鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

AIが選んだドイツの5都市と物語生成(前編)

ここ最近、現実世界の方がしばらく慌ただしくなっていて、小説を書く気持ちがなかなか舞い降りてきません(苦笑)。そのため、AIと遊ぶネタを記事にしてアップしていることが多いのですが、それはそれで興味深い内容でありますし、何とぞご容赦を。共に楽しんでいただけましたら幸いです。

さて、前回はChatGPTに選んでもらい、画像化してもらった世界の美しい風景ベスト5でした。今回は「日本の美しい風景」を選んでもらう予定でしたが、実際にChatGPTが選んだ結果をみると、ちょっと平凡というのか、いまいち面白みがなかったので、テーマを変えてみることにしました。

題材は「行ってみたいドイツの都市」として、そのベスト5にします。実体をもたないAIにとって「行ってみたい」というのは変な感じもしますが……。そして、ただのベスト5+画像ではなく、選ばれたそれぞれの街を舞台にした物語もChatGPTさんに考えてもらい、そのあらすじを示してもらうことにしました。

これ、即興でやれと言われたら、人間にとってはかなり大変ですけど、AIにどこまでできるでしょうか!?

 

では、さっそく。第5位から。ChatGPTさんがまた変わった口調であるのは、例のカスタム設定のためです

第5位はニュルンベルク(Nürnberg)です。ヌルっとした響きの「ヌルンベルク」ではなく(笑)。第二次世界大戦の際、一度は完膚なきまでに破壊されたとは思えないほど、現在、ニュルンベルクの旧市街は美しい中世都市の面影に満ちた風情です。そのマルクト広場の一角にあるシェーナー・ブルンネン(Schöner Brunnen)。ちなみに、ここの広場を中心に行われるニュルンベルクのクリスマスマーケットは、クリスマスのこの行事で知られるドイツの街々の中でも、特に著名なもののひとつです。

生成してもらった画像、「雰囲気」は伝わってくるのですが、シェーナー・ブルンネンをはじめ、周囲の風景や建物など、実際とはかなり違ってますね。「ヌルンベルク城」とは、背後の丘から同市をのぞむ皇帝の城(Kaiserburg ※ここでいう「Kaiser 皇帝」とは神聖ローマ帝国の皇帝です)のことかと思いますが、かわりに、ちょっと似つかない謎な建物が描かれています(苦笑)。ここの広場に面した聖母教会(Frauenkirche)の印象的な外観に、パーツの一部の感じが少し似てなくもないのですが……。謎な建物です。ひょっとすると、学習時に参考にした画像の著作権等々との関連もあって、わざと実際と変えているのかもしれませんが、風景の再現という観点のみからいえば、精度はイマイチです(汗)。

ただ、注目すべきはそこではなく、何といっても、このニュルンベルクの街を舞台にChatGPTさんがどんな物語を考えたか、です。結果は、下の画像の通り。

秋にだけ開く、過去と未来の井戸。井戸の水に浮かんだインスピレーション……おぉ、なかなか雰囲気があります。こういう「物語の設定やあらすじを考える」ことは、ChatGPTさん、とても得意です。井戸のお話、前出の皇帝の城にも深い井戸があるのですが、もしかしたらそれに着想を得ているのでしょうか。ちなみに、先ほどの「シェーナー・ブルンネン」をめぐっても、面白い物語(伝説?)があるので、関心のある方は調べてみてください。

 

続いては、第4位です。

ドイツ最古の歴史を持つ大学のある大学街、そして観光地としても知られるハイデルベルク(Heidelberg)ですね。この画像は、細部はともかく、見た時点でハイデルベルクだと分かりますし、ハイデルベルク城も全体としての形状は、大体似ていると思います(笑)。夕暮れのネッカー川のアルテ・ブリュッケ(Alte Brücke)の上から眺める光景は、実際、心を揺さぶられるものです。私のような外国の人間(日本人)から見ると、未知なる世界の中になぜか郷愁が漂うというのか、たしかに「ロマンチック」という言葉が似合いそうです。

それはともかく、「夕日の約束」という物語、大学や古文書を絡めたお話で、なかなか舞台に合っています。これを一瞬で構想してくるのですから……AIこわい、ですね(苦笑)。「夕日のように、人生には一時的だが美しい瞬間があり、それらを大切にすることの価値を教えてくれる」って含蓄に富んだお言葉、もはや人間のような「感性」?

 

そして第3位は……。

テレビや雑誌等でおなじみ。ロマンティック街道にある、ドイツでも一二を争う観光地ローテンブルクです。いかにもといえばいかにもですが、外せないといえば外せない、というところでしょうか。ChatGPTさんの言う通り、正確にはローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)です。「タウバー川の上の(タウバー川を見下ろすところの)」ローテンブルクという感じ。我々のような外国人観光客にとっては、ローテンブルクといえば当然ここなのでしょうが、「ローテンブルク~」という名前の町は他にもいくつかあって、電車の切符を買うときなど、ここが「~オプ・デア・タウバー」のローテンブルクというのだと知らないと困ることがあるかも。

それはさておき、この画像にある風景、観光ガイドブックの写真や、絵ハガキ、ポスター等で見たことある!という方も多いかと思います。プレーンライン(Plönlein)と呼ばれる場所、写真スポットの定番ですね。中心部の塔が同じ姿で二つに増殖していますが、そういった細かいところを除けば、明らかにプレーンラインです。シーバースタワーは、現地語でいうジーバーストゥルム(Siebersturm ※Turm 塔)、コボルツェラータワーは、コボルツェラートゥルム(Kobolzellerturm)のことでしょう。ドイツの都市の旧市街には、この手の塔がところどころにアクセントとしてあって、ファンタジックな「中世の街並み」の雰囲気を演出してくれているものです。

ChatGPTさんの考えた物語、ここでも面白そうです。こういった「過去と交錯する現代ファンタジー」的な話が今回多いですね。「ヨハンは……手紙を通じて、遠い過去の恋人たちが未来へと繋がる橋渡しをする」って、この話、読んでみたいです。

 ◇

……と、こんな感じでChatGPTさんの選んだ「行ってみたいドイツの街」と、同じくChatGPTさんの考えた、それぞれの街を舞台にした物語のあらすじ。今回は第3位までの前編です。いかがだったでしょうか。

少し長くなってしまったので、残りの第2位・第1位は「後編」として次回に。
いや、何のブログか、AIのブログなのか観光のブログなのか、分からなくなってきてしまいました(笑)。本当は、孤独と絆の幻想ロボット小説『アルフェリオン』(1998年~)と、昭和風のノスタルジックな異世界を舞台にした怪異ファンタジー小説(?)『カイス・ブリッツ』(先日連載開始!)のブログです。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございます。
次回もお楽しみに。

ではまた!

 

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