una buona osteria.

美味しいこと、楽しいこと、好きなこと、いろいろ書きます♪

夜会のお献立

2014年03月02日 | お茶のこと
京都のことを書いている途中ですが、先週伺った茶懐石料理教室のこと、熱い気持ちのうちに書いておこうと思います。
今回の茶懐石料理教室は、夜咄茶事の懐石料理について教えていただきました。

山里入口


夜咄のお料理で意識することは、温かい。
食材、お料理はもちろんの事、

食材


器も蓋の付いた向付(蓋向)や深い向付に木地の蓋を付ける等、温かさを感じさせることが大事とのことでした。

器


また、献立も、焼物を省略して、炊き合わせとして鍋仕立にして、最後の強肴に、向付のような生ものを持ってきてさっぱりと終わらせる、というような献立の考え方を教えていただきました。

講義の途中のおやつは、極寒の夜咄茶事の汲み出しをイメージして、熱々の甘酒をご用意下さいました。
甘酒には黒文字が添えてあって、返す時は汲み出し茶碗の上に乗せてお返しするそうです。
甘酒も、揚げ餅も、おいしぃ~♪

甘酒



いつも通り、試食はお茶室で。

折敷


味噌汁は、湯葉に焼き目を付けたもの、ふきのとうを刻んだもの、溶き辛子。
ふきのとうの香りに、にやりとしました。
向付は、海老、穴子、百合根の蕪蒸し
芽かんぞうを蕪から出すことで、雪間草を演出しています。ぎんあんにはわさびを溶いて、わさびあんに。

蕪蒸し


お椀は、ごろごろ貝柱入り黄味真蒸
京人参は絵馬の形にして、うぐいす菜と柚をあしらっています。

お椀


そして、豆腐を1mmのさいの目に切って、豆腐の雪花仕立てにしました。

豆腐さいの目


鍋仕立は、豚角煮と大根、ほうれん草

鍋仕立


淀大根と、バラ肉の固まり♪

淀大根


預鉢は、鉄砲和え、葱を使っているので鉄砲和えって言うんですって。なるほどー。

鉄砲和え


新鮮な赤貝と、とり貝を辛子酢味噌で和えています。

赤貝とり貝


八寸は、蕨のごま和えと、白魚の衣揚

八寸


この後、湯斗と香物も戴いて、お菓子は、雪解け
熱々でおいしぃ~。上用饅頭をこんなかたちにした感じ・・・(笑)

雪解け



お菓子を戴く頃に、お薄のお点前がはじまるのですが・・・水指の蓋の上に帛紗が・・・どんなお点前なんでしょう。
この日、kaoは、先生のお話を間近で伺いたくてちゃっかりお詰のお席に入らせていただいてました。
お話を伺っていると、この日のお点前は鶯点で、台目の下座床でお点前をしたところ、お正客が後入りの時に入るお席を間違えて、お詰めの席に入ってしまったために(ん?kao、入る席間違えた??と、このあたりでどきどきする(笑))
できたお点前とのこと。
先生曰く、鶯点は、はたらきのお茶で、点前は逆勝手、足は本勝手、とのこと。

鶯点


わぁ~、お正客のお席に座られている方に申し訳ない・・・できることなら、主茶碗はあちらのお正客の方に・・・と、思っていましたが、やはり、kaoの前に・・・でも、うれしぃ♪
お茶碗は、愚朗さんのうぐいす志野。かっこいぃ~。愚朗さんのお茶碗の印を、先生から直々に伺って、ニヤニヤ。
お棗は、一閑・宗哲の梅月棗、利休さまがお好きな二十日月が描かれています。
お教室の翌日が利休忌なので、とのこと。
お茶勺は、東大寺二月堂の古木で、二月堂は法華経のお寺で、鶯の鳴き声、ホーホケキョにかけた、と、先生ご自分でお笑いになる。
もう一つはじめて拝見したものが、床に飾られていた、石菖(せきしょう)。薬効成分があって、辟邪の力があるので陰の夜の邪気を祓うために用いるとされているそうです。(淡交テキスト)
床に飾る時は銅炭に挿すことがお約束らしいです。

石菖


お家に帰ってから、先生から教えていただいたうぐいす結びをしてみましたが・・・ん?

八寸


タイトルの夜会は、元々夜咄の茶事は、夜会と呼ばれていたとのことでしたので。
素敵なお教室でした。

白味噌のお味噌汁

2014年03月02日 | 
6時半に起きて、7時半にホテルのロビーに集合っ♪
yatti、昨夜の運転手Tの呪縛から解放されず、タクシー乗り場でTだったらどうしよう・・・って、オロオロ。
大丈夫、そんなはずないからっ(笑)今日はとっても親切な運転手さんでよかったねぇ~。
さて、京都で朝がゆといえば瓢亭さん。

朝がゆ


あ、本店ではなく、別館です。

瓢亭さん


タクシーで来る途中、辻留さんののれんも見かけましたね。すぐ近くに美濃吉さんもありますね。嵐山の吉兆さんはどんな感じなんでしょう。
と、美しい懐石料理が目の前に運ばれる様子を思い浮かべたりして♪

