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カリスマの存在273

2023-05-19 00:46:29 | カリスマの存在

 リスペクトコラムです。
 昨日、当ブログにとって大きなニュースが入りました。当ブログで「某黄色いチーム」として長くリスペクトしてきたJ1柏の、ネルシーニョ監督が昨日付けで退任されました。何となくそういう空気は感じていましたが、やはりかという感じです。DAZN見逃し配信でちょっと観た横浜FC戦の敗戦がきっかけになった様子。まずはクラブの公式発表から。
   
   
【ファン・サポーターの皆様へ】
「クラブとしましては、今シーズンも引き続きネルシーニョ監督体制を支えていくという方針でスタートしました。一方で開幕からなかなか勝利がつかめず、3月下旬頃から強化担当がネルシーニョ監督と対話を重ねてまいりました。選手たちの頑張りや試合内容の変化も見えてきておりましたが、5月13日の横浜FC戦の結果を受け、ネルシーニョ監督と双方合意の上で、退任という結論に至りました。」
「井原正巳ヘッドコーチに、新しく監督として指揮を執っていただくことになりました。選手として日本サッカー史に残る実績を残し、引退後はアビスパ福岡で監督経験を積み、ネルシーニョ監督の下でも長くヘッドコーチを務めるなど指導者経験も重ねております。シーズン途中の交代でもあり、今のチーム状況や選手たちの特徴をもっとも把握している最適の人材として、チームの立て直しを託しました。
 先日の横浜FC戦の後、ファン・サポーターの皆様からいただいた厳しい声も温かい声援も、柏レイソルを愛してくださっているがゆえのお気持ちであり、心より感謝するとともに重く受け止めております。我々は皆様のご支援に応えなければなりませんし、どんな状況でも諦めず、勝利を追い求めて戦い続けます。」
引用:J1柏公式HP

   


「レイソルと日本でのサイクルを終えるのが最善」退任のネルシーニョ監督が心境、コロナ禍での苦しみも語る「最悪の事態が起こってしまった」【超ワールドサッカー】

「レイソルと日本でのサイクルを終えるのが最善」退任のネルシーニョ監督が心境、コロナ禍での苦しみも語る「最悪の事態が起こってしまった」【超ワールドサッカー】

超ワールドサッカー

 

【「レイソルと日本でのサイクルを終えるのが最善」退任のネルシーニョ監督が心境、コロナ禍での苦しみも語る「最悪の事態が起こってしまった」】
「柏レイソルの監督を退任したネルシーニョ氏が、自身の胸中を語った。ブラジル『Futebol Interior』が伝えた。」
「2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に流行すると、チームは苦戦することに。2020年はYBCルヴァンカップで準優勝を果たすもJ1で7位。2021年は15位、2022年は7位となり、今シーズンはここまでわずか2勝で16位と残留争い中だった。2度にわたり合計11シーズン指揮したネルシーニョ監督だが、クラブのリリースではコメントなし。このことがファンの間では注目を集め、成績不振でチームをさる功労者への扱いが話題となっていた。
 そんな中、ネルシーニョ氏は『Futebol Interior』に柏への想いを語っており、1つのサイクルを終えるときだと感じていたとした。
『5年間だったが、最初の3年間はとても良かった。この2年間は、パンデミックによってクラブの経済的な部分が後退してしまい、重要な選手を失い、獲得した選手も上手くいかず、レイソルにとって最悪の事態が起こってしまった』
『成果は上がらず、状況は持続不可能になりつつあった。サッカーは世界中で同じであり、我々のクラブの歴史に関わらず、結果がとても重要になる』
『我々が腰を据えて、レイソルと日本でのサイクルを終えるのが最善だと考える時がきた』
ネルシーニョ監督が成長させた選手も数知れず。残念な終わりになってしまったが、日本サッカーへの貢献は間違いなく大きい指導者だった。」

 ネル監督の過去の功績は大き過ぎます。2度のJ2優勝からJ1の3大タイトル獲得。特にJ2に降格した時の「J1復帰請負人」的な要素もあったと思います。第2次政権でも'20年にルヴァン杯準優勝という成果もあり、感謝しかありません。個人的にはこの第2次政権の後は、鹿島さんのジーコ氏のようにテクニカルアドバイザーやクラブアドバイザーとして、ブラジルからクラブの側面支援をして欲しかったですね。
 個人的に心配なのが、ネル監督のブラジルネットワーク。このコロナ禍の時期に多くのブラジル人選手を獲得しました。それらのブラジル人でフィットして活躍した選手はそんなに多くなかったですが、第2次政権の前のクラブの状況(選手の補強が全然できない)を考えると、そのネットワークが無くなるのは痛いと思います。そして、代わりに監督に就くのが井原ヘッドコーチ。第2次政権の時に一緒に入団し、今までネル監督とともに指揮を執ってきました。

【監督交代】
「【井原 正巳新監督 コメント】
「レイソルに関わる皆様へ、いつも応援をいただきありがとうございます。ネルシーニョ監督の後を任されることになりました。今の成績は決してネルシーニョ監督だけによるものではなく、我々スタッフも責任を感じています。ネルシーニョ監督のためにも、この現状を変えるべく、チーム、選手、スタッフでもう一度結束して、チームを蘇らせるように全身全霊を尽くします。そのためにはファン・サポーターの皆様の今まで以上の応援と後押しが不可欠です。我々とともに、柏レイソルの勝利のために戦ってください。よろしくお願いいたします」
引用:J1柏公式HP

【柏】井原新監督が会見「選手が監督の顔色をうかがいながらプレーしていた」ネルシーニョ氏退任 - J1 : 日刊スポーツ

【柏】井原新監督が会見「選手が監督の顔色をうかがいながらプレーしていた」ネルシーニョ氏退任 - J1 : 日刊スポーツ

退任したネルシーニョ前監督(72)に代わってヘッドコーチから昇格したJ1柏レイソルの井原正巳新監督(55)が18日、山崎和伸社長、布部陽功GMとともに本拠地三… - 日刊スポ...

