1972年にデビューしたバンドは、私が中学1年の時に「心の旅」をヒットさせて皆に知られる存在になった。 そして1989年の解散、29才になっていた私は大阪厚生年金会館大ホールの2階席の壁にもたれて、デビュー曲であってフィナーレを飾る「魔法の黄色い靴」を絶唱していた。
1年だけの期間限定で再結成された1997年、大阪城ホールでもう二度と生演奏は聞けないと思っていただけに演奏の間、熱唱し続ける37才の私がいた。
まだTULIPが絶頂期にあった時代に、リーダーの財津和夫は1999年9月9日の9時に金閣寺で会いましょうと言った事があった。 当時はノストラダムスの大予言など世紀末がいろいろと取り沙汰された頃だったが、当日、解散したバンドなのに、遠い日々の約束を忘れず集まったファンは900人、そしてファンに後押しされる様に2001年、再度の期間限定の再結成。
結局2003年、2005年と期間限定で全国ツアーをやってくれたのに、還暦を迎えたオジサンバンドは2007年のツアーを持ってついに終了。
9月1日は大阪フェステバルホールのライブだった。 47才になった私は「安部さ~ん」と三度も叫んでしまった。
思うと解散、8年後の期間限定の再結成、その後ファンに後押しされて今回も含めて5度の再結成そして全国ツアー。 こんなバンドは今までもこれから先も現れないだろう。
そして、ずっと支え続けたファンも稀な存在だったと思う。 中学1年の時にTULIPの存在を知り中学2年でファンとなり47才の今日、ライブで手拍子をしながら熱唱している私も、還暦を迎えてもツアーで全国を回って、たくさんの人が演奏を聞きに来てくれるTULIPも本当に幸せ者だ。
ツアーはまだまだ続くけど長い間、本当にご苦労さん。 そして35年間、有難う。
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