una buona osteria.

美味しいこと、楽しいこと、好きなこと、いろいろ書きます♪

くずしすぎではありませんか

2013年07月23日 | お習字のこと
とにかく足を負傷してからというもの、お料理も、茶道のお稽古も、お花のお稽古も、全部キャンセル。
お家でのんびり・・・というよりも、お家でだらだら・・・。
家の中にばかりいられないでしょうと、近所のかな書道の教室へ。
先週まで、いろは歌の練習をしたので、今週は草書の練習です。
お手本には、い、ろ、は・・・それぞれの草書の字が2文字ずつピックアップされて並んでいて、漢字、草書、読み方をちゃんと意識しながら練習しましょう、と、先生。
大丈夫、そうやって練習していたら、ちゃんと憶えられるからって・・・ホントかなぁ~。
最初は移し書き、そして、お手本を見ながらくるくるっ、しゃしゃっ・・・んーっ、いくらくずし字とはいえ、くずしすぎではありませんかぁ?

草書の練習


翻字を見ないで、草書の歌を読める日が来るのでしょうか・・・。

美しい日本の書

2013年07月23日 | 美術館のこと
まだちゃんと歩けないけど、平日だからそれほど混雑していないだろうって、東京国立博物館の特別展和様の書へ。

和様の書



のんびり歩いて、ソファーで休憩しながら、じっくり観賞してきました。
いくつか心に残った作品をピックアップ。

「第1章 書の観賞」では、「鹿下絵和歌巻断簡」で、書は本阿弥光悦、画は俵屋宗達
丸みがあってはんなりな感じの牝鹿が立ち止まってふり返ると、そこにはに牝鹿に見とれちゃってる牡鹿がすくっと立っている、そんな俵屋宗達の下絵に、本阿弥光悦が新古今和歌集巻第四から選んだ秋歌上第三六五番、「おもふこと さしてそれとは なきものを 秋の夕べを 心にぞとふ」を散らし書きしています。

尾形乾山作の「色絵定家詠十二ヶ月和歌花鳥図角皿」
角皿の見込みには、探幽が描いた1月から12月の季節の絵を移して描いていて、特に10月の菊と鶴と真っ赤な日の出、12月の水鳥と早梅が好き♪
そして、お皿の底裏には、その月の絵に対応している定家詠の和歌を定家流を意識した筆致で書いてあります。

「第2章 仮名の成立と三跡」では、三跡の小野道風、藤原佐里、藤原行成の書を見ることができます。
中でも一番笑っちゃうのは、三跡の中でも異彩を放っていると言われる藤原佐里の国宝「離洛帖」。
そもそも三跡のしょについてじっくり見比べたこともなかったので、へぇ~異彩を放っているんだと興味本位で見てみたら、自由奔放で躍動感のある筆跡で納得。と、共に、人物像も異彩を放っていました。
何しろ現在残っている彼の書のほとんどが詫び状というのだから。
「離洛帖」は、太宰府大弐に任ぜられて九州へ下向する途中、摂政藤原道隆に赴任の挨拶をするのを忘れて来ちゃったことを思いだして、お詫びの取りなしをして欲しいと甥の藤原誠信に宛てた書状らしいです。
最初の三行目までは豪快な中にもきちんと書こうというような神妙な感じが読み取れますが、それ以降は取りなしをお願いしているのも忘れちゃったかのような、のびのびしてる文字で笑っちゃいました。
佐理48歳の時の書状だそうです。

と、ここまで考えながら書いてたらどっと疲れてしまったー。
で、以下はかるーく(笑)

「第3章 信仰と書」では、なんと言っても「平家納経」です。
とにかく、美しかったです♪
それから、西行の「一品経懐紙」

「第4章 高野切と古筆」では、習いはじめたばかりの、かなの書が沢山。
中でも、「高野切第二種」と「寸松庵色紙」の、まるで清流が流れるような文字、美しくてほれぼれ。
まずは、かなの歌が読めるようになって、意味をわかるようにならなきゃ。
わかった上で、自分の気持ちに任せてすらすらーって書けるようになったらかっこいいけど・・・。

「第5章 世尊寺流と和様の展開」では、後鳥羽上皇20歳の時の熊野懐紙「深山紅葉、海辺冬月」
それから宗達派の下絵に本阿弥光悦が散らし書きをした「四季草花下絵和歌巻」、本阿弥光悦の「舟橋蒔絵硯箱」
この硯箱、国宝なのですが、つい、へうげものの本阿弥光悦の顔を思いだして吹き出しそうになりました。

