絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2024年1月17日(水)絵本わくわくコース・tupera tupera 亀山達矢さんの授業内容

2024-01-18 16:53:17 | 絵本わくわく塾

tupera tupera 亀山達矢さんの2回目の授業は、毎年ワークショップをするのですが、今年は違ったことをしようということで、

亀山さんが影響を受けた絵本などを紹介していただきました。

りんごの箱に入るだけの書籍を厳選して用意してくださいました。

たくさんの書籍だったので、全てをブログでは紹介しきれないですが、一部を抜粋して紹介させていただきます。

絵本は日本だけで年間1300冊ほど出版されています。

その中でもベストセラーとして残っていくのは、ほんの僅か。

今では、タブレットでも見ることが出来るので、全体的に出版業は苦戦していますが、絵本はめくること、何度も読むことで、タブレットより絵本を求める人も多いのと、

コロナ禍では需要があったので、出版業の中でも安定しているそうです。

 

絵本塾に通っているのですから、絵本を実際に手に取って読んでくださいね。

今日の授業は、絵本といっぱい語りましょう。

 

 

亀山さんは、小さい頃にたくさんの絵本を読んだ記憶がなく、こちらの2冊が大好きで何度も読まれていたそうです。

『海』 加古里子  文・絵  福音館 1969年

科学絵本で深海までの海の全てが描かれた絵本

 

『しょうぼうじどうしゃ じぷた』 渡辺茂男 作  山本忠敬 絵  福音館 1966年

パーツまで細かく描かれた自動車や構図や配色のデザインが素晴らしい

 

亀山さんが、アートの世界に入るきっかけの本が

『アトリエの巨匠100人』  南川三治郎  新潮社 1994年

100人のアトリエを紹介している写真集、分厚い写真集の中に心を動かせる写真がたくさんあって、亀山さんがアートの世界で活躍したいと思わせた一冊です。

 

絵本を作るきっかけになった五味太郎さんとの出会いは、以前の授業でもお聞きしていましたが、今回は五味太郎さんの絵本の素晴らしさを紹介していただきました。

『とおさんまいご』 五味太郎  偕成社 1983年

切り抜きのしかけが、ページをめくる楽しさを増している絵本で、デザイン性が素晴らしい。

五味太郎さんはデザインもされるので、絵本のサイズや背表紙の配色にまでセンスが抜群!

 

チェコの作家 クヴィエタ・パツォウスカーの作品集にも衝撃を受けられ、大好きな絵本作家の一人だそうです。  

鮮やかな色使いと自由な発想で、たくさんの絵本などを出版されています。

2023年に94歳で亡くなられています。

 

他にも影響を受けた絵本作家の方々

『きりのなかのサーカス』 ブルーノ・ムナーリ  フレーベル館  2009年(初版1968年)

レーシングペーパーを使い、霧の中を歩く雰囲気を表現しています。

 

『ちいさな1』  アン・ランド&ポール・ランド 訳: 谷川俊太郎  ほるぷ出版 1994年(初版1962年)

アメリカを代表するデザイナー  有名なロゴデザインを作られていますが、絵本もデザイン性があってオシャレです。

 

『あかいふうせん』 イエラ・マリ  ほるぷ出版  1976年

イタリアのグラフィックデザイナーで絵本作家  文字のないグラフィックアートに優れた絵本

 

『はまべには いしがいっぱい』 レオ・レオニ 訳:谷川俊太郎  好学社  2012年(初版1961年)

レオ・レオ二は、切り絵で作られる絵本が多いが、『はまべには いしがいっぱい』は、鉛筆で描かれた絵本

 

『よあけ』 ユリ・シュルヴィッツ  訳:瀬田貞二  福音館 1977年

夜明けを迎える光景を、静かに丁寧に描いた絵本。何度も繰り返しページをめくりたくなります。

 

『ゆきのひ』 エズラ・ジャック・キーツ  訳:木島始  偕成社 1969年

アメリカの絵本作家  部分的にコラージュをされていて、制作技法も気になる絵本

 

『よかったね ネッドくん』 レミー・シャーリップ  訳:やだよしこ  偕成社 1969年

まさかの展開にドキドキしながらも、よかったね!で終わるので、気が楽になる絵本

 

ポール・コックスとブレックスボレックスは、色使いやデザインがカッコいい。

 

日本の絵本作家ですと、長新太・荒井良二・堀内誠一・片山健・元永定正・武井武雄・村山知義・かがくいひろし・あきびんご・山本孝 など

たくさんの素晴らしい絵本作家を紹介してくださいました。

 

知らなかった絵本や絵本作家のことを知ることが出来て、たくさんの刺激になりました。

亀山さん、ありがとうございました。

 

今回は生徒の皆さんにも、お薦めの絵本を紹介していただきました。

 

『どろんこハリー』 ジーン・ジオン:文  マーガレット・ブロイ・グレアム:絵  わたなべしげお:訳  福音館  1964年

『いっぽんみちをあるいていたら』 市居みか  ひかりのくに 2009年

『はじめてのおつかい』  筒井頼子:文  林明子:絵  福音館  1977年

『そりゃあもういいひだったよ』 荒井良二  小学館  2016年

『よかったねネッドくん』 レミー・シャーリップ  訳:やだよしこ  偕成社 1969年

『だるまちゃんとかみなりちゃん』  加古里子  福音館  1968年

『ママ、ママ、おなかがいたいよ』 レイミ・シャーリップ:文・絵  バートン・サプリー:文  つぼいいくみ:訳  福音館  1981年

『へんなおにぎり』 長新太  福音館  1987年

『もしもし おかあさん』  久保喬:文  いもとようこ:絵  金の星社  1979年

『の』  junaida  福音館  2019年

 

他にもたくさん紹介していただきました。

知らない絵本も多く、内容やデザインにもビックリさせられる絵本ばかりでした。

絵本は奥が深いですね。

 

たくさんの絵本を読むことは良いことですが、他の人の絵本に流されないようにしてくださいね。

次回最後の授業では、毎年恒例の楽しいワークショップをします。

お楽しみに!

 

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絵話塾ガイダンスのお知らせです!

2024年1月31日までにお申込みされた方には、素敵なプレゼントをご用意しております。

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

1月  20日(土)11:00〜

  21日(日)11:00〜

  27日(土)11:00〜

  28日(日)11:00〜

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ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
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