日本語で英語を学べるか?

2005-11-11 21:56:41 | Weblog
「日本人のTOEICテストの成績は、アジアで最低!」という記事を見るたび、
日本人は、何故こうまで英語が苦手なのか?と悲しくなります。
その原因を探りましょう。
日本では、明治時代の初めから100年余りこの方、英語は「日本語で学ぶ」
ものとされてきました。ですから、学校では、日本人の先生が、先ず日本語
で英語の文法中心の説明をし、一緒に、ローマ字読みの日本語発音で、少し
ずつ英文や単語を読んだり書いたりしながら、数年間を過ごし、大学に入学
します。

リスニングやスピーキングなどは、更にほんの少しだけ取り組むだけです。
中には、英語が大好きになって、無茶苦茶に時間を掛けて取り組む人もいる
でしょうが、大方は、難しいなと感じて尻込みしてしまうことが多いのです。
これを誰の責任にすればいいのでしょうか? やはり、教師の指導の仕方に
責任と改善を求めるのが妥当でしょう。何故なら、子供や生徒達は、素直に
先生の指導について行っただけなのですから。
では、教師はどんな風に教えればいいのでしょう?数え切れないほどの工夫も
指導法の改善も試みてこられましたが、それらは、根本的には、日本語を使
いながら教えるものばかりで、期待されたような英語力の向上は見られませ
んでした。

それは、その通りでしょう。英語と日本語とは、何から何まで全く異なるも
ので、いわば、火と水のようなものであって、火で水を説明できないのと同
じように、いくら工夫してみても、日本語で英語を教えるということ自体が
不可能か、もしくはそれに近かったのです。
ならば、日本人教師であっても、英語力や会話力をうんと向上させて、英語
100%で教えたらどうか?という案が生まれてきました。
これを、T.E.T.E.=Teaching English Through English(英語を通して英語
を教える)と呼んでいます。
しかも、教え方は、生徒達の興味とやる気を引き起こすようなテクニックを
駆使しますから、小学生から高校生までが、とても充実した学習を進められ
ます。

このような画期的な方法での指導や学習は、『使える英語力の育成』を合言
葉に、平成20年度から、全国の公立中・高等学校でも実施の予定になってい
ます。いま、全国の多くの先生方が、それに向けて必死になって勉強を続け
ておられます。
ところが、全国の学習塾のほとんどは、まだこのような指導法の革新に向け
ての準備ができないままに、従来どおり、日本語で文法・単語学習中心の指導
に明け暮れています。
その理由は、学校での定期考査や入学試験が、まだまだ、文法中心の筆記試験
であるからとされています。
しかし、実態は、かなり進んできていて、全国あちこちのテスト問題を精査す
れば、リスニングやスピーキングの重みが顕著に増してきていることがよく分
かります。

しかも、これらの能力育成は、独習もある程度は可能な読み書きや文法学習よ
り、はるかに困難なのです。なぜなら、聞き・話す会話力は、読み書きの能力
とは全く別物である上に、やっかいなことに、より低年齢のときから関わって
いないと、極めて身に付き難いという性質を持っているからです。
そこで、兵庫県姫路市北八代に本部を置き、県内西部の各地に多数の教室を有
する(学習塾)岡村ゼミナールでは、公立中・高等学校がTETEに取り組み始め
る年度前の完成を目指して、今年よりの3年計画で、既に、実際の教室現場で、
TETEを導入しつつあります。
さらに、小学校でも、近く(平成19年度)英語科が必修教科化されるといわ
れています。

このように、学習塾の中でも全く異色の存在ですが、岡村ゼミナールでは、
英語の総合力の顕著な向上を目指して、指導法の画期的革新に取り組んでいます。
半年を経過した今すでに、一部の生徒達から、英語を好きになった、学力が伸
びてきた、などといった喜びの声が届き始めています。
学校での指導法や学習法の革新に、一回り先回りしての試みは、(学習塾中で)
全国初のものですが、種まきを終え、今、順調に育ちつつあります。
是非、今後を御期待ください。

英語学習の革新は、岡村ゼミナールから、を合言葉に、懸命に取り組んでいます。

最新の画像もっと見る