TPP交渉は今や個別協議に集中して居る。
主に日本は豪州・ニュージランド・其れに米国等強固な相手と個別協議に入って居ます。
今回予定される日米首脳会談で、大筋合意をつけたいと米国通商代表と日本甘利TPP担当大臣が都内で
会談を開きました。
会談は日本が聖域とするコメ・麦・牛・豚肉・乳製品や甘味作物等農産5項目と早期関税撤廃を拒否して居る
自動車については話し合われた模様。
特に今回の日米会談では自動車や農産物5項目の牛肉が大きな争点になった。
話し合いは平行線で一定の進展はあったとしても両国の合意には程遠いものだった様だ。
そんな中で日本が豪州のEPA協定でオーストラリア産牛肉を段階的引き下げ最終的に冷凍は19・5%に
冷蔵は23・5%にする事で大筋合意した事が影響して、米国が牛肉関税撤廃を断念した。
断念したとは言え現在の牛肉関税38・5%を段階的に引き下げ最終的に数%になれば容認すると譲歩した。
ただ日本は10%台以下の関税は拒否して居るのでまだ合意には程遠いと言えますが、少しは進展したとも
言えるのかも知れませんね。
日本には肝心のコメ・麦等まだまだ話し合わねばならぬ5項目があります。
国民としては安い農産物が入って来る事を歓迎する向きが有るが、食の安全や、将来的国民の食料確保や
日本の農業存続の問題等考えると、そう簡単に歓迎する訳には不可ない様ですね。
牛肉はBSE等の安全性の問題があるので特に配意して欲しいですね。