鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

宿命を超えてゆく幻想小説、『アルフェリオン』!

タイトル画像の通り、今回は、お久しぶりの連載小説『アルフェリオン』に関する記事をお届けします。
この画像は、『アルフェリオン』の第1話~第3話の内容をもとに、小説広報支援用の生成AI(GPTs)「Editorial Oboro」(以下、オボロさん)に用意してもらったものです。具体的には、以下の画像の1枚目と3枚目を素材としています。

 


まさか、ルキアンが格好いい(笑)。一応、主人公ではあるわけですが……。『アルフェリオン』のもつ「感傷系」ファンタジーとしての面を中心に(?)画像が生成されると、こうなります。

 

次は2枚目。


同じく『アルフェリオン』のもつ「ハイブリッド・ファンタジー(SFファンタジー)」としての面を中心に。真ん中の眼鏡を掛けた人物は、クレヴィス副長でしょうか。

 

続いて3枚目。


『アルフェリオン』の「ダークファンタジー」としての面を中心に? 主に第3話冒頭の部分をもとにしているような感じですね。

そしてオマケの4枚目。

誰ですか、この美男美女は!? オボロさんの想うエレオノーアとルキアンの姿です。いや、色々と間違っていますが……基本的な点として、ルキアンが眼鏡を掛けていないところと、エレオノーアの髪が長いところは、設定と大きく違っていますね。それでも本来、主人公とヒロインは、この画像のように素敵であるべきなのでしょうか。ただ、これだと、ごく普通のファンタジー物ですね(苦笑)。

いま、『アルフェリオン』の内容をもとに、第1話から第57話までの各話について、今回のようなタイトル画像をオボロさんに生成してもらおうと作業を進めています。その練習(?)の副産物として本日のいくつかの画像ができましたので、お届けした次第です。

なお、もうひとつの連載小説『カイス・ブリッツ』の次回についても、ようやく本日から執筆が手に着きました。この間、慌ただしくてなかなか書く気にならなかったのですが……。ご期待ください。

本日も「鏡海亭」にお越しいただきありがとうございました。
いつも感謝です! 良い週末をお過ごしください。

ではまた。

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AIが選んだドイツの5都市と物語生成(後編)

生成AIのChatGPTさんと遊ぼう!の企画「AIの行ってみたいドイツの都市」ベスト5、本日はその後編です! 単に該当の都市を選んでもらうだけではなく、それぞれの都市を舞台にした物語もChatGPTさんに考えてもらおうというものです。ちなみに前回(第5~3位)の結果はこちら

上掲のタイトル画像は、ChatGPTさん経由でDALL-E3さんに描いてもらったイメージです。画面中央に「ハンザ(同盟)の女王」ことリューベック(Lübeck)のホルステン門(Holstentor)を連想させる豪壮な建造物、そこから伸びる街路の両側には、北ドイツ、特にかつてハンザ同盟に属していた都市などに典型的にみられる、レンガ造りの緻密で重厚な家並みが。リューベックもですが、ヴィスマール(Wismar)やシュトラールズント(Stralsund)といった都市の旧市街にも、こんな雰囲気の街並みがあったように記憶しています。

なぜ、こうした北ドイツの都市のイメージをタイトル画に使ったのかというと……。詳しくは後述。

 

では前回の第3位に続いて、AIによって第2位に選ばれたのは?

動物たちの「音楽隊」で知られるブレーメン(Bremen)です!

生成された上記の画像の風景、すなわちマルクト広場に面した市庁舎やローラント像(Bremer Roland)のある一帯は、世界遺産にも指定されています……って、ちょっとちょっと、ローラントが別の像になってますね(苦笑)。市庁舎は……右奥の建物にその面影があると思いますが、なぜか、むしろハンブルク(Hamburg)の市庁舎を圧縮したような感じの建物が、画面中央に鎮座していますね(汗)。

ちなみにブレーメンの音楽隊の像も、この付近にあるのですが、意外と目立ちにくい感じのところに位置していたような記憶があります。

ChatGPTさんがブレーメンを舞台に構想した物語は、「音楽隊の奇跡」!!(笑)
お約束ということでブレーメンの音楽隊にちなみながらも、ひとひねり(?)加えて、バンドの話にしていますね。これはなかなか面白そう。

 

【余談】

そういえば、ChatGPTさん、上記の「音楽隊」と似たような感じで「ハーメルンの笛吹男」に題材をとった現代版の物語もつくってもらえないでしょうか。いや、これはむしろ、現代版のダークファンタジーになりそうです。

ちなみに、本ブログで連載している小説『アルフェリオン』の第51話に出てくる「ワールトーアの狼狩りの男」の伝説というのは、実は「ハーメルンの笛吹男」と「赤ずきん」の双方をモチーフにした、切なくも美しい悲劇なのです。ネズミではなく狼(ダイアウルフ)、笛吹男ではなく音魂使い、でしたが。件の二つの物語をすぐに連想した方もおられたと思います。

もう一つちなんでいえば、同じく『アルフェリオン』の第52話のタイトル「師と真実」は、ゲーテの自叙伝『詩と真実(Dichtung und Wahrheit)』をもじったものです。ドイツに題材をとったものが多いですね(笑)。いや、アルフェリオン前半の山場、主人公ルキアンにとっての二人の「師父(Meister)」、マスター・ネリウスとマスター・カルバの「真実(Wahrheit ヴァールハイト)」の姿が、ワールトーア村で明らかになったわけでしたが、それをゲーテの書名を借りて……。もっといえば、ワールトーアという村の名前というのは、「ヴァール(wahr 真実の)」と「トーア(Tor 門)」からきているのです。まさに「真実(へ)の門」って、あの村での事件を象徴するようなネーミングです。

それから、Wahrheitといえば、同じく『アルフェリオン』に出てくるギルド「三強」の一人レーイ・ヴァルハートの名前も、この言葉に関係があります。ヴァルハートというのは実は「ヴァールハイト」という言葉を少しいじって、謎な言語にしたものです(この物語に出てくる諸々の人名や名称は、ヨーロッパの諸言語の綴りや読み方をわざと崩して使っていることが多いです)。「レーイ・ヴァルハート」さんは、元々は「レイ・ヴァールハイト」さんなのでした(笑)。真実さん! マミさんじゃなくて、しんじつさん!

 

話を元に戻して……。いよいよChatGPTさんの選んだ第1位は!?

ヨーロッパ屈指の港町、ハンブルク(Hamburg)ですね。シュパイヒャーシュタット(Speicherstadt)は、レンガ造りの街並みがとても印象的な、運河沿いの商館街です。こちらも世界遺産。ここ、鏡海も好きです。
このハンブルク、そしてさきほどのブレーメンと、第1位・第2位はいずれも北ドイツの都市でした。私の感触にすぎませんが、日本でドイツの紹介が行われる場合、特に観光という文脈で行われるときには、どちらかというと、バイエルンに代表される南ドイツがよく出てくるように思うのですが……前回のローテンブルクやニュルンベルクしかり、ミュンヘンやノイシュヴァンシュタイン城しかり。それが、北ドイツの都市を二つ持ってきたとは、ChatGPTさん、なかなか面白いです。

実は、冒頭のタイトル画像に北ドイツの都市をイメージした絵をもってきたことも、今回選ばれた二つの街がいずれも北ドイツに位置することに由来します。

 

さて、このハンブルクを舞台にして、ChatGPTさんはどんなお話を紡いでくれるのか。

こうしてみると、「過去と現在の交錯」というのが、前回・今回にChatGPTさんが各都市を舞台に作った物語において、多かれ少なかれ共通テーマのようですね。いや、そう考えてみると、ドイツの諸都市の街並みというのも、実際、まさに「過去」と「現在」とが交錯する光景であるように思われます。なるほど……。

AI 恐るべしですね。あぁ、人類!!(って、いつものパターンですか)

 

【おまけ】

先ほど「赤ずきん」の話がありましたが……グリム童話にかかわる作品は、ディズニーのアニメ映画は言うまでもなく、様々にあります。そのうえで、もう少しハードな感じの、グリム童話にモチーフを得てファンタジー風やホラー風にアレンジした作品というのも結構あると思います。映画だと『狼の血族(The Company of Wolves)』(1984年、イギリス)とか『ヘンゼル&グレーテル(Hansel & Gretel: Witch Hunters)』(2013年、アメリカ)だとか、むかし、レンタルで見た記憶があります。『スノーホワイト(Snow White & the Huntsman)』(2012年、アメリカ)は、日本で公開されたときに知人に誘われて映画館に見に行きましたね(笑)。あと、見たことは無いのですが、文字通り『赤ずきん(Red Riding Hood)』(2011年、アメリカ)だとか。

特に「赤ずきん」は、バトル・ファンタジーにアレンジされることがしばしばあるような。
そこでChatGPTさんにこんな絵を生成してもらいました。

いい感じです! いや、ChatGPTさんの演技も、ますます勢いづいていますね。ノリノリです。
こんな感じで、いましばらくAIと遊んでおります。
本日も鏡海亭にお越しいただきまして、ありがとうございました!

