川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

パラリンピックに彼のことを思ふ

2006-03-08 18:28:41 | その他スポーツ
トリノオリンピックは閉幕しましたが、パラリンピックが現在進行形で行われています。
まあ、さすがに見る、という機会は中々ないのですが、大半の人と同じく、そういう場が多く設けられるようになればいいなと思っています。

で、身障者といいますと車椅子マーク:駐車場に健常者 苦情急増(毎日新聞)なんていう何とも気分の悪い事件などもありますが…

今回のパラリンピックには元五輪のメダリストも参加していたりするようですね。
絶望からの再挑戦、五輪メダリストがパラリンピックへ(読売新聞)
ただ、確かローマ・東京五輪で連覇していた裸足の英雄アベベ・ビキラも参加していたはずで、メダリストの参加者は意外に多いのかもしれません。

で、ふと、思い出すのは元パラグアイ代表FWフリオ・ゴンザレスのこと。
現在24歳。191センチの長身を利したプレーを得意とする彼はアテネ五輪で銀メダル獲得に貢献し、今シーズンからイタリアセリエBのビチェンツァでプレーしていました。そこでも15試合で8得点という上々の数字をあげていましたが、去年12月に交通事故に遭い、事後不良もあって左腕切断という事態になってしまったそうです。
少なくとも、トップクラスでのプレーの望みはこれで断たれてしまったでしょう。

パラグアイといえば、ワールドカップ本選でスウェーデンと同じB組。イングランドが少し抜けているとあって、ライバルといえばライバルです。
それでも、さすがにこの話はショックでした。相手がこういう形で戦力低下してしまうことは正直悲しいですからね。せめて転ぶくらいにしてほしい…
イングランド代表のエリクソンがお馬鹿なインタビューで辞任に追い込まれたのとは訳が違います。

歴史的には、片腕でプレーしたり主審をしていた人物も存在しますが、現代のタフなトップレベルのサッカーでは正直不可能でしょう。
今後どうするのかは分かりませんが、将来的にパラリンピックでプレーしたりする選択肢もあるでしょうね。そういう形でサッカーに携わることも素晴らしいことなんじゃないかなと思ったりします。

おまけ:パラグアイはエース ロケ・サンタクルスも膝の負傷で微妙な状態。若手ホープ ゴンザレス(実際にはサンタクルスと同い年ですが)のアクシデントで、前線はロートルスターのカルドーソくらいしかいない状態です。中盤前めに更なる若手ホープのドス・サントスがいるのですが、バイエルン移籍後、試合にすら出ていません。多分エントリーされたとしても試合には出ないでしょう。
とはいえ、伝統的に追いこまれても追い込まれても絶対に諦めないのがグアラニ人(パラグアイ付近に住んでいた部族。現在は絶滅したがパラグアイにはグアラニとの混血が多い)。
スウェーデンを蹴落としてもらうと困るのですが、パラグアイの奮闘にも期待したいものです。


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4 コメント

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確かに・・・。 (ゼシカ)
2006-03-08 23:52:58
健常者には便利でも身体に不自由のある人にとって今の世の中はトラップだらけです。

すこし前小さい友達の子供を連れて歩いたときに感じました。

小さい子と一緒だとエスカレーターも一段の階段すらもトラップ!回転式トビラなどはもってのほか。

障害のある人の苦労はもっとすごいんでしょうが、気がつけばこんなに世の中トラップだらけなんだと思いました。

「誰もが優しい世の中に」なんてのは口だけ。

点字ブロックには自転車など置きっぱだし、障害者用駐車場には健常者の人が置いてる。



優秀なアスリートだってそんなアクシデントで選手生命を絶たれる世の中。

いつ自分が障害者になるかもしれないというリスク多い世の中なのに嘆かわしいです。



ゼシカ家ではパラリンピックは見てますよ。

がんばりを少し見習わないと・・・。

精進しますww
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>ゼシカ様 (川の果て)
2006-03-09 06:13:30
小さい子供が歩くには不都合な部分は確かに多いですね。展示ブロックだけでなく、車椅子用のスロープにも自転車置きっぱなしなんてことは多いです。



新宿の京王デパートなど、工夫をしているところもありますが、現実には配慮が行き届いていないですね。今後の一つの課題になりそうです。

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Unknown (「感動創造」)
2006-03-09 10:20:51
いつもお世話になっています。



健常者には、障害のある方の大変さは

理解しきれないところがありますよね。



パラリンピックが、障害のある方々へのご理解に結びつけばいいですね。
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>「感動創造」様 (川の果て)
2006-03-09 18:22:48
たまに病気になって初めて、健康であることの有り難味を理解するというところがありますね。治るとまた元に戻ってしまうのですが。



パラリンピックだけでなく、色々な方法で理解が広がればいいと思います。
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