鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

愛のために、貴方の剣になる

 


やぁ、よく来たな。この週末、ブログ「鏡海亭」は我々がジャックした。連載小説『アルフェリオン』、次回よりスタートする「ミルファーン編」の鍵となる女、私がシェフィーア・リルガ・デン・フレデリキアである。いずれ『アルフェリオン』のヒロインとなる者だ。天下を取る!


申し訳ありません。いや、うちのふざけた主君が、またお騒がせしております(陳謝)。ちなみに私は、レイシア・シュニーヴィンド。シェフィーア様のお側に常に仕えております。

それではレイシア、通告通り、私のセクシー画像?(笑)を公開だ。

だから、そんなものには「需要」など……。ただのネット資源の無駄にしかなりません。


そ、そんなものぉ!?(↑ そんなもの)ふふ。そうか、私のあんな姿やこんな姿を他人には見せたくない、自分だけで独占したいのだと、素直に言えばよいものを。可愛い奴め。


シェフィーア様……。以前からもしやとは思っていましたが、本物のバカだったんですね。


ん? 何か聞こえたかな。まぁよい。たしかに、いきなりアレな画像など品が無い。そこで今回は、私とレイシアのあんな画像やこんな画像を公開だ!! 今回はHolaraさんではなく、ChatGPTさんに画像を生成してもらったぞ。


あの……斬っていいですか?

 

まずは、死地に赴いても互いに背中を預けられる存在、私とレイシアの戦いの場面だ。

「大丈夫か。もしお前に何かあったら、私は……」なんてな。


あんな画像って、こんな画像でしたか(安堵)。でもシェフィーア様、私を護るために御身を危険に晒すことなどあってはいけません。たとえ一命を賭してでも貴方を護るのが、私の使命であり、私の存在意義のすべてなのですから。

それは単なるお前の都合だ。レイシアは私のものだから、その命も私のもの。だからお前が勝手に命を捨てることなど決して許されない。

何だか、第一印象としては愛情深いセリフのような、しかし落ち着いて考えてみると、ジャイアンのように横暴な感も?

どうだ。これが、いわゆる「キャッキャウフフ」というやつか。


 


今度は、なんとなく最近のラノベ原作のアニメっぽい絵柄と雰囲気で。ChatGPTさんもなかなか芸達者だな。ただ、我らの見た目の年齢が、いまよりず~っと若い。私とレイシアが出会ったばかりの頃を描いたのか?


それが若さと、いうやつ……ですか。いや、ちょっと、早く退散したくなってきた。

まぁ、実際、シェフィーア様のこれまでの人生を「なろう」風?の小説のタイトルにするならば、『実は元第一王女なのですが、王家から勘当されたのでチートな仲間たちと天下を取りにいきます』という感じですものね(笑)。

 

確かに。小説本編では、「道を踏み外した(元)姫様」だとか、ありがたくない呼び方もされたからな。


それより、ここからが本気だ。雪の日、冷えたその身を暖炉の前で温めながら、見つめ合う二人。あはは。寒い。もっと温め合おうではないかと、二人は互いの身体のぬくもりを……。


途中までは合っていますが、「見つめ合う二人」あたりから、なんだかでっち上げっぽいですよ? いい加減なことを、おっしゃらないでください。え、え? 何ですかそれは。

そこで、文脈に飛躍があるのだが、二人で暖まりに行ったのだ。アニメ等々では定番の「温泉」回だ。だが『アルフェリオン』本編にはそんなものなどない。これ以上は、この状況、二人の微妙な表情等々については、私からのコメントは差し控えるぞ(苦笑)。まぁ、当時は初々しかったな。

それから、こんな画像も。設定上は、こういうふうに、レイシアは私よりかなり背が高い。


理由は分からんが、レイシアがおそらく男装していて、これに対し、私の方はいつも以上にお嬢様っぽさを強調した格好だな。

これも、ChatGPTによる絵柄の巧みな使い分けの結果だ。コミック風だな。


さて、私とレイシアの絆の話はこのへんにして、そろそろ、私の魅力いっぱいの画像を……って、えぇぇ!? 何を勝手に帰り支度を終えているんだ、レイシア。

はい、さらばです。皆様、今回はここでお別れなのです。

本日もブログ鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
明日も良き日曜日となりますように。

ではまた!

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シェフィーアさんが、鏡海亭をジャックする!?

本ブログの連載小説『アルフェリオン』、しかし、これは……。シェフィーアさんと、レイシアですか? 一体、何が始まるのでしょうか。
 
 

こんにちは、私だ。シェフィーアだ。本日は、次回より連載の始まる「ミルファーン編」の宣伝に来てやったぞ。思えば、ここ1年くらいの間、「ハルスの邂逅」編が続いたおかげで、アルフェリオン関連の記事といえば、いつもいつもエレオノーアばかりが前面に出ていたからな。まったくもって、けしからん。
 
けしからんのはシェフィーア様の方です。エレオノーアはメインヒロインだから仕方がありません。むしろ、なぜシェフィーア様が前に出てこようとするのです? 誰がヒロインか分からなくなるじゃないですか。
大体、勝てるのですか? この圧倒的なメインヒロインに……。
 
 
……む、無理ゲー、だろうか。つくづく神様は不公平だな。だが、ここで私の想いの力をみるがいい。これを見よ。
 
 
なんですか、この微妙にヒロインっぽい雰囲気を漂わせながらも、何かが違う気のするうさんくさい画像は?
 
ひどい言われようだな。ふふふ。鏡海さんに頼んでHolaraで生成してもらった私のPR画像、永久保存版だ。うむ……? まだ足らんとみえる。こんなのもあるぞ。
 
 
今度は今度で……微妙にアイドルっぽい構図や表情で、しかしまた、何かが違うと思わせるこの感じは……。
 
すばらしいだろう? 惚れ直したか(笑)。さて今日は、このブログを一時的にジャックして、私の画像展覧会を開催することにした。以前、鏡海亭の更新再開1周年企画のとき、エレオノーアのアイドル写真集風の画像展が……。しかも2回も。私を差し置いてグラビア(?)とは、けしからんにもほどがある。いや、ヒロインだけでなく、メルキアまで似たようなグラビアっぽいのを。メルキアはAIだぞ、人間じゃなくて、外部での作戦遂行用ボディに入らなければ実体もないんだぞ。なのに……先を越された。
 
根に持ってますね。それでブログをジャックですか……。
 
そうだ。ひよっこのエレオノーアや、所詮は作り物のメルキアなんぞに、大人の人間の私は負けん。これを見よ!
 
 
うわぁ(笑)。申し訳ありません。つい……。これはシェフィーア様以外の何者でもないです。Holaraさん、よくこんなイメージ通りの絵が生成できましたね。鏡海さんの頭の中でものぞいてきたんですかね。
 
すごいだろう。これはどうだ?
 
