N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

THE HOLIDAY OF LAST WEEK 「SUNDAY」 序章

2010-06-03 10:28:39 | 日記
本当は日曜日の朝10時ごろにゆうじろう(偽名)の家に付く予定だったのだが
天気予報を見る限り朝の7時頃から雨が降るらしい
俺は屋根付複数人乗車可能自動2輪駆動(もしくは4輪駆動)車をあいにく持ち合わせていないため
原動機付自転車で雨天の中走行するとなると非常に不快な状態に陥る

だが、先日購入したフルフェイスヘルメットなる、もはやメタルキングの兜以上の守備力
「物理ダメージ1/10
中攻撃程度までのダメージ完全無効化」

特殊効果
「衝撃吸収、大
外部からの直接的な状態異常無効化(毒針、麻酔針など)
水属性耐性100%(雨程度なら衝撃も無効化、不快感の耐性)
風属性耐性100%(ただし風力は無効化できず、不快感のみの耐性)
火属性耐性80%(数百度以上は予測不可能)
砂、埃耐性100%
吹き飛び時、着地時のダメージ90%軽減(ただしトラック等の大型車の場合効果薄)
スモーク装着時、太陽光による瞬間的な目眩まし無効化(例:巌流島の決闘)」
を持ち合わせたこの最強頭装備のお陰で千倍は楽になった
残りは手と服とズボンだ、こちららまだまだ初期装備に近いので
耐性だの防御だのは当てにならない

帰る時に雨が降っているのは別に気にならない
家に着いたら着替えれるし、迷惑をかけるなどの心配も要らない
だが、逆のパターンはちょっと頂けない
(やっぱり、そうだよなぁ・・・)
と、一年数ヶ月前のとある記憶に耽っていた俺だが直ぐに戻る
なので金曜日に電話をしたのだ

「日曜日、晴れれば釣り、雨なら麻雀というが雨が降った場合俺は行けなくなるから、
土曜日の夜のうちなら雨降ってへんし、お前が良いなら土曜の夜に行ってもええ?」
なる内容だ
「俺はそれでもええよ」
というちょっと違和感のある返事が返ってきたのだが、特に気にせずそれに従う事にする
相手の家に泊まっても良いかという問いに「俺はそれでも良い」という少し他人任せな返事をする事が
ちょっと良く分からない
と思ったのだが、俺は言葉の裏を無駄に探りすぎる傾向があるために少し無駄な猜疑心がでることがある
今回の場合も相手はそう思っていないかもしれないのに、俺が勝手に決め付けているようなものだな
この癖も、口に出さなければ特に何も問題は無いのかもしれないが
全く、人間関係って本当に複雑すぎるものだ
相手が自分と同じ考えじゃないのは100%分かっているのに
その何を考えているのか分からない他人と付き合わなければいけないのだからな
生きていること自体が試練だな、これは

ささっとシャワーを浴びて飯を食って原付に搭乗する
今の天気は良好だ、風も強くないし、暑くも寒くも無いといった感じだ
ここから1時間ほどかかる場所に目的地はある
そして、目的地にはこれで2、3度目で家の場所をあんまり覚えていない
というか最初は覚える気がなかった
ひょんなことから覚える必要が出てきたのだがその話は置いておこう
ここから40分程度の道のりは、また別の友達宅への道と100%一致しているので
何も迷う必要は無いが、問題はその先だ
夜というのもあり、なかなかきつい
電話で目印を聞いたところ
「~~~っていう大きい会社があるからそれを通り越して直ぐ右に行く」
とだけ説明を受けた
その会社名がいまいち不明瞭だったが確かに大きい会社(コーナンだったっけ?)
というのを通り越して直ぐ右に
移動方向に対して右側に家があったのはなんとなく覚えているので
とりあえず右を良く見つつスピードを落とす
突き当たりに来てしまった
おい、自分の家ぐらいちゃんと道案内できろよ
フルフェイスというのはぐらぐらしないようにかなりきっちりと作られている
内側はふわふわな素材で作られているにしろ、装着脱時はほっぺが少し痛い、きつい
正直なところ30分以内に3回装着脱を繰り返すのは限界、無理、痛い、ヤダ
これ、サイズXLなんだ・・・
俺の顔はそこまで大きいとは思わない、自分で言うのもなんだが
それなのにXLできついってどういうことだ、と内心思いながら
ヘルメットを脱ぎ電話をする
「突き当りまで来たぞ」
と、俺は少し不機嫌そうに言う
「ああ、突き当たり来た?
じゃあそこを左に曲がって、1つ目の信号を右
公園が見えてくるからそこを右
で、下り坂になって上り坂になってまた公園がある
そこから二つ目の右への曲がり角を右」
(・・・・・・・)
「分かった」
正直長い、がまあ覚えれきれなかったわけじゃない―というか今覚えてるから覚えているのか―
ので左に向かうと5秒もしないうちに不安を覚えた
おかしいこんな森森(もりもり)した場所は見た記憶が無い
ここは確実に俺が今までの人生で一度も来ていない場所だ
と思いながら原付を走らす
暫く辺りを散策しても赤、黄、青なる三原色の電気集合体が現れない
(・・・・・・・あいつを信用したのがそもそもの間違いか)

このゆうじろうというのがまたひどい(悪い意味ではなく、いや良い意味でもないが)やつで
俺のお母さんは真性の天然ボケなんだが
こいつは真性の天然バズ(バカ+クズ)なやつなのだ・・・
いや、これは決して陰口じゃないので心配するな
本人にもう何度も何度も別の友達と口を揃えて言っているので問題は無い
目の前で当人のことを普通の音量で言っているのにかかわらず気づいていないような人間なのだ
あまり深く書くと長くなるし話の腰を折るのでこれぐらいにしておく

またヘルメットを脱いで電話するのも嫌だったので
もと来た道を逆走してもう一度チェックしようと戻り始めたら直ぐに公園が
(公園・・・・・?)
なんとなく、本当になんとなくなのだが公園を右という言葉が思い浮かんだ
(まさか)
俺は来た道からの進行方向に対して右(つまり逆送している今は左)に進むと
下り坂が直ぐに来た
(ここは通ったことがある、絶対)
そして上り坂を登って二つ目を右だったよな
と思い、1つめの道路を通り過ぎようとした瞬間
「ぉぃ・・!」
と、微かに視界の端に捕らえた2人組みと聞き覚えのあるような気がする周波数を受信し、俺はブレーキをしながら
その方向を見ると本人が居た
ちなみにその方向というのは左側だ
ありえない、やつの道案内で正解している部分が1つもなかった
お前、20年以上ここに住んでたのか本当に・・・・・・・・・・・・・・・・・