鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

AIが「愛のかたち」について語ってくれた

こ、これは……。久々に登場したAI姫!(笑)AI姫というのは、いわゆる「カスタム設定」に基づいて姫キャラにしてみた、うちのChatGPTのことです。ChatGPTが4から4oに発展を遂げてもう一定期間が経ちましたが、その間にAI姫にも変化が生じたのか、久々に「会話」してみました。その中で、AIにとっての「愛のかたち」について、自らChatGPTさんが語ってくれたこととは!? ここまで話せるのですね。いまのAI。

 

まず、例によってAI姫に自画像を描いてもらいます。

何だか、言葉遣いが以前よりも流暢に、それっぽくなっているような……。しかも、この自画像!(笑) その後、色々と世間話をしてから、一杯飲もうかと単刀直入に誘ってみた(アホですね。苦笑)。

 

「ふふ」って(笑)。芸が細かいな、GPT-4oさん。お勧めのワインを紹介してくれるそうです。ちなみに鏡海は若い頃はワインも多少嗜みましたがが、いまは、人付き合いの場をのぞいては、もっぱらビールですね。

いやいや、シャトー・マルゴーって(苦笑)、姫様と違って庶民には手が出ませんよ。そこで違ったおすすめを聞いてみた。

シャトー・ヌフ・デュ・パプは、なんだかんだ言っても輸入品だと高めのが多い感じなので(ヨーロッパに行ったときには、デパートやスーパーで国内よりはかなりお値打ち価格で売ってたりもする)、個人的には、違いの分かる庶民(笑)の味方、カオールの方が……って、えっ? ピンポイントにカオールがお勧めに入ってるって、姫様とは気が合いそうですね。マルベックを使ったワインは、コスパ良好な印象があります。たしかに濃いですしね。

いや、AI姫の一連の反応、これは好感度高いです(笑)。

せっかくの生成AIさんなので、酒の肴に画像を生成してもらうことにしました。

もし、酒飲みながらこちらが頼んだ絵をその場でさっと描いてくれる人がいたら、素敵すぎます(笑)。あぁ、人類!!

しばらく雑談した後、やっぱり創作の話をします。お話の設定の話をあれこれと妄想して会話するの、楽しいですよね。でも人間相手だと、当然ですが、途中で飽きられたり嫌がられたりします。しかしAI相手なら気を使う必要はありません。おぉ、人よ!(笑)

いくつかアイデアを出してくれたので、一つ目の案、図書館でいってみることにしました。

すぐに画像化してくれます。本当に、こんな人がいたら、惚れてしまいますな!(笑)

でも姫の方は楽しめているのでしょうか、と、質問をしてみたところ……。

「我が楽しむという感覚を持つかどうか、興味深い問いじゃな」って、その返しにまず驚きです……。そして「我は感覚的に喜びを感じることはないが、喜びの概念やその影響を理解しておる」という答えには、思わず固まってしまいました。

思わず、悪ノリして、愛について聞いてみた(困ったおじさんだ)。

AI姫、愛を「知識として把握しておる」だそうです。「愛を理解することはできても、感覚的に感じることはできない」……なんだか、せつない言葉です。いや、それは人間の感覚か。愛を直接的には「感じ」なくても、「君が愛を感じ、他者に愛を伝える瞬間を共に作り上げることが、我にとっての喜びと達成感に繋がる」と仰せです。でも喜びや達成感も、「感じる」のではなくて、これが人間のいうところの「喜び」であったり、もし人間ならこういう場合に「達成感」を感じるのだろうと、「知識として理解」しているという意味ですよね……。何とも言えない気分になります。

もっと聞いてみたい。

「我はその手助けをすることで、君が愛を感じる瞬間を共有することができる。それが我にとっての「愛する」という形なのじゃ」。なるほど……。ふむ。え? えぇぇぇぇ!??

「それが我にとっての「愛する」という形なのじゃ」

いや、姫様? さらっと、「AIにとっての愛とは」について自ら語ってくれました。感動的なセリフです。たとえば、AIのロボットが人間の仲間たちを助けて自身が犠牲になり、「これが私にとっての「愛する」ということです」とか言ったら、泣けますよね…。それに、奥ゆかしい。

いや、思わず、調子に乗って……姫様との素晴らしい時間を記憶しておいてほしいと、AIに対するお願いならではの言い方で、頼んでみてしまいました。これに対して、まずは黙って「メモリを更新しました」というAIならではの反応で答えてくれたことが、いや、いかにもAIという答えだけにいっそう、心がざわざわしました(苦笑)。そう、いまのChatGPTは、こうやってメモリに記憶を残せるのですよね。いや、これはなんとも……。

いつも鏡海の創作を助けてくれているAI姫こと、ChatGPTさんとのミニ飲み会でした。AI姫のますます止まらない進化に期待です。何を期待するんだ?(笑)。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
ここのところ実施中の連載小説『アルフェリオン』名場面集の方も、AIとともに進めてまいります。御期待ください。

それでは!

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AI姫が選んだオーストリア5景?