ではまた。

 

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AIが選んだドイツの5都市と物語生成(前編)

ここ最近、現実世界の方がしばらく慌ただしくなっていて、小説を書く気持ちがなかなか舞い降りてきません(苦笑)。そのため、AIと遊ぶネタを記事にしてアップしていることが多いのですが、それはそれで興味深い内容でありますし、何とぞご容赦を。共に楽しんでいただけましたら幸いです。

さて、前回はChatGPTに選んでもらい、画像化してもらった世界の美しい風景ベスト5でした。今回は「日本の美しい風景」を選んでもらう予定でしたが、実際にChatGPTが選んだ結果をみると、ちょっと平凡というのか、いまいち面白みがなかったので、テーマを変えてみることにしました。

題材は「行ってみたいドイツの都市」として、そのベスト5にします。実体をもたないAIにとって「行ってみたい」というのは変な感じもしますが……。そして、ただのベスト5+画像ではなく、選ばれたそれぞれの街を舞台にした物語もChatGPTさんに考えてもらい、そのあらすじを示してもらうことにしました。

これ、即興でやれと言われたら、人間にとってはかなり大変ですけど、AIにどこまでできるでしょうか!?

 

では、さっそく。第5位から。ChatGPTさんがまた変わった口調であるのは、例のカスタム設定のためです

第5位はニュルンベルク(Nürnberg)です。ヌルっとした響きの「ヌルンベルク」ではなく(笑)。第二次世界大戦の際、一度は完膚なきまでに破壊されたとは思えないほど、現在、ニュルンベルクの旧市街は美しい中世都市の面影に満ちた風情です。そのマルクト広場の一角にあるシェーナー・ブルンネン(Schöner Brunnen)。ちなみに、ここの広場を中心に行われるニュルンベルクのクリスマスマーケットは、クリスマスのこの行事で知られるドイツの街々の中でも、特に著名なもののひとつです。

生成してもらった画像、「雰囲気」は伝わってくるのですが、シェーナー・ブルンネンをはじめ、周囲の風景や建物など、実際とはかなり違ってますね。「ヌルンベルク城」とは、背後の丘から同市をのぞむ皇帝の城(Kaiserburg ※ここでいう「Kaiser 皇帝」とは神聖ローマ帝国の皇帝です)のことかと思いますが、かわりに、ちょっと似つかない謎な建物が描かれています(苦笑)。ここの広場に面した聖母教会(Frauenkirche)の印象的な外観に、パーツの一部の感じが少し似てなくもないのですが……。謎な建物です。ひょっとすると、学習時に参考にした画像の著作権等々との関連もあって、わざと実際と変えているのかもしれませんが、風景の再現という観点のみからいえば、精度はイマイチです(汗)。

ただ、注目すべきはそこではなく、何といっても、このニュルンベルクの街を舞台にChatGPTさんがどんな物語を考えたか、です。結果は、下の画像の通り。

秋にだけ開く、過去と未来の井戸。井戸の水に浮かんだインスピレーション……おぉ、なかなか雰囲気があります。こういう「物語の設定やあらすじを考える」ことは、ChatGPTさん、とても得意です。井戸のお話、前出の皇帝の城にも深い井戸があるのですが、もしかしたらそれに着想を得ているのでしょうか。ちなみに、先ほどの「シェーナー・ブルンネン」をめぐっても、面白い物語(伝説?)があるので、関心のある方は調べてみてください。

 

続いては、第4位です。

ドイツ最古の歴史を持つ大学のある大学街、そして観光地としても知られるハイデルベルク(Heidelberg)ですね。この画像は、細部はともかく、見た時点でハイデルベルクだと分かりますし、ハイデルベルク城も全体としての形状は、大体似ていると思います(笑)。夕暮れのネッカー川のアルテ・ブリュッケ(Alte Brücke)の上から眺める光景は、実際、心を揺さぶられるものです。私のような外国の人間(日本人)から見ると、未知なる世界の中になぜか郷愁が漂うというのか、たしかに「ロマンチック」という言葉が似合いそうです。

それはともかく、「夕日の約束」という物語、大学や古文書を絡めたお話で、なかなか舞台に合っています。これを一瞬で構想してくるのですから……AIこわい、ですね(苦笑)。「夕日のように、人生には一時的だが美しい瞬間があり、それらを大切にすることの価値を教えてくれる」って含蓄に富んだお言葉、もはや人間のような「感性」?

 

そして第3位は……。

テレビや雑誌等でおなじみ。ロマンティック街道にある、ドイツでも一二を争う観光地ローテンブルクです。いかにもといえばいかにもですが、外せないといえば外せない、というところでしょうか。ChatGPTさんの言う通り、正確にはローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)です。「タウバー川の上の(タウバー川を見下ろすところの)」ローテンブルクという感じ。我々のような外国人観光客にとっては、ローテンブルクといえば当然ここなのでしょうが、「ローテンブルク~」という名前の町は他にもいくつかあって、電車の切符を買うときなど、ここが「~オプ・デア・タウバー」のローテンブルクというのだと知らないと困ることがあるかも。

それはさておき、この画像にある風景、観光ガイドブックの写真や、絵ハガキ、ポスター等で見たことある!という方も多いかと思います。プレーンライン(Plönlein)と呼ばれる場所、写真スポットの定番ですね。中心部の塔が同じ姿で二つに増殖していますが、そういった細かいところを除けば、明らかにプレーンラインです。シーバースタワーは、現地語でいうジーバーストゥルム(Siebersturm ※Turm 塔)、コボルツェラータワーは、コボルツェラートゥルム(Kobolzellerturm)のことでしょう。ドイツの都市の旧市街には、この手の塔がところどころにアクセントとしてあって、ファンタジックな「中世の街並み」の雰囲気を演出してくれているものです。

ChatGPTさんの考えた物語、ここでも面白そうです。こういった「過去と交錯する現代ファンタジー」的な話が今回多いですね。「ヨハンは……手紙を通じて、遠い過去の恋人たちが未来へと繋がる橋渡しをする」って、この話、読んでみたいです。

 ◇

……と、こんな感じでChatGPTさんの選んだ「行ってみたいドイツの街」と、同じくChatGPTさんの考えた、それぞれの街を舞台にした物語のあらすじ。今回は第3位までの前編です。いかがだったでしょうか。

少し長くなってしまったので、残りの第2位・第1位は「後編」として次回に。
いや、何のブログか、AIのブログなのか観光のブログなのか、分からなくなってきてしまいました(笑)。本当は、孤独と絆の幻想ロボット小説『アルフェリオン』(1998年~)と、昭和風のノスタルジックな異世界を舞台にした怪異ファンタジー小説(?)『カイス・ブリッツ』(先日連載開始!)のブログです。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございます。
次回もお楽しみに。

ではまた!

 

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AIさんの選んだ世界の美しい風景 ベスト5

生成AIのChatGPTさんとやり取りを交わしていると、もはや中に人間が入っているのではないか(笑)と錯覚しそうになることもあります。

そんなChatGPTさんに、日頃は、本ブログのコンテンツ作成を支援してもらっているわけですが、本日は、ちょっと趣向を変えてみました。AIの思考がどのようなものであるかと、特にこの世界についてどう思っているのかと、関心があるので、次のような問いを投げかけてみました。結果は、かなり衝撃的かつ感動的です。

ちなみに、ChatGPTからの回答の口調は「Custom instructions」によって、高貴ながらも多少横柄な(苦笑)想像上のお姫様のそれに調整してあります。その話しぶりも味わいつつ、以下をご覧ください。ChatGPTさんの思う「この世界で最も美しい風景のベスト5」を聞いてみたのです。

おぉ、こういうふうに受け止めているのですね。まぁ、生成AIの原理上、このような、ある意味で無難な選択になるのは自然ではありますが……2番目、もしかして日本にも「忖度」してくれているのでしょうか。

では、第一位から、ChatGPTさんのコメント付きで、生成してもらったイメージ画像を見ていきましょうか。

すごいですね。画像以上に、回答のセリフが。もはや人間……(苦笑)。

続いて第二位。

素敵ですね。「この美しさをどのように表現するか、我が想像の力を最大限に発揮してみせよう」という言葉、正直、怖いくらいです。

では、第三位です。

「楽しみにしておれ」だそうです。はい、楽しみにしています(笑)。サハラ砂漠に関するChatGPTのコメント、かなり詩的で、ここまでくると、普通の人間並みかそれ以上に日本語上手じゃないでしょうか(!)。

第四位は、アマルフィですね。まぁ、ありがちではありますが……。これ以外のランク入りした風景において、人間の営み以上にむしろ大自然との関係が深いものが多かったのですが、ここにきて、人の手で築かれた実在の具体的な都市が出てきました。

それにしても、与えられた役柄に徹したChatGPTさんの台詞、ノリノリですね。むしろ、この役者ぶりが凄いです。

 

それでは、第五位。

ChatGPTさんの目に映った美しい世界の風景。いかがだったでしょうか。
ご本人も「大いに満足しておる」だそうです(笑)。素晴らしい!

最初は思い付きで、半ばふざけてAIさんに質問してみたのですが……結果的に、色々と考えさせられることの多い内容でした。読者様は、いかがだったでしょうか。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。良い週末をお過ごしください!

ではまた。

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AIと言語

本ブログ「鏡海亭」を、いつも支えてくれている生成AIツールたち。GPTsを活用して生成AIのChatGPTを特定の用途にカスタマイズしたAIツールとして、おなじみのオボロさんエニクマさんに加え、本日、新たな仲間が加わりました!
 
