南瓜頭

入る帽子がない南瓜のあたまでっかち日記です。
フォトチャンネルのスマイルマーク、お願いします。カテゴリー整理中

紅葉の時季・新宿御苑

2005年11月28日 | 写真撮影

 

 

 写真部は「蓼科」へ初の泊りがけ合宿とのことであったが、仕事ということで、留守を守ることに?

 一方で会社は、土曜の休みも前日になって日曜に変えられ、予定どころもあったものでない。

そんな中、朝目を覚ます・・・時間を見ると9時を回ろうとしている、熟睡していた様子。部屋の明かりもテレビもつけっぱなし・・・殺伐とした我が部屋、洗濯物もたまっている。「早く起きて秋川渓谷へ行こうと思ったのに・・・」と思いつつ。

 さてどうしようか?とカーテンにてを伸ばすと、
   南側の窓を見ると「くもり?」
   北側の窓を見ると「やや青空」

 えーーいい!と布団から跳ね起き、無造作にバックへカメラを突っ込み、部屋を出る。目指すは身近な撮影場所「新宿御苑」

今回は新宿御苑にて
 MAMIYA-C22
 NIKON-F
        の2台構成

 夏ごろの工事(池の清掃?)はすっかり終わっていたが、なにやら整備工事が続いているらしく一部が通行止め。

 迂回しつつ日本庭園へ行くと、写真教室の一団がワイワイと撮影している。ちょっとまってその後で陣取ってみると、一人中年の人がジーーっとさらに奥で待っている、さきほどの写真教室の方ではない様子、とりあえず露出計を取り出し、按配のものをさがしていると・・・

「まだだめだね、撮ればいいってもんじゃない、待つんだよ時期が来るまで」と話しかけてきた。

 しばし話してみると、どうやらこの方、かなり全国を撮影して回っている様子で、参考として今のこの場所で昨年撮った写真を見せてくれた。

「あの!葉と枝ね、これがねもうすぐたつと日が当たるんだ」と解説付。

なので待ってみる。

なにやら土門拳先生がタバコをくわえて時間を待ったなんていうような話を思い出しながら、日が来るのを待つ。

「来たら直ぐ逃げていくから」とさらに話し込んでいると・・・葉が益々赤くなってくる。

「本当だ!」とおもいつつシャッターを切る。

礼を述べた後、彼と別れ、散策しながらちょこちょこ撮ったり、芝生に寝転んでみて、考え事をしたりと、時間をつかっていく。

昼下がり、後半戦ということで、昨年いいものが撮れたスポットへむかうと、再び彼がベンチに座っていた。

「まだだめだよ」と指差したのは。いつもなら見逃していたカエデ。

日が当たってなく、正直言って暗い・・・・。撮らないだろう。

「日が来るけど、その日はその木にかかるまでの間だけ、あと少しで来るから、その間にあそこに行くといい、場所は・・・」とポイントを教えてもらう。

 いってみると、まさに日がきている、偶然?にもそこに出くわせた人は、デジカメ、携帯カメラ、などそれぞれのカメラでレンズを向けている。

 

 もし、これを教えてもらわなければ、私はここにはこなかっただろう。

 被写体を知るというのだろうか?

 さら彼に教えてもらったのは、、もうひとつあり。ここからちょっと入るところだった。

 撮影後、もどってみると、かれはまだベンチにまだ座っている。顔見知りらしいカメラ好きの夫婦(よく聞くと、顔はお互いに知っていたが話したのははじめてらしいのだが)と話し込んでいる。

 まだのようだ・・・。ということで三脚にMAMIYAをセットし構図を決め待つことにする。(露出は間違いなく変わる)

 葉が赤黒色から鮮やかになってくる、すると人が集まり始める、しぜんに三脚もふえてくるので場所が不足する。

 被写体を知ることは=撮影に最適な場所をおさえられる

ということ?(゜o゜)

 すると彼が用意していたカメラのシャッターを切り始める。時が来たようだ。

「多くの被写体を撮れば良いというものではないんだよね」としゃべりながら撮影している、その横で自分もマミヤを設定していき、Fには300ミリをつけてみて寄りをかける。

時折、僕の露出計数値を聞いてくるので、数値をかえす、赤みが増していく。

 そしていつのまにか時間が過ぎ、彼は消えた。

 被写体を知るということの意味。
 

 たとえ、紅葉の盛りを迎えても、その葉が光の恩恵を得られなけば、人の目やレンズを得られないということ。

 なにかおおきなことを学んだ気がする。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