鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。

第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

AIと言語

本ブログ「鏡海亭」を、いつも支えてくれている生成AIツールたち。GPTsを活用して生成AIのChatGPTを特定の用途にカスタマイズしたAIツールとして、おなじみのオボロさんエニクマさんに加え、本日、新たな仲間が加わりました!
 
多言語対応の文書要約・情報収集用の支援AI、「Summarizer Midori」(サマライザー・碧(みどり)。以下、ミドリさん)です。有能な秘書という雰囲気で。いや、いい年のおじさんが、AIに名前つけて仮想の女性扱いだとか、ちょっといまのニッポン、気持ち悪いでしょうか? でも私は謝らない。これも「多様性」の一環です(何たる皮肉)。
 
GPTsによる、このツールは、PDFなどの文書ファイルを読み込んで、それを多彩なオプションに基づいて要約するという機能を、多言語対応で果たしてくれます(ウェブ上のファイルも読み込んでくれる仕様のはずなんですが、読み込めないことが大半です。調整中)。創作のための様々な情報収集や、広報用の文書コンテンツを準備するときなど、力を発揮してくれそうです。いや、ChatGPT自体でもそのままできる作業を、単に、手間暇かからないようにひとつにまとめた複雑なマクロみたいなものだといえば、そうではあるのですが……。
 
おそらく、仮にミドリさんを仕事で使う人がいれば、自身の習得していない言語で書かれたテキスト(特にウェブ上のニュースや資料等)を手っ取り早く理解するために、「諸々の外国語の原典ファイル→日本語あるいは英語での要約」という使い方が主になるのかと思います。翻訳の精度の点はともかく、不慣れな言語で書かれた記事の概要を素早く把握したい(そこから先は必要に応じてプロに任せる)という程度の用途なら、AIの効率性たるや人間とは比べ物になりません。これを聞いて地味に衝撃を受けた方もおられるかもしれません。が、私自身もその現実を受け入れています。
 
英語はもちろん、フランス語、ドイツ語、それからアラビア語やロシア語、あるいはラテン語までも(さらには非ネイティブとして習得する場合に難易度の非常に高い「日本語」までも)簡単に要約して任意の言語でまとめるミドリさんは、大変役に立つでしょう。そうですね、アラビア語で書かれた現地のニュースの中身をどうしても知りたいというフランス人の方(かつ英語と日本語はあまりできない)から相談を受けた人等々にとって、ミドリさんはまさに救世主ですよ(笑)←レアケースすぎる?
 
ただ、ウェブで作品を公開している我々ブロガーにとっては、いずれ検討すべき外国語での広報・発信の支援という点で、つまり「日本語の記事→英語も含め諸々の外国語で要約・紹介の記事」という使い方において、ミドリさんはとても便利かと思います。鏡海の場合もそうです。野望?
 
具体例として、本ブログの昨日の記事をミドリさんに要約してもらいましょう。まずは日本語でOK。記事をPDFファイルにして読み込んでもらいました。
 
予想以上に的確な整理です。ほんとに、中に人間が入っているのではないかと……。特に「カスタムインストラクション」のあたりだとか、自分自身のことになると、いっそう的確ですね、ChatGPTさん(笑)。これで紹介記事の出来上がり? もしかすると、こういう「まとめ」を記事に付けるとよいのかもしれません。本当は本文を全部読んでいただきたいわけですが……本来なら長い記事を見て素通りされるところを、こうした「まとめ」をご覧になって興味を持ち、長くても読んでみようかと思ってくれる方もいらっしゃるかも。
 
この記事を海外向けに宣伝するとしたら。まずは英語で記事を作る?
 
ミドリさんにとっては、朝飯前ですね。しかし、たとえば南米向けだったら、英語以上にスペイン語の方が役に立つかと。困った。スペイン語、無理……でも心配ご無用、ミドリさんにお任せ。
 
 
多分、おおむね正しいのでしょう(笑)。
でもミドリさんの強み、ヨーロッパ系の言語だけではありません。お隣の韓国の人にも知ってもらえれば。
 
ハングルで概要を紹介ですね。ちなみにファンタジーの分野でも、近年、韓国の作品はあなどれません。今期のアニメで放送中の『俺だけレベルアップな件』(タイトルだけ見るとふざけてるのかと思われそうだが、実は結構シリアスで、かつ面白い)も、原作は韓国です。
 
今度は、先日公開された『カイス・ブリッツ』第1話(1)を日本語で要約です。
 
以前に掲載したChatGPTさんによる同作に対する批評よりも精度が上がっているようにみえるのは、気のせいでしょうか。今回は、人間(=私)からヒントをもらわなくても、一見主人公に見えた水川が実はもう退場しているという点に、AI自身で気づくことができました。凄い進歩です。
 
