una buona osteria.

美味しいこと、楽しいこと、好きなこと、いろいろ書きます♪

お道具やさん

2014年09月07日 | 本を読むこと
この夏から久しぶりに読書が止まらなくなったkaoですが、お料理やさんの次は、お道具やさんです。
みをつくし料理帖シリーズと一緒に買った、山本兼一氏のとびきり屋見立て帖シリーズの「赤絵そうめん」。

赤絵そうめん


「赤絵そうめん」は、真之介とゆずのお道具やさんシリーズの3巻目なのですが、1巻目の「千両花嫁」、2巻目の「ええもんひとつ」を読む前に3巻目を読んでしまいました。
真之介とゆず、どうやら二人は駆け落ちしたみたい。
いきなり龍馬さんが登場して騒動のきっかけをつくったり、想像するだけで欲しくなっちゃうような赤絵の鉢がいっぱい登場したりと、心奪われる短編集。
「赤絵そうめん」の最後に収録されている「虹の橋」は、そこにあるお道具と偶然の自然が織りなす究極の取り合わせ。
こんなおしゃれで究極の取り合わせができる亭主と、その心がわかる客、亭主冥利、客冥利に尽きますねぇ~~~。
何度も読み返して、ニヤニヤしました。
もちろん、手元にはとびきり屋見立て帖シリーズ全4巻があります。「千両花嫁」が読み終わって、只今「ええもんひとつ」を拝読中です。
ただ・・・4巻目の「利休の茶杓」を読み終えてしまったら、このシリーズに先はないのです。
山本兼一氏、「火天の城」、「利休にたずねよ」、「花鳥の夢」等、大好きな作品が沢山あるのですが、今年2月に57歳の若さで急逝されました。
真之介の出生の秘密、知りたかったです。真之介とゆず、お店の手代さんたちとのほのぼの日常を、いつまでも楽しみたかったです。読みたくて、読みたくて仕方ありません。
「花鳥の夢」の最後に出てくる狩野永徳の最後の言葉、「もっと描きたい。なんとしてももっと絵を描きたい。願いはそれだけだ。」を思いだして、心がぎゅーっと縮みました。
山本さんの本、大切に、何度も読もうと思います。

江戸の食を読む

2014年09月07日 | 本を読むこと
勤務地が、距離は近いのに移動するのに面倒な場所に変わってからほとんど本を読まなくなっていました。
夏になって、残業時間も減って終バスの時間を気にしなくてよくなったので、バスで通勤する事にしたら、バスで本を読むのが楽しみになった。

この夏、最初に手にしたのは、高田郁の料理小説「みをつくし料理帖」シリーズ。
7月の中旬、完結編の「天の梯」が発売される前だったので、1巻目の「八朔の雪」から9巻目の「美雪晴れ」と、レシピやエッセイが収録された「みをつくし料理帖」、それから「みをつくし料理帖」シリーズ以前に書かれた「出世花」を大人買い。

みおつくし料理帖



料理通信という雑誌の8月号に「江戸の食」をクローズアップした特集があって、そこで紹介されていたみをつくし料理帖に出てきた料理のレシピが再現されていて、なんて美味しそう!!!
そういえば読みたいって思いながら読んだことなかったなぁ~って。(でも読んでみたら、1巻目は読んだことがあった・・・笑)
ドラマの配役には賛否両論あるようだけれど、頭の中で、北川さん、松岡くん、一生さん、漣さん、室井さん、原田さんに平岡くんに貫地谷さんが、ずーっと読書のお供をしてくれました。
又次さんがあさひ太夫を助け出したところ・・・バスの中なのに涙が出ちゃって困ったぁ~。

夏天の虹



そしてちょうど9巻目の「美雪晴れ」を読み終える頃、最終巻の「天の梯」が発売されて、素晴らしくグッドタイミングのうちに完読しましたー。
みんなが大切な人を思いやって生きていて、良き本でした。
読み終わった時は、わぁ~これから毎日どうやってバスの中を過ごそう、と思ったけれど、一緒に買った「出世花」がまたとってもいいお話しで、今後シリーズ化もされるらしく、楽しみです。

夏休みが降ってきた

2013年07月15日 | 本を読むこと
今、kaoの足はこんなです。
水曜日の夕方、フットサルコートを走り回っていたらふくらはぎをピンポン球みたいな丸い物がぐるっと動いてはじける感じがしたと思ったら、足が地面につかなくなって、あらら・・・肉離れ・・・。

包帯ぐるぐる


一応、ストレッチしたんだけどなー。病院の帰り道、1歩が10㎝くらい。歩いても歩いても家にたどり着けず迎えに来てもらったりして。

そんなことで、突然夏休みが降ってきましたー(^^)/
週末の3連休をくっつけて、5連休♪
さぁ、何しよう・・・。動こうと思っても痛くてそうそう動けないし、暑いし、家の中でひたすら本を読んでいました。
数ヶ月前に買って山積みになってた本から。

山本兼一さんの「花鳥の夢」

花鳥の夢


狩野永徳の狩野一門の跡継ぎとしての不自由、棟梁としての葛藤とプライド、等伯の自由への嫉妬。でも、描くのが大好きだからどんなに苦しくても描くことは止められない。ただ描きたいだけだったらどんなに楽しかったかな・・・と読みながら胸が痛くなったり、窮屈になったり。
最後の「もっと描きたい。なんとしてももっと絵を描きたい。願いはそれだけだ。」、涙が止まらなくなりましたー。
10月8日からはじまる、東京国立博物館 平成館の特別展 京都 洛中洛外図と障壁画の美、狩野永徳の「洛中洛外図」、「群仙図襖」が展示されるそう。楽しみです。
読み終わった後、「へうげもの」1~14服を斜め読みしちゃいました。

花鳥の夢
文藝春秋



船橋洋一さんの「カウントダウン・メルトダウン(上)、(下)」

カウントダウン・メルトダウン


あの日、あの時、東京にいて、会社から家に戻っていたとき、TVのニュースで被災地の情報を得ていたとき、余震を怖がっていたとき、福島がどうなるのか固唾をのんで情報を得ていたとき、東京で、福島で、こんなことが起きていたなんて。
新聞や雑誌やネットの情報では知ることができなかったあの時起こっていたことを、まるで映画を観ているみたいに、サスペンス小説を読んでいるみたいに、ハラハラしながら読んでいる自分に途中で気がついて、呆然。これは、現実にあった危機で、まだ継続中なのに。
福島のこと、原発のこと、いつも心に留めて自分の意見をきちんと持っていたいと思う。

カウントダウン・メルトダウン 上
文藝春秋


カウントダウン・メルトダウン 下
文藝春秋