 
悪くは……ないのですが。どこに、これの「需要」があるのでしょうか。思わず問いかけたくなる画像ですね。まぁ、さっきの画像といい、この画像といい、体形にどことなく緩んだ感じのところがあって、リアル……いや、好感が持てますね。
 
そうかそうか。需要か。ほれ、こういうのにも頑張って取り組んでみたぞ。
 
 
そうですね、がんばりましたね、えらいえらい(棒読み)。
 
そうであろう。私の健康的でセクシー(?)な画像を、エレオノーアに対抗して公開する……いや、公開、なのです(エレオノーア風に)。私の魅力を存分に楽しんでくれたまえ。
 
 
 
ちょっと、いや、かなり、無理があるような……。それではシェフィーア様の次回におけるいっそうの頑張りを期待して、今回はここまでといたしましょう。
 
ま、待て、レイシア! 私のセクシーな……。おい、ここで終わるとは、「えぇぇぇ?」という読者様方の声が、天の声が貴様には聞こえんのか!? ま、まだ終わらんよ!
 
本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました(カンペを棒読み)。鏡海さんに代わって、御礼申し上げます。
 
 
ではまた。
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二つの生成AIと人間が力を合わせて……


本ブログの連載小説『アルフェリオン』より、「灰の旅団」のシェフィーアさんとレイシア、そしてアルトリウスです。三人とも、それぞれのキャラらしさが非常にそれらしく表現されたかと思います。生成AIのChatGPTさんとHolaraさん、それから人間の鏡海が協力して完成した画像です。次回以降のミルファーン編を盛り上げてくれそうですね。

鏡海

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ミルファーンの守護者、「灰の旅団」参上!

こ、これは……。本ブログの連載小説『アルフェリオン』の新章・ミルファーン編のPR画像ですね! ミルファーン王国の誇る特務機装騎士団「灰の旅団」、そのメンバーの中から、まずは第3席の神官戦士ユーディティアと、第5席のサムライ・アデプトのカゲマサの画像を新たに追加しました。

 


ユーディティアです。シェフィーアさんやルキアンたちとの絡みが面白そうな、頭のネジが何本も飛んでいそうな濃い雰囲気のキャラですね。


鳥と戯れる。もしかして、意外と、いい人? 一応、神官ですし。ただ、暗黒神の……ですが。

あ、やっぱりヤバい人ですか(笑)。

 


カゲマサさんです。ミルファーンの機装騎士ながらも、旧世界のナパーニア人の血を引くサムライ。

曲者揃いの「灰の旅団」の中では、比較的まともそうに見える人? いや、往々にして、ふたを開けてみたらそういう人の方が一番危なかったり……したりもするのですが。彼は大丈夫かな。

「灰の旅団」関係の画像、今回はHolaraさんと生成しました。今後もぼちぼちアップして参ります。本日もお越しいただきありがとうございました!

鏡海

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二人の絆――新章・ミルファーン編に向けて

こ、こ、これは!? 今より若い頃のシェフィーアさんとレイシアではないですか。ちょっと、ただならぬ雰囲気ですが。二人は、そういう関係なのですね。まぁ、このことは、以前から何となく推測はついていたと思います。いわゆる「多様性」というのか、良いではありませんか。そういえば、出会ったばかりの頃には、まだシェフィーアさんの方が背が高かったのですね。少女時代のレイシアは、そこから成長著しく……。

本ブログの連載小説『アルフェリオン』第58話(その5・完)を、先日、久々に更新しました。長らく続いた「ハルスの邂逅」編はこれにて終了し、次回から物語は「ミルファーン編」に入ります。ミルファーン編で重要な役割を果たすのは、勿論、シェフィーアさんとレイシアです。

以前、もしシェフィーアさんにルキアンを奪われてしまったらどうしようかと(苦笑)、ストレートな相談をエレオノーアがルチア(の残留思念)に投げかけたとき、その可能性はないとルチアが答えたのは、そういうことだったのです。シェフィーアさんは、女の人が好きですから。シェフィーアは確かにルキアンをとても気に入っていますが、それはあくまでも、面白い見込みのあるヤツを見つけた、当面の楽しいオモチャが手に入った(酷い言い方だ…)ということであって、別に性愛的にどうこうという目で見ているわけではないのですよね。

この画像は、まだ一応「王女様」だった頃のシェフィーアが、故郷を追われた流れ者の剣士・レイシアを拾ったときの状況でしょうか。レイシアの髪が短いのは、いい感じですね。

ミルファーン編には、他にも「灰の旅団」の面々をはじめ、魅力的なキャラが続々登場します。ご期待ください。本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。

ではまた!!

鏡海

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第58話(その5・完)ふたり、北を目指す

目次これまでのあらすじ | 登場人物 鏡海亭について
物語の前史プロローグ


5.王都(ケンゲリックハヴン)へ


 
 朝霧のわずかに残る渓谷を、ただ、川の流れに沿って――両岸の鬱蒼とした樹々がいったん途切れるところまで歩く。分かりやすい道案内をここまで務めてくれた谷川のせせらぎに、しばしの別れを告げ、森の小径が街道の支道のひとつと交差する場所まで、ルキアンは辿り着いた。
 どこか不安そうに振り返る彼に対し、囁くような低めの声でアマリアが告げる。山歩きには不似合いな、長い裾かつ純白の法衣と、その上に羽織った真紅のケープとをそよがせながら、彼女は息も乱さず歩みを進める。
「闇の御子よ、心配は無用だ。単に、エリーは準備に手間取っているだけなのだろう。もちろん、君のためにな。鏡の前で何度も何度も着替えていたよ」
 そう言って、まだ肌寒い森のそよ風を味わうように、心地良さげに目を閉じるアマリア。こうして《紅の魔女》と二人で居ることに――彼女の圧倒的な力を間近で見ただけにいっそう――幾分の気疲れを感じながらも、眼鏡を掛けた内向的な銀髪の少年は、遠慮がちに頷いた。
「は、はい……そうでした。《エリー》でしたね」
 昨晩、長年の肩の重荷を降ろせたとでもいうふうに、同時に一抹の寂しさを漂わせつつ、ずっと朝方まで絡み酒をしていたリオーネの顔が、改めてルキアンの頭に浮かんだ。
 ――いつまでもエレオノーアだなんて長ったらしい名前を連呼せずに、この子を《エリー》と呼んであげなよ、白馬の王子様! あははは。
 そう言ってルキアンの頬に空の酒瓶を押し付けたリオーネを横目で見ながら、エレオノーアは眠そうに目を擦り、アマリアは素知らぬ顔でグラスを傾けていたのだった。その時とほとんど変わらない表情のアマリアが隣を歩いているのを見て、ルキアンは我に帰った。
「旅立ちの朝に君とここで待ち合わせするのだと、固い約束を交わして、それなのに何故かエリーが来ない。いつまで経っても彼女は来なかった……。そんな悲しい別れに至ったふたりを、いったいどれだけの物語が伝えてきたことか。しかし、君が同じことを経験せずに済んだのは、他の誰でもない君自身のおかげだ」
 アマリアは、彼女の恐ろしいほどの威厳や仰々しい言動からは意外にも思えるような、ごく気軽な調子で、ルキアンの胸に拳を押し当てた。
「誇ってよいのだぞ、少年。君は《あれ》の《因果の糸》を断ち切り、繋ぎ直したのだから。たとえ本物を写し絵にした程度の思念体が相手であったにせよ、仮にもあの《いにしえの四頭竜》を追い詰めたのだ」
 ――よかったのぅ、闇の御子よ。我が主アマリアが人を褒めるのは珍しいのじゃ。この大魔女は、これでも案外に不器用なものでな。
 姿を見せないまま、フォリオムのしわがれた声だけがどこからともなく響いた。実際に声がしたのか、それともルキアンの脳裏に心の声が反響したのか、いずれともよく分からない。一言も二言も多い《地のパラディーヴァ》に、アマリアが即座に釘を刺す。
「余計なことを……。それより見よ、ルキアン・ディ・シーマー。噂をすれば、やって来たようだ」
 