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【井原新監督が会見「選手が監督の顔色をうかがいながらプレーしていた」ネルシーニョ氏退任】
「退任したネルシーニョ前監督(72)に代わってヘッドコーチから昇格したJ1柏レイソルの井原正巳新監督(55)が18日、山崎和伸社長、布部陽功GMとともに本拠地三協フロンテア柏スタジアムで囲み取材に応じた。
 井原監督は就任にあたり、リーグ最少8得点しか挙げられていない攻撃面を含めた戦術&精神面でチームを改善できると意欲を見せた。
 まず戦術面では、ネルシーニョ前監督時代の縦に速いサッカーに加え、ボールを大事にし、敵陣に押し込んで攻める攻撃的サッカーの要素を増やしていくと説明。『チャンスをいかにつくるか、ゴール前にどれだけ進入できるかにゴール数は比例する。相手ゴール前に入っていく回数を増やしたい。それと得点のシーンがカウンター的な速い攻撃に頼っている部分がある。押し込んだ中でのチャンスの数を増やしたい」と話した。もともとボール保持率を高く保ち、細かいパスをつないで小気味よく攻めるのが柏の伝統。井原監督の言葉には原点回帰のニュアンスも含まれていた。
 また布部GMは、今季はネルシーニョ前監督も攻撃的なサッカーを取り入れようとキャンプから取り組んでいたと説明。だが開幕2試合でドローが続くと、今までのサッカーに戻っていってしまったと話した。
 布部GMは『今年はキャンプからチャレンジした部分があった。相手を押し込んで攻撃的にいこうと。第1節ガンバ戦、第2節FC東京戦は引き分けでしたが、内容的にはやろうとしていたものは出ていた。でも監督が「結果がほしい。勝利がほしい」ということで、横に揺さぶるサッカーから、もう少し縦に速くいこうと、練習の時の戦術や選手に対する要求を変えた。そういう中で勝てなかった』と話した。
 また精神的な部分では、ネルシーニョ監督のもと、縮こまっていた選手たちに、もっと思い切ったプレーをさせたいという。井原監督は「ネルシーニョ監督は選手に対して厳しい要求をされていた。守備の強度とか、勝負にこだわる気持ちの部分でも。そんな中で選手が監督の顔色をうかがいながらプレーしている部分もあったので。もっとはつらつと、アグレッシブに思い切ったプレーができるように雰囲気を変えていくことでチームは必ず良くなると思う」と話した。」

 ネル監督の就任時に井原氏がヘッドコーチで入団した時に、これは予想していました。噂では'25年までの契約らしかったので、'25年に引き継ぐのかなと思っていましたが、少し早まりましたね。攻撃的なサッカーを取り入れようとキャンプから取り組んでいたが、開幕2試合でドローが続くと、今までのサッカーに戻っていってしまったとあります。今までのサッカーというのは3バックから5バックに可変するまずしっかり守るサッカーなのか。横に揺さぶるサッカーはワイドに広く繋げるポゼッションサッカーで、かつて強い頃のスタイル。昔の酒井選手やクリスティアーノ選手がサイドを崩して侵入し、高速クロスで中央にボールを供給するシーンを思い浮かべました。井原氏の過去の監督成績は以下の通りです。

【井原新監督の戦績】
2009 / 柏(監督代行)/ J1 / 順位無し
2015 / 福岡 / J2 /  3位       
2016 / 福岡 / J1 /  18位      (ナビスコ杯ベスト8)
2017 / 福岡 / J2 /  4位   
2018 / 福岡 / J2 /  7位

 上のブラジルメディアで、ネル監督が「この2年間は、パンデミックによってクラブの経済的な部分が後退してしまい、重要な選手を失い、獲得した選手も上手くいかず、レイソルにとって最悪の事態が起こってしまった」とコメントしていますが、その通りだと思います。IJ選手など、どうしてもいい選手から海外移籍してしまい、江坂選手など主力がよそへ行ってしまって戦力ダウン。ブラジル人選手を多く獲ったが、コロナ禍で入国が大幅に遅れて合流できないままシーズンが始まってしまう。しかもそれらのブラジル人選手もほとんどフィットしなかった。コロナ禍でクラブが経済ダメージを受けて、思うような補強予算も組めなかったと、ネガティブな条件ばかり揃ったのです。なので、当ブログは、今の低迷は決してネル監督だけの責任ではないと思います。

 また、井原新監督のコメントで、ネル監督は選手に対して、守備の強度や勝負にこだわる気持ちの部分で厳しい要求を行なっており、選手が監督の顔色を伺いながら縮こまってプレーしている部分もあったとありますが、それは黄金時代もそうであり、そのこだわりで3タイトルを獲れたのも事実。プレスを強く、こうやってボールを奪うんだと実践して見せる、勝負にこだわれというにはネル監督の真骨頂で、強くなってきた面もあります。
 逆にそのバトルの部分を緩くしてしまって、もっと弱くなってしまうのが個人的に心配でもあります。第1次政権後に吉田監督から日本人監督路線に行きましたが、更に弱体化しました。オルンガ選手などいくらかいい外国人選手は補強できましたが、3回目のJ2降格を迎えてしまう。その辺が心配ですね。まぁ福岡さんで実績がある井原監督なので、期待は大きいです。頑張ってもらいましょう。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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