以前から自分達で墓は用意すると言っていた両親から6月頃に墓石の御買い得セールがあるので、墓石を購入するとは聞いていた。
どうも墓の土地は購入していたらしいが、まだ墓石は建てていなかったらしい。
今週の土曜日が入魂式? らしいが昨日(日曜日)の早朝から墓が出来上がったから見に来いとTELが入った。
土曜日に見るのに、なんでわざわざ見に行かんとアカンねんと思いながらも親父と一緒に見に行って来た。
枚方市街地にある霊園は、ある意味で墓地としては一等地である。
私の自宅からでもチャリンコで少し頑張れば5分の距離だ。
だけど白いカバーが墓石に被せられた、お墓に何とも言えぬ寂しさを感じた。
当時、田舎の長男だった親父は実家の借金を返す為に炭鉱が閉山になった田舎を出て大阪に来たらしい。
大好きだった爺ちゃんが、そんなに借金をしていたのにビックリしたが高校を卒業するまで豚肉と牛肉の違いが分からなかった(食卓に肉がのぼる事が少なかった)我家の質素な食生活の意味が理解できた。
戦争の為に高等小学校しか出ていない親父か親の借金を返して、やっと手に入れた建売の向こう三軒両隣、同じ様なマイホーム。
親父に連れられて見た、お墓もマイホームの延長線上にある最後の安眠の場所であった。
狭い区画割りに向こう三軒両隣とも同じ造りで違いは蝋燭を立てる石組? に少しの差別が有るだけで名前が彫っていなかったら誰の墓か分からない。
まるで表札がなければ誰の家か分からない画一された住宅地と同じ感じがした。
墓石の横には墓に入った人の名前を刻む四角い石板が設置して有った。
建売の家を買った私も建売の様な画一された、ここに入るのかと思うとなんともいたたまれない気持ちになった。
両親が大阪に墓を建てたと言う事は一生、大阪に居ろと言う事なのか?
何か少し複雑な心境やな、、、、、、
でも、墓に入るのは気が進まなくなってきたので、リフォームはしません。
せせこましい家に住んでるのに、あの世に行ってまでせせこましいお墓に入るのかと思うと何ともいたたまれない気持ちになります。
ハァ、、、、、、