南瓜頭

入る帽子がない南瓜のあたまでっかち日記です。
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ヌーキー(接写装置)で起こる面倒なこと

2013年09月29日 | カメラアクセサリー(ライカ編)

ライカM型やGXRに取り付けてみたらどうなるのか?
もともとLマウントなのでMLカプラーでくっつけることは
できる。そう思うのは不思議な話ではないだろう。

ところがである、まずM型に取り付けるとメガネの位置が
ファインダーのところに定まらない。それどころか取り
外すにしてもヌーキーの黒枠ファインダーが着脱ボタンの
前に来てしまい、指が届かなくなる・・・(M3)

仕方なくボールペンで着脱ボタンを押してレンズをやっとこ
外すに至るのでもう一度取り付けて写真に収める勇気も
ない。苦笑

一方GXRにとりつけてもメガネの位置はへんてこなところに
行ってしまう。(GXRについては撮影は可)
Mマウントなのだから・・・そりゃそうかもしれないけど。

 

 

そして更に深刻化を招くのがMLカプラーの形状に由来するもの。
以前これについて沈胴レンズの無限と形状との関係について
書いたことがあるが

http://blog.goo.ne.jp/kabotya-atama/e/de9899fe84865f52389c3e8dc3d5f429

こんかいもこれに関する。要は切込みの形状(一番上の写真の
緑と赤の枠部分)に伴うものです。

左の緑枠のものは切込みが広く円周上に入っているのだが、
右の赤枠のものは切込みが少なくなっている。なぜこうかは
分からないがこの二つの違いがヌーキーを使う上で大きく
異なる事態を生じる。

まずは切込みの大きい(緑枠)のカプラーにヌーキーを付けて
みると



↑はめ込む際は画面の右側から左側にヌーキーが回る

 



そのため、ヌーキーについている黒枠のメガネが微妙な加減で
切込み部分にはまり込んでしまう。 抜くときには同じ高さになる
ので抜けなくなってしまう。 本当に微妙な差で回ってしまうので
注意が必要、また抜くのも手では不可能なので、マウントに付け
た状態で優しく戻し細心の注意で外すと外れるのは外れるが、
いくら金属製とはいえ負荷がかかるのは好ましくない。避ける点
だといえる。

 

一方切込みの少ない(赤枠)のものでは、



↑ しっかりと最後まではめ込んだ状態。

 

↑ しっかりはまるところまでヌーキーを回しても切込みが小さいので
入り込まず、カプラーの上にヌーキーがとどまる。そのため抜くとき
高さが異なるので引っ掛かることがない。

※先ほどの緑の場合は赤の小さい切込みの中にヌーキーのめがねが
入っている状態です。

 

沈胴レンズの無限とMLカプラーの関係と、ヌーキーのカプラーとの
関係は逆の特性があるようだ。

 

 

 

 


バルナックカメラでの接写撮影 ヌーキー

2013年09月22日 | カメラアクセサリー(ライカ編)

レンジファインダーで撮影しているともう少し寄れたら・・・
と思うことがある。

何分にも最短距離85~100cmくらいのレンズでは
花をちょっと撮影するにもそう易々とはいかないのだ。

また室内で写真を撮る機会があってもちょっと近い・・・
というのが多々ある。そう思うと木村伊兵衛先生の瞬殺
撮影は絶対距離感と、絞りの使い方が神業というのも
少しは分かる。(100%分かれたら、距離計なしのバルナック
を使うのだろうけど)

等と考えているうちにヌーキーを久しぶりに見かける。

 

 

 

昨今レンズアダプターを使用してのオールドレンズを楽しむ
ことが人気になっているようだが、それはフランジバックの
差を距離を取らせて調整するものだが、写真の場合はその
距離で近接撮影をさせようというもの。

 

とりあえずGXRに取り付けてみる。

なおこのヌーキーはエルマー用とズマール(ヘクトール・ズミタール)用と
2種類あり、前期後期とまたわかれるらしい。

また↑でレンズ横に黒枠が来ているのはLMカプラーを介しているため
この位置になってしまう。(ちなみにM型につけてもこのようになる。)
そしてこのMLカプラーのリング形状で気を付けないと面倒なことも発生
することがわかった。それは次回。

 


↑バルナック型につけると黒枠がファインダー部分に合致する。

 


↑ レンズを外した正面より。ファインダーなどにはモザイク処理入



↑正面に使えるレンズ名の彫がある。のだが・・・本当にエルマー
付かないのかな~とやってみると



↑このように付いてしまった(しまったというのもどうかとは思うが)
個体差はあるのかもしれないが、ヌーキー側のレンズを固定する
溝よりもエルマーのほうが若干薄いので合体作業はズマールより
楽だった(;'∀')、なおかつ当たり前だがデジタルだとそのまま見た
とおりのピント合わせができるので撮影そのものも影響なく写せて
しまった。(バルナックではまだ実験していない)


下にしても落ちない。ただ外れやすいかもしれないけど・・・気を付ければ
いいレベルだろう。(たぶん)

個人的にはエルマーのほうがカッコいい!

と外観的なことはこれくらいにし実際にどれくらい寄れるようになる
のだろうか?

ズマール+GXRで実際に撮影すると


↑ ズマール単体での最短距離撮影

 


↑ ズマール+ヌーキーでの最長距離撮影

 


↑ ズマール+ヌーキーでの最短距離撮影

 かなり寄れることがわかる。世間一般にデジカメでできる1センチ接写には
遠く及ばないが、ここくらいまで寄れれば実用性も高いだろう、ただつけたり
外したりと大変だろうが。

余談だが、小西六50㎜/f3.5がヌーキーに付くか試してみたが、沈銅部分が
沈みこみがエルマーやズマールに比べて浅いのでヌーキーの爪まで届かなか
った。

日本光学(NIKON)やCANON、東京光学、ロシアレンズにも沈銅レンズが
でているが沈み込みと爪の厚さ次第では合体ロボみたいに遊べるかもしれない。