ヘルガ・ガルラー作 やがわすみこ訳「まっくろネリノ」
照る日曇る日 第1830回
綺麗な色をした4人のお兄さんと違って真っ黒な小鳥のネリノでしたが、捕まって鳥籠に入れられていた兄さんたちを夜陰に乗じて助け出したことで、いっぺんに評価が変わりなみんな仲良しこよしに。
「不滅の少女」と称された翻訳の矢川澄子さんが、作者のガルラーについて「ちょっぴりさびしくて、しみじみしたところがあって、いかにも女のひとらしい、こまやかな心づかいをしのばせる」と書いていますが、なぜか彼女自身のことのような気がしませんか?
東條の「戦陣訓」なお生きていて個をむざむざと国に捧げる 蝶人