アキ・カウリスマキ監督、2006年の作品。「浮き雲」「過去のない男」に続く“敗者三部作”の最終章。
まぁ、先の2作は雰囲気は憶えていますが、
細かなところまで憶えていないので、
ちょっとはっきりとした比較はできないんですけど、
なんとなく一番トホホーと思わせられる作品にしあがったと思います。
まさに監督のねらい通りの出来でしょう。
舞台はフィンランドのヘルシンキ。
このたびのダメ男は、警備会 . . . 本文を読む
コーエン兄弟、2007年の作品。原題は「NO COUNTRY FOR OLD MEN」。
舞台は80年代、テキサス。偶然に、銃撃戦が行われ死体が転がる麻薬取引現場を見つけたベトナム帰還兵モスは、200万ドルの入ったトランクを見つけ、危ないと知りつつも、それを持ち帰ってしまう。しかし彼は一つミスを犯し、正体がばれてしまう。彼はすぐに妻を実家に戻らせ、自分も金を持って逃走するものの、警官殺しの非情 . . . 本文を読む
「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン監督が、2007年の作品。裸一貫で石油を掘り当て大金持ちとなったダニエル・プレインビューの過剰なる欲に突き動かされた人生を描く。主人公を演じるのはダニエル・デイ=ルイス。彼はこの役でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。
いろいろな部分で、興味深い作品である。
まずやたら不安感をあおる効果音。
欲望とエゴの果てに何があるのか、テーマが石油だけに、
しょ . . . 本文を読む