「皆様、あれが世界遺産になるには何かが足りない富士山でございます」ということをやっていましたね。あれは個人的に少しウケました。

Frau Trude 2

2006-09-17 17:09:28 | 日々のニュース
[前回までのあらすじ]
好奇心旺盛な人魚姫の妹はトゥルーデおばさんのところに面白いモノがあるという話を聞いて、周囲の制止も聞かずに遊びに出かけました。しかし、トゥルーデおばさんに薪に変えられてしまい、火の中にくべられてしまいました。

(うわーん、みんなの言うこと聞くから助けてー!!)
人魚姫の妹は意思としては泣き喚きますが、当然ながら外に声としては出て行きません。
「むっ!?」
しかし突然、別の方向から不思議な光が薪を照らしました。その光が人魚姫の妹を元の姿に戻してしまいます。
「うわーっ! アチアチアチアチ! 水、水、水、水!」
元に戻るや、慌てて暖炉から逃げ出し、外の井戸へと駆け込みました。
「何者だい! 人様の明かりを奪おうだなんて承知しないよ!」
トゥルーデおばさんが血相を変えて辺りを見ると、カーテンの陰からがちょう番の娘が現れました。
「薪に変えてしまうのは褒められませんわね。

やせ過ぎモデル規制の動き、英、伊にも広がる=著名スーパーモデル締め出しも(時事通信)

薪は細すぎて若い女の子に悪影響を与えますわ」
「与えるか! 邪魔してくれたお礼にお前を変わりに薪に変えてやる!」
トゥルーデおばさんが魔法を唱えますが、全く変化がありません。
「…あれ?」
がちょう番の娘が艶然と笑いました。
「たかだか己の欲望がために闇に落ちたものが、欲望はもちろんのこと高貴な血もひっくるめて闇に落ちた私に勝てるはずなどありません。代償の大きさ、生贄の大きさがそのまま手に入れられるものの大きさにつながるのです。お分かり?」
「!」
「…さあて、私は貴女を何に変えてさしあげましょう」
魔力で上回るがちょう番の娘が手をかざしました。
「うわーっ! やめておくれ!」
トゥルーデおばさんの抗議も実らず、トゥルーデおばさんはキウイに姿を変えられてしまいました。
「この丸っこいシルエットこそ、今の若い女の子とファッション界に必要なものですのよ。トゥルーデおばさん」
(こらーっ! 何てことしてくれんだい! 早く戻すんだよ!)
トゥルーデおばさんの抗議を無視して、がちょう番の娘は家の外に出ました。人魚姫の妹はまだ井戸に浸っています。
「怖かったでしょう? キウイでも食べません? 元気になりますよ」

押切もえ「キウイで元気になって」(デイリースポーツ)

(ぎえーっ!?)
「あ、ありがとうございます。いただきまーす」
人魚姫の妹は大きな口を開けてそのままキウイを食べつくしてしまいました。食べ終わるとお礼を言いました。
「助けてくれてありがとうございます」
「お気になさらずとも結構ですよ」
がちょう番の娘は微笑みながら手をかざしました。
「貴女がいれば人魚姫のコントロールもしやすいでしょうし」
「え、えええっ?」
がちょう番の娘はキウイを食べ終えた人魚姫の妹をあっと言う間にがちょうに変えてしまいました。
(ち、ちょっとー。何するのよー!?)
妹は抗議しますが当然「ガア、ガア」となるばかりです。
「クスッ。ドラゴンポールを集めた後、どうやって人魚姫を料理しようか色々考えていましたけれど、貴女を取引材料にすれば簡単ですわね」
一難去ってまた一難、がちょうに変えられてしまった人魚姫の妹は当分元に戻れそうにありません。
「ガァーッ」
哀しそうに鳴くばかりでした。

となると、ズラタンは悪さばかりしているから犬に変えられてしまったのか…(笑)

Frau Trude

2006-09-16 22:33:38 | 日々のニュース
昔々、海底の奥深くにとても生意気でわがままな人魚がおりました。
人魚は15歳にならないと地上に出てはならないのですが、ある日この人魚は「地上にいるトゥルーデおばさんという人のところには珍しいものが一杯ある」という話を聞き、いてもたってもいられなくなりました。
「あたしを止められるものなんか、この世にあるわけないんだから」
そう言って、人魚は親の目を盗んで逃げ出すと、スイスイ泳いで地上に上がっていきました。
地上に上がると、そこには姉の人魚姫がいました。人魚姫は苦労してドラゴンポールを集めているところでした(笑)。
「まあ、どうしてあなたは地上に上がってきたの? まだ15歳になっていないじゃない」
人魚姫は妹をいさめます。
「だって、トゥルーデおばさんって人が珍しいものを持っているって言うからいてもたってもいられなくって」
「トゥルーデおばさん?」
人魚姫は連れている犬のズラタンに聞きました。
「俺様が聞くにはそのおばさんはとっても悪人らしい。俺様を代表から追放したラガーベックの親父と並んでこの地上でもっとも悪賢い奴って評判だぜ」
「…そんなところに行ったらダメ。絶対にダメ!」
人魚姫は血相を変えて妹を止めました。ズラタンに「悪い奴」と言わせるほどの女ならきっと魔女に違いありません。
しかし、妹は誠実で真面目な人魚姫とは違ってわがままな性格でしたので、まるで聞こうとしませんでした。