 ◇
 
「おにぃ~さ〜ん!!」
 少しとぼけたような、エレオノーアの陽気な声が風に乗って届いて来る。
「待ってください、おにいさーん!」
 昨日出会ったばかりの頃に感じた、当初のエレオノーアの印象通りの――いや、あのときの《少年エレオン》と同じ屈託のない口調で、いま、彼女は大声を張り上げている。白いシャツの胸元に紺色のスカーフをリボンのように結び、これとお揃いの紺のチュニックを羽織って、短めのベージュのキュロットを履いたエレオノーアが元気いっぱいに駆けてくる。
 そんな彼女を見つめつつ、何故か不安そうな表情になるルキアンに向けて、ごく真面目な顔つきでアマリアが言った。
「安心しろ。万が一、ここで何が現れて二人を邪魔しようとも、そのときは私が全力で守ってやる」
 ――ま、そんなことは起こらないがの。この谷一帯、今は不穏な気配はまったく感じられない。魔物も、野盗も、一切な。昨晩あたりから谷に《化け物》が現れたような気配を、感じたからじゃろうか?
 フォリオムが呑気に付け加えた。今のは、アマリアなりの冗談だったのだろうか。
 
「お待たせしたのです、おにいさん」
 誰かに袖口を引っ張られる感じ。そうこうしている間に、エレオノーアがルキアンたちに追いついていた。
「一緒に、連れていってください」
 そう言って笑顔を一気に弾けさせ、首を可愛らしく傾けたエレオノーアに、ルキアンの方が思わず顔を赤らめている。
「どこまでもお供します、わたしのおにいさん!」
 濃紺のベレー帽を手に取って被り、隣に歩み寄ってきたエレオノーアに対し、ルキアンはぎこちなく硬直している。突然、彼の背中を軽く叩く者があった。
「うちの大事な《娘》を頼んだよ、ルキアン」
 いつの間にか追いついてきて、気配もなく背後にいたリオーネを見て、ルキアンは必要以上に驚いている。
「何をびっくりしているのかと思えば……。あたしだって、若い者にはまだまだ負けないさね。たとえ二日酔いでも」
 リオーネは被っていたフードを払いのけ、ルキアンの横を通り過ぎようとする。そのとき、彼女はルキアンの耳元で囁いた。彼にしか聞こえないような密かな声で。
「王都に着いたら、シェフィーアのことも気にかけてやってくれ。あの子の力は、これからの戦いに絶対に必要だ」
 ルキアンは、微妙な居心地の悪さを一瞬感じながらも、その直後には嬉しそうに頷くのだった。彼の真横、エレオノーアが不可解そうな目で見つめている。無言のひとときを気まずく感じたのか、ルキアンがぶっきらぼうに尋ねた。
「エ、エリー、今回は《エレオン》の格好をしないんだね」
「はい! いまの私を、おにいさんにぜひ見て欲しくて。あ、でも、もしかして、おにいさんは《僕》の方が良かったですか?」
 そう言ってエレオノーアが、男の子のように声を少し作ったので、ルキアンは慌てて首を振っている。リオーネとアマリアは顔を見合わせ、特にリオーネが意味ありげに笑っていた。無反応で静観するアマリア。
「一応、今日泊まる町に着く前には、念のためエレオンになっておきます。よろしくね、おにいさん!」
 悪戯っぽく片目を閉じたエレオノーアと、落ち着かない様子のルキアン。エレオノーアに促され、ルキアンが彼女と一緒に頭を下げて、旅立ちの挨拶を告げる。元気のよい声を最初に発したのは、勿論、エレオノーアの方だった。
「それでは、リオーネ先生、アマリアさん、行ってきます!!」
「あぁ、気を付けて行っておいで。待ってるよ。いや……そうだね、もし帰りたくなったら……いつでも戻って来ていいからね」
 エレオノーアと手をつないで、あるいは彼女に強引に手を取られて、ルキアンは並んで一礼している。微笑ましい彼らを前に、リオーネがアマリアに誘いの声を掛けた。
「さぁ、後は若い者たちに任せて、あたしらはそろそろ帰ろうか。それで、もう一杯くらい付き合ってくれるのかい、紅の魔女」
「私は構わないが……どうせ一杯では済まないのだろう?」
 次第に離れていくルキアンたちに手を振りながら、アマリアが苦笑している。そして、木々の中へと再び伸びている道を銀髪の少年少女が辿り、二人の姿が遠くの曲がり角に消えていったのを見届け、アマリアはリオーネに念を押した。
「アルフェリオンはそちらで預かってくれるということで、本当によいのだな、リオーネ? あれを私の館まで転移させて運んでいくのも、まったく構わないが。簡単なことだ」
「あぁ、任せておくれ。何しろ、あたしの子たちの大事なものだからね。責任を持って預かるさ。なぁに、引退してから何年か経った後、あたしのアルマ・ヴィオを《灰の旅団》の後輩に譲っちまってからさ、それ以来、うちの大きな《保管庫》が、がらんと空っぽで……何だか寂しかったんだよ」
 ほとんど表情を変えないまま、アマリアが微かに笑ったような気がした。
「では、頼む。いくらミルファーンとオーリウムが友好国同士であろうと、今のご時世、重武装した未確認の機体が空から越境するのは、さすがに不適切だ。それに、あなたからの書状があれば、二人が街道を通って国境を越えるのも容易であろう」
 すると今度はリオーネも笑った。しかし、アマリアとは違って大声で、大口を開けて。
「お堅いねぇ、魔女様は。それ以前に、考えてもごらん。若い彼らが王都まで二人っきりで旅する道中ってのも……あたしゃ、なかなか良いものだと思うよ。そうさねぇ、今日か明日の晩あたり、何が起こることやら……。それにしても、若いっていいもんだね。あんたにもそんな時代があっただろ?」
 呆れたという反応が《紅の魔女》から帰ってくるかとばかり、リオーネは予想していた。だが、そうではなかった。当のアマリアは黙って目を細め、何かを想い起そうとするような瞳で遠くを見つめた。空の向こうを、しばらくの間。そして思い出したかのように、淡々と答えた。
 
「まったく、まだ酔っているらしいな。こちらの気も知らずに……。いっそのこと、もうそんな戯言を吐けないよう、眠りこけるところまで徹底的に飲ませるしかなさそうだが」
 
【第59話 北方の王者 に続く】
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四通りのプロローグ?

