怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

「いるよ…」

2005年12月25日 | Weblog
イブ。それは恋人たちの夜。聖なる夜。薔薇の夜。怪人クンの夜…。
あと10分足らずで電車が着くというメールが届いた時はまだウチにいた。え、待ち合わせは18:45だよなぁ?早いなぁ。まだ24分じゃないか。慌てて飛び出す。
街はカップルで溢れていた。腕を組んでいる男と女。プレゼントの袋を大事そうに持つ女性。見つめあうカレシとカノジョ。その中をひとり走る。走る。走る。一目散に駅へと向かう。
青一色の、元気のないイルミネーション。しょっぱいツリー。ここのそれは大都会や他の街に比べて実にしょぼい。もう少し華やかにならないものか?その光景に少しため息を漏らす。“あなたがいれば、そんなことはどうでもいいわ”。確かにムードも大切だが、幸せいっぱいの恋人たちには好きな人しか眼に映らないようである。

18:37、駅に到着。ピンク色の薔薇はすでに来ていた。3分ほど前に着いたという。それでもこの一言を言われてしまう。「遅いよぉ~」。怪人クンが先に来ていれば間違いなく彼女から出た言葉は「待ったぁ~?」だろう。そんな時、男はこう答えるはずだ。「ううん。全然。今来たとこだよ」。これぞデートの第一声。常套句だ。
薔薇は白いフォックスの毛皮のコート身を包み、髪を花束のようにまとめ上げたそのいでたちは一際目立つ。地下道から地上へ出て恋人たちの雑踏の中へと紛れ込む。
「(私たちも)恋人同士に見えるかなぁ?」薔薇がからかうように言う。怪人クンと薔薇との関係。お客?それとも…。答えは謎のままである。
途中、薔薇へのプレゼントを買う。彼女がほしいというものに決めた。続いて食事。こちらも薔薇のリクエストでおなじみの「A-WARA」へ。個室で向かい同士に座る。鍋を囲んだ。肉、白菜、たくさんの具を入れる。赤いスープのピリ辛味。これが絶品なのだ。しかし、量が半端じゃなかった。他に頼んだものといえば、冷製パスタとドリンク数杯。これが精一杯だった。

食事をしながら怪人クンが核心に触れる。薔薇が口を開く。
「怪人クンを“お客さん”としてしか見てないかって?怪人クンは“お客さん”として見てないよ。だってさぁ、あなたってそれ以前だもん。お客さんにもなってないよ。お客としては(回数的に)失格よ。予選落ちね(笑)」。予選落ち…(苦笑)。こうも言った。
「お客としてしか見てなかったら、私営業メールバンバンするよ。おカネになるから。したことある?一度もないでしょ?」確かに、薔薇から食事の誘いは何度もあるが、(店に来てよ!)はこれまでなかったなぁ。それ(食事)が営業だよ!同伴なんだから!という突っ込みもあるかもしれないが、疑ったらきりがない。ここは彼女の言葉を素直に受け取るだけだ。もう“疑”は捨てる。
あのブログ(『薔薇の仮面』)も読んだという。普段から本名でなく、“薔薇”と自分を呼ぶことについても語った。
さらには…このことについても、かわさずハッキリ言った。
「男として見てるよ。でもね、今は相手が誰であろうと“オトコ”はいらないんだ。今はね…。でも男としてちゃんといるよ、怪人クンは。薔薇の中に」。
「私、今まで付き合った“オトコ”は全部お客さんだったよ。この仕事長かったから。でも、あなたみたいな人は初めてだよ。みんな私に合わせてくれたよ、今までの人は。怪人クンって合わせないよね?絶対。我がままだし…。でもそこがいいよねぇ(ニコッ)」。
最後に彼女はこうも言った。
「怪人クンといると楽なんだよね。安らぐっていうか…」。

実に意味深。謎だらけではあったが、心にまた一輪、ピンク色の薔薇が咲いたことは言うまでもない。2006年もますますピンク色に怪人クンは染まるのか!?


※このあとは“秘密の楽園”で60分。
※イブの日の…ピンク色の薔薇(写真)。