鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

最新話の謎に迫る!?―連載小説『アルフェリオン』第52話(その4)関連の与太話

連載小説『アルフェリオン』、先日アップした最新話(第52話・その4)にて、かつてワールトーアで何が起こったのかがついに明らかになりました。

読者様のうち、まだ最新話をご覧になっていない方も多いかと思われますので、以下、ネタバレ防止のために例によって白地に白色のフォントで記事が書かれており、そのままでは読めなくなっています。

マウスでドラッグすると読むことができます。

* * * ここより下 * * *

もっとも、最新話でも「ワールトーアの惨劇」の状況が描写されただけで、あれが何だったのかという詳しい意味の分かる説明はありませんでした。色々と想像の余地を残したという感じです。

特に、ロッタ姉弟とルキアンとの関係をどう考えるか…。

それでも、何らかの大規模な魔術的儀式によって村全体が犠牲になったこと、あの一件は「ロード」の実行と関係があるということ、そしてネリウス・スヴァンが現場にいたということは確かです。

村人たちが次々と命を失う中、例の銀髪の姉弟、あの少女と幼い男の子は何かの儀式の重要な鍵となっていたようにも見えます。

彼らを取り巻いていたイバラのツタ、そして村人たちを襲ったのも同じくイバラ(触手?)。この《イバラ》の意味するものは…。

そう、この物語でイバラといえば「銀の荊(いばら)」こと主人公ルキアンが連想されます。

何より、以前にルキアンが「楯なるソルミナ」の夢幻の結界に取り込まれたとき、今回と似たような黒光りする鋼のイバラ(の幻)をいくつも呼び出して操り、(現実ではない世界の中で)戦っていました。あのシーンを思い出した方も多いかと思います。

ワールトーアの惨劇をもたらした魔の荊は、闇の御子と何か関係があるのでしょうか。そしてルキアンとも関係があるのでしょうか?

 ◇

闇の御子といえば、今回、ネリウスが闇の紋章を発動させていたことも見落とせません。以前に支配結界を使ったときから、ネリウスって実は御子じゃないの?と思わせるところがありましたが、やはりそうなのでしょうか。

いや、仮にそうだとしても、彼が他の属性の御子だったならともかく、闇の御子が同時に二人もいるということになって、設定的に変ですね。それぞれの属性の御子は、少なくとも同じ時代には一人しか生まれない、という話ではなかったかと。

ルキアンの《完全》な紋章に比べてネリウスの紋章は不完全でした。
不完全なネリウスと完全なルキアン。
そういえば第52話(その1)の中で、幼いルキアンをシーマ-家に預けた後、ネリウスはヌーラス・ゼロワンに対してこう言っていました。

「彼は我らと同じ……。いや、彼は我らとは違い、《真の闇の御子》となる者」

この言葉の意味が今なら何となく分かります。
ルキアンとネリウスたちは「同じ」でありつつ、何が違うのかというと、ルキアンはネリウスとは違って「真の闇の御子となる者」だということですね。
やはりネリウスは不完全な御子?(不完全体…的な?)

ただ、そうすると、ネリウスは「我ら」と言っているわけですから、他にもネリウスと同様の不完全な御子がいるということでしょうか。



かつてネリウスは、自らの命をかけて「ロード」を行い、失敗したことがありました。そして13年前のあの日も、ワールトーアで「ロード」が実行された模様です。

そもそも「ロード」とは何なのでしょうか。

「ロード」は「行われる」ものだということが、この間に分かってきました。
したがって、何らかの存在としての「ロード」(=君主、支配者、神etc.)のことではありませんね。

どこかに続く「道」の「ロード」でもなさそうです。
御子のアマリアが「通廊を開く」という言葉を時々使っているので、ひょっとすると何かと現世をつなぐ「道」のことではないかと思っていた方もおられたかもしれませんが。

ロードを行うということは、要するに「ロードする」ということなのでしょう。
と、いわれると、「ダウンロード」や「セーブとロード」の「ロード」が最初に思い浮かぶかもしれません。

「何か」を「ロードする」わけですか…?
実際、ワールトーアで行われた「ロード」は、村人たちを生け贄にして何かを招喚していたようにもみえます。



それにしても、新顔のにわかキャラであったネリウスが、妙に話に絡んできますね。いつの間にか、物語の核心に関わっていそうな立ち位置になっているじゃないですか(^^;)。

「師と真実」という第52話のタイトルにもかかわらず、実際にはネリウスの方が、ルキアンの師であるカルバより目立っちゃってますよね。

舞台裏ネタとして、実は、ここでネリウスの過去の話にもっと尺を取って、いっそのこと第52話のタイトルは「ネリウス・スヴァン」にしてやろうかと考えたことがありました(^_^;)。

ただ、キャラの名前がタイトルになると、その回には、当該のキャラが見せ場を作って退場する(!?)というイメージが個人的にはあります。それが脇キャラだった場合には特に。

ネリウスには、まだ退場してもらっては困ります。それに彼の過去回想シーンや見せ場については、今後の物語の中で、いっそう踏み込んだ描かれ方がそのうち行われることになるでしょう。

いや、そもそもネリウスが途中退場するかどうかも、まだ分かりませんし(汗)。


* * * ここまで * * *
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連載小説『アルフェリオン』第52話(その4)をアップしました!

連載小説『アルフェリオン』第52話・その4をアップしました。

ついに明かされる13年前の真実!?
そのときワールトーア村で何が起こったのか。
事件とルキアンとの関係は、そしてロッタ姉弟とルキアンとの関係は?

ここで詳しくは申しません。ともあれご覧ください。

鏡海
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