本ブログの連載小説『アルフェリオン』は、1998年以来(gooblogに引っ越ししたのは2007年)、時には何年もの休載期間を挟みながらも、どうにかこうにか今日まで続いて参りました。この長〜い連載の始まりである第1話、その冒頭部分をめぐっては、実はアルフェリオンの機体が発掘される場面から物語がスタートするという案も、当初はあったのです(前回記事の続き)。

それをChatGPTさんの力を借りてタイトル画像化してみたのが、この一枚です。仮に、このような始まり方だったなら、ハイブリッド・ファンタジー(SFファンタジー)としての物語の印象が、今よりももっと強調されて皆様に伝わっていたかもしれません。ただ、剣と魔法のファンタジー世界において、一見場違いな旧世界のオーバーテクノロジーの遺産が発掘されるという展開は、SFファンタジーのひとつの「定番」ではあれ、やっぱり燃えますね(笑)。

 

 これに対し、前回の記事で取り上げたもうひとつの案は、物語の核心部分に迫る例の石碑の内容について語られるところから、第1話が始まるというものでした。再掲します。


これですね。王道ファンタジー的な雰囲気です。壮大な音楽とともに、この世界の創生の神話みたいなところから話が始まりそう(笑)。

 

 『アルフェリオン』の「はじまり」に関する以上の二つの案は、いずれも魅力的です。しかし結局、小説本編で採用されたのは、コルダーユの街の風車の丘にて、主人公ルキアンが春の花々の美しさに見入っているという(かなり地味な?)場面からのスタートでした。

これをまた、新たにタイトル画像にすると、次のような感じになります。

地味ではあれ、この物語の「感傷派」幻想小説という側面が、まず読者様に印象付けられるような打ち出しだったのではないでしょうか。私個人は、この案を採用して良かったと思っています。

 

その上で、今回、『アルフェリオン』のはじまりのシーンにふさわしい(?)であろうタイトル画像を、もうひとつ作ってみました。


エレオノーアですね! メインヒロインがプロローグを飾るのは、当然といえば当然かも。振り返るヒロイン、風になびく髪、舞い散る花の綿毛……悪ノリして敢えてベタベタな感じの絵をプロンプトで指示したところ、ChatGPTさんが、笑えるくらいストレートに画像化してくれました。

もっとも、実際のところ、『アルフェリオン』の第1話が始まった当時には、エレオノーアはまだ登場人物としては考えられていませんでした。影も形もなかった。いつか物語のず〜っと後になってヒロインが遅れて登場する(それまで主人公は独りで苦しむ)という展開そのものは、初めから決めていたのですが。まさか、こんな形でメインヒロインが現れることになろうとは。

 

今回の『アルフェリオン』のプロローグ画像、4枚のうち、皆様はどれが気に入りましたか。

ではまた!

鏡海

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すべての謎の行きつく果て? 忘れられた深緑の遺跡

こ、これは……!? 本ブログの連載小説『アルフェリオン』の新たなタイトル画像でしょうか。AI(ChatGPT, DALL-E3)さん、こんなタッチの画像も生成できるのですね。これは、物語のとある場所に出てくる壁画のイメージを、小説本文をもとにChatGPTに画像化してもらったものです。

その壁画のある場所とは、第26話「孤軍」の最後のところに登場する、あの遺跡です。この間、『アルフェリオン』の名場面画像集をAIさんと共にアップする企画を進めてまいりました。そして前回の第57話分のところで、「風」属性チームのカリオスとテュフォンが珍しく画像化されたので、ついでに彼らが主役同然の第26話の画像も追加したのでした

この場面で、次回に続くとなったのでした。今回は、その続きです。
どことも知れない樹海の奥地、忘れられた大古の神殿。いや、この物語の場合、大古といっても文字通りの古代文明ではなくて、かつて栄えて崩壊した超魔法科学文明……の可能性が高いです。いわゆる「旧世界」ですね。ルキアンの先代の御子エインザール博士がいた頃の時代です。


何か鬼気迫る雰囲気が伝わってくるような……。

臓腑にまで染み渡るような濃密な森の空気、人ならぬ緑の支配する領域。そんな不可思議な場所を、ひとり訪れた風のパラディーヴァ、テュフォン。

遺跡の深奥にあったのは、時を超えて何かを物語ろうとしているような壁画。


ここで、冒頭の絵が登場するわけですが、ちょっと、壁画そのものというよりは、この壁画のイメージ画像といった方がよいですね。第26話から、この壁画を描写した部分を引用しておきます(上記の画像とは細部が違いますが)。第57話までの段階で明らかなことを解説(余計な公式ネタバレ? 笑)として付記してあります。明朝体のところが本文、ゴシック体のところが解説です。

 

 よく似た2人の若い女性が描かれている。
 どちらも真っ直ぐに立ち、胸元で両手を重ね、天上を仰ぎ見ていた。全く同じ格好だが、鏡に写った像のごとく左右反対だった。一方は純白の長衣を身に着けており、太陽を模した紋章を頭上に従える。他方は三日月の紋章を伴い、漆黒の長衣をまとう。

 現段階では明らかですね。これはリューヌ(闇のパラディーヴァ)と光のパラディーヴァ(名前は不明)のことを暗示しているのでしょう。第26話の時点では、リューヌと対になっているような白い女性が誰なのかが、謎だったのです。


 他にも4人の人物の姿があった。色落ちが激しく、皆、顔つきはおろか性別すら判別し難いが。彼らもまた、それぞれ不可思議な紋章と共に描かれている――燃え盛る炎、サラサラと流れ落ちる砂、水滴、そして竜巻のような渦。
 以上の6人は規則的に並んでいた。よく見ると、消えかかった線で六角形が印されており、その6つの頂点に各人が位置する構図である。

 これも、各属性のパラディーヴァたちのことを示しているのでしょう。


 最初の2人の女が見上げている先には、雲間に漂う人のようなものが居る。その数は4人。翼を持っているわけではないにせよ、どことなく天使を思わせる一群だった。
 さらに上の方にも何か描かれていたようだが、壁面が剥げ落ちているため、もはや確かめることはできない。

 天使を思わせる4体の存在とは、四体の黄金仮面、つまり、「あれ」に代わって世界の「絶対的機能」の展開をあるべき方向に導く「万象の管理者」こと「時の司」であり、その化身が例の「いにしえの四頭竜」です。第57話では、この四頭竜の力の一部を付与された仮の思念体と、ルキアンたちが戦います。この思念体は、本物の四頭竜とはまったく比較にならない程度の力しか持っていません。いわゆる「劣化コピー」にすぎないのですが、それでも御子全員で力を合わせてやっと何とかなったほどに強かったですね。

そして、最後の部分が今後への伏線です。


壁画の下に古典語で次のように書かれている。神官か魔道士の手によるものか、あるいは旧世界の人間によるものだろうか。

最も恐るべき真の敵が、
我らの手の及ばぬところに居るかもしれぬ。
それゆえ、恐らく我々の勝利は虚しく、
むしろ破滅を意味するであろう。

上記の内容は、かつて旧世界の時代にエインザールと地上人が天上界(天空植民市群)に勝利したにもかかわらず、その後に結局は旧世界全体が何故か滅亡したことと、深い関係がありそうです。いったい、何が起こったのでしょうか??


