una buona osteria.

美味しいこと、楽しいこと、好きなこと、いろいろ書きます♪

フランス流おもてなし体験

2015年11月29日 | 美味しいこと
あっという間のパリ旅行、最終日。
3泊5日でありながら4日目23:20発のフライトのため、午前中はフランスの家庭料理のレッスンに参加することができました♪
脇先生がパリ修行時代にお世話になられたベルトーさんのお宅にお邪魔して、フランス流のおもてなし、そして家庭料理を教えていただくという、そうそう体験できないレッスンです。

レッスン


お会いしてすぐ、はじめてのわたしたちにも、心からの笑顔で迎えてくださる心の大きさに、再びノックアウト。
ベルトーさんのお宅は、築100年は超えていると思われる高級アパルトメン。
ご主人のお仕事柄、世界各国に滞在されたことから室内にはいろいろな国の民芸品や工芸品、美術品が飾られています。
特に、東洋の文化がお好きのよう。
ベルトーさんのセンスが随所に光っていて、とても素敵です。

しつらい


まずはキッチンで。
この日教えていただいたのは仔牛肉とマッシュルームで、ブランケット・ド・ヴォー。
仔牛肉を水からじっくり煮込んでスープを取りますが、すでに美味しそうな香りが♪

ブーケガルニ


バターでたまねぎを炒めて煮込んだゆで汁とマッシュルームを入れて、さっとひと煮立ちさせます。

マッシュルーム


この蓋、ベルトーさんがお嫁に来たときから使ってるんですって♪

鍋の蓋



次はテーブルセッティング。
脇先生にお皿、ナイフ、フォーク、ナプキンの並べ方を教えていただきます。

テーブルセッティング


テーブルクロスとナプキンは、おそろいの刺繍。素敵すぎます。
お皿はベルトーさんのお嫁入り道具だそう。

お皿とナプキン


欠けたりしたら、金継ぎをして、大切に使われているのだそう。
本当に好きなもの、良い物を、長く大切に使うという考え方の潔さ、美しさ。
銀のポットやカトラリーの美しいこと。

ポット



さて、フランスでは大切な友人をホームパーティーに招いて、食前酒とおつまみでゆっくりおしゃべりを(アペリティフ)して、奥様の作った家庭料理をみんなで囲む、というのが一番のおもてなしなのだそうです。
ちなみに、そのときお料理をサーブしたり、ワインを注いだりすることは、奥様は一切なさらず、ご主人がすべてされるんですって。

まずは、アペリティフ体験♪
食前酒とカナッペ

食前酒


もう一つのおつまみ

おつまみもう一種


実はどちらも冷凍食品なんですよ。
こんな冷凍食品があるのも、フランスの家庭にアペリティフが根付いている証ですね。
少し気軽な感じがいいようです。
いくつか戴いてみましたが、これが美味しいんです♪

こんな風に、くつろぎながら、おしゃべりに興じるのだそうです。

くつろぎ


おしゃべりしながらベルトーさん、サラダに載せるオレンジの皮、おろし中♪

オレンジ



そろそろ、みんなで囲むお料理の用意をしましょう。まずはサラダです。
ソテーした貝柱、葉物野菜をオリーブオイルバルサミコ、塩、こしょうでマリネして盛りつけます。
もちろん、ベルトーさんがおろしたオレンジの皮をトッピングして。

サラダ


ヴルーテソースは、卵と生クリームをよく攪拌して、マッシュルームの入ったスープに合わせて、仕上げます。

ヴルーテソース洋梨


お皿に、煮込んだ仔牛肉、お野菜を盛りつけて、その上から、ヴルーテソースをかけます。

盛りつけ


キッチンの窓からは、中庭から吹き抜ける空が見えます♪とっても気持ちがいい。

空


付け合わせはお米ですが、日本のように主食ではなく、お野菜のようなポジション。

米


盛りつけ、おしゃれっ。

盛りつけ


では、テーブルに移動して、みんなでいただきましょう♪
先生がサーブして下さいます。

先生がサーブ



いただきまーす。

いただきます


戴いている途中で、ふっと思ったのですが、
これって、日本のホワイトシチューの前身ではないのかしら!!!と。
日本に帰ってきてから調べて見たら、英語で煮込むことをstewing、フランスでシチューに相当するのはラグー…ということは、読み方から考えるとフランスから入って来た煮込みじゃなくて、アメリカやイギリスから入って来た煮込みってことなのかなぁ~。
考えた挙げ句、きっと、戦後、日本の一般家庭に巻き起こった(アメリカの陰謀で…笑)洋食ブーム。
シチューもラグーも煮込みも全部混ざって、日本流にアレンジされたホワイトシチューができたに違いない!!!と、わたしは思うのですが…笑
さらに、yayoさんに脇先生に聞いていただいたら、やはり、シチューじゃない!って(笑)
どちらにしても、とっても美味しかった!!!

そして、こんなにお腹がいっぱいなのに、いろいろデザート登場!!!
サントノーレ、カリソン、アンジェリーナのモンブラン…抹茶とフランボワーズのはなんだっけ…

洋梨


ところでちょっと前に、デーヴさんのお店のミルフィーユを口にすることができました!と、書きましたが…写真を見たら、ミルフィーユじゃないし…笑
デーヴさんのサントノーレです。

サントレーノ


少しずつ(?)切り分けて、みんなでいただきました。

切り分けて


帰りがけ、こっそりテーブルの足を激写・・・ダイニングルームのテーブルと棚は、大理石です♪

大理石


とっても素敵なお料理教室でした。

帰り、バス停からオペラガルニエを目指してバスに乗ったつもりが、反対方向行きのバスに乗る!
というハプニングがぁ~。
ずっとバスに乗りたかったのに乗れなかったから、その分たっぷり乗ることができて良かった!と、いうことで。
オペラで降りて、レペットで靴を2足、エルメでマカロンを買ってホテルに戻り、急いでバターやらなにやらをスーツケースに詰め込み!!!
スーツケース、隣のお店で買ってこようかなぁ~というところで、yayoさんがから大きなバックをお借りして無事、詰め込み終わり♪
なところに、空港までのタクシーの運転手さんのお迎え到着。
ふぅ~っ。あっという間の4日間でした。

思い出の写真。エッフェル塔をバックに、先生、yayoさんと一緒に。

思い出




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