展示替えのため、今回見る事ができなかった長谷川等伯の「檜原図屏風」が見たい!!!もう一回行っちゃおうかなー。

夏休みが降ってきた

2013年07月15日 | 本を読むこと
今、kaoの足はこんなです。
水曜日の夕方、フットサルコートを走り回っていたらふくらはぎをピンポン球みたいな丸い物がぐるっと動いてはじける感じがしたと思ったら、足が地面につかなくなって、あらら・・・肉離れ・・・。

包帯ぐるぐる


一応、ストレッチしたんだけどなー。病院の帰り道、1歩が10㎝くらい。歩いても歩いても家にたどり着けず迎えに来てもらったりして。

そんなことで、突然夏休みが降ってきましたー(^^)/
週末の3連休をくっつけて、5連休♪
さぁ、何しよう・・・。動こうと思っても痛くてそうそう動けないし、暑いし、家の中でひたすら本を読んでいました。
数ヶ月前に買って山積みになってた本から。

山本兼一さんの「花鳥の夢」

花鳥の夢


狩野永徳の狩野一門の跡継ぎとしての不自由、棟梁としての葛藤とプライド、等伯の自由への嫉妬。でも、描くのが大好きだからどんなに苦しくても描くことは止められない。ただ描きたいだけだったらどんなに楽しかったかな・・・と読みながら胸が痛くなったり、窮屈になったり。
最後の「もっと描きたい。なんとしてももっと絵を描きたい。願いはそれだけだ。」、涙が止まらなくなりましたー。
10月8日からはじまる、東京国立博物館 平成館の特別展 京都 洛中洛外図と障壁画の美、狩野永徳の「洛中洛外図」、「群仙図襖」が展示されるそう。楽しみです。
読み終わった後、「へうげもの」1~14服を斜め読みしちゃいました。

花鳥の夢
文藝春秋



船橋洋一さんの「カウントダウン・メルトダウン(上)、(下)」

カウントダウン・メルトダウン


あの日、あの時、東京にいて、会社から家に戻っていたとき、TVのニュースで被災地の情報を得ていたとき、余震を怖がっていたとき、福島がどうなるのか固唾をのんで情報を得ていたとき、東京で、福島で、こんなことが起きていたなんて。
新聞や雑誌やネットの情報では知ることができなかったあの時起こっていたことを、まるで映画を観ているみたいに、サスペンス小説を読んでいるみたいに、ハラハラしながら読んでいる自分に途中で気がついて、呆然。これは、現実にあった危機で、まだ継続中なのに。
福島のこと、原発のこと、いつも心に留めて自分の意見をきちんと持っていたいと思う。

カウントダウン・メルトダウン 上
文藝春秋


カウントダウン・メルトダウン 下
文藝春秋

いろはにほへと♪

2013年07月07日 | お習字のこと
ずーっとやってみたかったかな書道の書道教室へ。
書道教室といっても、近所の、ちびっこがいっぱいのお習字教室に入れていただきました♪
かな書道の講義も平日の昼間にされているそうで、そちらは大人の方が沢山いらっしゃるようですが、書道教室のほうはちびっこの中に混じって。
kaoの前の席の女の子が書いた「花火の音」、上手ぅ~っ。お習字なんて高校卒業して以来だけど、しかも、いきなり小筆でかな書道って、大丈夫なのかなーって心配になってきた。
まずは、手慣らしにと、縦線、横線、らせん、ジグザグ線などなど書いてから、いろはにほへとに挑戦。
パパのお迎え待ちの男の子に、じぃ~ってみられて、わぁ~はずかしー。

1枚できたら持ってきて、と先生。さっそく添削していただきました。

いろはにほへと


いろはを書いてみて、一番最初の手慣らしがとっても大切だっていうことに気づきました。
添削していただいた中で、なるほどーと思ったのが、わはのぎへんだから・・・あ、和ですね!れとねは、しめすへんだから・・・あ、礼と祢ですね!そういう風に理解して書くと、筆の運びが自然になってきた!
来週のお教室までに練習して、一番良くできたのを2枚持ってきて下さいって、宿題をいただいて帰って来ました。
墨をすったりするのもとても楽しくて、早くいろはをすらすらって書けるようになろう!って思ったけど、今日いただいたお手本をぱらぱらって最後まで見てみたら、いろはどころの騒ぎじゃなくてちょと不安。
10月のお茶事の手紙、筆で書けるようになったらかっこいいんだけどなぁ~。