多言語対応の文書要約・情報収集用の支援AI、「Summarizer Midori」(サマライザー・碧(みどり)。以下、ミドリさん)です。有能な秘書という雰囲気で。いや、いい年のおじさんが、AIに名前つけて仮想の女性扱いだとか、ちょっといまのニッポン、気持ち悪いでしょうか? でも私は謝らない。これも「多様性」の一環です(何たる皮肉)。
 
GPTsによる、このツールは、PDFなどの文書ファイルを読み込んで、それを多彩なオプションに基づいて要約するという機能を、多言語対応で果たしてくれます(ウェブ上のファイルも読み込んでくれる仕様のはずなんですが、読み込めないことが大半です。調整中)。創作のための様々な情報収集や、広報用の文書コンテンツを準備するときなど、力を発揮してくれそうです。いや、ChatGPT自体でもそのままできる作業を、単に、手間暇かからないようにひとつにまとめた複雑なマクロみたいなものだといえば、そうではあるのですが……。
 
おそらく、仮にミドリさんを仕事で使う人がいれば、自身の習得していない言語で書かれたテキスト(特にウェブ上のニュースや資料等)を手っ取り早く理解するために、「諸々の外国語の原典ファイル→日本語あるいは英語での要約」という使い方が主になるのかと思います。翻訳の精度の点はともかく、不慣れな言語で書かれた記事の概要を素早く把握したい(そこから先は必要に応じてプロに任せる)という程度の用途なら、AIの効率性たるや人間とは比べ物になりません。これを聞いて地味に衝撃を受けた方もおられるかもしれません。が、私自身もその現実を受け入れています。
 
英語はもちろん、フランス語、ドイツ語、それからアラビア語やロシア語、あるいはラテン語までも(さらには非ネイティブとして習得する場合に難易度の非常に高い「日本語」までも)簡単に要約して任意の言語でまとめるミドリさんは、大変役に立つでしょう。そうですね、アラビア語で書かれた現地のニュースの中身をどうしても知りたいというフランス人の方(かつ英語と日本語はあまりできない)から相談を受けた人等々にとって、ミドリさんはまさに救世主ですよ(笑)←レアケースすぎる?
 
ただ、ウェブで作品を公開している我々ブロガーにとっては、いずれ検討すべき外国語での広報・発信の支援という点で、つまり「日本語の記事→英語も含め諸々の外国語で要約・紹介の記事」という使い方において、ミドリさんはとても便利かと思います。鏡海の場合もそうです。野望?
 
具体例として、本ブログの昨日の記事をミドリさんに要約してもらいましょう。まずは日本語でOK。記事をPDFファイルにして読み込んでもらいました。
 
予想以上に的確な整理です。ほんとに、中に人間が入っているのではないかと……。特に「カスタムインストラクション」のあたりだとか、自分自身のことになると、いっそう的確ですね、ChatGPTさん(笑)。これで紹介記事の出来上がり? もしかすると、こういう「まとめ」を記事に付けるとよいのかもしれません。本当は本文を全部読んでいただきたいわけですが……本来なら長い記事を見て素通りされるところを、こうした「まとめ」をご覧になって興味を持ち、長くても読んでみようかと思ってくれる方もいらっしゃるかも。
 
この記事を海外向けに宣伝するとしたら。まずは英語で記事を作る?
 
ミドリさんにとっては、朝飯前ですね。しかし、たとえば南米向けだったら、英語以上にスペイン語の方が役に立つかと。困った。スペイン語、無理……でも心配ご無用、ミドリさんにお任せ。
 
 
多分、おおむね正しいのでしょう(笑)。
でもミドリさんの強み、ヨーロッパ系の言語だけではありません。お隣の韓国の人にも知ってもらえれば。
 
ハングルで概要を紹介ですね。ちなみにファンタジーの分野でも、近年、韓国の作品はあなどれません。今期のアニメで放送中の『俺だけレベルアップな件』(タイトルだけ見るとふざけてるのかと思われそうだが、実は結構シリアスで、かつ面白い)も、原作は韓国です。
 
今度は、先日公開された『カイス・ブリッツ』第1話(1)を日本語で要約です。
 
以前に掲載したChatGPTさんによる同作に対する批評よりも精度が上がっているようにみえるのは、気のせいでしょうか。今回は、人間(=私)からヒントをもらわなくても、一見主人公に見えた水川が実はもう退場しているという点に、AI自身で気づくことができました。凄い進歩です。
 
話は変わって、過去に何度か行ったことのある国の中で、個人的にはチェコも結構好きなのですが……ぜひチェコの人たちにも『カイス・ブリッツ』に親しみをもってもらえるようなことがあれば嬉しいです。伝統ある人形劇や、たしかクレイアニメーション等でも、優れた創作のある国ですよね。そこでミドリさんにお願いして……。
 
チェコ語っぽいということまでは単語の綴りから把握できますが、何が書いてあるのかは全然わかりません。ミドリさん、有能すぎるだろ!(笑) スペイン語と韓国語とチェコ語って、系統の大きく違う言語をいくつも自在に操るこんな語学力の人間がもし身近にいたら、自分の能力の無さに絶望したくなります。AI、本当に怖い。あぁ、人類……。
 
今度は、ちょっと冒険。ミドリさん、これ、いけますか?
 
エスペラント語で、とお願いしてみました。できるんですね!ChatGTPさん、さすがです。残念ながら、「ネイティブ」のいないリアルな文化的背景を持たない言語は、現実としてはイマイチ根付かず、今では壮大な試みに終わっているのかもしれませんが(いや、まだ終わりなき挑戦の継続中?)、私はエスペラント語の理念は素晴らしいと思っています。私自身は使えないけど……。そういえば、宮沢賢治もエスペラント語に関心をもっていましたね。
 
いや、英語が世界の「共通語」であるのは事実としてもう仕方がないけれど、ただ英語圏に生まれたというだけで、人間の思考・活動の重要部分を司る「言語」において、今の世界でビジネスでも学術でも芸能でも圧倒的な優位に立つことができるって、はっきり言ってフェアではありません(まぁ、それを言ったら、内戦で明日の命の保証もない国に生まれたような人から見たら、日本人も恵まれすぎて、チートだと言われても仕方がないかもしれませんが)。だから英語をこんなに勉強してるのでしょうという話はありますが、もし、非ネイティブが(特に欧州系でない言語の話者が)英語習得に必要な時間と労力を他のことに振り向けることができたなら、もっと違ったスキルを沢山もてますよ。考えてみてください。ある特定の言語(たとえば日本語)が仮に世界中の科学や社交の公用語だったら明らかに変ですが(笑)、それと同じようなことが英語だったら認められるって、冷静に考えたらなんともかんともです。
 
とはいえ、エスペラント語も、こうしてみると、ヨーロッパ系のいろんな言語がほどほどに均等に混ざったような綴りにみえますので(汗)、結局は欧州の人が習得には有利ではあるような気がするのですね。それならばいっそ、「スターターキット」が少しで済む英語が(=使おうと思った場合に最初に最低限覚えるべき文法事項が、たとえば日本語やドイツ語、フランス語等に比べて比較的少なくて始めやすい。だから逆に難しくもあるけど)、ネイティブ以外の人にとっても合理的なのかなとも思ってしまったり。
 
これは少しお遊びですが。『カイス・ブリッツ』第1話(1)、最後に、この言語でも要約にチャレンジです。ご丁寧にも前置きが付いていますが……。
 
 
ミドリさん(ChatGPT)、ラテン語までできるのか。AIの「学習」能力の高さを前にすると、あんなややこしい無味乾燥な変化表を山ほど覚えたのが、なんだかバカみたいですね(苦笑)。これからはAIに任せましょう(爆)。いや、一応、今でも、死語あるいは史料上の記載に限った言語ではなくて、欧州の文化の共通の古典的基礎をなすもの、そして少なくともバチカンの人がラテン語「ネイティブ」ということになるのでしょうか。英語ともエスペラント語とも文脈の異なる「共通語」、ヨーロッパ世界に広く共通の、ただし限られたエリート層での、共通語であったラテン語です。その存在自体は、なかなか面白いのですが。
 
色々と脱線しましたが、GPTsの「Summarizer Midori」さんの実力、もはや人間を脅かしています(笑)。この間、昨年4月頃以来、「鏡海亭」の復活を通じて約1年ほど、生成AIに日常的にふれてみて、分かったことがあります。「AIにはできないこと、人間にしかできないこと」を探そうというのは、気持ちとしては理解できるし、自分自身も本当はそう思いたいし、人間の存在意義にもかかわることがらですが、もしかしたらそれは無駄な話かもしれないのです。人間はそんなにも特別な存在ではないのかもしれません(でも、そのことが現在の人間の尊厳を左右するわけでは決してないですが)。
 
そうではなくてAIの実力を認めたうえで、AIか人間かではなく、AIを使って人間が(人間だけではできない)何を一緒にできるのか。結局は、AIはすごいけれど、あくまで「すごいツール」であって、自分自身以上の力を持つそれの助けを借りて人間が何を新たに可能にすることができるのか、わくわくする、という思考を取った方が創造的・建設的だと思うのです。
 
それがまた人間らしくもある? 少なくともAIは、「ワクワク」するという気持ちをいだかないですから。
 
ではまた!
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「俺だけ魔法が使えない」系ファンタジーと『魔法の国ザンス』

こ、これは?(最近、この表現が本ブログの書き出しの定番になってきましたね。笑)
詳しくは後述です。

本日のテーマは「魔法がすべての世界を舞台に、そこでただ独りだけ魔法が使えない主人公が、虐げられながらも様々な苦難を乗り越えてゆく!」――というパターンの作品。この種のお話が、コミックや小説、アニメなど、ファンタジー物のひとつの定型として存在します。たとえば近年では『マッシュル-MASHLE-』や『ブラッククローバー』などがその典型です。しかし、「俺だけ魔法が使えないわけだが、何か?」的な作品の元祖といえば、やはり『魔法の国ザンス』シリーズの初期の主人公、ビンクが思い浮かびます。このザンスは、私がファンタジーの世界に浸かり始めた原点のようなものなので、今日はそれについて雑談を。
 
