鏡音リンにアルフェリオンを歌ってもらった

連載小説『アルフェリオン』の挿入歌（仮）をアップしました。

　「時のくれた絆」という曲です（WMV形式）

今回も VOCALOID を使ってヴォーカルを入れています（^^；）。以前にアルフェリオンの主題歌「銀の荊」をアップしたときには、鏡音レンに歌ってもらいました。今回は鏡音リンの方を使っています。

　歌詞（１番のみ）は次の通りです。


　　「祈りを捧げてくれる者の居ない
　　　誰かのために、私は祈りたい」

　　　寂しい笑顔でそう言った
　　　あなたの瞳の奥、浮かぶ影。

　　　お休みなさい、大切な人。
　　　離れていても、側に居るから。

　　　共に歩いた、同じ夢見て。
　　　共に刻んだ、時代（とき）を忘れないよ。


以下、解説というか、余談です。

最初、曲調がリンの声に合わないかも～と思っていました。実際に歌わせてみると、意外に合うのでびっくりです。鏡音おそるべし、芸風が広い。ただ、曲の出だしあたりのリンの声は、深夜に聴くとちょっと怖い感じもします（笑）。リンの声のパラメータは、まったくいじっていません。今後、細部の調整が必要です…。


先日、音楽制作ソフト「Singer Song Writer Lite」を買ったので、練習も兼ね、このソフトで伴奏を作ってみました。メロディだけ作れば、あとはコードを自動で判定して付けてくれ（所々の手直しは必要ですが）、コードに合わせた伴奏もオートで作成可能です。実は「時のくれた絆」の伴奏部分も、コードに合わせてソフトが生成したものです。

少し手抜きですけど（汗）、主旋律（ヴォーカル）部分は VOCALOID に歌わせ、伴奏は Singer Song Writer で作れば、あっという間に曲が完成します。便利な時代になったものですね。これまで私は、基本的に伴奏のアルペジオの部分まで含め、全部ひとつひとつフリーの音楽ソフトの楽譜に手打ちで入力し、そのつど耳で聴きながら曲を作っていました（「銀の荊」はそうやって作られています）。時間掛かりすぎ…。

　◇

「時のくれた絆」は、悲しいシーン、それも、主要キャラの別離や死亡（？）のシーンで流れそうな曲を作ろうと思ってできたものです。縁起でもない…。

サビの部分を聞き直してみると、何だか、昔の２時間物サスペンスドラマのラストで流れてきそうな曲だと感じてしまいました（笑）。真犯人が悲しい過去を語りながら、刑事さんに連行されていく場面とか…。背景は海辺の断崖（^_^；）。

個人的には、ネレイの街でルキアンがシャリオさんを追いかけていくシーン（第12話）のバックで流れていそうな気もしました。いや、あの場面でこんな曲がかかると、客観的には、微妙な年齢の女性と少年の禁断の年の差ベタベタメロドラマになってしまいますね…。

あるいは、曲を書いているときに頭に浮かんできたのは、ゼーレム（ヴィア）とマスターのライのことです。意味深？　ゼーレムやライ（ライ・ド・ランツェロー）のことは、ブログでもずいぶん前に紹介していますが、一応、ライは第40話から登場する帝国軍の新キャラです。

そういえば、第40話「人の創りしゼーレム」の再掲が、このブログでももうすぐ始まります。当初の設定では、ライのことを、いちいちひと言多い性格の曲がったキャラ（俗にいうウザキャラ？）として描くはずでした。しかし実際には、見方によっては結構かわいくも見えるキャラになってしまっており、困っています。

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主人公のルキアン、気がつけば、また完全に空気状態になっていますね。ルキアンは第42話から本格的に復活です。でも最近、本家サイトの更新が第42話の途中で止まっています…。早く書かねば。

第１話から再掲を始めたブログ版『アルフェリオン』も、もうすぐ１周年。本家で10年かかってアップされてきた「貯金」が、ブログの方では１年で尽きようとしていますねぇ（^^；）。

鏡海