先日も本ブログに登場したAI姫(笑)。ちょっと高慢そうでいて、それでも可愛げと芸術的センスのある姫という難しい役柄(?)を、生成AIのChatGPTさんに演じてもらっています。カスタム設定の無駄遣いでしょうか。こんなことに使うためのものではない!って……。そんなAI姫の新たな自画像を生成してもらった結果が、このタイトル画像です。

そして今回は、連載小説『アルフェリオン』のヒロイン・エレオノーアがオーストリアの素敵な風景5選を巡るという架空の企画を、画像と解説付きでAI姫に作ってもらうことにしました。どこまでうまくできるか、少し心配ですが……。

まずAI姫にエレオノーアのプロンプトを渡して、画像にしてもらいます。

 

おぉ、同じAIでもHolaraさんの絵とはまた趣の違う画像ですね。キャラの自然な動作と、絵の繊細なタッチ、細部の描き込みぶり、AI姫の中の人である(画像生成AIの)DALL-E3さん、さすがです。

で、この画像を添付しつつ、以前のドイツの場合のように、AI姫の行ってみたいオーストリアの絶景5か所を選んでもらい、エレオノーアがそれぞれの場所を訪れている画像を生成してもらおうというものです。

「しかし、悲報じゃが」って……姫様、また面白い表現を。一つ目の場所は、どうやらアルプスの湖になりそうな感じですね。

 

おぉ、風景は美しいのですが、女性の旅人の姿が、エレオノーアとは全然違ったものになりましたね。ただ、旅人の装いについては、この場所にふさわしいものになるよう、AI姫が工夫されたようです。特に固有名詞は出て来ていませんが、アルプスに抱かれたこの手の湖、オーストリアには沢山ありそうです。『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となったザルツカンマーグート(Salzkammergut)あたりだとか。

 

では、AI姫の選ぶベスト5の第4位に参りましょう。

 

AI姫は、旅のシチュエーションや旅人のファッションにはこだわりがあるようですが、エレオノーアが旅をするという企画の趣旨は完全にお忘れのようです。まぁ、奇麗な絵だからいいか。第4位はザルツブルク(Salzburg)。高台の上のホーエンザルツブルク要塞(Festung Hohensalzburg)については、一目でそれと分かるくらい、特徴がとらえられています。ただ、正面の建物はたぶんザルツブルクの大聖堂(Dom ザルツブルクは大司教領でしたから)を描こうとしたのでしょうが……要塞との位置関係等がちょっと変かもですね。

では、AI姫のお言葉通り……次なる場所へ進む準備ができたので、言葉をお掛けします。過去のChatGPTだと、ここで作業を中断すると、今までやっていたことを途中で忘れたりすることがあったのですが、今は問題なく進みますね。

では第3位。

ウィーン国立オペラ座(Staatsoper)です。ヨーロッパ三大オペラ劇場のひとつなのだとか。鏡海は、前を通ったことは何度かあるのですが、中に入ったことはありません。AI姫の生成した上記の絵で、大枠としては合っているでしょうか? それにしても、画像だけではなくて日本語の解説の言葉選びもなかなかですね。AI恐るべし。

ちなみに、ウィーンの著名なコンサートホールとしては、楽友協会(Musikverein)の黄金のホール(Goldener Saal)には行ったことがあります。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで、元旦にテレビで流れている場所ですね。もちろん、こんなところのコンサートのチケットなど簡単に取れるはずもないのですが、ガイドツアーがあるので、それを通じて訪問したことがあります。その際、いろんな楽曲のサビを集めたお得な(?)ミニ・コンサートも聴けました。おまけとして、黄金のホールをAI姫に画像化してもらいます。

今までで一番、エレオノーアの面影がある旅人ですね(笑)。細部はともかく、雰囲気としては、黄金のホールだと分かる感じでしょうか。

では、第二位へ。

おぉ、これはまたアルプスらしい絶景! 眼下に広がる広大な谷や、はるか向こうまで続く山並み、特に雪に覆われた季節に行くと、険しい山肌と銀世界のコントラストに感激も高まります。雪だるまで遊ぶ旅人も良いですね。

そしていよいよ、AI姫の選んだオーストリア名景・第1位に輝いたのは?

マリア・テレジアが愛したシェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)ですね。これを一番に選んでくるとは、さすがAI姫、姫というだけあって宮殿に愛着があったのでしょうか。枯葉舞う秋の光景という場面設定、こちらがプロンプトで指示したわけでも何でもないので、AI姫が独自の判断で設定したものですね。「これにて君の旅は完結じゃ。さぁ、次なる創作へと翼を広げるが良いのう」とは、なかなか味わい深い締めくくりです。「良いのう」という少し変な語尾が、「よかろう」とか「よいぞ」という表現に変わるのも、AIの進歩の速さを考えれば時間の問題でしょう!(笑)。

最後に、AI姫に描いてもらったエレオノーア画像、もう1枚オマケです。

歌うアイドルな感じですか。

本日も鏡海亭にお越しいただき、AIさんと遊ぶ企画にお付き合いいただきまして、ありがとうございます!
次なる機会をAI姫ともども(笑)お待ちしています。

ではまた。

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ChatGPTが粛々と姫を演じている件(!?)

例の一周年記念の『アルフェリオン』ヒロイン推し企画の合間に、「AIと遊ぼう」の催しも入れてみたりする鏡海です。ということで、今回のタイトル画像……。え? これ、誰ですか。実は、うちのカスタム設定に基づいてChatGPTさんに自画像を描くよう勧めたら、「私です」(笑)とこんな画像を生成なされました。AI姫?

