絵本レベルアップコースは児童文学作家の高科正信先生です。
本日のテーマは「あそぶ絵本」です。こちらは2回に渡って学んでいきます。
1回目の今日は、「あそぶ絵本」の「言葉」について見ていきましょう。
まず始めに、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』を読み聞かせしていただきました。
言葉は「でました」の繰り返しのみです。
続いて同じく長さんの『ごろごろにゃーん』です。
こちらも「ごろごろにゃーん」の繰り返しです。
絵本はめくるもの。戻りながら進むことが出来ます。
言葉の繰り返しやリズムが子どもは大好きです。
子どもは、お気に入りの絵本の言葉を一字一句覚えていて、
全部知っているはずなのに何度も読んでとせがむのはなぜか。
大好きな両親やおじいちゃん、おばあちゃんの膝の上で読んでもらう時間。
言葉の心地良い響き。丸ごと許容される安心感。その全て入っているのが絵本です。
<紹介された絵本>
『ふりむけばねこ』作・絵 井上洋介 架空社
『まがればまがりみち』作 井上洋介 福音館書店
『きゅうりさんあぶないよ』作絵 スズキコージ 福音館書店
『はんぶんタヌキ』作 長新太 こぐま社
『これはのみのぴこ』作 谷川俊太郎/絵 和田誠 サンリード
『おだんごぱん』ロシア民話/訳 瀬田貞二/絵 井上洋介(普及版こどものとも)
『そんなことってある?』分 奥田継夫/絵 西村繁男 サンリード
『これはのみのぴこ』は、句読点がないので、息継ぎせずに読み聞かせするのが正解です。
読むのが大変そうな大人を見て子どもが面白がります。
このような言葉を積み上げることを、積み上げ歌と言います。
マザーグースからヒントを得て、谷川俊太郎さんが作られました。
昔、マザーグースの翻訳は北原白秋お一人がされていたそうです。
口語体で、段々時代にそぐわなくなってきたため、谷川俊太郎さんに依頼が来て
そこでマザーグースの積み上げ歌を知ったそうです。
最近では、tuperatuperaさんと谷川さんのお二人での新刊『これはすいへいせん』が出ています。
実は大人も繰り返しが好きです。
例えばテレビの「遠山の金さん」や「男はつらいよ」シリーズが人気です。
流れはわかっているのに何度も見てしまう。
大人も繰り返しは安心するのですね。
後半に、言葉遊びをしました。
◎アナグラム
名前を全部ひらがなにして、入れ替えて別の言葉にします。
(例)明石家さんま→あかしやさんま→あまやかしさん
皆さんも自分の名前でやってみました。意外と難しいです。
◎アクロスティック
各行の始めの文字をつなげるとある語になるような詩。日本では「折り句」とも言います。
(例)新聞のテレビ欄に文字の頭がタテに並んで言葉になっている時があります。
これは平安時代の伊勢物語の中の恋歌などに使われています。
◎回文
これはご存知の方も多いですね。下から読んでも意味の通じる言葉になっています。
(例)ちんぱんじぃからかいじんぱんち←これを考えた方すごいですね!
以上です。
たくさんの言葉を知っておくことがポイントです。日本語ならではの面白いところです。
このように言葉のリズムを使えるようになると、絵本の文章にも活かせます。
次回12/4は「あそぶ絵本」の「絵」についてです。
よろしくお願いします。
高科先生の課題の締切は11月末に先生のご自宅へ郵送することになっています。
課題は大変かもしれませんが、やった分、自分にも返ってきますので、出来るだけ仕上げるように励んで下さい。
本日のテーマは「あそぶ絵本」です。こちらは2回に渡って学んでいきます。
1回目の今日は、「あそぶ絵本」の「言葉」について見ていきましょう。
まず始めに、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』を読み聞かせしていただきました。
言葉は「でました」の繰り返しのみです。
続いて同じく長さんの『ごろごろにゃーん』です。
こちらも「ごろごろにゃーん」の繰り返しです。
絵本はめくるもの。戻りながら進むことが出来ます。
言葉の繰り返しやリズムが子どもは大好きです。
子どもは、お気に入りの絵本の言葉を一字一句覚えていて、
全部知っているはずなのに何度も読んでとせがむのはなぜか。
大好きな両親やおじいちゃん、おばあちゃんの膝の上で読んでもらう時間。
言葉の心地良い響き。丸ごと許容される安心感。その全て入っているのが絵本です。
<紹介された絵本>
『ふりむけばねこ』作・絵 井上洋介 架空社
『まがればまがりみち』作 井上洋介 福音館書店
『きゅうりさんあぶないよ』作絵 スズキコージ 福音館書店
『はんぶんタヌキ』作 長新太 こぐま社
『これはのみのぴこ』作 谷川俊太郎/絵 和田誠 サンリード
『おだんごぱん』ロシア民話/訳 瀬田貞二/絵 井上洋介(普及版こどものとも)
『そんなことってある?』分 奥田継夫/絵 西村繁男 サンリード
『これはのみのぴこ』は、句読点がないので、息継ぎせずに読み聞かせするのが正解です。
読むのが大変そうな大人を見て子どもが面白がります。
このような言葉を積み上げることを、積み上げ歌と言います。
マザーグースからヒントを得て、谷川俊太郎さんが作られました。
昔、マザーグースの翻訳は北原白秋お一人がされていたそうです。
口語体で、段々時代にそぐわなくなってきたため、谷川俊太郎さんに依頼が来て
そこでマザーグースの積み上げ歌を知ったそうです。
最近では、tuperatuperaさんと谷川さんのお二人での新刊『これはすいへいせん』が出ています。
実は大人も繰り返しが好きです。
例えばテレビの「遠山の金さん」や「男はつらいよ」シリーズが人気です。
流れはわかっているのに何度も見てしまう。
大人も繰り返しは安心するのですね。
後半に、言葉遊びをしました。
◎アナグラム
名前を全部ひらがなにして、入れ替えて別の言葉にします。
(例)明石家さんま→あかしやさんま→あまやかしさん
皆さんも自分の名前でやってみました。意外と難しいです。
◎アクロスティック
各行の始めの文字をつなげるとある語になるような詩。日本では「折り句」とも言います。
(例)新聞のテレビ欄に文字の頭がタテに並んで言葉になっている時があります。
これは平安時代の伊勢物語の中の恋歌などに使われています。
◎回文
これはご存知の方も多いですね。下から読んでも意味の通じる言葉になっています。
(例)ちんぱんじぃからかいじんぱんち←これを考えた方すごいですね!
以上です。
たくさんの言葉を知っておくことがポイントです。日本語ならではの面白いところです。
このように言葉のリズムを使えるようになると、絵本の文章にも活かせます。
次回12/4は「あそぶ絵本」の「絵」についてです。
よろしくお願いします。
高科先生の課題の締切は11月末に先生のご自宅へ郵送することになっています。
課題は大変かもしれませんが、やった分、自分にも返ってきますので、出来るだけ仕上げるように励んで下さい。