お席について、まずはかっさまの好きそうな鳥獣戯画のお湯のみにお煎茶。茶壷を運んでいます。

お湯のみ


お膳が運ばれて来ました。瓢の三段重ねの器と、八寸(瓢亭玉子、鯛の押し寿司、玉子焼き、金柑の甘露煮)

瓢


瓢を広げると♪

瓢


こちらはほうじ茶のお湯のみ。かわいぃ。

お湯のみ


さて、戴きましょう♪
鯛のほぐし身にもずく、大根おろし、加減酢がとってもおいしかったので、口を付けて飲み干そうと思ったけれど・・・我慢しました。

向付


辛子酢味噌がお上品

ぬた


炊き合わせもそれぞれが上品なお味と食感

炊き合わせ


鯛の押し寿司、みずみずしくっておいしぃ。噂の瓢亭玉子は、白身がしっかりした半熟のゆで玉子ぉ~笑
半熟の黄身のところに濃いめの八方だしがかかってて、お口の中でちょうどいいお味になります。

八寸


ここで出てきたのが、白味噌のお味噌汁。梅(確か・・・)の生麩の上に溶き辛子、それから菜の花。

味噌汁


一口戴くと・・・えーーーっ、おいしぃ。今まで何度も白味噌のお味噌汁を口にしているけれど、あり得ないくらいおいしぃ。yattiと汁替えお願いします!って言いたいね、と言いながら、目をつぶって味わいました。
少し別の物を戴いて、またお味噌汁、飲み干してしまうのがもったいない!あーお汁替えお願いしますって言いたいっ(笑)
何を残しておかゆに行けばいいかなぁ~と、考えていると、侘びたお盆でおかゆがやってきました。

朝がゆ


冬の季節は白いおかゆではなくて、鶉のそぼろの入った鶉がゆ
瓢亭さんのじゃこえのきと、大根の浅漬けが添えられています。

朝がゆ


なかなかしっかりしたお味のおかゆなんですねぇ。せっかくなのでじゃことえのきと一緒に戴いてみました。
熱々の白いごはん、または、日本酒と一緒に戴くのがいいようです。
別館のお部屋はテーブル席になっていて、1テーブル1客で回りのお席が気にならない心配り。

テーブル席


ちょいちょい気になった店は忘れて、白味噌のお味噌汁の幸せな余韻を感じながら、本店の前を通ったら、おかあさんお掃除中♪(笑)お店の前で記念撮影されている方もいらして、早い時間なのに観光化しちゃって大変だろうなぁ~と慮る。
楽美術館のポスターが飾ってありますね♪

本店


おかあさんが奥に入られたところでもう一度。

本店


白味噌のお味噌汁の幸せな余韻を感じながら、やはり、本物を味わうためには本館にて夜の懐石料理をいただいてみたいですね・・・いつか♪

京野菜でイタリアン

2014年03月02日 | 
夜8時、出張先から京都入りしたyattiとホテルで合流♪
目指すのは木屋町、京野菜のイタリア料理のお店、Vineria T.V.bさん。

Vineria


ホテルの前からタクシーに乗ったら、身勝手なおっちゃん運転手Tに遭遇・・・とあるマンションの敷地にちょこんと立つ早咲きの桜を見せられたり、紅葉さんと西村さんのご自宅の前を通ったり、秋になると紅葉と竹林のハーモニーが美しい場所の前を通ったり、夜景の綺麗な場所と高台寺の駐車場に連れて行かれたり・・・と、やりたい放題。
行きたい場所は、Vineria T.V.bさんですが・・・なぜ?なぜなの?Tっ(怒)
予約時間に遅れること3分、お店の前ではなく、少し手前で下ろされ、多分このあたりだからちょっと歩いてみて・・・ってなんですかぁ~?!
メーター料金2300円ちょっと、げげぇ~っ、京都駅から団栗橋までですけどーっ。2500円出したら、あ、500円はいいよって・・・ふっ、ふざけるなーーーっ。と、今、これを書きながら思う・・・。

さて、気を取り直して!!!
カウンター席に通していただいて、ミモザロッソとシャンティでおつかれさまーの乾杯♪

生ハムと乾杯


メニューを見ながら、食べたいものがいっぱいっ。
まずは、胡瓜アンチョビオイルで和えて

胡瓜アンチョビオイルで和えて


玉葱のロースト、とろっとろでおいしぃ~。

玉葱のロースト


アンチョビオイルをパンに付けてもおいしぃ~~っ。

バゲット


紙に包まれてでてきたのは、ニジマスのカルトッチョ。
カルパッチョかと思ったら、カルトッチョは包み焼きだって(笑)いくらをかけて、ニジマスと混ぜていただきました。

ニジマスのカルトッチョ


わたしたち、まだ、食べるのかしら?
京丹後の骨付き鶏もも肉オーブン焼き

京丹後の骨付き鶏もも肉オーブン焼き


京野菜をイタリアンでたっぷり食べる・・・予定だったけど、お肉もお魚もたっぷりいただいていて、あららっ。
若いシェフさんたちががんばっていて、カジュアルで、居心地が良くて、とってもいいお店です。