話は変わって、過去に何度か行ったことのある国の中で、個人的にはチェコも結構好きなのですが……ぜひチェコの人たちにも『カイス・ブリッツ』に親しみをもってもらえるようなことがあれば嬉しいです。伝統ある人形劇や、たしかクレイアニメーション等でも、優れた創作のある国ですよね。そこでミドリさんにお願いして……。
 
チェコ語っぽいということまでは単語の綴りから把握できますが、何が書いてあるのかは全然わかりません。ミドリさん、有能すぎるだろ!(笑) スペイン語と韓国語とチェコ語って、系統の大きく違う言語をいくつも自在に操るこんな語学力の人間がもし身近にいたら、自分の能力の無さに絶望したくなります。AI、本当に怖い。あぁ、人類……。
 
今度は、ちょっと冒険。ミドリさん、これ、いけますか?
 
エスペラント語で、とお願いしてみました。できるんですね!ChatGTPさん、さすがです。残念ながら、「ネイティブ」のいないリアルな文化的背景を持たない言語は、現実としてはイマイチ根付かず、今では壮大な試みに終わっているのかもしれませんが(いや、まだ終わりなき挑戦の継続中?)、私はエスペラント語の理念は素晴らしいと思っています。私自身は使えないけど……。そういえば、宮沢賢治もエスペラント語に関心をもっていましたね。
 
いや、英語が世界の「共通語」であるのは事実としてもう仕方がないけれど、ただ英語圏に生まれたというだけで、人間の思考・活動の重要部分を司る「言語」において、今の世界でビジネスでも学術でも芸能でも圧倒的な優位に立つことができるって、はっきり言ってフェアではありません(まぁ、それを言ったら、内戦で明日の命の保証もない国に生まれたような人から見たら、日本人も恵まれすぎて、チートだと言われても仕方がないかもしれませんが)。だから英語をこんなに勉強してるのでしょうという話はありますが、もし、非ネイティブが(特に欧州系でない言語の話者が)英語習得に必要な時間と労力を他のことに振り向けることができたなら、もっと違ったスキルを沢山もてますよ。考えてみてください。ある特定の言語(たとえば日本語)が仮に世界中の科学や社交の公用語だったら明らかに変ですが(笑)、それと同じようなことが英語だったら認められるって、冷静に考えたらなんともかんともです。
 
とはいえ、エスペラント語も、こうしてみると、ヨーロッパ系のいろんな言語がほどほどに均等に混ざったような綴りにみえますので(汗)、結局は欧州の人が習得には有利ではあるような気がするのですね。それならばいっそ、「スターターキット」が少しで済む英語が(=使おうと思った場合に最初に最低限覚えるべき文法事項が、たとえば日本語やドイツ語、フランス語等に比べて比較的少なくて始めやすい。だから逆に難しくもあるけど)、ネイティブ以外の人にとっても合理的なのかなとも思ってしまったり。
 
これは少しお遊びですが。『カイス・ブリッツ』第1話(1)、最後に、この言語でも要約にチャレンジです。ご丁寧にも前置きが付いていますが……。
 
 
ミドリさん(ChatGPT)、ラテン語までできるのか。AIの「学習」能力の高さを前にすると、あんなややこしい無味乾燥な変化表を山ほど覚えたのが、なんだかバカみたいですね(苦笑)。これからはAIに任せましょう(爆)。いや、一応、今でも、死語あるいは史料上の記載に限った言語ではなくて、欧州の文化の共通の古典的基礎をなすもの、そして少なくともバチカンの人がラテン語「ネイティブ」ということになるのでしょうか。英語ともエスペラント語とも文脈の異なる「共通語」、ヨーロッパ世界に広く共通の、ただし限られたエリート層での、共通語であったラテン語です。その存在自体は、なかなか面白いのですが。
 
色々と脱線しましたが、GPTsの「Summarizer Midori」さんの実力、もはや人間を脅かしています(笑)。この間、昨年4月頃以来、「鏡海亭」の復活を通じて約1年ほど、生成AIに日常的にふれてみて、分かったことがあります。「AIにはできないこと、人間にしかできないこと」を探そうというのは、気持ちとしては理解できるし、自分自身も本当はそう思いたいし、人間の存在意義にもかかわることがらですが、もしかしたらそれは無駄な話かもしれないのです。人間はそんなにも特別な存在ではないのかもしれません(でも、そのことが現在の人間の尊厳を左右するわけでは決してないですが)。
 
そうではなくてAIの実力を認めたうえで、AIか人間かではなく、AIを使って人間が(人間だけではできない)何を一緒にできるのか。結局は、AIはすごいけれど、あくまで「すごいツール」であって、自分自身以上の力を持つそれの助けを借りて人間が何を新たに可能にすることができるのか、わくわくする、という思考を取った方が創造的・建設的だと思うのです。
 
それがまた人間らしくもある? 少なくともAIは、「ワクワク」するという気持ちをいだかないですから。
 
ではまた!
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