統計ブログはじめました!

各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

ビジネスと統計(14)

2015-08-22 11:31:20 | 日記・エッセイ・コラム

前回と同様に、パレート図作成のチョッとした要領をご紹介します。

ここでは、
MS-Excel 2010 での作成方法をご紹介しますが、Excel2013 や PowerBI だともっと便利かも知れません。

例題(表1)は平成25年の交通事故件数を事故類型で分けています。
「公益(財)交通事故総合分析センターの資料から引用」

 

累積比を次により求めます。

 H3:=G3
 H4:=sum(G$3:G4)
 H5:=sum(G$3:G5)
 H6:=sum(G$3:G6)
 H7:=sum(G$3:G7)

そして、
表1を表2の様に構成比の大きさ順に並べ変えます。

並べ替えの手順
表1を選択(A2:C7)→並べ替えとフイルター→ユーザ設定の並べ替え→
 列:最優先されるキー[構成比]、並べ替えのキー[ ]、順序[降順]→OK

パレ-ト図の作成の手順:
表2を選択の黄色セルを選択→Ctrl キーを押したまま→橙色セルを選択→
挿入→縦棒→集合縦棒→クリック→図1のグラフ

次に、

図1の凡例→クリック→凡例の累積比→クリック→右クリック→系列グラフの種類の変更→折線→OK

図1の凡例→クリック→凡例の累積比→クリック→右クリック→データ系列の書式設定→
 ◎第2軸(上/右側)を選択→閉じる→図2のグラフ

図2の折線グラフの起点を「0」にします。

図2の折線をクリックして→表2の太線にカーソルを重ねる→
カーソルマークが出たらそのまま一段上にスクロースさせる(図3の要領で・・・)

これで、パレート図の完成です!

「商用統計分析ソフト」を使えばチョ~簡単ですけど・・・ネ」

ところで、
血圧の様な連続量でのヒストグラムが正規分布であるかどうかは、正規確率プロットで見ることが出来ます。
例えば、

図5は、血圧のヒストグラムと正規確率プロットであり、その直線性から正規分布かどうかの判断に役立ちます。

情報統計研究所はここから! 


ビジネスと統計(13)

2015-08-19 18:21:56 | 日記・エッセイ・コラム

今回はデータをグラフで示すときのチョッとした要領をご紹介します。

売上高などを棒グラフで表しますが、ここで ”ベンチマーク(Benchmark)” を付けた棒グラフを作って見ましょう。
表計算ソフト(MS-Excel)を用いると便利です。
ここでは、
MS-Excel 2010 での作成方法をご紹介しますが、Excel2013 やPowerBI だともっと便利かも知れません。

例題(表1)は4四半期ごとの売上げと売上目標の仮想データです。

表1 4四半期の売上と目標
 

グラフ作成の手順
 セルを選択(A1:F6)→挿入→縦棒→積み上げ縦棒→クリック
 (図1のように行/列が異なっていれば・・・)

図1 売上高の積み重ね棒グラフ
 

グラフを右クリック→データの選択→行/列の切替→OK

図2の様な棒グラフにします。

図2 行/列 を変えた売上高の棒グラフ
 

図2のグラフの青色(目標)→右クリック→系列グラフの種類の変更→クリック→
散布図→散布図(マーカのみ)→OK

右側の縦目盛りを右クリック→軸の書式設定→ 
 最小値 ◎固定 [0]
 最大値 ◎固定 [16000]
 目盛間隔 ◎固定 [2000]
 補助目盛間隔 ◎固定

閉じる→「米」を右クリック→データ系列の書式設定

 ◎主軸(下/左側)→選択→閉じる
マーカーのオプション→組み込み
 ◎組み込み、種類[−]、サイズ[10]
マーカーの色→
 ◎線(単色)、色[赤]→閉じる→図3が出来ました。

図3 ベンチマーク付き売上高の棒グラフ
 

大変面倒そうですが、慣れると一連の作業もスムーズに行きますよ!

さて、
ここでのベンチマーク(Benchmark)って・・・、売上目標ってことはすぐにお気づきでしょう・・・。
本来の Benchmark は、測量での水準点(基準点)を言っていましたが、今では、比較のための指標として使われています。
例えば、
主にコンピュータの分野でシステムのハードとソフトの性能比較などによく使われています。
また、
国勢調査で基準となる人口のことや、他社と自社の経営方法の違いを分析する際などにも Benchmark 分析と言った言葉が出てきます。

医学・生物学の英文ペーパーでは、「Student's t-test は正規分布のベンチマークに基づいて仮説検定をした・・・」などの表現をよく見かけます。
そして、
”arbitrary benchmark p-value”、”traditional benchmark p-value” の記載を見て、”benchmark p-value”って・・・?

要するに、
我国では、p

情報統計研究所はここから!