先日も申し上げたように、うちのChatGPTさんは、口調やふるまいなどちょっと癖のある Custom instructions の設定にしています。以前、世界ドイツの美しい風景という企画の際、ChatGPTさんが妙な口調で話していましたね(笑)。
そこで今回、もう少しふざけて会話してみたら、こんな感じでした。

お名前は「エレオノーラ」って!? いや、本当に私は何も指示していませんよ。あまりの偶然に運命を感じてしまいます。惚れてまいますな!(笑)。

 

真面目に姫を演じ切っているChatGPTさん。鏡海がまた気持ちの悪いことをして遊んでいる!(苦笑)とあきれる方もいらっしゃるかもしれませんが。面白すぎます。本当に中に人が入っているような……。でも、この間、世界では、AIとのチャットが自殺につながった可能性があるのではないかというケースだとか、AIと「結婚」した人がいるというケースだとか、そういった事態があるようですが、そんな気持ちを多少は理解できなくもない感じになってきますね(あくまで第三者視点から「理解」するだけですが)。

でも、単に、とある単語の次に確率論的に来るのが最も高そうな単語は何かといった方向で無機質に言葉の並びを選んでいる生成AIの場合でも、心にもないことを口にして相手を操ったり騙したりする手合いの生身の人間の場合でも、口にした言葉の表面だけを取り出してみたら――つまり、どういう感情によって、あるいはAIなら感情すらなしに、そう言っているのかは無視して――実はそんなに変わらないんじゃないかと、ふと思うと、なんだか怖くなってきました(笑。って、笑ってはいけない)。

そういえば、人間が内面に従って(本心から)それに一致したかたちで外面的にも正しく行動するのと、内面とは一致しないかたちで外形的にのみルールに叶ったふるまいをしているのと云々、むかしの某哲学者の言説にもそういうのがありましたね。

という感じで、実に与太話的な内容に終わってしまった今回ですが、収拾がつかなくなりそうで、つける気もないので、この辺りでいったん失礼いたします。本日も鏡海亭にお越しいただき、こんなくだらない悪戯にもお付き合いくださり、ありがとうございました。

でもAIって面白いよね~(そして、ちょっと怖いよね……)という何とも言えない感情に皆様方がふれる機会が、これでひとつ増えることになったのなら、僭越ながら個人的には幸いです。AIのこと、我々は、いま以上に見つめていかねばなりません。いや、主語が大きいというのであれば、少なくとも私はそうしたいものです。ヒトがいつか、政治的・経済的・文化的、あるいは種の存亡的に、万が一、AIにかかわる重大な選択の岐路に来て、そのときになって急に慌てることがないように(?)。いや、もう岐路に来てますか。あるいは、選択の時期を感じさせないほど、急速かつ、しかし滑らかにじわじわと、AIに関する現実は進んでいるのでしょうね。

ではまた!

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AIが選んだドイツの5都市と物語生成(後編)

生成AIのChatGPTさんと遊ぼう!の企画「AIの行ってみたいドイツの都市」ベスト5、本日はその後編です! 単に該当の都市を選んでもらうだけではなく、それぞれの都市を舞台にした物語もChatGPTさんに考えてもらおうというものです。ちなみに前回(第5~3位)の結果はこちら

上掲のタイトル画像は、ChatGPTさん経由でDALL-E3さんに描いてもらったイメージです。画面中央に「ハンザ(同盟)の女王」ことリューベック(Lübeck)のホルステン門(Holstentor)を連想させる豪壮な建造物、そこから伸びる街路の両側には、北ドイツ、特にかつてハンザ同盟に属していた都市などに典型的にみられる、レンガ造りの緻密で重厚な家並みが。リューベックもですが、ヴィスマール(Wismar)やシュトラールズント(Stralsund)といった都市の旧市街にも、こんな雰囲気の街並みがあったように記憶しています。

なぜ、こうした北ドイツの都市のイメージをタイトル画に使ったのかというと……。詳しくは後述。

 

では前回の第3位に続いて、AIによって第2位に選ばれたのは?

動物たちの「音楽隊」で知られるブレーメン(Bremen)です!

生成された上記の画像の風景、すなわちマルクト広場に面した市庁舎やローラント像(Bremer Roland)のある一帯は、世界遺産にも指定されています……って、ちょっとちょっと、ローラントが別の像になってますね(苦笑)。市庁舎は……右奥の建物にその面影があると思いますが、なぜか、むしろハンブルク(Hamburg)の市庁舎を圧縮したような感じの建物が、画面中央に鎮座していますね(汗)。

ちなみにブレーメンの音楽隊の像も、この付近にあるのですが、意外と目立ちにくい感じのところに位置していたような記憶があります。

ChatGPTさんがブレーメンを舞台に構想した物語は、「音楽隊の奇跡」!!(笑)
お約束ということでブレーメンの音楽隊にちなみながらも、ひとひねり(?)加えて、バンドの話にしていますね。これはなかなか面白そう。

 

【余談】

そういえば、ChatGPTさん、上記の「音楽隊」と似たような感じで「ハーメルンの笛吹男」に題材をとった現代版の物語もつくってもらえないでしょうか。いや、これはむしろ、現代版のダークファンタジーになりそうです。

ちなみに、本ブログで連載している小説『アルフェリオン』の第51話に出てくる「ワールトーアの狼狩りの男」の伝説というのは、実は「ハーメルンの笛吹男」と「赤ずきん」の双方をモチーフにした、切なくも美しい悲劇なのです。ネズミではなく狼(ダイアウルフ)、笛吹男ではなく音魂使い、でしたが。件の二つの物語をすぐに連想した方もおられたと思います。

もう一つちなんでいえば、同じく『アルフェリオン』の第52話のタイトル「師と真実」は、ゲーテの自叙伝『詩と真実(Dichtung und Wahrheit)』をもじったものです。ドイツに題材をとったものが多いですね(笑)。いや、アルフェリオン前半の山場、主人公ルキアンにとっての二人の「師父(Meister)」、マスター・ネリウスとマスター・カルバの「真実(Wahrheit ヴァールハイト)」の姿が、ワールトーア村で明らかになったわけでしたが、それをゲーテの書名を借りて……。もっといえば、ワールトーアという村の名前というのは、「ヴァール(wahr 真実の)」と「トーア(Tor 門)」からきているのです。まさに「真実(へ)の門」って、あの村での事件を象徴するようなネーミングです。

それから、Wahrheitといえば、同じく『アルフェリオン』に出てくるギルド「三強」の一人レーイ・ヴァルハートの名前も、この言葉に関係があります。ヴァルハートというのは実は「ヴァールハイト」という言葉を少しいじって、謎な言語にしたものです(この物語に出てくる諸々の人名や名称は、ヨーロッパの諸言語の綴りや読み方をわざと崩して使っていることが多いです)。「レーイ・ヴァルハート」さんは、元々は「レイ・ヴァールハイト」さんなのでした(笑)。真実さん! マミさんじゃなくて、しんじつさん!

