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日々好日

さて今日のニュースは

コメ減反調整の見直し

2009-01-05 15:16:36 | Weblog
石破農水相は閣議後に減反調整政策を見直しの必要について表明した。
減反調整政策とは、コメの価格安定のため生産調整、所謂減反調整した農家に作付面積10アール当たり3千円を支給する政策です。
その為國は300億円の助成金を支払います。
処が昨年は、全国的に削減目標10万ヘクタールに対し、実際に削減面積は4万 ヘクタール
しか達成出来ませんでした。
また作況指数100以上あると一応豊作となり過剰米対策発動をします。
昨年は102で集荷円滑化対策と言われる過剰米対策が発動され北海道等36府県
が発動し過剰米を國が備蓄用として10万トン買い上げました。
米は農家の主要作物で、日本の農業粗生産額の大半を占めます。
農業粗生産額とは稲作。野菜。養蚕。畜産の総生産額を言います。
現在日本の農業粗生産額は約9兆円と言われて居ます。
米はその4分の1から3分に1を占めます。
今回石破農水相が表明したのは、米主体の農業から野菜や畜産等に転換し、併せて
日本食糧自給率を上げ様と言う事です。
また米は現在生産者から國が買い上げる食糧管理法、所謂食管法と農家が流通業者
に直接売買する食糧法で管理されています。
減反調整が見直され、食管法でも買い叩かれると農家は今後益々窮地に立たされます。
米の自給率そのものの危機になる事はないか?心配です。
ただ助成金を貰い、休耕田で遊ばせるのは食糧自給率アップのためにはならない事
ですが、是に野菜等耕作に今以上の助成金を付ければ良策と思われます。
それでは、今までと何ら変わらないと言えばそれまでです。
ただ農家が米主体から野菜等に切り替え出来るか?また高齢化した農家の作り手の
確保が出来るか?の問題が残ります。
仕事を無くした派遣村の人達をそっくり農家に派遣して貰ったらと言う農家の切実な願いも判る気がします。
今はさんちゃん農業どころではなく、高齢化で休耕田で食いつなぐ農家さえ居ると
言う。この様な状態で、減反調整が果たしてベターな方法か疑問に思います。
兎に角農業問題には高齢化、過疎化、限界集落、後継者問題、日本の農業政策、 食糧自給化、食糧問題、地方格差、等々・・
あらゆる問題がゴッチヤゴッチヤに入り乱れ簡単にはいかない様です。

PS
 休耕田と耕作放棄地の水田利用はトウモロコシやコメ等の飼料用穀物増産が
 期待されます。
 食糧自給率と同時に飼料の自給率アップが叶う絶好のチャンスとの考えの様です