定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

フランシス・ハ(2012年 米)

2016年04月10日 16時30分22秒 | 日記
見逃したので、DVDで。モノクロ作品。

27歳のフランシスは、いつも走っている。
非モテ系女子を自認し、大学を出てから、ひたすらダンサーを目指すが、所属している劇団では実習生から抜け出せないでいる。

ニューヨークで、ソフィー(ユダヤ系の編集者)とルームシェアをしている。ソフィーのことが大好きだったが、彼女は婚約者の日本赴任で、部屋を出てしまう。その後は、アート系ドラ息子的友人宅を点々と。果ては、自分の母校で女子寮の管理人、または在学生がやるようなバイトをしながら生活を試行し、錯誤する。

ソフィーは、時々空気が読めず、右往左往するが、常に一所懸命。社会の枠が合わないのか、彼女が自分のズレを修正しないのか。
結局は、妥協の中に落ち着き場所を見つけるわけだが。
ラストに、作品タイトルが理解できる象徴的な場面が挟まれている。
誰もが通る、または通って来た道を復習するような、いい映画。