N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

人探しという名の個人的旅行 in 東京 前夜編~朝編

2010-06-23 10:36:35 | 旅行
事の発端は母の「土曜日から日曜日に掛けて横浜国大で学会があるんだけど
「じゅんちゃん」と「ともくん」の住んでいるらしき住所が判明したので
その時ついでに探しに行くので一緒に着いてきてくれない?」
という一本の電話だ
「お金出してくれるならいいよ」
と俺が返事をすると
「無論」
と帰ってきたので特に用事も無いし請け負う事にした
小遣いじゃなくて旅費だぞ
そして最初は月曜日に俺が行くという話になったのだが
東京を日帰りするのもなんなので日曜日に俺が東京に行って
事前に一人でその2箇所を調べ、その日の夕方か夜にホテルか東京駅で待ち合わせ
合流して次の日一緒にまた2人でその2箇所に行くという手筈になった

土曜日の夜
ちょっとだけ緊張しているのかわからないが心境状況がニュートラル状態ではない
それとこの日は色々あった
布団の上に寝転び、寝ようとする
と、俺の中にあった小さなもやもやが途端に大きくなる
これは、今まで感じていた不安や苛立ちを感じていた時とは段違いなもやもや
いやこれはもはやイガイガまで発展している
場所は大体みぞおち付近になるが
これはかなりそうとうきつい
遂に俺にも胃潰瘍という名のストレス社会の権化が襲ってきたのか
もはや痛みにまで昇華されたこいつを腹の中で飼い続ける先は何が待っているのだろう

ん゛ーん゛ーん゛
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
扇風機の首振りを旋回モードに切り替えるのを忘れていたため
一定量の微風が常に俺の身体に吹き付けていた
(なんだ)
俺はメール用の短いマナー着信で目を覚ました
辺りは既に明るい
メールを見ると
「順調に出発への行動が進んでいますか?」というメールだった
「今、起きました」
というメールはいかに親族でも言う事ができず
「恐らく^^;」
という様なメールを返す

気がついたのは暫くした後だったのだが、あの痛みが起きても続いているようなら病院に行こうと思っていた
が、全くの全快具合だったのでその思考すら俺の頭をよぎる事はなかった
俺のこの睡眠全快能力は本当に助かります、一体誰の能力を一子相伝したのだろうか
是非、一度礼を言いたい
何度この能力に助けられた事か、30は下らないだろうな
本当、今までどんな衝撃を受けたとしても次の日の朝は昨日まで何事も無かったかのように全快する
これからは知らないがとりあえず、今まではこれで全快しなかった事は一度も無い
あったかもしれないが、俺の記憶に無ければそれは無いと一緒のことだ

今何時だ、と携帯を見ると9時40分
別に何時に何処に、などの具体的な計画は全く経ててなかったのだが
これを気にのそのそ起きる
まずパソコンに向かって1つ印刷し忘れたホテルの地図を検索し印刷する
が、印刷できる方のPCは立ち上がりに5分は有し、更にデスクトップが安定するのに5分かかるので
PCの前で待っているのは無駄なので着替えて
どのカバンで行こうか迷う
俺はちょっとしたリュックを2つ持っている、1つは高校に通学していたリュックで
もう1つは最近買ったリュック、姉がデザインを選んで購入した、その、ハデなのだ
なので、これで東京に行くのはきつい
地元のベルシティぐらいなら別に行けるんだけど
で、地味の方のリュックに着替えと暇な時に読む小説と先日母が読んでみてと言って
渡してきた「ユダヤ人の起源」なるでかくて厚い(ここ、覚えておくと少しお得かも)本を入れた
俺は良く母にこの手の本(主に頭が痛くなるような本)を渡され「私はまだ読んでないけど面白いから読んでみて」と言われる
言っている事が良く分からないが、その後にいつも言う言葉が「私は忙しくて読めないから、後で聞かせて」
と言うことだ
母の忙し加減は俺が一番良く知っているのでそれには頷ける