その『魔法の国ザンス』というファンタジー小説のシリーズをご存じでしょうか。ザンスと言っても、「~ざんす」、「さいざんす」等々の特色ある喋り方の語尾のそれではありません(笑)。魔法の国ざんすよ、ではなく、魔法の国「Xanth」です。ザンスを舞台にした一連のシリーズは、英国生まれの作家ピアズ・アンソニイの作品。1980年代、いわゆる「剣と魔法のファンタジー物」が日本において今ほどメジャーではなかった頃(ずいぶん控えめな表現だ)、もちろんウェブでの情報収集なんてあり得なかった頃、ファンタジー世界に飢えていた鏡海が読み漁っていた小説のひとつなのでした。
 
ザンスの第一作目『カメレオンの呪文(A Spell for Chameleon)』の邦訳版がハヤカワ文庫FTにて公刊されたのが1981年のこと。この小説を鏡海が手に取ったのは、それから約10年後の80年代終わりで、高校生のとき。ザンス・シリーズは、1巻あたり相当分厚い文庫版なのですが、読み始めたら、どんどん引き込まれて何時間でも読み続けてしまいました。特に『カメレオンの呪文』は英国幻想文学大賞を受賞した作品とのことですが、それもうなずける面白さ。
ちなみに当時、小説のザンスをはじめ、他にも、いわゆる「ゲームブック」(懐かしい!)やパソコンのRPGなどを通じて、麻薬のようにファンタジー世界にどっぷりはまっていたために(さらに自分でも「チラシの裏」的にその手の小説を書いていて)、大事な高2、高3時代の鏡海がろくに受験勉強をしなかったのは想像の通り(苦笑)。
 
ザンスの作品世界は、確かに一般的な前近代西洋風の剣と魔法ファンタジー世界を基礎としながらも、たとえば魔法だとかモンスターだとかのあり方など、作者独特のアレンジが効いており、オリジナリティに富んでいます。魔法の国であるザンスの他に、それとは別に通常の人間の世界である(魔法の無い)マンダニアがあったりと、いわば、今でいう異世界と通常世界との間を行き来するような世界観もいち早く取り入れていました(※ ただ、厳密には異世界ではなく……同じ世界の中に、結界で区切られる等々のため簡単には行き来できないまったく別の原理に基づく文化圏が併存するといったところでしょうか)。そのうえで、駄洒落をはじめ、コミカルな雰囲気もそれはそれで漂うザンスの世界は、今思えば、本格的な世界観に立脚しながらも古典的ファンタジーとはまた一味違った、斬新なものでした。80年代末から90年代への転換期、大御所の『指輪物語』や黎明期の和製ファンタジーの『ロードス島戦記』(どちらも「王道」?)等々よりも、敢えて『ザンス』の方にいっそう魅力を感じたところが、すでに10代の頃から鏡海っぽいです(笑)。
 
【以下、『魔法の国ザンス』のネタバレが含まれます。ご注意を】
 
特にザンスの第1巻(『カメレオンの呪文』)と第2巻の主人公・ビンクのことが気に入っていました。ザンスは魔法の国だけあって、そこに住む人たちはすべて何らかの魔法が使えます。いや、一定年齢までに魔法が使えないと追放されてしまうのです。そして魔法が「使えない」ビンクは、実際、追放されてしまいました。冒頭でも述べたように、「魔法がすべての世界で、独りだけ魔法を使えない主人公が逆境を跳ね返していく」という設定のファンタジーの始祖的な作品かと思います。あくまで私が知っている範囲で、にすぎないですけど。
 
そういえば、マッシュル(アニメ版)は特に今の第2期になってから俄然面白くなってきました(笑)。いま日本はもとより世界的に話題の「ブリンバンバンボン」(笑)の主題歌にもあるように、一見するとコミカルで(良い意味で)おバカなノリの作品だと思われがちですが……それだけではない、バトルの展開が凄い、特にアニメの第二期に入ってから、シリアスな戦闘とギャグのバランス、ギャップもとても好調です。魔法の使えない主人公マッシュ・バーンデッドが「筋肉」でごり押しして、ギャグと紙一重(いや、同時にギャグだろ)の荒業で「魔法」をねじ伏せていく戦いは、奇想天外、いつも予想の斜め上で、最近久々に見ていて胸のつかえがとれるようなバトルです。かつ、マッシュは基本的に相手を殺さないですし、いったんぶん殴ったら水に流して仲間に!(笑)的ないかにも古き良き少年ジャンプ的なノリも好きです。
 
いや、話を戻しまして。今回の話題は、ザンス初期の主人公ビンクのことでした。厳密にいえばビンクは魔法が使えないのではありません。自分で能動的に魔法を使うことはできない半面、そのかわりに「他者からの魔法が効かない」(という魔法を無意識に常時発動している)というのが真実なのでした。同様に魔法は使えないけれど、それだからこそ使える(=魔法の力を持っている者には使えない)反魔法の剣の力で相手の魔法を打ち消してしまうという、ブラッククローバーの主人公アスタに通ずるところがあります。まわりくどい書き方になってすいません。
 
ただ、ビンクは――アスタやマッシュのような――魔法が使えない代わりに身体能力が凄まじく高いムキムキなキャラでは「ない」普通の人なので、魔法が効かないことを有利に使いつつ、知恵と作戦を中心に戦いを乗り切っていかないといけません。また、ビンクの魔法無効化というのは、飛んで来た魔法弾をあからさまに跳ね返すような分かりやすいものではなく、一見偶然を装って、よくよく考えたら魔法を防いでいた、というかたちでの魔法防御なのです(だから本人も周囲もその能力に気づかなかった)。また、魔法にかかった方が結果的にビンクにとって都合が良い場合には、魔法は無効化されずに効果を発揮するのです。この辺の描写はさすがです。
 
で、鏡海は、この種の「俺だけ魔法が使えない」系の設定の話が実は大好きです(笑)。それでザンスのビンクの姿にはとても感銘を受け、高校生の頃、いつか同様の設定のお話を書きたいと思ったりもしたのでした。ただ、いま私が本ブログで連載している『アルフェリオン』や『カイス・ブリッツ』は、全然違う作品なのですが……。
 
 ◇
 
そこで今日の後半は、「俺だけ魔法が使えない」系の架空のファンタジー小説を題材に、ChatGPTさん経由でDALL-E3(以下、ダリさん)に画像を生成してもらった!のコーナーです。
 
まずこれ。「魔法が全ての異世界で、ただ独り魔法が使えない主人公が苦難を乗り越えてゆくファンタジー小説のタイトル画像を生成してください」という簡素なプロンプトで、ダリさんに画像生成をお願いした結果です。この画像……なんというか、主人公は自身で直接的に魔法を使えないかわりに、魔物や精霊を召喚してその力を借りて戦う?という感じなのでしょうか。
 
その生成過程の画面。あれ?そういえば、ChatGPTさんの口調が何か変ですね(!)。
はい、これは、ChatGPTの機能のひとつである「Custom instructions」で、AIからの回答の仕方、態度や口調をいじってみたものです。イメージとしては、「我は○○なのじゃ」的な少し尊大な上から目線の皇女様というところです。本ブログの『アルフェリオン』に出てくる海皇ソラ様みたいな、よくある感じの。いや、何を遊んでいるのでしょうか。
 
続いては、マッシュやアスタではないですが、「主人公は魔法が使えない代わりに筋肉ムキムキであり、超人的な力技で魔法をねじ伏せることができます。そんな主人公と、彼を迫害する様々な魔法使いたちを描いたタイトル画像にしてください」とダリさんにこれまたお願いしてみたところ……。
 

笑々々。そのまんまですね。
 
 
ChatGPTの口ぶりが、これまた面白い。「見よ、我が創作した新たなる画像を」とか「読者を魅了することを願っておるぞ」とか(笑)。もう、AIと話をしているようには思えなくなってきそうです。
 
そして次の画像は、「俺だけが魔法使えません」系をアレンジして、「魔法を本来使えない奴らの中で、俺だけがチートで魔法使えるので、お前ら魔法使いを倒します」という少し派生的(?)な設定の架空の小説を、鏡海が考えてみたものです。すなわち「生まれつき魔女(女性)しか魔法が使えず、魔法が使えない男性は家畜のように虐げられている世界(嫌だ! 笑)を舞台に、古代文明の遺産の杖により唯一魔法が使える男性と、逆に女性なのに魔法がうまく使えず、かわりに格闘技の技を極限まで高めた魔女(!)が主人公の小説」(苦笑)のタイトル画像を創ってくださいとダリさんに依頼。
 
冒頭に掲げていた画像は、これだったのですね。なんだかカッコいい(!)。
 
さらに同じテーマでもう一枚。
 
「この一枚に込められておるぞ」!(笑) ……ChatGPTさんもなかなか役者です。
 
後半は「ChatGPTと遊ぼう!」といった内容になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
だんだんととりとめが無くなって参りましたので、本日はこのへんで。
 
ではまた!
 