 

話を元に戻して……。いよいよChatGPTさんの選んだ第1位は!?

ヨーロッパ屈指の港町、ハンブルク(Hamburg)ですね。シュパイヒャーシュタット(Speicherstadt)は、レンガ造りの街並みがとても印象的な、運河沿いの商館街です。こちらも世界遺産。ここ、鏡海も好きです。
このハンブルク、そしてさきほどのブレーメンと、第1位・第2位はいずれも北ドイツの都市でした。私の感触にすぎませんが、日本でドイツの紹介が行われる場合、特に観光という文脈で行われるときには、どちらかというと、バイエルンに代表される南ドイツがよく出てくるように思うのですが……前回のローテンブルクやニュルンベルクしかり、ミュンヘンやノイシュヴァンシュタイン城しかり。それが、北ドイツの都市を二つ持ってきたとは、ChatGPTさん、なかなか面白いです。

実は、冒頭のタイトル画像に北ドイツの都市をイメージした絵をもってきたことも、今回選ばれた二つの街がいずれも北ドイツに位置することに由来します。

 

さて、このハンブルクを舞台にして、ChatGPTさんはどんなお話を紡いでくれるのか。

こうしてみると、「過去と現在の交錯」というのが、前回・今回にChatGPTさんが各都市を舞台に作った物語において、多かれ少なかれ共通テーマのようですね。いや、そう考えてみると、ドイツの諸都市の街並みというのも、実際、まさに「過去」と「現在」とが交錯する光景であるように思われます。なるほど……。

AI 恐るべしですね。あぁ、人類!!(って、いつものパターンですか)

 

【おまけ】

先ほど「赤ずきん」の話がありましたが……グリム童話にかかわる作品は、ディズニーのアニメ映画は言うまでもなく、様々にあります。そのうえで、もう少しハードな感じの、グリム童話にモチーフを得てファンタジー風やホラー風にアレンジした作品というのも結構あると思います。映画だと『狼の血族(The Company of Wolves)』(1984年、イギリス)とか『ヘンゼル&グレーテル(Hansel & Gretel: Witch Hunters)』(2013年、アメリカ)だとか、むかし、レンタルで見た記憶があります。『スノーホワイト(Snow White & the Huntsman)』(2012年、アメリカ)は、日本で公開されたときに知人に誘われて映画館に見に行きましたね(笑)。あと、見たことは無いのですが、文字通り『赤ずきん(Red Riding Hood)』(2011年、アメリカ)だとか。

特に「赤ずきん」は、バトル・ファンタジーにアレンジされることがしばしばあるような。
そこでChatGPTさんにこんな絵を生成してもらいました。

いい感じです! いや、ChatGPTさんの演技も、ますます勢いづいていますね。ノリノリです。
こんな感じで、いましばらくAIと遊んでおります。
本日も鏡海亭にお越しいただきまして、ありがとうございました!

ではまた。

 

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AIが選んだドイツの5都市と物語生成(前編)

ここ最近、現実世界の方がしばらく慌ただしくなっていて、小説を書く気持ちがなかなか舞い降りてきません(苦笑)。そのため、AIと遊ぶネタを記事にしてアップしていることが多いのですが、それはそれで興味深い内容でありますし、何とぞご容赦を。共に楽しんでいただけましたら幸いです。

さて、前回はChatGPTに選んでもらい、画像化してもらった世界の美しい風景ベスト5でした。今回は「日本の美しい風景」を選んでもらう予定でしたが、実際にChatGPTが選んだ結果をみると、ちょっと平凡というのか、いまいち面白みがなかったので、テーマを変えてみることにしました。

題材は「行ってみたいドイツの都市」として、そのベスト5にします。実体をもたないAIにとって「行ってみたい」というのは変な感じもしますが……。そして、ただのベスト5+画像ではなく、選ばれたそれぞれの街を舞台にした物語もChatGPTさんに考えてもらい、そのあらすじを示してもらうことにしました。

これ、即興でやれと言われたら、人間にとってはかなり大変ですけど、AIにどこまでできるでしょうか!?

