元『相撲』⇒『大相撲』編集子だった三宅充
氏の訃に接した。先月半ばに頂戴した“最後”の
御葉書━。
〔前略〕今のところコロナ感染もなく、極端な
体調不良もなく、かかりつけ医師の助けもあって
なんとか平安に過ごしております。〔後略〕
また、彦山光三が最後に『相撲』誌へ寄稿した
「四横綱時代の正体解剖」の「附記」末尾を転載。
〔前略〕いのちあるかぎり私は遠慮なく・容赦なく
・慈悲なく、所信を語りつづけるであろう。いのちを
わってもかならずあとを継いでくれる有能者があら
われるにちがいない。このような私と現在直接の
つながりはないが、たとえばさきには三宅充(本誌
昭和二十六年夏場所号「古今名力士強豪比較論」)
近くは湊寧哉(本誌昭和二十九年十二月号「勝率から
みた現代横綱論」)など─この二人は考えかたや文章
に共通点が多い。ともに出色の業績。それにすでに
一家をなしつつある五六のベテランは別として
齊藤善一、渡辺港太郎、三谷光司、水野尚文、保田
武宏あたり、ことに若い世代に対しては衷心期待
せずにいられない。予祝のさかずきを乾そう。
(昭和29年12月2日夜稿)
列記された7人の御芳名のうち、現存は保田氏
(東大出=落語研究家)だけになってしまった─。
氏の訃に接した。先月半ばに頂戴した“最後”の
御葉書━。
〔前略〕今のところコロナ感染もなく、極端な
体調不良もなく、かかりつけ医師の助けもあって
なんとか平安に過ごしております。〔後略〕
また、彦山光三が最後に『相撲』誌へ寄稿した
「四横綱時代の正体解剖」の「附記」末尾を転載。
〔前略〕いのちあるかぎり私は遠慮なく・容赦なく
・慈悲なく、所信を語りつづけるであろう。いのちを
わってもかならずあとを継いでくれる有能者があら
われるにちがいない。このような私と現在直接の
つながりはないが、たとえばさきには三宅充(本誌
昭和二十六年夏場所号「古今名力士強豪比較論」)
近くは湊寧哉(本誌昭和二十九年十二月号「勝率から
みた現代横綱論」)など─この二人は考えかたや文章
に共通点が多い。ともに出色の業績。それにすでに
一家をなしつつある五六のベテランは別として
齊藤善一、渡辺港太郎、三谷光司、水野尚文、保田
武宏あたり、ことに若い世代に対しては衷心期待
せずにいられない。予祝のさかずきを乾そう。
(昭和29年12月2日夜稿)
列記された7人の御芳名のうち、現存は保田氏
(東大出=落語研究家)だけになってしまった─。
「大相撲ジャーナル」の2017年(平成29年)3月号(初場所総決算号)に手さばきを書かれたとの文章を見つけた。
>>https://takushoku-alumni.jp/20170213_14760
最近の「大相撲ジャーナル」を読んでいないので、三宅氏が書いておられるのかはわからない。
5月場所中止のニュースはご存知だっただろうか。ご冥福をお祈りいたします