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元号は「時代の雰囲気を反映」するのか・西暦に直すのが面倒だ

2019年03月31日 | 歴史
元亀3年は西暦では何年?

これにぱっと1573年と答えられる人は「戦国史学者」「よほどの元号好き」「気合の入った戦国史ファン」ぐらいかなと思います。

今、私が「ウソ」を書いたのにお気づきでしょうか。元亀3年は1573年ではなく、1572年です。

司馬さんの作品には、元号の横に西暦が入っていません。だから「天正三年のことである」と書かれても、「西暦何年だ?」といつも思ってました。

私もブログで元号を使うことが多い。特に使うのが永禄、天正かなと思います。文禄とか慶長と書いた記憶はあまりありません。

永禄10年が信長の実質的な上洛作戦の始まりです。上洛そのものは永禄11年です。

本能寺の変が天正10年で、これは1582年と覚えています。永禄10年はその「15年前」と覚えています。だから引き算して1567年です。たぶん。

そうして元号を使って書きながら、実際は「あーめんどくさい」と思っています。

今から100年前はどうやら「大正8年」です。でもぱっと計算なんてできません。大正15年は昭和元年でもあるからです。

元号はめんどくさい。これが書いている時の私の実感です。

「それでもある程度時代の雰囲気を反映しているのだ」という意見もあるでしょう。

昭和生まれ
平成生まれ

なるほど「ある程度はイメージが湧きます」

平成元年生まれの人は多分今、30歳(29歳)です。でも1989年の1月7日生まれだと「昭和64年1月7日生まれ」、1日違って1月8日生まれだと「平成元年1月8日生まれ」です。

「平成生まれ」と言われても、30歳の人も0歳の子もいます。30歳では「凄く若い」とは言えません。

昭和生まれでも、昭和64年ならまだ30歳ですから比較的若い。計算合ってるかな。とにかく「面倒」です。ちなみに昭和64年は「7日間」しかありません。

「昭和生まれ」は90過ぎの人から30歳の人までいます。よくよく考えると「時代のイメージを反映」してもいません。

昭和と言っても、戦前、戦後すぐ、高度成長期、バブル時代では、全く違った時代と言ってもいい。同じ昭和でも、時代の雰囲気が全く違うのです。

元号を廃止しよう、とか「面倒な政治談議」をしているつもりはないのです。

ただただひたすら「計算が面倒」「西暦に直せない」と、いつもいつも思ってます。つまり戦国、安土桃山時代だけでも「元号が多すぎて西暦に直せない!」と「ハズキルーペ」のCMにおける渡辺謙さんのように「叫びたくなる」ということです。

補足
といって、歴史小説でいきなり「1615年のことである」と書かれても「興ざめ」なのは確かです。
「夜空には雲ひとつなく、十六夜の月の光がまぶしいほどに明るい。元和元年(1615)十月のことである」と、小さい西暦表示を是非お願いしたいものです。
ちなみに今「たまたま手にした、岡田秀文さんの本、海道竜一朗さんの本」にはちゃんと元号とともに西暦が明示されていました。最近の作家は親切です。


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