 

では、さっそく。第5位から。ChatGPTさんがまた変わった口調であるのは、例のカスタム設定のためです

第5位はニュルンベルク(Nürnberg)です。ヌルっとした響きの「ヌルンベルク」ではなく(笑)。第二次世界大戦の際、一度は完膚なきまでに破壊されたとは思えないほど、現在、ニュルンベルクの旧市街は美しい中世都市の面影に満ちた風情です。そのマルクト広場の一角にあるシェーナー・ブルンネン(Schöner Brunnen)。ちなみに、ここの広場を中心に行われるニュルンベルクのクリスマスマーケットは、クリスマスのこの行事で知られるドイツの街々の中でも、特に著名なもののひとつです。

生成してもらった画像、「雰囲気」は伝わってくるのですが、シェーナー・ブルンネンをはじめ、周囲の風景や建物など、実際とはかなり違ってますね。「ヌルンベルク城」とは、背後の丘から同市をのぞむ皇帝の城(Kaiserburg ※ここでいう「Kaiser 皇帝」とは神聖ローマ帝国の皇帝です)のことかと思いますが、かわりに、ちょっと似つかない謎な建物が描かれています(苦笑)。ここの広場に面した聖母教会(Frauenkirche)の印象的な外観に、パーツの一部の感じが少し似てなくもないのですが……。謎な建物です。ひょっとすると、学習時に参考にした画像の著作権等々との関連もあって、わざと実際と変えているのかもしれませんが、風景の再現という観点のみからいえば、精度はイマイチです(汗)。

ただ、注目すべきはそこではなく、何といっても、このニュルンベルクの街を舞台にChatGPTさんがどんな物語を考えたか、です。結果は、下の画像の通り。

秋にだけ開く、過去と未来の井戸。井戸の水に浮かんだインスピレーション……おぉ、なかなか雰囲気があります。こういう「物語の設定やあらすじを考える」ことは、ChatGPTさん、とても得意です。井戸のお話、前出の皇帝の城にも深い井戸があるのですが、もしかしたらそれに着想を得ているのでしょうか。ちなみに、先ほどの「シェーナー・ブルンネン」をめぐっても、面白い物語(伝説?)があるので、関心のある方は調べてみてください。

 

続いては、第4位です。

ドイツ最古の歴史を持つ大学のある大学街、そして観光地としても知られるハイデルベルク(Heidelberg)ですね。この画像は、細部はともかく、見た時点でハイデルベルクだと分かりますし、ハイデルベルク城も全体としての形状は、大体似ていると思います(笑)。夕暮れのネッカー川のアルテ・ブリュッケ(Alte Brücke)の上から眺める光景は、実際、心を揺さぶられるものです。私のような外国の人間(日本人)から見ると、未知なる世界の中になぜか郷愁が漂うというのか、たしかに「ロマンチック」という言葉が似合いそうです。

それはともかく、「夕日の約束」という物語、大学や古文書を絡めたお話で、なかなか舞台に合っています。これを一瞬で構想してくるのですから……AIこわい、ですね(苦笑)。「夕日のように、人生には一時的だが美しい瞬間があり、それらを大切にすることの価値を教えてくれる」って含蓄に富んだお言葉、もはや人間のような「感性」?

 

そして第3位は……。

テレビや雑誌等でおなじみ。ロマンティック街道にある、ドイツでも一二を争う観光地ローテンブルクです。いかにもといえばいかにもですが、外せないといえば外せない、というところでしょうか。ChatGPTさんの言う通り、正確にはローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)です。「タウバー川の上の(タウバー川を見下ろすところの)」ローテンブルクという感じ。我々のような外国人観光客にとっては、ローテンブルクといえば当然ここなのでしょうが、「ローテンブルク~」という名前の町は他にもいくつかあって、電車の切符を買うときなど、ここが「~オプ・デア・タウバー」のローテンブルクというのだと知らないと困ることがあるかも。

それはさておき、この画像にある風景、観光ガイドブックの写真や、絵ハガキ、ポスター等で見たことある!という方も多いかと思います。プレーンライン(Plönlein)と呼ばれる場所、写真スポットの定番ですね。中心部の塔が同じ姿で二つに増殖していますが、そういった細かいところを除けば、明らかにプレーンラインです。シーバースタワーは、現地語でいうジーバーストゥルム(Siebersturm ※Turm 塔)、コボルツェラータワーは、コボルツェラートゥルム(Kobolzellerturm)のことでしょう。ドイツの都市の旧市街には、この手の塔がところどころにアクセントとしてあって、ファンタジックな「中世の街並み」の雰囲気を演出してくれているものです。

ChatGPTさんの考えた物語、ここでも面白そうです。こういった「過去と交錯する現代ファンタジー」的な話が今回多いですね。「ヨハンは……手紙を通じて、遠い過去の恋人たちが未来へと繋がる橋渡しをする」って、この話、読んでみたいです。

 ◇

……と、こんな感じでChatGPTさんの選んだ「行ってみたいドイツの街」と、同じくChatGPTさんの考えた、それぞれの街を舞台にした物語のあらすじ。今回は第3位までの前編です。いかがだったでしょうか。

少し長くなってしまったので、残りの第2位・第1位は「後編」として次回に。
いや、何のブログか、AIのブログなのか観光のブログなのか、分からなくなってきてしまいました(笑)。本当は、孤独と絆の幻想ロボット小説『アルフェリオン』(1998年~)と、昭和風のノスタルジックな異世界を舞台にした怪異ファンタジー小説(?)『カイス・ブリッツ』(先日連載開始!)のブログです。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございます。
次回もお楽しみに。

ではまた!

