NHKドラマ、「Q.E.D. 証明終了 ~ 最終回 立証責任」。
路上で女性を襲って、現金15万円を奪った疑いで起訴された被告人のケースを、燈馬君や可奈ちゃんが裁判員となって、模擬裁判で裁くお話。
ドラマの設定では、実際の裁判では有罪となった事件だけど、もし、あれだけの証拠しかないのであれば、有罪に賛成するのは、厳しいんじゃないかな。
燈馬君が指摘したように、検察は、被害者の女性と被告人が、他人同士なのか、それとも、知り合いなのか、その部分は、はっきりとさせる必要があった。
もし、面識があって、被告人がその女性の生活パターンを、ある程度知っていたのなら、銀行の中まで入らずとも、彼女が多額の現金を下ろしたことを、予測出来たかもしれない。
目撃者が、女性の悲鳴を聞かなかったことも、合点がいく。
しかし、何と言っても、一番の問題は、物証が皆無という点である。
例えば、被害者のバッグには、被告人の指紋はなかったのだろうか?
あるいは、現金を入れた封筒には、被害者と被告人以外の、第三者の指紋はなかったのだろうか?
調べるのは、それほど難しいことではないだろう。
しかも、そういった物証があれば、事件の真相は、もっとはっきりしたはずである。
従って、検察が立証責任を十分に果たしたかどうか、疑問が残るし、裁判官も、これだけの証拠で有罪判決を出すというのは、大丈夫なのかなという気がする。
Not Q.E.D. は Not Guilty
燈馬君の裁判長に対するこの指摘は、ナイスで面白かった。
この春に始まる本物の裁判員制度でも、素人の裁判員とプロの裁判官の間で、似たようなことが起こるかも知れない。素人の方が、よりシビアな証拠を求める可能性がある。
そういう意味でも、興味深い話である。
模擬裁判の後、燈馬君は、結局、アメリカに行くのを取り止めて、屋上にいる可奈ちゃんに、「Q.E.D.」と書かれた航空券を見せる。
自分の居場所はここなんだ
そのことがQ.E.D.された、と言いたいらしい。
若干、鼻白む演出である(笑)。
そもそも、その問題については、ロキとエヴァが登場する第4回「ブレイク・スルー」で、すでに証明済みのはずでは?
なぜ、再びアメリカ行きを決意して、直前になって、止めたのか。いまひとつ、ピンと来ないっすよ。
どうも、脚本家の藤本さんが、「屈折した天才燈馬君の心が、可奈やその愉快な仲間たちと出会って、氷解していく」って感じの方向性が大好きみたいで。
でも、予告編の段階から、燈馬君が、アメリカに帰らないのは、見え見えでしたよ。
なぜなら、燈馬君が居なくなったら、続編を作るときに面倒だから。
以上、Q.E.D.証明終了(笑)。
路上で女性を襲って、現金15万円を奪った疑いで起訴された被告人のケースを、燈馬君や可奈ちゃんが裁判員となって、模擬裁判で裁くお話。
ドラマの設定では、実際の裁判では有罪となった事件だけど、もし、あれだけの証拠しかないのであれば、有罪に賛成するのは、厳しいんじゃないかな。
燈馬君が指摘したように、検察は、被害者の女性と被告人が、他人同士なのか、それとも、知り合いなのか、その部分は、はっきりとさせる必要があった。
もし、面識があって、被告人がその女性の生活パターンを、ある程度知っていたのなら、銀行の中まで入らずとも、彼女が多額の現金を下ろしたことを、予測出来たかもしれない。
目撃者が、女性の悲鳴を聞かなかったことも、合点がいく。
しかし、何と言っても、一番の問題は、物証が皆無という点である。
例えば、被害者のバッグには、被告人の指紋はなかったのだろうか?
あるいは、現金を入れた封筒には、被害者と被告人以外の、第三者の指紋はなかったのだろうか?
調べるのは、それほど難しいことではないだろう。
しかも、そういった物証があれば、事件の真相は、もっとはっきりしたはずである。
従って、検察が立証責任を十分に果たしたかどうか、疑問が残るし、裁判官も、これだけの証拠で有罪判決を出すというのは、大丈夫なのかなという気がする。
Not Q.E.D. は Not Guilty
燈馬君の裁判長に対するこの指摘は、ナイスで面白かった。
この春に始まる本物の裁判員制度でも、素人の裁判員とプロの裁判官の間で、似たようなことが起こるかも知れない。素人の方が、よりシビアな証拠を求める可能性がある。
そういう意味でも、興味深い話である。
模擬裁判の後、燈馬君は、結局、アメリカに行くのを取り止めて、屋上にいる可奈ちゃんに、「Q.E.D.」と書かれた航空券を見せる。
自分の居場所はここなんだ
そのことがQ.E.D.された、と言いたいらしい。
若干、鼻白む演出である(笑)。

そもそも、その問題については、ロキとエヴァが登場する第4回「ブレイク・スルー」で、すでに証明済みのはずでは?
なぜ、再びアメリカ行きを決意して、直前になって、止めたのか。いまひとつ、ピンと来ないっすよ。
どうも、脚本家の藤本さんが、「屈折した天才燈馬君の心が、可奈やその愉快な仲間たちと出会って、氷解していく」って感じの方向性が大好きみたいで。
でも、予告編の段階から、燈馬君が、アメリカに帰らないのは、見え見えでしたよ。
なぜなら、燈馬君が居なくなったら、続編を作るときに面倒だから。
以上、Q.E.D.証明終了(笑)。