店内


もう食べられない!と、言いながら、デザートも頼んじゃった。
ピンクレディのオーブン焼き・・・ピンクレディは、リンゴの品種。かわいぃ~。

ピンクレディのオーブン焼き


お紅茶も戴きました。

紅茶


ここはどこ?と、のんびり祇園あたりをお散歩して(お散歩しすぎ?)四条駅へ。
明日は、8時に朝かゆを予約してるので、早く寝ましょう・・・でも、オリンピックが気になる・・・と結局1時すぎまでだらだらしましたー。

帰り道に出会う

2014年03月02日 | 
鍛金工房WEST SIDE 33さんからの帰り道、塩小路通り蛸町角に佇む和菓子屋さんにばったり出会っちゃった。しまだやさん。
あまり食欲なくてお昼も食べずに歩き回っていたけれど、のれんやお店の前に並んだおはぎや桜餅、うぐいす餅を見ていたら、なんだかお腹が空いてきたー。
お部屋に帰っていただこう♪

包み紙


迷って、持ち帰ったのは、おはぎとうぐいす餅♪

おはぎとうぐいす餅


今5時半だけど、夕ご飯まであと3時間あるし・・・食べちゃえっ♪
みずみずしくって、美味しかったー。
また、行ってみたい♪
鍛金工房WEST SIDE 33さんの奥様が仰っていたとおり、冬の鴨川はな~んにもなかった~寒かったぁ~荷物、重かったぁ~(笑)

鴨川





ごまとお鍋

2014年03月02日 | 
急遽降って湧いたような京都旅行♪
最初はyattiの出張に合わせて、金曜日の夜に京都に入って、土曜日からyattiと遊ぼうって思っていたのだけれど、せっかく金曜日に行くのだったら、有休とって朝から行こう!
そうなったら、金曜日、どこに行って、何を買おう・・・どこ行きたかったっけ、欲しいものは?と、思いついたのが、青蓮院門跡、むら田さんの白ごまとカステラ、有次さんの菜切包丁、WEST SIDE33のアルミの浅鍋と卵焼き器♪
知恩院の前でタクシーに乗って、高台寺近くの祇園 むら田のごまやさんへ。

ごまや


こちらの白ごまは、植松先生お好みの白いりごまで、普段家で使っている白ごまだって十分美味しいんだけれど、香り、粒の形、つやが素晴らしくって、ごまが美しい♪
左がスーパーで売ってる白ごま、右がむら田さんの白ごま、違い、わかるかなぁ~。

ごまくらべ


他、持ち帰ったのは、白ねりごま、黒ごまカステラ、そして菊水さんの生麩の佃煮。
黒ごまカステラは、植松先生のレッスンでご馳走になって、たっぷりの黒ごまともっちりしっとりのカステラが大変美味しかったので、お昼メンバーのお土産に♪

カステラ


ちょっと先にあるやよいさんでおじゃこも仕入れて、お店で出して下さったほうじ茶を戴きながら、お店の方とおしゃべり。
次は、三十三間堂の近くの鍛金工房WEST SIDE 33さんへ♪
こちらも、植松先生のレッスンで見かけたオーバルのアルミのお鍋が相当可愛くて、京都に行った際にはぜひ、このお鍋のお店へと思っていたんです。

大豆と高野豆腐


お店の場所は、お店の名前の通り、三十三間堂の西の横、しゃれてるー♪
お店に伺う時にも、タクシーの運転手さんに、三十三間堂の西の端で、目の前に三十三間堂の壁が見えるそうですよ♪とお伝えしたら、うん、わかりそうってあっという間に連れて行って下さいました。
お店に入ると、お鍋やカトラリーがいっぱい。
悩みに悩んで、浅い丸形のアルミ鍋、ちっちゃーい蓋付きの行平鍋、銅の卵焼き器♪を購入ぅ~。
お部屋に帰ってすぐ、嬉しくって記念撮影(笑)

お鍋


銅の卵焼き器は、低い温度でふぁ~っと焼き上がるのだそう。
お店の奥様、「卵焼きはやっぱり甘いのが一番。お砂糖よ、みりんとか入れる人いるけど、やっぱりお砂糖♪」って、嬉しそうに笑顔でお話される。お鍋がかわいぃはずだなぁ~と思う。一気にファンになっちゃった(笑)
こちらのお店は、錦小路の料理道具のあの有名なお店に鍛金のお鍋を卸していた寺地茂さんとご子息、職人さん達のお店です。こちらのお鍋には、「茂作」と彫られています。

茂作


お店のマークもとってもかわいぃのに、荷物大量でお店の写真撮らなかったー(笑)
ちなみに、この荷物を両手に持って、お店から15分、京都駅近くのホテルまで歩いて帰ってきました♪

荷物