S.スタローンのロッキーは全編観ているが、ランボーシリーズは見たことがなかった。
頭の中の情報がこんがらかり、サイボーグ的なアクション作品かと思っていた。
第1作公開からすでに30年以上も経つのに、DVDでも見ていなかったなんて。
ベトナム戦争のトラウマに、自ら蓋をして生きる無口な主人公。ボソっと発することばに、純な人間性が滲む。
悪に対する義憤を胸に抱き、その駆逐をいつ決断したのか、わからないほど無表情。
溜めの美学である。溜めに溜めた末に、敢然と悪に立ち向かう一人で。これは東映仁侠映画における高倉健の世界である。
遡って観るぞ、このシリーズ。