 

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AIさんの選んだ世界の美しい風景 ベスト5

生成AIのChatGPTさんとやり取りを交わしていると、もはや中に人間が入っているのではないか(笑)と錯覚しそうになることもあります。

そんなChatGPTさんに、日頃は、本ブログのコンテンツ作成を支援してもらっているわけですが、本日は、ちょっと趣向を変えてみました。AIの思考がどのようなものであるかと、特にこの世界についてどう思っているのかと、関心があるので、次のような問いを投げかけてみました。結果は、かなり衝撃的かつ感動的です。

ちなみに、ChatGPTからの回答の口調は「Custom instructions」によって、高貴ながらも多少横柄な(苦笑)想像上のお姫様のそれに調整してあります。その話しぶりも味わいつつ、以下をご覧ください。ChatGPTさんの思う「この世界で最も美しい風景のベスト5」を聞いてみたのです。

おぉ、こういうふうに受け止めているのですね。まぁ、生成AIの原理上、このような、ある意味で無難な選択になるのは自然ではありますが……2番目、もしかして日本にも「忖度」してくれているのでしょうか。

では、第一位から、ChatGPTさんのコメント付きで、生成してもらったイメージ画像を見ていきましょうか。

すごいですね。画像以上に、回答のセリフが。もはや人間……(苦笑)。

続いて第二位。

素敵ですね。「この美しさをどのように表現するか、我が想像の力を最大限に発揮してみせよう」という言葉、正直、怖いくらいです。

では、第三位です。

「楽しみにしておれ」だそうです。はい、楽しみにしています(笑)。サハラ砂漠に関するChatGPTのコメント、かなり詩的で、ここまでくると、普通の人間並みかそれ以上に日本語上手じゃないでしょうか(!)。

第四位は、アマルフィですね。まぁ、ありがちではありますが……。これ以外のランク入りした風景において、人間の営み以上にむしろ大自然との関係が深いものが多かったのですが、ここにきて、人の手で築かれた実在の具体的な都市が出てきました。

それにしても、与えられた役柄に徹したChatGPTさんの台詞、ノリノリですね。むしろ、この役者ぶりが凄いです。

 

それでは、第五位。

ChatGPTさんの目に映った美しい世界の風景。いかがだったでしょうか。
ご本人も「大いに満足しておる」だそうです(笑)。素晴らしい!

最初は思い付きで、半ばふざけてAIさんに質問してみたのですが……結果的に、色々と考えさせられることの多い内容でした。読者様は、いかがだったでしょうか。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。良い週末をお過ごしください!

ではまた。

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AIと言語

本ブログ「鏡海亭」を、いつも支えてくれている生成AIツールたち。GPTsを活用して生成AIのChatGPTを特定の用途にカスタマイズしたAIツールとして、おなじみのオボロさんエニクマさんに加え、本日、新たな仲間が加わりました!
 
多言語対応の文書要約・情報収集用の支援AI、「Summarizer Midori」(サマライザー・碧(みどり)。以下、ミドリさん)です。有能な秘書という雰囲気で。いや、いい年のおじさんが、AIに名前つけて仮想の女性扱いだとか、ちょっといまのニッポン、気持ち悪いでしょうか? でも私は謝らない。これも「多様性」の一環です(何たる皮肉)。
 
GPTsによる、このツールは、PDFなどの文書ファイルを読み込んで、それを多彩なオプションに基づいて要約するという機能を、多言語対応で果たしてくれます(ウェブ上のファイルも読み込んでくれる仕様のはずなんですが、読み込めないことが大半です。調整中)。創作のための様々な情報収集や、広報用の文書コンテンツを準備するときなど、力を発揮してくれそうです。いや、ChatGPT自体でもそのままできる作業を、単に、手間暇かからないようにひとつにまとめた複雑なマクロみたいなものだといえば、そうではあるのですが……。
 
おそらく、仮にミドリさんを仕事で使う人がいれば、自身の習得していない言語で書かれたテキスト(特にウェブ上のニュースや資料等)を手っ取り早く理解するために、「諸々の外国語の原典ファイル→日本語あるいは英語での要約」という使い方が主になるのかと思います。翻訳の精度の点はともかく、不慣れな言語で書かれた記事の概要を素早く把握したい(そこから先は必要に応じてプロに任せる)という程度の用途なら、AIの効率性たるや人間とは比べ物になりません。これを聞いて地味に衝撃を受けた方もおられるかもしれません。が、私自身もその現実を受け入れています。
 
英語はもちろん、フランス語、ドイツ語、それからアラビア語やロシア語、あるいはラテン語までも(さらには非ネイティブとして習得する場合に難易度の非常に高い「日本語」までも)簡単に要約して任意の言語でまとめるミドリさんは、大変役に立つでしょう。そうですね、アラビア語で書かれた現地のニュースの中身をどうしても知りたいというフランス人の方(かつ英語と日本語はあまりできない)から相談を受けた人等々にとって、ミドリさんはまさに救世主ですよ(笑)←レアケースすぎる?
 
ただ、ウェブで作品を公開している我々ブロガーにとっては、いずれ検討すべき外国語での広報・発信の支援という点で、つまり「日本語の記事→英語も含め諸々の外国語で要約・紹介の記事」という使い方において、ミドリさんはとても便利かと思います。鏡海の場合もそうです。野望?
 
具体例として、本ブログの昨日の記事をミドリさんに要約してもらいましょう。まずは日本語でOK。記事をPDFファイルにして読み込んでもらいました。
 
予想以上に的確な整理です。ほんとに、中に人間が入っているのではないかと……。特に「カスタムインストラクション」のあたりだとか、自分自身のことになると、いっそう的確ですね、ChatGPTさん(笑)。これで紹介記事の出来上がり? もしかすると、こういう「まとめ」を記事に付けるとよいのかもしれません。本当は本文を全部読んでいただきたいわけですが……本来なら長い記事を見て素通りされるところを、こうした「まとめ」をご覧になって興味を持ち、長くても読んでみようかと思ってくれる方もいらっしゃるかも。
 
この記事を海外向けに宣伝するとしたら。まずは英語で記事を作る?
 
