闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3128~37
1)ダニー・ボイル監督の「12トレインスポッテイング」
ドラッグ中毒の阿呆莫迦な仲間たちの2017年の暴力的青春群像映画だが、ある種のファッション性があるずら。
2)カルラ・シモン監督の「悲しみに、こんにちは」
2017年のスペイン映画で、両親を亡くして叔父さんちに預けられた少女の回想録ずら。まぎらわしい題名だ。
3)バネデク・フリーガオフ監督の「愛を複製する女」
2010年の桁糞悪いSFずら。
4)アクアン・アリム・クバト監督の「明りを灯す人」
珍しやキルギスを舞台にした2010年の映画で、しがない電気工事屋を主人公に同国の近代化の矛盾や葛藤を描く。
5)トム・ヴォーン監督の「ベガスの恋に勝つルール」
キャメロン・ディアス主演の2008年のハリウッド製阿呆莫迦映画ずら。
6)ウニー・ルコント監督の「めぐりあう日」
ヒロインの捨て故のセリーヌ・サレットが30年ぶりに実の母アンヌ・ブノワと巡り合うまでの涙涙のお噺だが、この母子があまるにも似ていないので真実味がない2016年の人情もの映画ずら。
7)ヘンリー・キング監督の「地獄への道」
弟のジェシー・ジェイムズをタイロン・パワー、兄のフランクをヘンリー・フォンダで北軍支配層、鉄道資本家と結託した権力者に銀行強盗で立ち向かうが、賞金に目が眩んだ仲間に撃ち殺されるまで。1930年の製作だが、部分的に彩色されている。
8)ミア・ハンセン=ラブ監督の「未来よこんにちは」
2016年のイザベル・ユペール主演の人世ドラマ。夫から突然離婚を告げられ、介護していた母親に死なれ、お一人様で第2の人世に挑む中年女性を応援したくなる。
9)ジュリアン・シュナーベル監督の「永遠の門」
2018年製作。ウィレム・デフォーが画家ゴッホの生涯を熱演するが、子供たちの投石で殺害されるというラストではいただけない。
10)アラン・レネ監督の「愛して飲んで歌って」
2014年に亡くなった名監督の遺作コメデイ。死を目前した友人夫婦たちの騒動を楽しげに描きながらこの世に別れを告げた。
真珠湾で騙し討ちした国だから広島長崎も已む無しと米国 蝶人