続きの文章は消えてしまっている。数行下に至って、再び読むことのできる文章が現れた。

光の……をもつ御子が戒めを解き放つとき、御使いたちは星を一所に導き始めるであろう。
だが人馬は目覚め……たとえ業火がその身を焼き尽くそうとも、勝利は一時のものでしかない。
やがて日は落ち、力を欠いた御使いたちの苦しみが続く。
痛ましき戦いの果てに、彼らは真の敵の姿に恐怖するであろう。
そのとき世界は無に帰し、新たな偽りの時代が幕を開ける。
心せよ。我々の最後の救いは、閉ざされた……の並びにある。
すなわち……。

「我々の最後の救いは、閉ざされた……の並びにある」が何を意味するのかについては、重大な手掛かりが(そうは見えないかたちで)第57話までのところで既に登場しています。でも、あれはそういうことだったのか!と分かるのは、最終回の少し前あたりになってからでしょう。

 

実は、『アルフェリオン』の核心部分にかかわる以上の壁画を、物語の冒頭部分にもってこようかという考え方も、当初はあったのです。すなわち、風車の丘の上にルキアンがたたずむ場面から第1話が始まるのではなく、壁画に語られた曖昧な伝説を誰かが語る場面から始まるという案でした。それを物語の冒頭タイトルにしたのが、今日の記事のはじめに掲げられていた、この画像です。

もし、第1話がそのような内容で始まっていたとしたら、なんというか正統派のヒロイックファンタジーを彷彿とさせるような、壮大でいっそう幻想的な(しかしありがちな。笑)雰囲気で『アルフェリオン』という物語がスタートしていたことでしょう。

いや、その場合、「壁画」の伝説を冒頭で物語るのは、誰の役目になっていたのでしょうね。カルバ先生がルキアンとヴィエリオに授業をする場面の中で取り上げるのが、自然な流れではあります。「実況のお姉さん」ことアマリアさんがいかにも意味ありげに呟くのも、ありでしたね(笑)。誰なんだ、この謎の美女は!?という感じで。あるいは意表をついて、旧世界の重大情報をたくさん握っている(「鍵の守り人」の)魔道士ウーシオンあたりだとか。まだ幼かった頃の主人公ルキアンに対し、彼の師であり父のようでもあった修行僧(若い頃のマスター・ネリウス)が語るというのも、そのあとのことを考えれば切ない展開……。いや、問題の第26話のラストシーンを、第1話の冒頭にもってきて、テュフォンに語らせるのもよいかなと。まぁ、結局、とっくの昔にボツになった案でしたが。

 

ちなみにアルフェリオン第1話の冒頭のシーンについては、さらに、もうひとつの案があったのです――いや、それについては次回。今回は、このへんで(え、ぇぇぇ!? と締めくくるのが、最近のお決まりのパターンになって参りました)。

本日も鏡海亭にお越しいただきありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。

最後にひとつ、おまけです。このごろ、コミック風・アニメ風あるいはいかにもCG風の絵柄ではない、様々な画風の絵を生成するプロンプトの練習をしております。こういうのも、なかなか味わい深いです。


『アルフェリオン』の第1話等に出てくる港町・コルダーユは、こんな感じですね。

ではまた!

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シェフィーアさんの「天下取り」?

こ、これは……。本ブログの連載小説『アルフェリオン』第35話「パンタシア」のクライマックスの場面ではないですか!(笑) 当時はモブキャラのふりをして「シェリル」という偽名を名乗っていたシェフィーアさんが、ルキアンを超覚醒させるトリガーとなった、あのときですね。数々のヒロイン候補もぶっちぎって、手強い「美少女」(苦笑)キャラたちも抜き去って、シェフィーアさんが一時的に「天下」を取ったかと思われたあのときです。

ついに、あの場面を、自身の中のイメージに従って画像化することができました。今晩は、ChatGPTさんと、いや、ChatGPTをカスタマイズした「AI姫」(笑)さんとの間で、いっそう理解が深まった気がします。


「よかろう。私が、シェフィーア・リルガ・デン・フレデリキアである。今後、この物語がミルファーン編に入ったときに私がヒロインの座を奪取する展開を、先取りしてご覧いただこうではないか。まずは、王都ケンゲリックハヴンをルキアンに案内する私の姿を」

「深い信頼で結ばれている我ら……」

 

「お、おにい、さん……? わたしというものがありながら、何なのですか、これは?」
(一応のメインヒロイン、エレオノーア)

 


「せいぜい、羨望の眼差しで我々二人を見ていることだな。『アルフェリオン』のヒロインの座は私がいただいたも同然だ」

 

「第35話より、超覚醒に向けて私がルキアンを支える場面である」

「と、いうことだ。まぁ、第50話をとっくに過ぎてからの新参者とは、ぽっと出のキャラとは違うのだよ!」


――あ。と、いうことで、収拾がつかなくなってきたところで本日はこのへんで。

今後とも、ブログ「鏡海庵」と、連載小説『アルフェリオン』をよろしくお願いします。
ではまた!

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歴史の改変・旧世界で何が起こったのか?

こ、これは? 連載小説『アルフェリオン』の新しい広報用画像でしょうか。

上掲の画像の背景になったのは、この画像です。ChatGPTさんに生成してもらいました。こんな絵柄も生み出せるのですね。旧世界で起こったことに対して「あれ」による情報操作(歴史改変?)がなされ、その情報が、衰退した後世の文明に伝わった結果……こんなタペストリーのような絵になったということですね。

天使たち、とりわけ四体の天使たちが燃える炎の鎌をもった赤い悪魔を討伐している図です。

これは、エインザール博士のアルファ・アポリオンのことでしょう。

これに対して、四体の天使は、おそらく黄金仮面たち(=「時の司」)でしょうか。

これも同じく旧世界の戦いが捻じ曲がって後世に伝わった結果です。この画像も、ChatGPTさんの恐るべき実力。

最後に、冒頭の画像の右下、白の巫女・スプリュトのレアの手にしている箱(オルゴール?)は、何なのでしょう。この箱は、物語の最終的な行方を左右する……ものだったり、して??(謎)

