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死海文書はただの古い文章

2017年06月17日 | 日記
だいたい死海文書という言い方が間違いです。「死海のそばのクムランという場所の洞くつで発見された文書」ですから「クムラン文書」です。

死海というのは塩分の強い湖で、人間なんてプカプカ浮かびます。でも塩分が強すぎて生物が住めない。だから死海。とくに神秘性があるわけじゃありません。

中学の頃ですから、1970年代ですね。私がこの「死海文書」「死海写本」という「言葉」を知ったのは。

「キリスト教の古い文書なんだろ」と漠然と考えていました。

「死海文書の神秘性」とか「死海写本の謎」とか「キリスト教史を根底から覆す文書」とか、まあ色々な「嘘」が言われていましたから、ちょっとは興味を持ちましたが、特に深く調べたりはしませんでした。

それが中学の頃です。

「キリスト教の古い文書」という段階で既に間違いでした。

比較的まともな学者さんたちの一致した意見として、まず「キリスト教とは何の関係もない」文書です。

キリスト教成立の以前の文章ですから。

すっごくまじめなユダヤ教徒、別の言い方をすると鼻持ちならないエリート意識をもったユダヤ教徒の「図書館みたいな遺跡」から発見されたユダヤ教関係の文書です。

内容は儀式とか掟とかそういうもの。あと旧約聖書関係。

「とんでもないことが書かれていたらどうしよう」とキリスト教関係者もユダヤ教関係者も考えたのですが、結局「ただの古いユダヤ教関係の文章」でした。

何ひとつ根底から覆さないし、実際、何も覆っていません。


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