【こぼれ話】人魚像に“妹"が誕生=デンマーク(時事通信)


「お姉ちゃんはそんなだから何時まで経っても気苦労が絶えないのよ! あたしみたいに奔放に生きるのが楽しいんだって!」
そう言って、森の方へ行ってしまいました。
「ああ、あの子は本当に人の言うことを聞かないんだから…」
「世の中には困った奴もいたものだな」
ズラタンも含めてな。
「ところでどういうところが悪いの?」
「あいつが地上にもたらしたのは邪悪さと残酷さだけだといわれるくらいにだ」

イスラムは「邪悪」=ローマ法王発言に怒り広がる(時事通信)

「………」
人魚姫は妹の消えた森の方をじーっと見つめていました。

さて、姉と別れた人魚姫の妹は森の中をひた歩き(姉は薬で足を得たがこの妹はどうしたのだという突っ込みはなしで)、遂にトゥルーデおばさんのところにつきました。
しかし、家の周囲には妹が見たことのない不気味な男達がいました。そこで急いで中に入りました。
やってきた妹を見るなりトゥルーデおばさんは言いました。
「おや、ノックも無しに失礼だね。おやおや、おまえはどうしてそんなに青い顔をしているんだい?」
「あたし怖くって。おばあさんの家のところで真っ黒い男を見たの」
「それはきっと炭を焼く男だね」
「それから、真っ青な男も見たわ」
「それはきっと狩人だね」
「真っ赤な人もいたの」
「肉をさばく職人さね」
「…で、で、窓の中を除くと、頭が火で燃えているオニが見えたの」
トゥルーデおばさんはニヤリと笑いました。
「そうかい。気にすることはないよ。おまえは魔女が馬鹿な娘を料理するために化粧をするところを見ただけだ。そう、おまえさんみたいな親の言うことも、姉の言うことも聞かない馬鹿娘のね
さあ、こっちへおいで」
トゥルーデおばさんが手をかざすと、妹はアッと言う間に薪に変えられてしまいました。
(わわわ、あたしどうなっちゃったの?)
かすかに意思が残りましたが、当然薪が話せるはずもありません。
おばあさんは薪をつかむと火の中にくべました。
(いやーっ!!)
おばあさんはうれしそうにつぶやきました。
「どうだい。明るいじゃないか」
(やだやだ。死んじゃうよ。助けて…お父さん、お母さん……お姉ちゃん…)
人魚姫の妹はこのまま炎の中で燃え尽きて、あえなく散ってしまうのでしょうか?

竹中氏の選択

2006-09-15 19:56:59 | 日々のニュース
竹中総務相が小泉政権の退陣とともに参院議員の職を辞するのだそうです。
小泉政権とあった政治家生命という認識なのか、あるいは新たに用意された慶大のシンクタンク顧問の待遇が現在よりいいからということなのかは分かりませんが、何となくいい時期に巧いこと理由をつけて辞めるものだなという気がするのは確かです。もちろん、大臣としても議員としてもできる範囲では頑張っていただろうとは思いますけどね。

小泉政権とともにという観点でいけば、そもそも理屈の上でいけば去年の衆院選挙は小泉に対する信任選挙の意味あいが大きかったので、その小泉が退陣してしまうのはある意味民意に対する裏切りということもできるわけなんですけどね。退陣するのなら衆院を解散して民意を確認するというのが筋なのでしょうけれど(まあ、小泉が直々に後継者だと言った安倍晋三が首相になる分には辛うじて民意が及んでいるということもできるかもしれませんけどね)、まあ、三人ともそのつもりはないでしょうけどね。

で、その代わりに元女子プロレスラーの神取忍さんが繰り上げ当選ということになるのだとか。竹中の代わりが神取忍…選挙というのは何とも不思議な世界だという気がしてならないです。

そういえば、今年限りでプロ野球選手を引退するファイターズの新庄選手にも「是非参院選に出てくれ」と自民も民主もアプローチをかけているのだとか。で、まあ、立候補してヘリコプターからパラシュートで降りてくるパフォーマンスをしつつ「命をかけて政治に取り組みますので参院選はツヨシをお願いしま~す」とか言えばダントツでトップ当選を果たしそうな気もしますけれどね。というか、私も入れますけれど(笑)

親父が大物政治家というだけでなれたという面々も多い二世政治家と別分野で稼いだ知名度を武器に政治家になった素人ばかりの政界と、一応その道の資質ありとみなされ、色々やっている霞ヶ関の官僚達。
それでも前者の方が日本を良くすると信じている人が多いようではありますが…

個人的には政治の能力そのものは無くとも、意欲に満ちかつ心理学的素養があり、官僚の意欲を正しい方向に向けさせる政治家に出て欲しいものですけれどね(笑)。