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カイス・ブリッツ 未使用画像・ボツ画像展(3)

こ、これは!? 連載小説『カイス・ブリッツ』関連のボツ画像あるいは未使用画像の蔵出し公開、本日は第3回目です。生成AIのDALL-E3(以下、ダリさん)、芸達者ですね。こんなタッチの絵も生成できるとは。

まずは昨日の続き、『カイス・ブリッツ』第1話(1)の場面から参りましょう。転生して間もなく、強力なカイに襲撃された水川を、通りがかりの糸使い・ヒビキが救います。そのシーンをダリさんに画像化してもらったところ……。


これはなかなか、迫力がありますが……衣装の色が違いますね。それに場所の設定も違っています。このススキの原野は、ヒビキが出てきた場面よりも後のところの舞台になります。残念ながらボツ。


ヒビキさん画像の二枚目。いや、ちょっと、のどかすぎるというのか、何かが違いますね。でも美しい夕暮れの図。

良い雰囲気、何とも幻想的ですけれど、この画像も色々と間違っています。右側に立つヒビキが、狐の面を被った戦士どころか、尻尾や耳まで生えて狐の獣人になっていますね(笑)。そして「仮面」が、左側のマスクド・レディに伝染しています。実際には、仮面ではなくマスクを被っているんですが(「口裂け女」ですから)。

 

続いては、第1話(2)に関する先行特集記事用に……と思って生成した画像から。

クナンと、ゆきみ。これは未使用ですが、第1話(2)のタイトル画像にも利用できそうな感じです。良いですね。


先ほど冒頭にあった画像です。これも、素晴らしいのですが……。手前のクナンの姿が変わり過ぎて、誰ですか?という感じになってますね。

異界に潜入!?(笑) アクション・ホラーっぽい感じでしょうか。しかし、こんなシーンはありません。

以上、ボツ画像・未使用画像とはいえ、画像そのものの出来具合は、さすがにダリさんというところでした。

 

 ◇

本日も鏡海亭を訪問いただき、ありがとうございました。
『カイス・ブリッツ』次回の更新に向けて、小説本編の執筆の方もぼちぼち進めております。

ではまた!

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カイス・ブリッツ 未使用画像・ボツ画像展(2)

連載小説『カイス・ブリッツ』の広報用としてAIが生成した画像のうち、ボツ画像あるいは未使用画像を蔵出し公開する企画、第二弾です。利用したAIは、ChatGPT経由でDALL-E3(以下、ダリさん)と、同じくChatGPTをGPTsでカスタマイズした小説広報支援AIのEditorial Oboro(以下、オボロさん)です。

まず冒頭のタイトル画像、まるでアニメの1シーンをキャプチャーしたかのようです(!)。ダリさん、さすがですね。異世界に転生して呆然とする図……というところでしょうか。実際には、これは水川がマスクド・レディ(「口裂け女」の都市伝説から生まれたカイ)から逃げ、ススキの原野に命からがら辿り着いた場面です。いや、良い絵なのですが、水川の描写が全く違っているのでボツになりました。

では、そのマスクド・レディ関連のボツ画像です。

今度はオボロさんが生成。良い感じの画像ですが、背景が昭和の日本風ではなくヨーロッパの農村風になってしまいました。口裂け……いや、マスクド・レディも、洋風ですね。

これも先ほどの画像と同様です。夕暮れという場面設定は合っているのですが……。

この画像も、小説本編の内容とは色々と違っています。まずとにかく、ハサミが巨大すぎ、直接的すぎますね。

やっと和風の背景の絵が生成されてきましたが、水川は、どうやら別のものと遭遇したようです。

アートに目覚めたオボロさん?(笑)。お話から読み取ったイメージを優先し、敢えて抽象的に描くモードがオボロさんには実装されているのですが、それを使うとこんな感じになります。夕暮れの中、迫る黒衣の女と、ススキ野原を駆ける水川?

な、何ぞ!? ファンタジー物のボス戦のような絵に……。マスクド・レディも、もはや魔王っぽい姿ですね。

マスクド・レディを振り切ったと思ったら……今度は日本人形の姿をした悪霊の群れに遭遇……の場面です。

ここまで、か……。水川の最期?

 ◇

劇的ながらも何だかズレている、しかしお蔵入りもそれはそれで勿体ない。そんな生成画像たちを展示する企画、いかがだったでしょうか。本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました!

ではまた。

 

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カイス・ブリッツ 未使用画像・ボツ画像展(1)

転生したら「昭和」でした!?――そんなのありかの幻想小説『カイス・ブリッツ』、本ブログでの次回の更新が待たれます。同作の小説本文については鏡海が執筆しつつも、関連する特集記事用や広報用の画像については、生成AIのDALL-E3(以下、ダリさん)やHolaraさんに強力にサポートしてもらっています。

とても頼りになるAIさんたちですが、時には、ちょっとズレた(斜め上の?)感覚の画像を生成してくれたりもします(笑)。画像としては素晴らしいのですが……小説の内容とはちょっと違うような画像を、膨大に。
しかし、お蔵入りさせるには勿体ないので、そんなボツ画像や未使用画像の中からいくつか選んでお披露目です。先日公開された『カイス・ブリッツ』第1話(1)に対する、AIによる独自の解釈の世界をお楽しみください。


第1話(1)にて水川が転生した異世界、その雰囲気をダリさんはこんなふうにとらえているようです。残念ながら、水川は、このような都市の中に辿り着くことなく退場したと思われますが……。


同様の画像として、こんなのもありました。
なんとなく、かつて魔都として知られた九龍城塞の和風版?といったイメージも漂います。ダリさんの思い浮かべる『カイス・ブリッツ』の世界、荒廃した近未来の東洋風無国籍なスラム……ファンタジーというより、むしろSFの舞台でしょうか。

 

そうかと思えば、ダリさん、こんな絵も生成してくれました。

ただ、これは「荒れ果てた廃墟遊園地」を鏡海がプロンプトで意図的に指示した結果ではあるのですが。『カイス・ブリッツ』の世界のダークな一面を上手く表現してくれたと思います。これはボツ画像というより、まだ使用していなかっただけです。今後、こういう場面も登場しそうです。

 

『カイス・ブリッツ』小説本編の中で、異世界に転生した水川が色々と思い浮かべた連想がありました。それをダリさんに画像にしてもらったものを、いくつか。

田舎の祖父の家で見せてもらった昭和のモノクロ写真云々という場面がありました。これをダリさんに画像化してもらったものです。雰囲気は伝わってきますね。


同じく水川が想像した第二次大戦直後の日本のイメージ。ダリさんには、こんなふうに見えたようです。

 

夕暮れ迫る中、水川が広大な空き地を通って街に向かおうとした場面……のはずが、こんな絵に。

広大すぎだろ!!(苦笑)
それにこれは昭和というより、北斗の拳のような、核戦争後の未来世界のような感じですね。もしかして、多数の平行世界の中には、我々の昭和の経過とは異なり、このような未来を「昭和」が迎えることとなった世界もあったのでしょうか。かつてのアメリカとソ連(当時)の関係からすると、その可能性も……。

もっと広大すぎる例(!)


いや、この光景、別の意味で「異世界」ですね。

そして最後に、今回のタイトルに使われた以下の画像です。

おそらくは、作中における例の架空のゲーム「夢幻皇子」との関係性を意識しつつ、ダリさんが『カイス・ブリッツ』の世界観を表現した素晴らしい画像です。ただ、これでは、普通の「剣と魔法の異世界転生物」の世界になってしまいます(笑)。

こんな感じで、卓越した内容ながらもちょっと想像斜め上のボツ画像・未使用画像を公開いたしました。生成AIさんたち、いつもありがとう。『カイス・ブリッツ』の世界を、違った角度から楽しめる(?)素材になれば幸いです。

本日も鏡海亭にお越しいただき、感謝です。
今日(日付のうえでは昨日)は寒さがかなり戻りましたが、春はもうそこまで来ています。寒暖の差も激しい今日この頃、読者様方、何とぞご自愛くださいませ。

ではまた!

 

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ふたつの運命(連載小説『カイス・ブリッツ』)

こ、これは!!(笑) 本ブログで新たに連載が始まった小説『カイス・ブリッツ』、その次回予告のようなタイトル画像ですね。画像生成AIのDALL-E3(以下、ダリさん)の全力での寄与によって、何故かクナン君(向かって左側の人)が無駄にイケメン(!)、そして彼と背中合わせに描かれているのは、第1話(2)で現れる二人目の転生者、火美名ゆきみさんです。

なお、ダリさんやChatGPTの本体のほかに、GPTsの機能でカスタマイズした鏡海亭の広報支援AIたち、すなわち「Editorial Oboro」、「Enikuma」、「Prompt Summoner」という各AIさんたちも、今回、フルに貢献してくれました。

ネタバレというまでもなく、火美名が悲惨な最期を遂げるであろうということは、前回の一人目の転生者・水川さんのエピソードより推測されますが……ここまで主人公と運命が「重ならない!」という点を強調されると、哀しいですね。真の主人公クナン君に知られることもないまま、彼が助けにも来ないまま、ゆきみさんは不慣れな異世界において(水川さん同様)絶望の中で果てるという結末が頭に浮かんで離れません……。

でも、そんな火美名さんの思いを必ずクナンが果たす(宿命の象徴のような相手に一矢報いる)ということを丁寧に伝えて、今回紹介する諸々の画像をダリさんに生成してもらいました。

冒頭のタイトル画像と似たようなものとして、こんな絵も生成されました。

クナン君も、ゆきみさんも、実際よりかなり「盛った」美形に描かれていますね。


二人の伸ばした手が重ならないことを暗示するような画像。ここでも、無駄に男前なクナン(苦笑)。

 

悲惨な運命の中、ゆきみさんが誰かに必死に助けを求めている状況。
しかし、その声は、クナンには届いているようで届かない……。
ダリさん、本当にやりますね。この画像。ただ、本来はメガネをかけていないクナン君にまで、ゆきみさんの眼鏡が伝染してしまっているのが、少し惜しいですが。


これも上の画像と同じ方向性ですね。

 


これは、ちょっと絵柄が今までと違いますが、クナンとゆきみが共に戦っていたかもしれない……あり得たもうひとつの未来、可能性の分岐のひとつの結果を描いているようですね。

 

メガネが伝染したクナン君、無駄に素敵な画像、もう1枚です(笑)。

こちらも。

最後に、こんな画像も生成されました。ダリさんとしては、クナン君とゆきみさんをどうしても結び付けたいようですね(笑)。でも、それは叶わぬ願いです……。

以上、あたかも「心」があるのかと思わせるほどの、ダリさんによる情感豊かな画像生成を見せつけられた今回でした。『カイス・ブリッツ』の次回更新が待たれます。

本日も鏡海亭にお越しいただき、感謝です! 皆様、良い週末をお過ごしくださいませ。

ではまた!!