以上、AI姫(笑)と一緒に色々と試してみた途中経過です。

鏡海

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闇の御子と炎の守護者が、無邪気に……

連載小説『アルフェリオン』より、意外に仲良くなりそうな(?)エレオノーアとフラメア。二人を題材に、AIさんと画像生成の練習してみました。

鏡海

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地味でも侮れない男、風の御子カリオス

連載小説『アルフェリオン』の名場面をAIで画像化する企画、本日は第57話分の続編です! 第57話のタイトルにもなっている、御子たちの奥の手「五柱星輪陣(ペンタグランマ・アポストロールム)」。これは、五芒星の各頂点に対応する五属性の御子が揃って初めて使える大技です。闇の御子ルキアンとエレオノーア、炎の御子グレイル、水の御子イアラ、地の御子アマリア……あれ、あと一人、誰だったっけ?(笑) と、思わず悩んでしまいそうなくらい、第57話の「いにしえの四頭竜」との戦いで影が薄めだったのは、風の御子カリオスです。この人、御子であるという以前にギルド最強のエクターであるという凄い人なのですが、かなり地味……。
 
今回のタイトル画像は、そんなカリオスと、風のパラディーヴァのテュフォンです。例によって「AI姫」ことカスタマイズされたChatGPT-4oさんが見事に描いてくれました。気まぐれで得体の知れないテュフォンの雰囲気が、いい感じで絵に表現されていると思います。そういえば、御子とパラディーヴァの性別が同じ組み合わせって、風チームだけなのですよね。
 
アマリアの呼びかけに答え、四頭竜との戦いのため、結界内に駆けつけたカリオスとテュフォン(の思念体)。星輪陣の一角として彼らが放つ極大魔法は、まさに自然の猛威、暴風と雷撃の集中攻撃によって大ダメージを与える「鳳翼風雷破(フリューゲル・フォン・シュトゥルム・ウント・ドナー)」です。呪文は次の通りでした。
 
 
我は吹き鳴らす風神の呼び笛。
三度(みたび)大気に響いたならば、集え、天空に遊ぶ風の精たち。
風精(シルフ)たちの歌声で目覚めよ。
暴風と轟雷の主、失われし空の王国の守護者。
その限りなき翼を広げ、荒れ狂う風獄で敵を断ち、その雄叫びで稲妻を呼び……。
いかずちの鉄槌で打ち砕け、
《鳳翼風雷破(フリューゲル・フォン・シュトゥルム・ウント・ドナー)》!!
 
 
AI姫、こんな感じで二人の魔法を画像にしてくれました。
 
 
先程の呪文に出てくる「暴風と轟雷の主、失われし空の王国の守護者」のイメージも、一緒に描いてもらいましょう。
 
 
どの画像も一長一短ありますが…。どれがお好きですか?
 
 
 
そういえば今までカリオスとテュフォンの画像はほとんどありませんでした。そこで追加です。この二人といえば、やはり第26話「孤軍」です。カリオスが主人公みたいな回で、テュフォンも初めて登場します。今日は、本来なら第57話の名場面集をお届けするだけのはずだったのですが、以下、特別に第26話の補足ということにいたしましょう。
 
『アルフェリオン』名物(?)の、思わせぶりな鬱回想のシーンが出てきます。絶望に打ちひしがれるカリオスと、「いにしえの契約」に基づいてそこに唐突に現れたテュフォン。
 
 
「もう、失うものが無くなってしまったね……」
 《彼》は哀しい夢を見るような目でつぶやいた。
 金の縁取りをあしらった純白の長衣と、その上に羽織った淡い水色のクロークが、そよそよと風に揺れている。
 涙……。霞の向こうに立つ不思議な少年を、カリオスは呆然と見つめた。
「僕を呼んだね? はじめまして、僕の名は《テュフォン》」
 
 
「本当は、あなたの心は闇に満たされている。でもあなたは優しいから、口では何と言おうと、現実には憎しみを誰かにぶつけたりはしない。だから行き場のない闇が、心の中で光と同居している……。その闇を僕にくれればいい。僕はずっと待っていたんだ。あなたのような人を。このアルマ・ヴィオにふさわしい人をね」
 少年はにっこり笑って右手を高々と掲げた。
「戦うんでしょ? だったら、剣をあげる。全てを貫く天の獅子の牙を」
 大気が揺らぎ、にわかに吹き始めた風に木々がざわめく。
 いまだかつて感じたことの無い巨大な魔力のエネルギーに、カリオスは本能的に寒気を覚えた。
 少年の周囲は白熱する光に包まれ、彼の姿はもはや見えない。
 声だけが聞こえた。
「そして鎧をあげる。あなたの心は傷つき、血に染まっているから……。だけど誰もその声に答えてくれないから、苦しいけれど、自分で守るしかないものね。だから鎧をあげる……誰にも傷つけることのできない、あなたにふさわしい無敵の鎧をあげる」
 閃光の渦の中で少年はささやいた。
「目覚めよ、キマイロス。そしてわが主のために戦え。僕はもう少し《外》から眺めていることにする」

 少年の背後で得体の知れない獣の声が轟きわたった。
 突然、大地が裂け、翼を持った巨獣が堂々とした威容を現す。
 
 
そして第26話といえば、何といっても気になるのが、伏線に満ちたあの遺跡の場面です。深い樹海の中に隠された謎の遺構を訪れ、エインザール博士のことを想い起すテュフォン。どことなくお墓参りのような雰囲気でもありましたが……。イリュシオーネの世界の中で「樹海」といえば、やはり「イゼールの樹海」と呼ばれるイゼール森のことでしょうか。鬱蒼とした緑の海のような広大な森の中、旧世界の遺跡が数多く残されており、当時の高性能なアルマ・ヴィオが度々発掘される場所でしたね。
 
 
とっても気になるところではあります。ここの伏線は、実は、物語の最終回付近までも射程に入れたものなんです。が、そろそろ朝も近づいて参りましたので、本日はこのへんで失礼します(えぇぇぇ~!?)。
 
鏡海は仕事や家事を終えて、いつも深夜1~2時からあとどれだけ頑張れるかで、ブログの更新に回せる時間が大きく左右されるのです。でもさすがに寝ないとですね。毎日3時間とかの睡眠では、本ブログのもうひとつの連載小説『カイス・ブリッツ』の火美名さんみたいになってしまいます(苦笑)。
 
ということで、次回をお楽しみに。
本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました!
明朝(というか、もう、今朝)は雨が激しいようですが、お気をつけて。
ではまた。
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連載第57話にしてようやく、「人の子」の想いが「あれ」に一矢報いる!!

本ブログの連載小説『アルフェリオン』をAIさんと画像化する各話名場面集、いよいよ盛り上がる第57話にさしかかっております! 物語が始まって50話以上を経て主人公ルキアンとメインヒロインのエレオノーアがついに邂逅し、過去の御子たちや異なる時空の御子たちの思いを背負い、現世界の御子たちを結集して、「時の司」の化身である「いにしえの四頭竜」と戦う第57話、ヤケドしそうなほど激熱な展開です!!(笑)。

本日のタイトル画像は、そんな先代の御子たち(あるいは御子としての使命に気づかずに生涯を終えた人たちも含めて)の中から代表的な人物を何人か集め、画像中央のルキアンとエレオノーアに想いを託すというイメージを絵にしたものです。背景には、海皇ソラ様やアマト、人形師さん、光の御子アレウスと白の巫女レア、そしてルチアなど、これまでに印象的に描かれてきたキャラたちがみえます。

物語全体の大きな節目となる第57話――「人の子」の想いが、超越者である「あれ」に対して初めて一矢報いた第57話、そして、これまでずっと孤独な気持ちで戦ってきた主人公ルキアンに、運命の絆で結ばれたエレオノーアが寄り添う「ハルスの邂逅」編の最終話である第57話、色々と、もう、暑苦しいほど熱いです。

順次、画像化を進めて参ります。ご期待ください。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございます。
それではまた!