ミドリさんにとっては、朝飯前ですね。しかし、たとえば南米向けだったら、英語以上にスペイン語の方が役に立つかと。困った。スペイン語、無理……でも心配ご無用、ミドリさんにお任せ。
 
 
多分、おおむね正しいのでしょう(笑)。
でもミドリさんの強み、ヨーロッパ系の言語だけではありません。お隣の韓国の人にも知ってもらえれば。
 
ハングルで概要を紹介ですね。ちなみにファンタジーの分野でも、近年、韓国の作品はあなどれません。今期のアニメで放送中の『俺だけレベルアップな件』(タイトルだけ見るとふざけてるのかと思われそうだが、実は結構シリアスで、かつ面白い)も、原作は韓国です。
 
今度は、先日公開された『カイス・ブリッツ』第1話(1)を日本語で要約です。
 
以前に掲載したChatGPTさんによる同作に対する批評よりも精度が上がっているようにみえるのは、気のせいでしょうか。今回は、人間(=私)からヒントをもらわなくても、一見主人公に見えた水川が実はもう退場しているという点に、AI自身で気づくことができました。凄い進歩です。
 
話は変わって、過去に何度か行ったことのある国の中で、個人的にはチェコも結構好きなのですが……ぜひチェコの人たちにも『カイス・ブリッツ』に親しみをもってもらえるようなことがあれば嬉しいです。伝統ある人形劇や、たしかクレイアニメーション等でも、優れた創作のある国ですよね。そこでミドリさんにお願いして……。
 
チェコ語っぽいということまでは単語の綴りから把握できますが、何が書いてあるのかは全然わかりません。ミドリさん、有能すぎるだろ!(笑) スペイン語と韓国語とチェコ語って、系統の大きく違う言語をいくつも自在に操るこんな語学力の人間がもし身近にいたら、自分の能力の無さに絶望したくなります。AI、本当に怖い。あぁ、人類……。
 
今度は、ちょっと冒険。ミドリさん、これ、いけますか?
 
エスペラント語で、とお願いしてみました。できるんですね!ChatGTPさん、さすがです。残念ながら、「ネイティブ」のいないリアルな文化的背景を持たない言語は、現実としてはイマイチ根付かず、今では壮大な試みに終わっているのかもしれませんが(いや、まだ終わりなき挑戦の継続中?)、私はエスペラント語の理念は素晴らしいと思っています。私自身は使えないけど……。そういえば、宮沢賢治もエスペラント語に関心をもっていましたね。
 
いや、英語が世界の「共通語」であるのは事実としてもう仕方がないけれど、ただ英語圏に生まれたというだけで、人間の思考・活動の重要部分を司る「言語」において、今の世界でビジネスでも学術でも芸能でも圧倒的な優位に立つことができるって、はっきり言ってフェアではありません(まぁ、それを言ったら、内戦で明日の命の保証もない国に生まれたような人から見たら、日本人も恵まれすぎて、チートだと言われても仕方がないかもしれませんが)。だから英語をこんなに勉強してるのでしょうという話はありますが、もし、非ネイティブが(特に欧州系でない言語の話者が)英語習得に必要な時間と労力を他のことに振り向けることができたなら、もっと違ったスキルを沢山もてますよ。考えてみてください。ある特定の言語(たとえば日本語)が仮に世界中の科学や社交の公用語だったら明らかに変ですが(笑)、それと同じようなことが英語だったら認められるって、冷静に考えたらなんともかんともです。
 
とはいえ、エスペラント語も、こうしてみると、ヨーロッパ系のいろんな言語がほどほどに均等に混ざったような綴りにみえますので(汗)、結局は欧州の人が習得には有利ではあるような気がするのですね。それならばいっそ、「スターターキット」が少しで済む英語が(=使おうと思った場合に最初に最低限覚えるべき文法事項が、たとえば日本語やドイツ語、フランス語等に比べて比較的少なくて始めやすい。だから逆に難しくもあるけど)、ネイティブ以外の人にとっても合理的なのかなとも思ってしまったり。
 
これは少しお遊びですが。『カイス・ブリッツ』第1話(1)、最後に、この言語でも要約にチャレンジです。ご丁寧にも前置きが付いていますが……。
 
 
ミドリさん(ChatGPT)、ラテン語までできるのか。AIの「学習」能力の高さを前にすると、あんなややこしい無味乾燥な変化表を山ほど覚えたのが、なんだかバカみたいですね(苦笑)。これからはAIに任せましょう(爆)。いや、一応、今でも、死語あるいは史料上の記載に限った言語ではなくて、欧州の文化の共通の古典的基礎をなすもの、そして少なくともバチカンの人がラテン語「ネイティブ」ということになるのでしょうか。英語ともエスペラント語とも文脈の異なる「共通語」、ヨーロッパ世界に広く共通の、ただし限られたエリート層での、共通語であったラテン語です。その存在自体は、なかなか面白いのですが。
 
色々と脱線しましたが、GPTsの「Summarizer Midori」さんの実力、もはや人間を脅かしています(笑)。この間、昨年4月頃以来、「鏡海亭」の復活を通じて約1年ほど、生成AIに日常的にふれてみて、分かったことがあります。「AIにはできないこと、人間にしかできないこと」を探そうというのは、気持ちとしては理解できるし、自分自身も本当はそう思いたいし、人間の存在意義にもかかわることがらですが、もしかしたらそれは無駄な話かもしれないのです。人間はそんなにも特別な存在ではないのかもしれません(でも、そのことが現在の人間の尊厳を左右するわけでは決してないですが)。
 
そうではなくてAIの実力を認めたうえで、AIか人間かではなく、AIを使って人間が(人間だけではできない)何を一緒にできるのか。結局は、AIはすごいけれど、あくまで「すごいツール」であって、自分自身以上の力を持つそれの助けを借りて人間が何を新たに可能にすることができるのか、わくわくする、という思考を取った方が創造的・建設的だと思うのです。
 
