鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

第29話・30話の「あらすじ」を更新です

連載小説『アルフェリオン』の「あらすじ」を久々に更新しました。
今回更新したのは第29話と第30話の分です。以下、最新話あたりまでをまだご覧になっていない方にとっては、軽度のネタバレも含んでいます。

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ちなみに、今回更新された第29・30話のあらすじの内容は、次の通りです。

【第29話 風のゼフィロス(第三部)】

人や世間を嫌い、孤独に引きこもり続けるイアラは、水のパラディーヴァ・アムニスの願いにもかかわらず、御子としての使命を引き受けようとしない。パラディーヴァが動き始めていることを、人外の黄金仮面たちは警戒し始めていた。彼らと手を組むメリギオスも、パルサス・オメガの力をわがものとするために着々と計画を進めつつあった。ミトーニア市をめぐるクレドールの戦いは続く。激突するレーイとカセリナ。偵察中のルキアンは、市長秘書シュワーズからの念信を受けた。市内を制圧した抗戦派から彼を救うため、ルキアンは意を決してアルフェリオンで急襲を仕掛ける。抗戦派側との戦いの中、一瞬、彼はゼフィロス・モードへの変形に成功するが…。そんなルキアンを遠く見守る者があった。さらなる御子、「紅の魔女」アマリアと、地のパラディーヴァのフォリオムである。

【第30話 王宮の陰謀】

パルサス・オメガを前に笑みを浮かべるメリギオス大師とファルマス。魔道士アゾートは、オメガの恐るべき自己修復・自己進化の機能について彼らに語る。反メリギオス派のジェローム内大臣は、レグナ騎士団長ヨシュアンや王女の教師役ルヴィーナらの助力のもと、議会軍のマクスロウ少将と密かに接触を図っていた。しかし頼みの剣豪ヨシュアンは、不治の病のために余命わずかであった…。その頃、アレスとイリスは、パラス騎士団に囚われたチエルを探して王にやって来た。不慣れな都会で財布を盗まれてしまうアレスだが、賞金稼ぎフォーロックの思わぬ助けによって事なきを得た。ミトーニアでは、抗戦派を撃破したルキアンをシュワーズと神官リュッツが出迎える。市庁舎を占拠し市長らを監禁しているアール副市長と抗戦派の行いを、リュッツたちは市民に暴露しようとしていた。

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そういえば、このあたりから御子やパラディーヴァが続々と出てきますね。何と言ってもアマリアの登場は大きいです。いまや「実況と解説のおねえさん」(笑)または「ルキアンウオッチャー」(^^;)として、物語に欠かせないアマリアさんですから。…えっ、何かが違うって?

そして、ナッソス家との戦いが激化する中、レーイがルキアンを差し置いて主役みたいになってきている点も面白いです。「だから俺は、愛のためには戦わない!」というレーイさんの名セリフが出てくるのも第29話。他方、戦いに大義なんていらない、大切な人々を守るために戦うことがなぜ悪い、というカセリナが真っ正面からレーイと激突し、死闘を繰り広げる流れも燃えます。

まぁ、対ナッソス編の真の主役は、全体としての目立ち度からするとレーイだと言ってもよいかもしれません(そんな…^^;)。現在、「盾なるソルミナ」の発動以降、本当の主人公ルキアンが猛追していますが。でも、ソルミナの生み出す幻の中、次第に「闇の御子」として目覚めていくルキアン…やっぱりルキアン君、主役というより、設定的にどうみても彼がラスボスみたいな感があります(笑)。最後に、あらゆる陣営の脇役キャラが手を組んで、「主人公ルキアン=ラスボス」に挑むというトンデモな展開になったりして。いや、さすがに、そんなのありかのアルフェリオンでもそれはないでしょう。主人公が実は犯人でした…っていう、禁じ手の推理小説みたいですな。

第30話では、ヨシュアンが登場。でも知っている方は知っている通り、キャラの使い方という点から言えば、ヨシュアンは勿体なかったですね。この物語にしては珍しい、ワイルドな感じのイケメン(苦笑)だったのですが、ヨシュアンの無駄遣いに終わってしまいました。彼がアルマ・ヴィオで戦っているシーンを一度見たかった(泣)。しかも、ヨシュアンが不治の病に次第に冒されていく設定を敢えて無にしちゃったファルマス様って、いけず…。

以上
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主人公の秘められた過去が…

連載小説『アルフェリオン』46話・その7(完)をアップです。
前回、第一の部屋を意外にもたやすく乗り越えたルキアン。脱出不可能な魂の牢獄、「盾なるソルミナ」の創り出す幻にしては、妙にあっけなかったような感がありました。しかし今回、徐々に本性を現すソルミナの力。不気味な夕暮れの世界の中、ルキアンの秘められた過去への扉が? 様々な謎が少しずつ結びつき始め、「深淵」はいよいよ後編へ。
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第46話「深淵(前編)」を更新です

連載小説『アルフェリオン』第46話・その6をアップしました。前回、ついに主人公ルキアンも、「盾なるソルミナ」の創り出す幻の世界へと引き込まれてしまいましたね。次第に迫るソルミナの力は、彼に何を見せようとしているのでしょうか。

久々に主役らしく話の尺を取っているルキアン君です。しかし、それでいいのか主人公?――今回、妄想大王(?)ルキアンの歪んだ本領が徐々に発揮され始めます。それにしても闇の妄想王を陰気な幻の世界に引き込むなんて、魚を水の中にわざわざ返すことに等しいというのか、むしろ逆効果だという意味でしょうか、アマリア姐さん(^^;)。

以上を読む限りでは単なる趣味の悪いギャグにしか見えませんが(苦笑)、そこは『アルフェリオン』、本編の方は至ってシリアスな話です。物語の謎はますます深まります。ともあれ、お楽しみください。
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