統計ブログはじめました!

各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

医学と統計(10)

2007-06-17 17:42:35 | 日記・エッセイ・コラム

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統計データの分析や解析のご依頼は「情報統計研究所」にお問合せ下さい。

情報統計研究所(ISL)のご紹介

情報統計研究所には全国から統計的問題の相談や分析、あるいはReviewerへの対応などがメールで寄せられます。よく問題になるのがデータ不足です。例えば、分割表形式の度数に多くの「0」度数があるときです。研究者は特別な研究事例なのでデータ不足を補えないと言います。検定に馴染まない、あるいは、不可としてしまえば、それまでです。

この様な研究事例の多くは探索的ですので、「0」に始数値(1/6)を与えて検定することがあります。

例えば、次の様な要因Aと要因Bの分割表データです。

A1:B1=[24]

A1:B2=[0]

A2:B1=[15]

A2:B2=[6]

ここでは、

カイ二乗値=7.9121、df=1、p=0.0049 となります。

ここで、「0」に「1/6」を加えると、

A1:B1=[24.167]

A1:B2=[0.167]

A2:B1=[15.167]

A2:B2=[6.167]

そして、

カイ二乗値=7.5785、df=1、p=0.0059 となります。

p値はやや大きくなり、やや厳しくなります。しかし、データ不足を補う努力は大切です。


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