今、四国から帰って来た。
笹ヶ峰に登って道の駅 「木の香」で入浴後、駐車場の端でビールを飲みながら、砂ズリの塩焼きを食べていると、近くに停まったデリカの4tトラックの運転手はコンロを取り出し自作の風防をセット、トラックの荷台にはデコボコの荷台をフラットな調理台に変える自作の木工品。
調理台の前に椅子をセットすると圧力鍋で御飯を炊き始めた。(コヤツ、只者ではないな。)
声をかけると物干し竿と網戸の行商の人だった。 会社は広島だが四国の山里を専門に回っているらしいが今日は、まったく売り上げがなかったらしい。 最近は田舎の人間も知恵が付き網戸を買う時でも、別の業者さんはもっと安いと、すぐカマをかけて来るらしい。 田舎の家は窓の大きさも色々なので、その場でオンリーワンの網戸を作る事も多いらしいが、「私は技術があるのでお客さんの手が空いていたらお客さんの目の前で製作をしてお客さんに喜んで貰っています」との事だった。
今は何でもホームセンターで揃うし、価格も提示されているし買う立場では非常に便利だが、その道のプロを成り立たなくしているな。 その内、真のプロの居ないアマチュアだらけの世の中になりそうで怖い。
その人に自炊の事を聞くと同業の人間で地方周りをしていた者が心筋梗塞で何人か亡くなり、その人たちは朝、昼、晩とコンビニの弁当ばかり食べていたのが悪かったらしい。それから自分で作るようになったとの事である。(曰く、コンビニの弁当、御握りは賞味期限を延ばす為にいろんなものが入っているらしい。)
しかし、夜は荷台に積んである物干し竿固定台のなかで眠るらしいが、多分60才前後だと思うのだが暮らしを維持していくのは大変だね。 私のレジャーの一環と違って仕事の一部だし、何か日本はおかしくないか?