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ヤシカ635 二眼レフの修理【2個1】 Vol.02

2012年03月10日 | 機材研究・写真研究他

前回の続き:前蓋を外したところから

6.中玉を取り外す

ネジ式で取りつけられているので、指でレンズを汚さない様に外す
事が出来る。

写真のはA(ジャンクの方)の中玉。ちなみにBの方は金属の色が
事なっていて、もしかしたら輸出用に細部の変更を行ってたのか?

尚写真右上にある黒い持ち手のある棒状のものは篆刻用の彫刻刀
で、刃先が当然鋭いことがクラカメに多いマイナスネジを回す際に
やりやすかったりする。正し、刃なので力を入れすぎると却って痛め
ることもあるので注意が必要。

(中略)
Aで行った解体をBでも行い、中玉ユニットを交換する。レンズ清掃も
忘れずに。

7.不測事態03 シャッターボタンが戻らない・・・・(;一_一)ヤバ!

シャッターを押す受けのパーツ(青丸印の所)は細い針金の羽で戻る
様になっているのだが。(詳細に述べれば、パーツに針金バネが引掛
けられていて元の位置に戻るようになっている。)

緩んでたのか、バネが外れる。Aの状況を確認して、回復作業工程を
検討する。細いので切れないように慎重にラジオペンチで正しいのに
近い状況を作り出すのだが、経年の変化でバネの力も頼りない。

1案.Aからのバネ移植
2案.新規にバネを調達
3案.このまま変形をくわえてバネの力をつくる

検討の結果3案を採用、ダメなら1案、それでもだめなら2案と順位を
つけていく。

結果は1案で良好になった。

 

8.Bの前蓋付け直し

ココで気をつけなければいけないのが、最低2つ

1.絞り調整レバーの部品連携
2.シャッター速度調節レバーの部品連携
3.シャッターボタンの部品連携

簡単にいえば、前蓋、そしてシャッターユニット側とに絞り、シャッター
速度調節、シャッターボタンを操作するものが相互に連携しないと
いけない。

よって、開放値で絞り値を調節、シャッター速度も位置調節して
シャッターボタンを押さえながら、ユックリとはめていく。

なおシャッターボタンは前蓋ボタンを押しだす関係上、はめ込み時に
邪魔になるくらい前に出てきているので押さえつける必要がある。

その為には前蓋の撮影用レンズの穴部分から細いペンなどで押さ
えることで取りつけが出来た

そして、ネジで締める前に前蓋を手で押さえながら(押さえないと
連携部分が外れたりして、やり直しになる事がある)各部分の設定
をチェックする。(絞り、シャッター速度、シャッターチャージのスライド
への干渉の有無等)

そして問題なければ丁寧にネジで締めていく、対角線を描くように
順番に締めていくのだが、馬鹿みたいに強く締めると次回の直しで
困るのである程度幅を持たせておく。(緩まない程度に)

 

9.外革の貼り直し

幸いにもAの革が綺麗に外せたので、そのまま取りつけることに
した。ノリはGクリアー(コニシ株式会社)のものを使っているサイト
を見かけたので、翌日購入して取りつける事も考えた。

だがBの表面にはノリが強く残ってたので試しに付けてみるとシッ
カリ付く・・・のでそのまま貼りつけた。

 

10.前玉の取りつけ

前玉と押さえ環をカニ爪で丁寧にはめ直す。(その前にレンズをしっ
かり専用レンズクリーナーで洗う)

 

完成!

 

※あくまでも個人の所有カメラを、個人的に研究としていじっていること
 です。参考にしないでください。

 修理は修理専門業者にお任せしてください。一切当方は責任を負い
 ません。


 

 

 

 


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