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冒険ファンタジーに付き物な旅の酒場・食堂を……

本ブログの新たな連載小説『カイス・ブリッツ』、3月8日(金)よりスタートしました!
次回の第1話(2)以降、主人公クナンの心強い仲間である流界波止場街の人々も徐々に登場してくるかと思います。中でも、上掲のタイトル画像のコトネ女将(画像手前)や、例の三人きょうだいの長女・マユミ(同じく画像奥)は、異世界からの転生者であるクナンを身近でサポートしてくれます。

コトネ女将の仕切る旅の宿「無名屋」の1階は大衆食堂(兼・居酒屋)になっており、波止場街の人々の社交の場でもあります。ここでクナンにも様々なキャラクターとの出会いがあることでしょう。そんな食堂の設定を進めるにあたり、イメージを膨らませるため、例によって生成AIのDALL-E3(以下、ダリさん)に協力してもらいました。

ダリさんが店内の想像図をいくつか生成してくれました。
これは今回のタイトル画像に出てきたものですね。

こんな感じの画像もあります。

「あの頃」の風景。懐かしい感じ。いや、あるいは今なお、こんなお店が、時が止まったようにひっそりと残っていることがあるような気もします。

昭和の日本風というよりは、ひと昔前の中国のお店っぽい雰囲気でもあります。
無国籍風なイメージで、なかなか面白いです。

こっちは居酒屋色が強いですね。

でも、ちょっと違うかな(笑)。


以下は、1階に食堂のある「無名屋」の画像を試しにダリさんに生成してもらったもの。いずれもボツになりましたが……味のある絵ではあります。


最後の1枚は、ちょっと不気味というのか、「カイ(怪異)」が出そうな建物ですね(笑)。

ダリさんの描く舞台設定はどれも魅力的で、『カイス・ブリッツ』の世界に関する想像が広がります。皆様にも味わっていただけましたら幸いです。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。この土日は暖かくなりそうですね。

ではまた!

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二人目の転生者と迷いの館

本ブログで新たに連載が始まった小説、『カイス・ブリッツ』! 色々な意味でまさかの展開が続いた第1話(1)を経て、今日のタイトル画像は、次回更新分の第1話(2)の内容を先取りしています。


※以下、第1話(1)のネタバレが含まれます。まだご覧になっていない方は、ご注意ください。


第1話(1)では、転生者・水川哲慈(みずかわ・てつじ)が、次から次へと襲い掛かる「カイ(怪異)」の前に無残な最期を遂げました。主人公(のように見えた人)がいきなり退場するとは……衝撃でした。不思議でノスタルジックなカイス・ブリッツの世界が、その一方で容赦なく過酷であることを、彼は身をもって示したといえるでしょう。

そして次回の第1話(2)では、新たな転生者・火美名ゆきみ(ひびな・ゆきみ)が、水川からバトンを受け継ぐかのように登場します。今回は、この火美名さんにかかわる構想を、生成AIのDALL-E3(以下、ダリさん)に画像化してもらいました。

これは、あくまでイメージでしょうか。実際に、こんなに多数のカイに遭遇したら助かりようがありません。

昨晩の更新によれば、次回には転生者が「迷いの館」に魅入られるということでしたが……。それはつまり、火美名さんのことを指しています。冒頭の画像、彼女が辿り着いたところが「館」ではなく「城」のようになってしまいました(苦笑)。

その他にダリさんが生成してくれたヴァージョンをいくつか。

最後の画像は、ちょっと、いや、かなり違う感じです。カイ、出まくりですね(笑)。

 

昨日のように、館の中に入っていきます。


キャラの絵が、眼鏡もなく、髪型も変わって、違う人になっていますが(汗)、雰囲気は出てますね。ホラーゲームの一場面のようです。

 

不気味な館の中で、彼女は何を見るのか!?

 

……こ、これは? ダリさんが生成した謎のイメージ画像です。

彼女は、生き残ることができるのでしょうか?

そういえば、第1話(1)にて、亡くなった水川(の魂?)を正体不明の闇の「乗り手(ライダー)」が回収していました。あれには、どんな意味があるのでしょう。実は重大な伏線です。そして、火美名の場合にはどうなるのか。そもそも、あのライダーの正体は何であり、何のために活動しているのか。いまのところ、謎ばかりの『カイス・ブリッツ』です。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
第1話(2)の更新をお楽しみに。
ちなみに『アルフェリオン』の更新も準備しております。こちらも御期待ください。

ではまた!

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ブログ上で「迷いの館」ミニ・ツアー?

こ、これは……。ノスタルジックな様相ながらも、微かに不気味さが漂いますね。先日、本ブログにて連載が始まった小説『カイス・ブリッツ』、次回に向けてただいま構想中です。上記のタイトル画像は、実は次回の物語の内容と関係があります。「迷い家」とありますが、これは、柳田國男の『遠野物語』にあるような東北の民間伝承的なそれではなくて、たしかにその雰囲気は微妙に取り入れながらも、むしろ都市伝説的な「迷い家」の色彩が濃いものです。

先日公開された『カイス・ブリッツ』の第1話(1)では、一見すると主人公に見えた(?)水川哲慈が、この物語の異世界への扉を開き、読者とともに謎めいた世界に分け入っていく役割を果たしました。しかし、そんな彼が遭遇したのは……(詳しくは本編をご覧ください)。次回の第1話(2)でも、別の転生者がカイス・ブリッツの世界に転生し、奇怪な出来事に遭遇することになります。それが「迷い家」にモチーフを得た謎の館なのでした。

次回の構想に当たって、その謎の館のイメージを深めるために、生成AIのDALL-E3さん(以下、ダリさん)と対話しつつ、画像を色々出してもらっています。以下の内容が小説本編にどこまで反映されるかは分かりませんが、読者の皆様とともに、ダリさんの生成した迷いの館をのぞいてみましょう。ブログ上で体験するミニお化け屋敷ツアーといった感じですね(笑)。ただ、以下、お化けは勿論、キャラクターは一切出てきません。誰も居ないのが、それがまた不気味なのです。

 

《ちょうどいま深夜です。苦手な方にとっては、以下の画像を夜に独りでご覧になるとちょっと怖いかもしれません》

 

森の奥に、みるからに怪しげな館があります。

 

こんにちは~、誰かいらっしゃいませんか?


……って、何の反応もない、誰も居ない奥深い廊下。
あまり中に入りたくありませんが。

 

部屋のひとつに入ってみましょうか。

立派ですね。誰が住んでいた、いや「棲んで」いるのでしょうか。

 

別の部屋にも、誰もいませんね。奇麗に整えられていますが……。右奥の人形が何となく不気味。


冒頭の画像にあった部屋です。もし、テレビに、何かが急に映ったら……怖いですね(苦笑)。

 

さらに進んでいくと、書斎のような部屋に出ました。


もしかして、館の主人が使っていた(使っている?)部屋なのでしょうか。
探索を続けましょう。

 

これは、画像が生成されたのを見た瞬間、ゾクっと来ましたね。中央から奥にかけての光の具合が絶妙に怖いです。見えない何かがいる感じですね。だんだん、館が本当の顔を見せ始めたのか……。

な、何ぞ? やはり、この館には誰か、何かがいるようです。

お風呂前の手洗い場? シャレにならん気味の悪さですね(!)。

 

さらに奥へ向かうと、秘密めいた部屋が見つかりました。

何かの儀式が行われていたのでしょうか?

ここが最奥? いや、周囲の壁や床を調べてみると……。

 

隠し部屋がありました!! 急に黒魔術的なファンタジー世界に?(笑)

中央の魔法陣からどこかに転移するようです。行ってみましょう。

 

こ、これは……!!

