昭和十五年十月、『河北新報』へ連
載の「日本國技の洋風化について」(萩原
朔太郎)━問題箇所を検証してみたい。
〔前略〕常陸山太刀山時代の橫綱は、毎
場所殆んど土つかずに全勝してるが、今
日では双葉山の如き不世出の力士でも、
五場所續けて全勝することはできなく
なつた。〔後略〕
…山と太…のあいだに「、」もしくは
「・」はなく1字乃至半字もあけていない。
相撲通ならば周知のとおり、明治~昭和
戦前に「5連覇」を達成したのは、太刀山・
栃木山・双葉山であり、常陸山は「3連覇」
が精一杯だった。
常陸山が横綱のとき、朔太郎は18歳~28歳、
太刀山の場合が25~31歳にあたっていた。
なにより、栃木山とは「年代」が近いばかり
じゃぁなく、出身「地域」も近い。萩原朔太郎
が全然知らないはずはない。
載の「日本國技の洋風化について」(萩原
朔太郎)━問題箇所を検証してみたい。
〔前略〕常陸山太刀山時代の橫綱は、毎
場所殆んど土つかずに全勝してるが、今
日では双葉山の如き不世出の力士でも、
五場所續けて全勝することはできなく
なつた。〔後略〕
…山と太…のあいだに「、」もしくは
「・」はなく1字乃至半字もあけていない。
相撲通ならば周知のとおり、明治~昭和
戦前に「5連覇」を達成したのは、太刀山・
栃木山・双葉山であり、常陸山は「3連覇」
が精一杯だった。
常陸山が横綱のとき、朔太郎は18歳~28歳、
太刀山の場合が25~31歳にあたっていた。
なにより、栃木山とは「年代」が近いばかり
じゃぁなく、出身「地域」も近い。萩原朔太郎
が全然知らないはずはない。