怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

ネオン街の“妖怪酒場”

2005年12月10日 | Weblog
ようこそ、ネオン街の“妖怪酒場”へ―――。
賑わう街の裏通り、怪しげな一角にある人妻パブでのお話。
この店、いや館(やかた)と言ったほうがいいかもしれない。在籍嬢の平均年齢はゆうに40歳を超えている。妖怪、化け物、珍獣、かつてのアイドル(若かりし頃の栄華)…さまざまなキャラクターがひしめいている。以前は“伝説”もいた。懐かしい面々を挙げてみると…。
ヘルプ嬢。指名こそ取れなかったが“プレビュー画面の女王”(3~5分で交代となる)として君臨した大巨人。身長は175cmくらいある。当然、手も足も顔もビッグサイズ。顔立ちは、劇画ヒーロー『ジャイアント・ロボ』。彼女ほど、怪人クンを楽しませてくれたエンターティナーな嬢はいないだろう。客を笑わすツボを知っていた。キャラクターとしては史上最強である。今は昼間の仕事をしている。時々メールが届く。いつも馬鹿を言い合って笑ったものだ。お水の世界を辞めてしまったのが残念でならない。

つづいては歯抜け嬢。前歯がない女。当時、こんな嬢を雇っていたこと事態、不思議である。お水という世界は、見られる仕事。魅せる仕事なのだ。女優の世界でいうと、“メイン画面に映らないエキストラ”。ヘルプとはいえ、客の前に出るのだ。歯を入れろ!と何度も思ったものである。他にもこんな女性がいた。オリコン小池社長嬢(男顔女)、プチ天童よしみ嬢(大顔面)…。おそらくテレビ画面からはみ出すだろう。
この場所にあの綾小路きみまろさんが現れたなら、「これぞネタの宝庫!」と大喜びするに違いない。思い切ってきみまろさんに手紙を書いてみればよかったなぁ。
「ネタに困った時はぜひ一度お越しください。あなたが大喜びするような女性がたくさんおられますから」と。『きみまろVS人妻軍団~笑う門にはお化けが来たる~』なんてイベントをやったら面白かったと思うんだけどなぁ?そのくらい濃かったんだから。かつての嬢たちは(笑)。
ある人はこの店を“ネオン街の姥捨て山”と言い放った。ある人とは他ならぬ怪人クンのことなのだが。そうと分かっていながら、またしても足を踏み入れた物好きな男、“ネオン街のホームレス”。懲りないやつとは怪人クンのような人間のことをいうのだ。怪人クンの性格を熟知している人間は、見上げたチャレンジスピリットの持ち主だとさらに悪乗りさせる者も。怪人クンから言わせてもらえば、「いつなんどき、誰にでも挑戦する!」(猪木さんの場合は“受ける”だが)の精神。これぞ“猪木イズム”であると笑い飛ばすさ。

金曜日20:30。冷たい空気が手足に伝わってくる。それもまた季節を感じている証拠。
街は今、忘年会の真っ盛り。それもあって今宵は人が出ていた。公務員にはボーナスも支給されて、懐は暖かいようだ。人々の表情もそれなりにホクホク顔に映る。この裏道もスーツ姿のサラリーマンや団体が歩いていた。
館に入ってこれまたビックリ。人妻パブも盛況だった。薄暗い店内では約10名のグループが嬢たちを間に座らせカラオケなどで盛り上がっている。他の席にも客がいた。
客足は途絶えない。30分もするとまた客が入ってきた。2人連れ、単独などである。かれこれ3年前から何度も来ているが、この館がこんなに賑わう光景を見せた記憶はない。いつもは澱みきっている。嬢たちは控えのソファーで順番待ちを続ける。フリーの場合は出勤順に接客の席に付く。今夜、その控え室に余ってる嬢の姿はほとんどない。ほぼ全員出撃体勢である。ある意味とても新鮮だ。
この館のオーナー、“タコ社長”の顔もほころぶ。歳は50代のこの男、映画「男はつらいよ」の名物社長に似ている。それゆえ、怪人クンが名付けたあだながこれなのだ。最近になってタコ社長は、芸能リポーター・梨元勝氏に見えることもある。まぁ、人の顔はいろいろと変化(へんげ)するものだ。今さら変えるのも面倒。このブログでは、そのまま“タコ社長”ということにしておこう。

今宵、怪人クンのお相手を務めたのは35歳の現役人妻。この中では可もなく、不可もない存在といえる。この店には現役か、バツ1以上かしかいない。結婚未経験者は在籍していないのだ。年齢層も幅広い。一番若い嬢は22歳くらい。最長老は54歳。ママなら解るが、バイトだ。お局さまである。ここまでいくと、“お水の国宝”。はたまた“ネオン街の産業廃棄物”といってもいい。
キャラの宝庫であるこの館に、今回は“肉弾魔人”が出没した。説明するのがやや難しいが、顔はイーグル沢井という女子レスラーが一番近い気がする。ガタイもボヨヨ~ンである。沢井という選手が分からない読者はお手数だが、ネット検索をしてみて。
この嬢、声が大山のぶ代そのもの。ご存知、こないだまで「ドラえもん」の声をやっていた女優だ。とんでもないダミ声。まさに怪獣だ。彼女は怪人クンの向かいの席で客たちを接客しカラオケを歌ったのだが、あまりの大声とその声にタコ社長から「もっと小さな声で歌うように」と注意されていた。それにキレる“肉弾魔人”。マイクを放り投げる一幕も。てんやわんやの館である。

90分間“ネオン街の姥捨て山”を楽しんだあと、“ネコの足跡”へ。ネコママ、♪ムムム~のおじさん、MUROちゃんの顔を見た途端、何とも爽やかな気持ちになった。
あ、そうだ。これだけは書いておこう。館にもたった一人、“いいオンナ”がいたのである。なぜこんなところに彼女が?と思うほどに輝いていた。髪を後ろに縛り、耳が少し出ていた。雰囲気が他の嬢とはどこか違う。ちょっぴり漂う哀愁。そうかと思えば可愛らしい笑顔も見せる。眼も色っぽいのだ。接点は残念ながらなかったが、これはぜひ一度会話してみる必要がありそうだ。またまた“ネオン街のホームレス”の血が騒ぐよ。


※「うたまくら!写真館」。本日はこちら。ここ、どこだっけ?(写真)
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