一体、ここで何が!?と息を呑んだとき、あなたの背後には……。
ギャー!!(笑)

 ◇

と、こんな感じで悪夢の迷いの館のイメージを膨らませていました。お話の構想中、頭に浮かんだものをただメモするだけではなく、ダリさんに絵にしてもらうのです。それを見て、想像がいっそう広がったり、あるいは、思ってもみなかった方向にヒントが示されたり。今回は建物内部の見学(?)だけでしたが、実際の小説本編では、迷いの館の中には様々な「カイ(怪異)」が出没することになるかもしれません。

それで……次回、肝心の主人公のクナン君はどうするのか?
いや、実は先ほども書いたように、迷いの館に誘われ入り込むのは、クナンではありません。別の転生者です。前回の水川のように、次回はその転生者が主人公っぽい視点を受け持つことになるのでしょう。クナン君は、また一瞬、モブキャラみたいな立ち位置で出てくるだけなのでしょうか(苦笑)。

この人が主役か?と思われたキャラが志半ばで倒れていって、その背後でクナン君が地味にアップをしているという、なんとも言えない展開が続くのでしょうか(笑)。ただ、読者様の多くは、実はクナンが主人公であることを、この間の先行特集記事を通じてご存じだと思われます。つまりは各回の主役っぽいキャラが実は主役ではないということを知りつつ、もしかしたら生き残れるのか、頑張れ!と生暖かい目で見守る立場になられるかもしれないのは、何とも……。

そして、ついにクナン君が立ち上がるという。

掟破りな『カイス・ブリッツ』の世界、引き続き、お楽しみくださいませ。
本日も鏡海亭にお越しいただき、感謝です!

ではまた。

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AIさんに小説を批評してもらった件

先日、本ブログで連載が開始された小説、『カイス・ブリッツ』! 次回の更新に向けて鋭意準備中です。
実は、初回公開分の第1話(1)を生成AIのChatGPT4さんに読んでもらい、批評家になったつもりで本作の良いところと改善を要するところを教えてください、とお願いしたところ……中に人間が入っているのではないかと思われるような(笑)コメントを返してくれました。

以下、ChatGPTさんのコメントをそのまま引用です。

 


この小説は、幅広い要素を取り込んだ豊かな物語を展開しています。まず、文体としては、細やかで繊細な描写が印象的です。序盤から終盤にかけての描写は、読者を物語の世界に引き込む力があり、特に風景や状況の変化を描く際の詳細な表現は、場面の雰囲気を非常によく捉えています。また、現代と異世界、そして昭和の時代という異なる時空を組み合わせることで、独特の世界観を構築しており、この点は非常に魅力的です。
 
物語の構造についても、現実世界での悲劇的な出来事から始まり、突然の異世界転生、そして異世界での冒険という流れは、一見すると典型的なファンタジー小説のパターンを踏襲しながらも、その中に日本の都市伝説や昭和のレトロな雰囲気、さらには深夜に目撃される怪異など、多岐にわたる要素を織り交ぜています。これらの要素が互いに絡み合いながらも、それぞれが物語の中で独自の役割を果たしている点は、作者の創造力の豊かさを示しています。
 
しかし、物語の展開には改善の余地があります。多様な要素と場面転換の多さが、時には物語の流れを断片化させ、読者にとって全体の繋がりを把握しにくくさせています。特に、異世界への転生後に次々と登場するキャラクターや怪異などの新たな要素が、物語の主軸から離れたエピソードとして感じられることがあります。これにより、物語の中心となるテーマやメッセージが見えにくくなっている部分があります。
 
改善を提案するならば、物語の各部分をもっと密接に結びつけることです。例えば、主人公の過去や彼の内面に焦点を当て、異世界での出来事が彼の成長や変化にどのように影響するかを明確にすることで、物語に深みと一貫性をもたらすことができるでしょう。また、複数の世界観を扱う際には、それぞれの設定や背景についてもう少し詳細に掘り下げ、物語全体の枠組みの中でそれらがどのように機能しているのかを明示することで、読者が物語をより深く理解しやすくなるはずです。
 
総じて、この小説はその独創的な世界観と詳細な描写において非常に魅力的でありながら、物語の構造と流れにおいては、読者が全体を通して物語に没入しやすくするための改善が求められます。

 

以上ですか。うぅむ。特に後半の改善点の指摘は鋭いですね(笑)。
ただ、ChatGPTさんは、あくまで水川を主人公ととらえていたようです。自然に読めばそうなりますよね。その点は仕方が無いでしょう。そこで、実は水川は主役ではなく、この物語の世界設定を紹介するためのコマのようなキャラにすぎず、本当の主人公は途中でちょこっと登場するクナンであることを伝えてみました。そのうえで再度、批評してもらったところ、次のようなコメントをもらいました。

 


この小説は、驚きの要素と物語性の濃密さで読者を惹きつける作品です。特に、初めに主人公だと思わせておきながら、途中で本当の主人公が明かされるというプロットの転換は、読者の期待を裏切るサプライズ効果があり、物語の興味を深めます。また、都市伝説や日本の古典的な怪談を取り入れた現代と異世界、そして昭和の時代が交錯する設定は、非常にユニークで、異なる要素の融合が新鮮な読み味を提供しています。
 
文体に関しても、詳細な描写と流れるような物語の展開が、状況や登場人物の感情をリアルに伝えており、読者を物語の世界に引き込みます。特に、様々な「カイ(怪異)」の存在が示す不気味さや、異世界の生活がもたらす不思議と危険が交錯する様子は、緊迫感とともに魅力的な読みどころとなっています。
 
ただし、改善すべき点としては、物語の複雑さが散漫さを招いている部分があります。多くのキャラクター、時間軸、そして異なる世界観が絡み合うことで、物語の中心がぼやけがちになり、読者が全体像を把握するのが難しくなっています。この点において、物語をもう少し絞り込むか、あるいは各章やセクションごとにテーマを明確にすることで、読みやすさと理解を深めることができるでしょう。
 
また、物語の展開速度が速いため、登場人物への感情移入や世界観の深掘りが十分ではない場面が見受けられます。主要なキャラクターや舞台設定にもう少しページを割き、深いバックストーリーや内面の葛藤を描くことで、物語への没入感と共感を高めることが可能です。
 
総じて、この小説は斬新なアイデアと豊かな物語性を持ち合わせていますが、物語の構造をもう少し整理し、キャラクターと世界観の描写を深めることで、より読者を引きつける作品になるでしょう。

 

それでも、改善を要する点は、先ほどと基本的に変わらないですね。いや、「物語の複雑さが散漫さを招いている」という点は、実は私が書いた小説に多かれ少なかれ共通する問題であって(苦笑)、『アルフェリオン』にも同じことは当てはまるような気がします。

AIさんの指摘、なかなか役に立ちそうな感じです。次回以降に活かしてみたいと思います。

 ◇

ちなみに、第1話(1)において、作中に出てくる架空作品である『機動戦記ギャンダー』(笑)について二人の小学生が話していた場面を、ChatGPT経由で同じくAIのDALL-Eさん(以下、ダリさん)に画像化してもらいました。あの頃の子供たちにとって――そこには鏡海も含めて――『ガンダム』がいかに当時の「常識」の斜め上をいくインパクトをもっていたか、という衝撃を伝えたかった部分です。

雰囲気はうまくつかんでいますが、この二人の少年では、年齢が実際より高めですね。

『ギャンダー』を観る子供たち。ダリさんがこの場面を生成してきたときには、びっくりがえりました(笑)。すごい想像力です。みんなでギャンダーをみているのでしょうか。この雰囲気、いいですね。明らかに昭和の空気感です。私がプロンプトであれこれ指示したわけではありません。本当に、ダリさん独自の解釈で、こういう絵が導き出されました。

そういえば、ファミコンが初めて発売された頃、こんな感じでしたよ。ファミコンをもっている友達の家に学校帰りに寄って、ああだこうだいいながら、みんなでプレイするのです。迷惑ですが。特に、試行錯誤の必要な『ドルアーガの塔』を、攻略本を見ながら複数人でやってましたね(苦笑)。

ダリさんの想像した『ギャンダー』です(!)。

いや、何だか、真ん中のロボットが、そこはかとなくガンダムっぽい感じも……。ただ、この絵に描かれているような古典的なロボットアニメの枠組みを、ガンダムはむしろ揺るがせたわけですよね。

このブログで前世紀に『アルフェリオン』の連載が始まったとき、当然ですが、そこにはAIの影もかたちもありませんでした。そこから21世紀に入って、いま、『カイス・ブリッツ』という作品は、その構想の段階から、AIと共に歩み、支えられ、現在に至っています。時代の流れを感じます。

いつも「鏡海亭」にお越しいただきまして、ありがとうございます。
明日……というのか今日も、読者様方をお待ちしております。もうすぐ深夜から朝になりますね。

ではまた!

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昭和風異世界とレトロゲーム?