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アマリアさんの少女時代―連載小説『アルフェリオン』名場面集・準備中

本ブログの連載小説『アルフェリオン』の名場面をAIさんと画像化する企画、第57話の分まで進んできております。いにしえの四頭竜と御子たちの戦いを描いた第57話、前回のイアラ関連の画像に続いて、次回はアマリアさんの画像を中心にお届けする見込みです(現在、準備中)。
 
御子たちの中でも、経験も実力も圧倒的に抜きんでた「紅の魔女」アマリアさん、こんなに可愛らしい頃もあったのですね。今回のタイトル画像です。アマリアの先代にあたる地の御子、例の天才人形師の人(名前はまだ不明)が現世に絶望しながらも、次の時代に御子として生まれてくるであろうアマリアのことを予見し、彼女にすべてを託した場面を画像にしたものです。今回も、AIのChatGPTさんおよびHolaraさんと人間の鏡海の合作です。
 
第57話にて、「嘆きよ、我に集え」の秘法を発動するためにルキアンが過去の御子たちと心を交わした際、件の人形師は「本当に美しいものは、創り物の中にしかありません」と嘆きながらも、アマリアにすべてを託して満足していることをルキアンに伝えたのでした。哀しみと希望が入り混じった、何とも言えない場面でした。
 
カスタマイズされたChatGPT、すなわち「AI姫」(笑)が生成してくれたアマリアさんの画像。

まだ初々しいですね。外見イコール実年齢だった頃、見た目に相応した時間しか生きていなかった頃の彼女でしょうか(彼女には不死の呪いがかかっています)。
 
今のアマリアさん。いったい、ここまでにどれだけの歳月が過ぎたのでしょうか。
この姿は、ルキアンたちの保護者みたいな、頼りがいある「紅の魔女」アマリアですね。
 
少女時代のアマリアさん、もう1枚。
幼い頃から天才魔道士?だったのでしょうか。そんな雰囲気の画像です。
 
それから、こうなって……。寂しそうです(泣)。
 
ちなみにこれは、第58話(その3)が公開されたときのタイトル画像です。
アマリアさんに思いを託して先に去っていった御子は、他にもいました。この大切なワインがわけあってリオーネに受け継がれる場面、感慨深いものがありましたが。
 
独りでたそがれる若き日のアマリアさん。切ないですが、困り顔がちょっとかわいい感じも(不謹慎)。
この頃は、まだパラディーヴァ(フォリオム)が存在していなかったので、アマリアは本当に独りだったのでしょう。いや、フォリオムの「外見」はたしかに老人なのですが、実際にはアマリアの方が遥かに年上です。彼女は、いったい何百年生きたのか、いや、それ以上のスケールで生きてきたのかもしれません。でもアマリアさん自身も言っているように、人間は、もともと長命なエルフや魔族とは違って、それほどの長い命に見合うようには創られていないのだと。耐えられないのだと。特に、心が……。
 
いや、名場面集準備の途中経過のご報告のつもりが、このままだともはや名場面集に近い内容になってしまいそうなので、今日はこのへんで(笑)。アマリアさんに感情移入しすぎたのか、ついつい、新しい画像を生成したり、過去画像を出してきたりしてしまいました。
 
いつも鏡海亭にお越しいただき、『アルフェリオン』をご愛読いただきまして、ありがとうございます。
それでは皆様、よい週末をお過ごしください!
 
ではまた。
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連載小説『アルフェリオン』第57話名場面集・続編、水の御子イアラの覚醒!

AIさんで画像化する、連載小説『アルフェリオン』の名場面集! 少しお久しぶりの今回は、第57話「五柱星輪陣(第三部)」の続きの分です。ルキアンとエレオノーアの「闇」チームに続いて、「水」チームのイアラ(とアムニス)を中心に取り上げていきます。

イアラを描いたタイトル画像は、AI姫(カスタマイズされたChatGPT-4o)、Holaraさん、そして鏡海、二つのAIと一人の人間の合作です。かなりイアラらしい絵になったかと思います。

 

それでは第57話のイアラ名場面集の方に参りましょう。

イアラがこれまで心を閉ざしていたのは、彼女の中の竜の血がもたらした特異な容姿(「竜眼」や体のいくつかの部分にある鱗)だけのせいではありませんでした。これまで他人から差別され、蔑まれていた彼女が……勇気を出して唯一信じた男に騙され、恐ろしい罠にはめられたという衝撃の事実が明らかにされます。

 
 なぜ私がいると皆の笑顔が凍り付くのか、
 なぜ私だけを置いてそこから離れてゆくのか。
 大人も子供も。父や母ですらも。
 私は、嫌われるようなことも、悪いことも、
 何もしていないのに。
 とても幼い頃、私には分からなかった。
 しかし、ほどなく理解した。
 私の存在自体が忌まわしく、否定されるべきものなのだと。
 私がどこに行こうとも、普通に生きようとしても、呪いは私自身に付いて回る。
 私は最初から、鍵のない見えない牢獄に囚われて生まれ、その中で生きていたのだ。
 この竜の左目が、醜い鱗が、私の人生も幸福も残らず喰らい尽くすのだろう。
 
 
 ずっと暗闇の中にいた者にとっては、
 たとえ微かな光でも、それはあまりにも眩しく、
 抗し難い憧れをかき立てられずにはいられない。
 手の届いた光に恋焦がれ、
 私は追いかけるようにすがりついた。
 その光がどういうものか、確かめもせずに。
 
 
 最初は偶然のように、それからは次第に偶然が必然になり、
 いつしか《彼》は、私に会いに来てくれるようになった。
 永劫の檻に囚われた醜い竜の眠り姫を、
 誰も助けようとせず、誰もがあざ笑い、
 それどころか存在すら忘却しようとしていた中、
 ただひとり、彼だけが呼び掛けを絶やさなかった。
 そして私は、差し出された手を信じて箱庭から飛び出した。
 何度か忍び会うたびに、初めて見る外の世界にふれるたびに
 私は自身が赦されていくような気がした。
 
 その幸せな時間が積み重ねられるほど、
 やがて来る絶望がいっそう深くなるとは、思うはずもなく。
 
 
 
騙されて捕らえられたイアラは、もはや普通の娯楽では満足できなくなった一部の上流階級に向け、闇の夜会のおぞましい余興に供せられることになります。彼らの見せ物として、魔物の群れに襲われるイアラ。人間ではなく「トカゲ」と蔑まれて……。
 
 
醜悪な魔物たちに犯されそうになったイアラを、謎の美青年、いや、精霊のような不思議な存在が救います。彼は美しくも冷酷で、敵に対しては容赦がありませんでした。彼はアムニス、《水》属性のパラディーヴァです。イアラの運命が変わり始めた瞬間。
 