母は作ろうと思える自分の自由時間を作らない人間で、常に人(主に公害)の為に動いている
「私の人生は今スタートした」などと言っているほど、近年環境問題について動き回っている
定年退職するまではどこぞの学校で教師をしていた
そこで教えていたものは「環境物理学」なるものだ

そしてそろそろPCが立ち上がる頃なのでPCの前に行き
作業を滞りなく済ませるとPCを消し階下へ
忘れ物の最終チェック、カバンに入っているものは済ませたので、あとは手持ち荷物だけ
携帯、オーディオプレーヤー、財布、そして…秘密
お父さんは車でどこかに行っているので駅まで送ってもらうことができない
仕方なく徒歩15分の1時間に1本の電車が止まる駅に
「時刻表」を見ずに出発する
今日は行き当たりバッタリDAYにしよう!
少々の待ち時間は持ってきた小説が唸るので問題ない
と予定があるけど縛られていない解放感に満たされて居ると

がたんごとん、がたんごとん、がたんごとん、ぷぁーん

線路脇の道路を意気揚々と歩いていた俺の真横を名古屋方面に向かっている電車が通過した
突風と大音量を巻き起こしたその個体は俺の後方遥か彼方へ消え去っていく

がたんごとん、がたんごとん、がたんごとん・・・

ドラマ風に言うと俺と電車がすれ違う瞬間一瞬だけ時間が停止して
離れ離れになった恋人同士が偶然すれ違ったけどお互いが気づいていないというパターン

回れ右、携帯を手に取る、リダイヤル、父、通話ボタン
「今どこに居る?」
「今、会議しとるけど何?」
「いつ帰ってくるの?」
「もう直ぐ帰るけど何で?」
「分かった」
会話の9割を疑問系のみで終わらせ
俺は電源ボタンを押して理由を説明せず家で待つ事にした
家に着くと我が家の愛犬「アルファ」が2足で立って前足をハシハシ叩きつけてくるので
お父さんが帰ってくるまで暇つぶしで戯れてやる
暫くしてお父さんが帰ってくるなり、どうやら俺が車で送ってほしいことを察知して
駐車場にとめずに家の前でアイドリングをして俺がそのまま乗る
車に乗っている間お父さんが何やらごちゃごちゃ延々と聞いてくるが9割無視で
ただ流れる景色に目を向けていた
10分程度で駅に到着する
「それじゃあ」
と言い車を降りドアを勢いよく「バン」と閉じ
離れていく父の車を耳で確認しながら俺は東京へと通じる駅へ足を踏み入れる事になる

―与太話―
どうでもいいけど、でかくて厚いって良いよなぁ
昔、俺は大きい数字をひたすら追い求めていた時期があった
結局たどり着いたのは無量大数だった(小学生の時)
なんだか以外にあっけないなあと思っていたのだが
今知っているグラハム数というものがある、これを簡単に説明すると
「グラハム数を十進記数法を用いて印字しようとした場合(十分に印刷できる面積を持つ物体があるとして)、
この全宇宙にある物質すべてをインクに変えても全く足りない」
(wikipedia参照)
という数らしいが
「観測可能な宇宙の素粒子の数が10の80乗で、その粒子1個に1文字印刷したとしてもグラハム数の手前の手前の手前の手前の手前の・・・
恐らく人間一人と宇宙の大きさの比よりも更に差があるぐらいの差」だ
まあ俺もよくわからないので気になる人は(なる人が居るかどうかしらんが)グラハム数を調べてみてくれたまえ
というか何でこんな話になったんだっけ?
話題転換した理由は、分かる人には分かるだろうが分からない人は分からなくていいだろうと思う
唯一言える事は俺は厚い物が好きだということだ
価値のあるものなどそういくつもない
周りに惑わされず真実に近づくためには、その人の本意を
文章以外からも受け取らなければならないのだが
それはまた別の話