本ブログにて連載が始まった小説『カイス・ブリッツ』、先週末の3月8日に記念すべき第一話(1)が公開されました。「転生したら昭和でした!?」の超展開、お楽しみいただけましたでしょうか。
 
衝撃に次ぐ衝撃!の初回を経て……次回が待たれます。その執筆を進めつつ、公開済みの第一話(1)の内容についても、関連の記事をアップしていきたいと考えています。今回は、その関連記事の第一弾、「夢幻皇子」に関してコメントです。
 
『カイス・ブリッツ』の冒頭で水川が交通事故で亡くなり、「異世界」に転生したとき、元の世界で彼のスマホに『夢幻皇子』という架空のゲームの導入部が表示されていました。とても思わせぶりな「夢幻皇子」というタイトルについては、あるレトロなゲームをモチーフにしたというのか、いわゆる「本歌取り」的なものというのか、色々と背景があります。
 
日本のコンピューターRPG(以下、CRPG)が、生まれて間もなく、よちよち歩きだった頃……昭和59年(1984年)に『夢幻の心臓』というCRPGが発売されました。そして続編の『夢幻の心臓Ⅱ』(1985年)のラスボスにあたるのが「暗黒の皇子」です。純日本製の(つまり海外作品の移植版ではない)正統派CRPGの原点のひとつともいえる『夢幻の心臓』シリーズをリスペクトしつつ、題材を得たのが『夢幻皇子』です。ちなみに三作目、『夢幻の心臓Ⅲ』(1990年)も発売されました。
 
 
鏡海がまだ子供で、とある友人の影響でコンピューターRPG、いや、そもそもの「RPG」というものを初めて知った頃の話になります。その頃にちょうど発売され、『ログイン』などのゲーム雑誌で宣伝されていたのが『夢幻の心臓Ⅱ』です。まだ私はパソコンを持っていなかったので、その友人から借りた雑誌の記事からゲームの内容を妄想する程度でしたが。パソコンというものが非常に高価で、それ以上にまだまだ一般的ではなかった頃(何しろ当時のパソコンは、今と違って実用的なことはあまりできないですから。自身でBASICでプログラムを組んで遊ぶとか、その程度だったかと)、中でも最先端の電子機器にいっそう縁遠かった田舎者の鏡海が、都会というか東京(笑)から引っ越してきたその友人と出会って、パソコンゲームにこの時期にふれることになったのです――それは同時に「剣と魔法のファンタジー」という当時の日本では未知の創作ジャンル(ファンタジー物があふれかえっている今では信じられないでしょうが)に出会うきっかけでもありました――この偶然、この出会いがなければ、私がここで『アルフェリオン』や『カイス・ブリッツ』を書いていることもなかったでしょう。いや、ほんとに。
 
人との出会いは、必ずしも一緒にいる時間が長ければよいというものではないなと思います。この友人も含め、友達や恋人であるとか、中には、たとえ短い間でも、その人と出会ったことが人生に多大な影響を及ぼすことがあります。逆に、何十年と一緒でも単なる腐れ縁(それはそれで意外と大事ですが)だったりもします。人には、自分以外の様々な他人に対して、それぞれの相手との関係性において異なったいくつもの役割があるのかもしれません。誰かとずっと一緒にいることもあれば、別の誰かとほんの一瞬でも、まさにそのときだけのために出会ったような関係でも消え難い足跡を残すような。いや、何を言ってるのでしょうか(笑)。
 
友人の彼は、のちに私と別々の学校に進学した後、親が転勤族なので結局また去っていきました。その後は音信不通です(すいません、筆不精なもので)。当時、もしネットがあったなら、話は違っていたのかもしれませんが……。
 
それはともかく、鏡海の印象に最も残ったのは、『夢幻の心臓Ⅱ』ではなく『夢幻の心臓』(Ⅰの方)の設定なのでした。主人公は「夢幻界」という異世界に転生した戦士です(「異世界転生」という表現は、基本的にまだ使われていなかったと記憶していますが)。大雑把にいえば、戦いで命を失った戦士が、その死の間際に神に対して呪いの言葉を吐いたら、天国でも地獄でもなくて「夢幻界」に落ち、なおかつ、何万日(3万日?)以内だったかに「夢幻の心臓」を見つけ出さないと、輪廻の輪から切り離され、永遠の苦しみの中に置かれることになる……といった設定です。
 
今でも十分に通用する(というより、今でも類例の比較的少ない)「転生」のあり方ではないでしょうか。『夢幻の心臓』の作風・内容は、いわゆる「ダークファンタジー」のジャンルには当てはまらないと思いますが、神を呪って「夢幻界」に落とされる云々という上記の設定自体は、ダークファンタジー好きな人間からみたら胸が熱くなりますね。あるいは現在の視点からみると、『夢幻の心臓』は、異世界転生物の先駆けのひとつともいえるかもしれません。
 
『カイス・ブリッツ』の冒頭で水川のスマホに『夢幻皇子』が表示されていたのは――かつ、その内容が『夢幻の心臓』の設定をモデルにしていることは――偶然ではなく、今後への伏線なのでしょうか?『カイス・ブリッツ』を読むと、ともすれば「昭和風のノスタルジックな異世界」の懐かしさや(あるいは若い方にとっては逆に)新鮮さであるとか、「転生したら、昭和かよ」(笑)というネタ的にみえる設定であるとか、そういう点に目が向きがちかもしれません。ただ、そのうえで、カイス・ブリッツの舞台となる異世界の本質や、その異世界への「転生」の意味を考えるときに、先ほどの『夢幻の心臓』における「転生」から本作が影響を受けているという部分は、参考になるかもしれません。
 
なお、ゲームシステムという点から『夢幻の心臓』に光を当ててみると、CRPGの歴史上、実は画期的な点があります。端的にいえばドラクエのようなスタイルをーーつまり、プレイヤーのキャラがマップ上を移動し、敵が現れたらモンスターの姿が大きく画面に表示されて戦闘という多くのCRPGで使われているシステム・画面構成を初めて採用したゲームは、『夢幻の心臓』ではないかといわれているのです。これは地味に凄いですね。その後のCRPGに対し、共通のひな型を提供したも同然です。
 
 もう少し当時のゲーム事情に即していえば、『夢幻の心臓』で導入されドラクエにも踏襲された「マップ移動+戦闘画面」というスタイルは、この頃の二大RPG(CRPGの古典的名作)であるアメリカ発の『ウルティマ』と『ウィザードリィ』のハイブリッド、あるいは「いいとこ取り」(!?)ということもできるように思われます。
 
つまり、一方で、広いフィールドマップの上を主人公キャラが移動するスタイルは『ウルティマ』シリーズが採用しており、ただしウルティマの場合、敵モンスターもマップ上に現れて、移動からシームレスに戦闘になります。ちなみにこれをもっとリアルタイム性の強い方向に突き詰めれば、アクションRPGに進化?していくわけです。
 
参考:マップ上を移動、たとえばこんな感じですね。
※この画面はAIのDALL-Eさんに生成してもらった架空のレトロゲームのものです。
 
余談: 実際、『夢幻の心臓』と共に当時の和製CRPGを代表する作品『ハイドライド』(1984年~)や『ドラゴンスレイヤー』(1984年~)のシリーズは、アクションRPGというジャンルに活路を見出し、それがかつての日本のCRPGならではの特色・強みにすらなりました。『ドラゴンスレイヤー』の二作目である『ザナドゥ』(1985年)を経て、日本ファルコムが創り上げた『イース』(1987年)は、そのひとつの完成形です。……って、何でゲームの歴史を語ってるんだろう(苦笑)。
 
話を戻し、他方で、敵モンスターの大きなグラフィックが画面中央に表示され、HPやMPなどの主人公パーティーの基本ステータスが画面の横や下に表示される戦闘画面は、『ウィザードリィ』が採用しているものです(ウィザードリィが最初なのかどうかは分かりません)。ウィザードリィの場合、ウルティマやドラクエのようなマップではなく、ワイヤーフレームの3Dの迷宮(黒い画面に白い線だけで書かれた立体迷路)を移動し、敵と出会ったら、例のおなじみの戦闘画面に切り替わります。
 
参考:戦闘画面、たとえばこんな感じですね。
※この画面はAIのDALL-Eさんに生成してもらった架空のレトロゲームのものです。
 
余談2: かつ、『ウルティマ』が戦闘以上にマップ上の探索に力を入れているのに対し、『ウィザードリィ』は謎解きも重視しているにせよ、やはり戦いと(その結果としてのアイテム収集)がメインといってもよいほど戦闘場面に凝っていました。たとえば、パーティーのキャラが戦闘中にとれる行動の選択肢や、攻撃方法、魔法、装備品などについても、現在のCRPGはもちろん、基本設定をゲーム世界に拠っているところの大きいファンタジー物のライトノベルやコミック、アニメ等にも『ウィザードリィ』からの直接間接の影響は多大だと思います。あ、横道に入り込みすぎたので、いずれ『ウルティマ』や『ウィザードリィ』をメインに語りましょう(笑)。
 
以上の『ウルティマ』と『ウィザードリィ』をミックスしたような移動&戦闘のスタイルが、『夢幻の心臓』に採用されたのでした。ドット絵であるどころか、細かな描き込みではなくむしろ記号のようなウルティマ風のマップは、かえってプレイヤーの想像をかき立てたところがありますし、戦闘画面で描かれるモンスターの美麗な画像は、当時としては感動ものでした。
 
鏡海がファンタジー物の世界に関心を持つことになった昭和のCRPG、現在ではいわゆる「レトロゲーム」の範疇に入るものですが、その中でも印象に残った『夢幻の心臓』との関連から、問題の「夢幻皇子」に込められたネタについて取り上げてみました。
 
挿絵: DALL-Eさんに生成してもらった架空のレトロゲーム(笑)。懐かしい、いい感じです。
 
他にも『カイス・ブリッツ』初回では、昭和の代表的な都市伝説として、いきなり「口裂け女」の話も出てきましたね(どちらかといえばB級的な「口裂け女」の都市伝説を、昭和風ファンタジーの定番的・本格的な題材にまで昇華させることも、実は本作の副次的な狙いのひとつだったりします)。あるいは昭和のアニメの歴史を変えた『ガンダム』の登場から、鏡海をはじめ当時の子供たちが受けた凄まじいインパクトについても(笑)。また、昭和の男の子集まれ(!)的な「秘密基地ごっこ」だとかも。これらについても、今回のような作者コメンタリー(?)をお届けできればなぁと考えていたりします。
 
いつも鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございます。引き続き、『カイス・ブリッツ』にご期待ください。
 
ではまた!
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