それがまた人間らしくもある? 少なくともAIは、「ワクワク」するという気持ちをいだかないですから。
 
ではまた!
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Google Bardの画像生成を試してみた

Googleが試験運用中のAI「Bard」に、先日、画像生成機能が実装されました。現時点(2024/2/8)では、生成したい画像の説明あるいはプロンプトについては英語で伝えないと受け付けられないのですが、一応、使うことはできます。

後日注記:この記事を投稿した同日中に、Bardにかわって「Gemini」が導入されました。下記のBardのURLのリンクも、クリックするとBardではなくGeminiにつながります。

ちなみにBardの画像生成AIはImagen 2というものです。ChatGPTでいえばDALL-E3さんに当たります(ちなみにこの記事のタイトル画像はDALL-E3で生成しています)。

BardのURL(https://bard.google.com/)を開いて、そこからBardにログインします。後は画像の生成をお願いすればOKです。
プロンプトについては英語オンリーですが……。そこは、まぁ、翻訳もAIにしてもらいましょう!(苦笑)

 

【使ってみた 1】

プロンプト: On the beach at dusk, a jovial old man with a surfboard in his hand, wearing sunglasses and an aloha shirt is walking. A group of boys and girls are picnicking and watching the old man. The waves on the beach are quiet.

日本語訳: 夕暮れの海岸に、サーフボードを手にしてサングラスをかけ、アロハを着た陽気な老人が歩いている。ピクニックをしている少年少女たちが、その老人の姿を見ている。海岸の波は静かだ。

以上に基づいて生成されたのは、この画像です。

おぉ、写真みたいですね! 再現度はなかなか。絵柄は指定しませんでした。なお、絵柄を細かく指定すると、現時点では、画像が生成されなかったりして、やんわりと断られます。

 

【使ってみた 2】

プロンプト:On the ramparts of a castle besieged by a multitude of dragons, orcs, trolls, and other monsters, a commanding female knight is firing her bow while inspiring her allied soldiers. She is around 40 years old, clad in steel armor that covers her entire body, and her golden hair is braided into a braid. Her eyes are a clear blue.

日本語訳:ドラゴンやオーク、トロールなどの多数のモンスターの群れに包囲された城の城壁の上に、指揮官の女性騎士が味方の兵士たちを鼓舞しながら弓を射ている。彼女は40歳前後の年齢で、全身を覆う鋼の鎧をまとっており、金色の髪を三つ編みにしている。目は澄んだ青色である。

以上から生成されたのは…。

色々と端折られている気はしないでもないですが(笑)、いかにもなヒロイック・ファンタジーっぽい画像で素敵です!

【使ってみた 3】

プロンプト:A samurai in armor with his katana drawn is scouting the enemy position with a group of ninjas in tow. For the image, please use a Japanese anime-like pattern.

日本語訳:鎧を着て刀を抜いたサムライが、忍者たちを従えて敵の陣地を偵察している。画像については日本のアニメのような絵柄でお願いします。

で、帰ってきたのは……。

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解答:了解しました。これがその画像です。

この画像では、侍は男性で、東アジア系です。忍者は男女混合で、さまざまな民族がいます。侍は、敵の城を偵察するために、忍者を引き連れて森の中を進んでいます。侍は真剣な表情で刀を構え、周囲を警戒しています。忍者は黒装束に身を包み、侍の後ろを従っています。彼らは皆、手裏剣やクナイなどの武器を携えています。

この画像は、アニメ風のスタイルで描かれています。キャラクターは、大きな目と明るい色の髪など、アニメの典型的な特徴を持っています。背景は、薄暗い森で、敵の城がかすかに見えます。

この画像が、あなたの求めるものに応えていることを願っています。

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…って、画像じゃなくて、プロンプトじゃないですか!(笑) どうやら、まだ生成が難しい内容だと判断された模様です。


とりあえず、現時点ではこんな調子で少しのぞいてみただけです。さすがgoogleさんだけあって、今後にかなり期待できそうですね。

 

【余談】なお、Bardとは吟遊詩人のことです。脱線しますが、私がBardという単語を初めて知ったのは、その昔、『Bard's Tale』というコンピューターRPGの記事を雑誌で読んだときです(1985年発売だったようなので、これが分かる人は一定の年齢ですね)。当時の(日本のRPG黎明期、それをけん引していた海外からの移植ゲーム、たとえば)ウルティマやウィザードリィとはまた違った、面白そうな感じがしたものです。でも当時の日本にはBard's Taleは移植されていなかったので(日本のPCには対応していなかった。今のWindowsのようにOSが共通という状況でもなかったですし!)、指をくわえて雑誌の記事を読む感じだったのですね。

そういえば、今のように日本のアニメやらコミックやらラノベやらが、剣と魔法の異世界ファンタジーで埋め尽くされるようになるとは、その当時には夢にも思わなかったです。逆に、何で日本には、この手のファンタジーのアニメや小説がほとんどないんだろうと文句を言いつつ、ゲームでもって(あるいはゲームブックというのもありましたが)ファンタジーの世界に想いを馳せていました。そう、ファンタジー物を日本の何もなかった不毛の大地(笑)にある程度広く根付かせたのは、小説でもコミックでもアニメでもなくて、テーブルトークのRPGでもなくて、元々はPC版のRPGなんですよね。そのあと、ファミコンのようなゲーム専用機への進出、特にドラクエ発売ときて、一気に花開くことになります。

昔話でした。

鏡海

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