統計データの分析や解析のご依頼は「情報統計研究所」にお問合せ下さい。
情報統計研究所には全国から統計的問題の相談や分析、あるいはReviewerへの対応などがメールで寄せられます。よく問題になるのがデータ不足です。例えば、分割表形式の度数に多くの「0」度数があるときです。研究者は特別な研究事例なのでデータ不足を補えないと言います。検定に馴染まない、あるいは、不可としてしまえば、それまでです。
この様な研究事例の多くは探索的ですので、「0」に始数値(1/6)を与えて検定することがあります。
例えば、次の様な要因Aと要因Bの分割表データです。
A1:B1=[24]
A1:B2=[0]
A2:B1=[15]
A2:B2=[6]
ここでは、
カイ二乗値=7.9121、df=1、p=0.0049 となります。
ここで、「0」に「1/6」を加えると、
A1:B1=[24.167]
A1:B2=[0.167]
A2:B1=[15.167]
A2:B2=[6.167]
そして、
カイ二乗値=7.5785、df=1、p=0.0059 となります。
p値はやや大きくなり、やや厳しくなります。しかし、データ不足を補う努力は大切です。