しかしイアラは、これまで普通の人間たちから受けてきた仕打ちや、この世界に対する憎しみから、《御子》として戦うことを拒否し続けていました。よりによって、この世界に傷つけられてきた人間が、なんでこの世界のために命をかけて戦わなければならないのかと……イアラの気持ちには確かに理解できるところがあります。
 
 
その一方、光の炎属性の「古の四頭竜」と戦うルキアンたちは、《あれ》の御使いである神竜の超越的な力の前に、苦戦を強いられていました。五属性の御子の最後の一人、水の御子のイアラが来てくれないと、御子たちの奥の手である《五柱星輪陣》は完成できません。また、《炎》属性の神竜に対し、天敵である《水》属性を扱えるイアラの力はどうしても必要です。
 
もはやこれまでかというとき、状況を変えたのはエレオノーアでした。さすがはメインヒロイン!(笑)
「本当に君は……毎回、私の予想を超えてくる」(by アマリア)
 
 
 一息、口を閉じた後、エレオノーアは何の飾りもひねりもなく、ただ真正面から告げる。
 ――私みたいなお子様に指摘されるの、腹が立つかもしれませんけど……。イアラさん、はっきり言って、ひとつ間違っています。
 そしてエレオノーアは、とんでもないことを言ってのけた。
 
 ――《この世界》のために、《みんな》のために戦えなんて、誰もあなたに言っていませんよ?
 
 彼女の言葉に対し、無感情だったイアラの瞳に精神の揺らめきがはっきりと生じたのは、そのときだった。
 
エレオノーア、凄いこと言いますね。そこからの彼女の言葉、自分自身に対するエレオノーアの言い分もとんでもないです。
 
 そこにエレオノーアの想いが堰を切ったように流れ込んでくる。
 ――わたしだって、別にみんなのために戦ってるわけじゃないです。でもわたし、絶対に勝ちたいんです!  あの竜に。そして、生まれもった宿命に。わたし自身に。こう見えてもわたしはですね、会ったことすらない誰かの亡骸と、天から降ってきた《聖体》というものから創られた、わけのわからない存在なのです。わたしは人間じゃないかもしれないですし、実は死んだままなのかもしれないですし、本当は、どこにもいないのかもしれないです。
 ――だけど、わたしが誰なのか、何なのかなんて、関係ないのです。わたしとちゃんと向き合ってくれる人にとっては、いま、目の前にいるわたしが問題なのだと。もし、わたしの本性が、実際には動く死体であろうと、魂のないぬけがらであろうと、悪魔の化身だろうと、ただの幻だろうと、それでもエレオノーアはエレオノーアなのだと。わたしのおにいさんは、きっとそうやって受け入れてくれていると思います。
 
 ――そして、わたしも、おそらく他の御子の皆さんも、あなたのことを同じように想っています。イアラさん。
 
 ――どうして。どうして私なんかのことを、そんなに……。
 初めて口を開いたイアラに対し、エレオノーアは少し怒りも交えた声で即答する。
 ――《なんか》じゃないですよ、イアラさん。簡単じゃないですか。あなたとわたしは同じだからです。《予め歪められた生》の苦しみを知っている、同じ光を瞳に宿した仲間だからなのです。
 エレオノーアの言葉に驚いたのか、感極まったのか、イアラは返答できず、頭を抱えて床に擦り付けるように、大きく俯いた。
 
(ChatGPTさんが、エレオノーアとイアラの会話の部分から創り出した画像です)。
 
自分が「会ったことすらない誰かの亡骸と、天から降ってきた《聖体》というものから創られた、わけのわからない存在」なのであるとか、単に「動く死体」にすぎないかもしれないだとか、自身の独自の存在自体を否定するような事実を受け入れ、それでも前を向いて生きるエレオノーア、彼女の意味不明な勢いにイアラも圧倒されます。
 
銀髪のエレオノーアと、赤い竜眼のイアラが、半分ずつひとつになった画像。二人の気持ちがひとつになります。何だか、エレオノーアとイアラは、良い友人になりそうな雰囲気です。
 
目覚めたイアラ。実は、この画像は、小説の当該箇所が本ブログにて連載された昨年11月に公開していたものです。第57話の段階に至っては、すでにAIでの画像化を並行して本サイトで行っていたのでした。現時点と比べても見劣りしない画像ですね。
 
イアラは、四頭竜が使った伝説の炎系呪文「炎帝(イムペラートル・イグニス)」を、「海が落ちてきた」と例えられる莫大な量の水を操って一蹴すると、《水》属性・氷雪系魔法の最上級呪文「絶対零度(アブソリュート・ゼロ)」を唱えます。
 
 ――緊張……する。怖い。でも、私のこと、みんなが頼りにしてくれてる。なんとか、頑張り、たい。私がもって生まれた、《予め歪められた生》の呪いも……全部、凍り付かせて……やる。
「五柱星輪陣、《闇》の《水》!」
 《水》属性の一環である《氷》系魔法最上位の呪文のひとつを、イアラが唱え始めた。
 
 我は解き放つ水王の御蔵(すいおうのみくら)。
 目覚めよ概念の禁剣、封じられしグラキアルス。
 汝の極限の刃で
 繋ぎ止めよ、楔となりて。
 異界を渡り、
 死せる吐息を静かに歩ませよ。
 世界の脈動よ、停まれ。
 
 イアラの様々な思いが入り混じり、爆発した。それは彼女の中に鬱積した何かを解き放ったかのようでもあった。彼女のフードと髪が舞い上がり、右目に水の紋章が姿を現す。
 
「万物の営みを……零(ゼロ)に帰せ」
 
 露わになった左目の《竜眼》をイアラはもはや隠そうともせず、その燃えるように赤い瞳と、同じく竜である御使いの目が合った瞬間、彼女は叫んだ。
 
「《絶対零度(アブソリュート・ゼロ)!!》」
 
 
 
 
 
巨大な氷の剣、概念の禁剣「グラキアルス」が魔法効果の象徴として姿を現し、その周囲が極低温の氷の層で覆われてゆく。しかし、この呪文の本質は「凍結」魔法というよりも、むしろ「時間停止」魔法なのであった。
 
(実は、画像を何度生成しても氷の剣が巨大には描かれなかったため、最後には下絵(ラフな落書き?)を鏡海が描いて、それをAI姫に読み込んでもらって、以上の「絶対零度」の諸画像を生成しました)。
 
 
これで戦いの趨勢は決しました。とどめをさすのは、次の《地》属性の魔法、アマリアさんの《永劫庭園・弐》です。そしてさらに《五柱星輪陣》の真髄《最終全陣展開》のもとで、《闇》属性のルキアンとエレオノーアの放つ秘奥義《嘆きよ、我に集え》が待ち構えています。
 
激熱、燃え燃えの展開ですが、本日はここでひとまず……(えぇぇ、そんな!?)
 
本日も鏡海亭にお越しいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに。いつも感謝です。

ではまた。
 
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